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2021年03月03日

ストーブと教育

カテゴリ：農的生活行為

まず昨日の灰の掃除から。一晩ですっかり燃えてしまうので、
燠を残す燃やし方ではなく、毎回、最初から火をおこすことにしている。
ガンガンに燃やし続けて、チロチロと音もなく静かに真っ赤な火が残ってすぐ
また燃え盛るようにしていくやり方ではない。
窯の掃除をして、中央部には灰の小山を残しておき、
その上に新聞紙、焚き付けの小枝などを乗せて
一番細い薪を2－3本、それぞれに角度を持たせて三角を作る。
マッチ、じゃなくてライターで薄紙に点火し新聞紙に点けてそれが種火となる。
小さいたき火が窯の中で出来上がると、見守りながらふたを閉め、
上手く燃えてくれると、更に薪を足していくのだが、。

ウチの場合、煙道は垂直で土間から2階の床の間の横を通り屋根まで、8ｍくらい。
直径6インチ足らずの煙突だ。
天候により、湿度により、気温により、外気風量により、
この煙突の中の空気が重い場合、
幾ら窯の中の燃焼が上手くいっても火は消えてしまう。
この煙突の中の重い空気を跳ねのけて燃えるための空気の流れが出来ないと
火は消えてしまうのだ。
この空気の壁、なかなかに奥が深いのである。
ヒヤカシ程度に燃やしてもダメで、ちゃんと、堂々と、燃えなくてはならぬ。
そのためには蓋の調整が重要。
燃えているからと言って、すぐに通常燃焼（蓋閉め）に入っては、
ちょっと目を離したすきに、くすぶって、拗ねてしまう。窯の中には煙が濛々でゲホゲホと・・。ならないように注意深く、酸素供給を適宜に行うのである。
次の段階で、ハトの出番。

morso｜モルソー classic 薪ストーブモルソー 1600シリーズ 1620CB 暖房能力100〜160m2 デンマーク製
このストーブの横の表面にハトのレリーフがある。
ハトの鳴き声に似た音が、燃えはじめに出るのだ。
ハトさんが鳴けば、上手く行ってる証拠です。と設置の時に由来を教えてもらった。

気がつけば、室内は次第に暖かくなっている。
火を見つめながらの作業なので、面倒ではあるが楽しい事も確か。10年以上やっても飽きない。

点火と燃焼、暖房、に至るまで、いろんな作業が付随するが、
一定、満足である。
頼りない薄紙一枚に火をつけて、新聞紙から割りばしから焚き付けの小枝、
これは幼稚園、小学校低学年。全面的に蓋はオープンで限りない愛情ならぬ空気を入れる。
自分で燃えてもらわないといけないが、これはストーブの3個の吸気口を用意する。
煙突に付けた温度計が、華氏200度まで行くと一番大きな吸気口を閉める。
火の床が出来ている。これで、継続して、自分で燃えてくれるのだ。
あとは、適当な大きさの薪（課題）を適当な時間（年齢）に投入していく。
まこと、子育てと同じ。
親（薪ストーブ係）の判断が間違って、プスン、と火力が落ちる場合もある。
燃え盛ってくれると嬉しい。

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