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今回も続けてイタリアワインです。バローロ・りゼルヴァ01。生産者はテッレ・デル・バローロ。1985年設立の生産者組合です。現在は約500もの生産者が加入しており、バローロとその周辺でバルベラやドルチェット、ネッビオーロ、そしてバローロといったワインの生産を行っているそうです。瓶詰め業者に売るものもあるそうですが、いくつかは組合で瓶詰め、販売まで行っているそうです。セパージュはネッビオーロ100%。価格は写真のお店で3423円。01ヴィンテージはあまり扱っているお店は多くありませんが、他のものもあわせれば結構色々な所が扱っていますね。色はややガーネットよりのルビーで、ややレンガも感じられます。透明度はやはり高いですね。香りは、キノコや土、スパイス、チェリー、木、ミネラル、それに少々の甘草や穀類といった風味が感じられ、自分の中でのネッビオーロ種のイメージにぴったりな感じでした^^また、干し葡萄や少々のスミレっぽさ、革っぽさといった要素も感じられました。味わいは、色合いから考えると意外なほどしっかり残った果実味が印象的。ややしっとり感のある酸味となかなかのバランスでした。旨みも後口にじんわりと広がります。タンニンは、やはりこの品種らしくしっかり目で、渋みをはっきり感じます。食事にあわせるなら、やはり赤身のお肉でしょうか。ただ、熟成してもいますので、煮込みなどの濃い味付けにはちょっと負けてしまうでしょう。個人的には、牛肉のタタキやカルパッチョがよく合うなと感じました。バルサミコ系のソースなどより相性を良くしてくれそうですね(^-^)その他、ローストビーフや時期が時期なら鹿のローストといったものにもよく合いそうです。また、案外焼き鳥+山椒なんてのも面白いかもしれません。バローロというと、ピエモンテ、というよりもイタリアを代表するワインの一つで、高級なイメージが強くありました。が、このワインは、もちろん高級なものほどの深みは無いですが、価格にしては良かったように思います。他にも、この生産者はバルバレスコも作っているそうなので、そちらも試してみたいと思いました。
2008年06月15日
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今回はイタリアの赤です。モンテプルチアーノ・ダブルッツォ ヴィーニャ・レ・コステ03。生産者はバローネ・コルナッキアです。アブルッツォ州のアドリア海に面する海岸地域、マルケとの州境辺りの生産者で、もう600年ほど続いているそうです。イタリアの中では小規模な生産者で、パーカーなどの評価も高くなっています。また、ビオロジックを実践する自然派の生産者でもあります。セパージュはもちろんモンテプルチアーノ・ダブルッツォ100%。価格は2000円程度で、写真のお店では2079円です。色は濃いガーネット。黒っぽく、透明度は低いです。紫感まではありません。香りは抜栓して直ぐは還元臭を感じます。グラスに注いで20分程度、抜栓して3日目くらいから還元臭が消えてきます。他の要素としては、熟した黒ベリー、腐葉土、スパイス、黒糖、干し葡萄といった風味を感じ、さらに、醤油っぽさ、革、プラムといった要素に加え、ウスターソースっぽさといったものも感じられました。味わいは、意外と熟成しているのかやや軽めで、しっかりした酸味と豊かな旨みが印象的でした。最も、ボディは軽めとはいえミディアム程度のものはありますし、タンニンも結構感じられました。果実味もありますが、どちらかといえばドライな味わいかと思います。余韻には黒ベリーを中心に、ベリー系の風味がよく感じられました。食事にあわせるなら…鳥肉+バルサミコ酢なんていいんじゃないかと思います。特に、バルサミコ酢との相性はいいと思います。豚肉なんかにもいいと思います(特に、これもバルサミコ酢とあわせて)が、角煮などあまり強すぎる味わいだとワインが負けてしまうように感じました。牛肉ともいけなくは無いでしょうが、タタキやあっさり目のローストビーフなどやはり強すぎない味わいの方が好ましいと思います。寧ろ、熟成したハードチーズなどをつまみにワインを楽しんでもいいでしょうね。還元臭に醤油系の風味と、割と「らしい」と思われているタイプの自然はワインだったように思います。個性的ですが、誰しもに受けるというタイプではないかもしれません。もちろん、酸化のニュアンス満載のビオと比べればとっつきやすくはありますが。熟成可能性についても感じなくはありませんが、個人的には寧ろ、もう少し若くてもいいかなという気もしました。
2008年06月13日
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今回は、イタリア、フリウリ産の赤です。マウルス03。生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。フリウリにおける白ワインの代表的生産者で、シャルドネやソーヴィニョン・ブランで有名ですよね。本ワインは、そんなビアンキスタが作る赤ワインですが、清澄剤やフィルターを一切使用していないなどやはりこだわりが見られます。セパージュは、フリウリ産メルロー100%。価格は、概ね3300円程度で、写真のお店でも3360円です。色はメルローらしいガーネットですが、赤みがやや強く透明度も高めなのが特徴的かと思います。香りは土(腐葉土)、完熟黒ベリーや赤ベリー、プラム、プルーン、カシスといったフルーティなもの、スパイス、ヨード、キノコといったメルローらしい香りに、若干ミント的な青い風味を感じる、といった印象なのですが、どこかフランスや新世界のものとは違う、爽やかさを感じるのはやはり涼しい北イタリア産ならではかもしれません。味は、酸と果実味がいいバランスです。先に立つのは酸味ですが、果実味もその後から口に広がり存在感を見せますね。タンニンはやわらかく、細かい印象です。また、ミネラルも少々感じられ、さらに、ボディの柔らかくもクリアーなところや前述のしっかりした酸味とあいまって、ややシャープな印象すらありました。食事には合わせやすいと思います。ただ、牛肉の赤ワイン煮やラムの煮込みといった、基本的にメルローに合いそうなイメージのパワフルで濃厚な料理には逆にあいにくそうな印象です。あわせるなら、鳥肉のローストや焼き鳥、牛肉のタタキやヒレステーキ、ラム肉ならソテーにしてハーブ系のソースを合わせるか、塩胡椒だけくらいが良さそうです。後は、肉を感じさせる。プロシュートのような生ハムにもよく合うでしょう。さらに、赤身の魚、特に、脂の乗ったマグロとあわせてもいけそうです。カマ焼きのように火の入ったものでもいいでしょうし刺身でもいけそうな感じです。値段的にはライバルの多い価格帯ですが、どこか涼しげでバランスのいいメルロー100%のワインというのはなかなか存在感があるのではないでしょうか。そういえば、この涼しげな雰囲気、北イタリアというのもありますが、作り手が白ワインを得意としているところも関係しているのかもしれませんね(^-^)
2008年04月07日
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前回がイタリアのロゼ泡だったので今回はイタリアの赤です。ランゲ・ネッビオーロ ボニムール04。生産者はテヌテ・ネイラーノです。以前記事にしましたピノ・ネロ ラ・クーポラと同じ生産者ですね。醸造方法にこだわり、高品質なワインを作る一方で、それを多く生産することによって価格を抑えているのだそうです。本ワインは、「バローロでなくとも優れたネッビオーロがあることを知らせたい」と作った意欲作です。ただ、宣伝にはあまり興味が内容でワインガイドには出展はしていないのだとか。ということで、セパージュはもちろんネッビオーロ100%。価格は、大体どこでも1890円です。色は透明度が高く、赤みがかったガーネット。エッジはもうルビー色といっていいでしょう。香りはスミレやバラ、八角やクローブといったスパイス、生肉、チェリー、ブルーベリー、それに土やミネラルといったネッビオーロらしい香りを感じます。時間経過と共に、赤いベリーやダージリン、キノコっぽさ、それに微かなコンソメや梅っぽさといった要素も表われて来ます。また、更なる時間経過(抜栓3日目くらい)とともにキノコっぽさはトリュフ的なニュアンスを増し、やがては熟成香を感じられるまでになりました。味は、乳酸系の重さのある酸が主役です。が、ほんのりとした果実味が、意外としっかりあるので酸っぱすぎることはありません。また、ネッビオーロといえば若いものはタニックな印象があったのですが、こちらのワインは決して弱いわけではないのですが、とっつきにくいほどではありません。ボディは柔らかく、繊細なミディアムでトータルバランスの良さがあります。食事には、結構あわせるのが難しかったりしました。鳥にあいそうと思い、焼き鳥とあわせてみましたが、塩もタレも違うなーっと。かといって、ローストビーフはちょっとまた強すぎるといった感じでした。色々試してみて、個人的になかなかだと思ったのは鴨のローストやギリギリローストチキン(ちょっと鉄分足りないかも)、さらに牛肉のタタキ(これが一番良かったかも)です。また、意外と良かったのがマグロで、刺身で食べたのですが脂の乗ったトロの部分はもちろん、赤身の部分ともなかなかいけました。鉄分の強い肉や魚のカルパッチョにはよく合うかもしれませんね。比較的とっつきやすく、単独で飲んでも悪くは無いので、ネッビオーロ入門編としてもいいんじゃないでしょうか。値段も2000円切ってますし、コストパフォーマンスの高さも感じます。デイリー価格で最低限らしさのあるネッビオーロというのはなかなか貴重ですね(^-^)
2008年04月04日
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今日はちょっと久々のイタリアワインです。ルブラート アリアニコ・イルピニア04。生産者はフェウディ・ディ・サン・グレゴリオ。カンパーニャ州の旧アッピア街道沿い一帯にブドウ栽培を奨励し、 ワイン造りの伝統を築いた6世紀末の教皇グレゴリオ1世に敬意を表し、聖グレゴリオの領地という言葉を社名にしているのだそうです。地元の品種にこだわったワイン造りを行っています。セパージュは南イタリアの品種アリアーニコに少量のピエディ・ロッソを加えているそうです。価格は写真のお店で2205円ですが、ビンテージ違いで、写真のお店のものは05です。色はガーネット。深く、透明度は極めて低いです。ただ、エッジは鮮やかなルビーです。香りはプラム、熟した黒ベリー、煮詰めたチェリーといった濃厚なフルーツ香が先にたちますが、それだけでなく土やトリュフ、スパイス、シガーといった香りやミネラルも感じられます。また、時間経過とともにストロベリーやラズベリーといった赤ベリー、イチジクといった風味も表われてきます。味わいは、しっかりした果実味とそれに負けない酸味があり甘酸っぱ系です。また、タンニンもコシが強く、目鼻立ちのはっきりしたタイプのワインです。ボディはフルボディ。ただ、まろやかさと滑らかさがあるタイプなので飲みやすさはあります。余韻には少しのスミレっぽさと赤い果実を感じます。食事にあわせるなら、赤身のお肉がいいタイプでしょう。ローストビーフやステーキ(ただ、脂は少な目のフィレくらいがいいと思います)、ラムや鹿肉のソテーといったものにはよく合いそうです。鳥だと、鴨や山鳩といったこちらも鉄分の多いものがいいでしょう。和食だとちょっと厳しそうですが、肉じゃがなどの牛肉を使った煮込みや豚の角煮くらいならいけそうです。特に、バルサミコ酢を少し使ってやると相性がアップしそう。フルボディの味わいながら、赤い果実のニュアンスもあり結構すいすい飲めてしまうかもしれません。ただ、度数が13,5度あるので飲みすぎには注意です。流石、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオといったワインです。コスパもあると思いますしリピートしたいワインでした。
2008年02月07日
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ワイン会2本目はイタリアの白です。ピコ・ディ・ラオレンティ04。ヴェネト州で作られているワインで、生産者のラ・ビアンカーラは有機農法や野生酵母による醸造、さらにはso2無添加といった方法を実践しているバリバリのビオ系生産者です。タイバーネやガンベッラーラ・レチョート等は有名かもしれませんね。セパージュはソアーヴェの隣の地区ということでガルガネーガ100%。価格は3000円程度が相場のようで、写真のお店で3024円です。もう少しお手ごろなサッサイアをnature999さんが絶賛されておられたのでそちらを買う予定だったんですが、今回は持込が多く予算が増えたのでチョット奮発しましたw色は濃い黄色。よく熟成した黄金色のシャルドネかそれ以上くらいの濃さがあります。ちょっととろみも感じるかも。香りは、やはり開けたては閉じ気味。それでも硫黄系のビオ臭は全くといっていいほど無く、ミネラル感を感じさせる香りが支配的。時間経過とともにミネラル香に加えてリンゴ、それもよく熟したないし火が入ったような感じの濃い目のリンゴの香りが広がってきます。また、ハチミツ的な雰囲気を持った香りも感じられました。少し白い花(シュール・リー的ではないやつです)や土のニュアンスも感じられたような気もします。味わいは、やはりミネラリーで微かな塩気を感じるくらいなのですが、一方で、色や香りを裏切らない果実味も感じられます。しかも、それらがとても良いバランスでまとまっています。また、ミネラリーながらボディーはまろやかで丸く優しい飲み口になっています。食事に合わせるなら…うーん、何がいいでしょう。あまり経験の無いタイプだった事もあってちょっと難しいです。ただ、ワイン会の際に出していただいたエビシュウマイやちまきとの相性は結構良かったので、優しい味付けの中華料理には面白いかもしれません。また、優しい味わい同士ということで和食、それも鮮魚などではなく蒸し物なんかの一品料理とは合わせてみたいかなとは思います。香りがよく、味のバランスも良いとなれば人気になるのは当然で、ワイン会では瞬く間に空いてしまいまして、私はグラス1杯半確保するのでやっとでした(笑)なので、今回の内容はこのワインの感想としては、特に香りの変化の部分など、記述不足の部分があると思います。これからちょっと出費が多くなったりワイン関係のイベントがあったりするのですが、落ち着いたらまた1本をじっくりと飲んでみたいですね。
2007年10月26日
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試飲会4本目はもういっちょイタリア。スーパートスカーナと呼ばれるワインの一つであるパレオ・ロッソの03ビンテージです。生産者レ・マッキオーレはボルゲリの地でボルドー品種のワイン作りに力を入れており、メッソリオやスクリオでも有名な作り手ですね。本ワインは、00ビンテージまではカベルネ・ソーヴィニヨンなども使われていましたが、01ビンテージからはカベルネ・フラン100%で作られています。価格は8000円~程度が相場で、写真のお店では7958円です。色はガーネットで典型的なボルドータイプのワインの色ではありますが、透明度は結構あってグラスの底もちゃんと見えます。香りは、カベルネ・フランの特徴といわれる青い茎系の香りはおとなしく、樽香やスパイス、ラズベリーやブルーベリー、ブラックベリーといったベリー系フルーツの香り(濃い要素だけではありません)があり、やや動物的なものを連想させる個性的な香りも感じられます。また、ミントチョコやハーブ的なニュアンスも感じられ、このミントやハーブの部分が、フラン独特の青さの部分かもしれません。味わいは、やはりベリー系の果実味がしっかりあります。ボディーもまろやかで果実味が主役のワインらしい雰囲気です。しかし、猛暑の03ながらそこはマッキオーレ、ちゃんと酸味もそこそこ乗せてあり、のっぺりした印象にはなりません。タンニンは、開けてすぐはやや粉っぽいですが時間が経てば落ち着いてきました。余韻もやはりベリー系の風味が中心ですが、少しコーヒーのような雰囲気も感じられました。食事にあわせるならやはり肉でしょうか。牛肉やラム肉のステーキなんかを、ワインやフルーツのソースで食べるとよく合いそう。あとは煮込み料理、それらの肉を煮込みにしてもいいでしょうし、ビーフシチューやタンシチューなんかでも美味しく合わせられそうです。ただ、このワインもパンをつまむ程度に単独で味わえるワインだと思いますね。スーパートスカーナの赤というと濃さがあって非常にパワフルなワインというイメージでしたが、こちらはフルーティーでまろやかではあるものの飲みやすい印象を受けました。特に、時間経過とともに体に(が!?)馴染んでくるような感じがしてなんだか杯がどんどん進んでしまう危険なタイプのワインかなと思います^^;
2007年10月13日
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試飲会アイテムの3本目はイタリアの白。ロダーノ ビアンコ04です。生産者はレディガッフィやジュスト・ディ・ノートリで有名なトゥア・リータです。00ビンテージのレディガッフィがパーカーポイント100点を取ったりして、スーパートスカーナの生産者として一躍有名となりましたが、1988年設立と若く、家族経営でやっている小さなワイナリーです。本ワインは、トゥア・リータの中堅ワインロダーノの白で、セパージュはリースリング、ゲヴュルツトラミネル、シャルドネがほぼ同量。樽熟成は6ヶ月です。価格は写真のお店でジャスト5000円です。色は薄めの黄色で、グレープフルーツ果汁系。それほど濃さはありません。香りは流石に複雑で、青リンゴ、レモン、ライムの香り、それに柑橘系ではハッサクのような雰囲気のニュアンスも。また、ミネラルやスパイス、若干の紅茶といったゲヴュルツやリースリングに起因するであろう香りも感じられました。さらに、最後の方に微かなナッツないしクリーム的な風味もあり、これはシャルドネから来ているのでしょう。味わいは一転してシャルドネによるであろうまろやかさやまったり感がボディーとして感じられます。果実味は強めで、酸味やミネラル感もありますが基本的にはまろやかです。余韻の部分でもシャルドネが主役で、後口はまろやか、風味はナッツやミネラルがあります。しかし、微かな紅茶も感じられ、ゲヴュルツも主張し気味です。食事にあわせるとしたら、鶏肉にしろ魚にしろ、バルサミコ酢やバジルソースなんかが良いヒントになりそうです。クリーム系という手もありますが、香りでは爽やかさが中心なのでちょっと合わせづらいかもしれません。あとは、ウォッシュやシェーブルのチーズの、比較的ライトなもの辺りなら良いつまみになりそうです。非常に面白いワインです。それぞれの葡萄の個性がまとまっていますが、それぞれ感じられもします。ただ、5000円という金額を見たときに、それを高いと見るか安いと見るかはちょっと評価が分かれそうです。ちなみに、このアイテムは入場料だけで飲める無料試飲のアイテムだったのでちょっと多めに飲みました^^;
2007年10月11日
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ワイン会最後のワインはイタリアのソアーヴェです。ソアーヴェ・クラシコ ヴィーニェ・デッラ・ブラ03。生産者はフィリッピ。本ビンテージからビオロジックで作られているそうで、ヴィーニェ・デッラ・ブラは畑名です。標高380mで南西向き畑の樹齢60年の葡萄から造られるそうです。通常の年間生産量は8000~10000本。セパージュはもちろんガルガネーガ100%。価格は写真のお店で2415円。ソアーヴェにしてはなかなかのお値段ですね^^;現在は楽天では写真のお店だけの取り扱いのようですが、ワインのやまもとのワイン会でのアイテムなので、じきにやまもとさんでも買えるようになると思います。色はレモン果汁系の薄い黄色。4年の時を経ていますがそのような雰囲気はありません。香りは、グレープフルーツやレモンといった柑橘系の香りがはっきり。そこに、これまたはっきりしたミネラルが加わってきます。鉱石系はもちろん、石灰や硝煙といった要素もあります。時間経過とともに、ミネラルはより存在感を増していき、中でも硝煙系の香りはかなり強くなります。シャブリと間違えてしまいそうなくらいです。味わいは、しっかりした果実味が感じられ、そこに、これまたしっかりしたミネラル感が加わります。これも塩気を感じさせるレベルに近いものだと思います。酸味もそこそこあります。この辺は香りの通りですね。ただ、特徴的なのはボディーで、この手のワインのさらっとしたものではなくポッテリ丸い、もう濃いといっていい類のものです。余韻はやはり柑橘+ミネラルでミネラルがやや強いかなといったところ。そう長くはありません。食事にあわせるなら、カルパッチョなんかはいいとは思いますが、ボディーの厚みがありますので柑橘を合わせたりドレッシングをやや濃い目にするなどした方がいいと思います。やはり、このくらいの厚みがあるなら鶏肉を、ソテーや焼き鳥(塩)といったシンプルな食べ方でいただくといい相性になるでしょう。特に、焼き鳥なら炭火焼のものにすれば、硝煙香との相性が良さそう。そういう意味では、スモーク系のものもいいつまみになるかもしれません。その他、ゴボウなどの根菜類との相性も興味深いところです。「白ワインの一つとして面白い」と思えるものでした。フードフレンドリーなタイプだとは思いますが、同価格帯の白の中でもそこそこ存在感があるように思います。
2007年10月06日
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ワイン会4本目はイタリアの白です。OWL1925さんが飲まれて、好感触を持たれていたフェウディ・ディ・サン・グレゴリオのファランギーナの05ビンテージです。「セルピコ・イルピニア」で有名な生産者ですが、他にもカンパーニャ州の土着品種に力を入れており、このファランギーナ種のワインも、これともう一つ上の2種類を作っているようです。価格は、2000円前後が多く、写真のお店では1957円です(05ビンテージはこの店だけのようです)。色はかなり黄色く、麦わらいろないし黄金色といったところです。前の甲州2本とはいい対比になりました。香りは、バナナの皮の香りが非常に特徴的。白い花的でもあります。また、パイナップルや完熟フルーツなどの要素も感じられ、トロピカルな印象です。さらに、柑橘系の香りや青リンゴといった香りも感じられました。流石南イタリアといった感じの濃厚な香りです。味わいは意外なほど辛口で、果実味もありますが香りから来るイメージほどではありません。また、酸味もそこそこ感じられますし、微かな苦味もあって結構まとまりのある味です。ボディーは流石に香りに見合った厚みがありました。余韻にもしっかり果実の香りが残ります。食事にあわせるなら、柑橘を使ったカルパッチョなんかいいと思います。魚はやはり白身の方がいいでしょう。また、香りの濃さがありますから鶏肉でもいいでしょう。茹でたささみのサラダや焼き鳥、さらにはタタキにするという手もあります。ただ、割と単独で楽しめるワインだとも思います。温度変化や開き方での香りの変わりようなんかを見ながら飲めるでしょう。これもなかなか美味しいワインでした。前の甲州との色や香りの大きな違いのおかげでインパクトのより強いものになったように思います(^-^)この生産者の他のワインも飲んでみたくなりました。もちろん、セルピコも…
2007年08月24日
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イタリアワインもちょっと久しぶりですね。北部ピエモンテ州で作られているマルケージ・インチーザ・デッラ・ロケッタ レオポルト・ピノ・ネロ モンフェッラート・ロッソ01(長すぎw)です。マルケージ・インチーザというワイナリーだそうで、起源は11世紀まで遡るという大変に歴史のあるものだそうです。そして、ピノ・ネロの栽培に関しても150年も前から取り組んでいるパイオニアだそうです。セパージュはもちろんピノ・ネロ(ピノ・ノワール)100%。価格は~2500円程度で、写真のお店では2205円です。色はルビーといえばルビーなのですが、濃さがあり透明度も高くはありません。香りは、樽に頼らない作りというスタンスの生産者のようなのですが、結構木の感じがあります。ややシガーっぽいともいえるでしょうか。そこに、らしい赤いベリーの香りやチェリー的な香りが感じられます。また、やや赤いバラのようなニュアンスも。味わいは、果実味がかなりあります。前に記事にしたラ・クーポラと比べてもボリュームを感じます。そこに、これまたしっかりした酸味があり、さらにタンニンも結構主張してます。この辺のはっきりした感じはピノ・ネロというよりもネッビオーロ的な印象です。ボディーはやはりクリアーです。ただ、そのはっきり感から滑らかというよりもしなやかという感じを受けました。余韻は赤いベリー+木がじんわりと残ります。食事とあわせるなら、果実味がしっかりあるので肉類がいいでしょう。仔牛のミラノ風カツレツとか、あるいはちょっと甘口に味付けになるローマ風の煮込みなんかに合わせると面白そうです。また、牛肉ならきのこと塩・胡椒で炒めても良さそう。もちろん、鴨肉のローストやローストチキン辺りでも美味しくいただけるでしょうし、うなぎの蒲焼なんかにもありです。ラ・クーポラと比べての作りの違いが面白かったです。こちらはよりはっきりした、男性的・野生的なワインといえるかなと思います。個人的には、ラ・クーポラの方がやや好みかなあという気もしますが、ピエモンテの01ビンテージはいいらしいので、もうちょっと待ってみてもいいのかなという気もしました。
2007年07月30日
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ピノ・ノワール3連発の後はイタリアのネッビオーロ。ランゲ・ネッビオーロ03です。バローロで有名なフォンタナフレッダ社のものです。白とグレーの縞のラベルが印象的ですね。価格は3000円前後で、写真のお店では2980円です。ちなみに、ネッビオーロとはイタリア語で「霧」を意味する「ネッビア」から来ているそうですよ。収穫時期に多く霧が出るようです。色合いはルビーっぽくもあり紫もあり、そしてやや淡いといった感じ。香りはまずはフルーティーなプラム、そしてスミレの香りなどがあり、さらにシナモンやクローブといったスパイス系の香りもあります。また、なめし皮や肉のような、動物的でワイルドな香りも感じられました。ややムスクっぽい雰囲気もあったでしょうか。この辺は小樽(バリック)熟成によるものかもしれませんね。味わいは、開けたてだと強い酸とタンニンが特徴的。ちょっと荒々しいくらいでしたが、時間が経てば、柔らかくなり丸みが出てきました。ボディは酸のおかげかもしれませんがやや強めなミディアム、といった印象です。余韻は果実的なものが長く感じられます。食事と組み合わせると面白いワインだと思いますが、発見だったのは肉じゃがです。肉じゃがの甘さや牛肉由来の濃さが、ワインの酸やタンニンを和らげつつ上手く調和し、かつ、香りともいい相性でした。どちらかを引き立てるというのではなく両方が生きる相乗効果を見せてくれましたよ♪まだちょっと若いのかな~、という印象もありましたがマリアージュや時間経過後の変化など面白いワインではありました。元々イタリアワインは好きで、中でも南の方の葡萄品種が好きなのですが(その割りに記事になってませんが^^;)、前出のピノネロといいこのネッビオーロといい、ちょっと北イタリアのワインにも興味が出てきている今日この頃です。
2007年06月30日
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今夜はイタリアの赤。トスカーナはボルゲリの最近話題のワイナリー、トゥアリータのデイリークラス、ロッソ・ディ・ノートリの05です。このワインも高級ワインレディガッフィに使われるメルローの2番搾りを使っているということで話題になったようです。セパージュはサンジョベーゼ60%、メルロー30%、シラー10%です。価格は2000円前後で、写真のお店では2184円です。色は紫。サンジョベーゼらしい色合いです。香りはブルーベリーやプラムの果実の香りにメルロー+樽香の甘い香りやサンジョベーゼのスミレの香りがあり、さらに10%のシラーが効いているのかスパイシーなニュアンスや若干のハーブ感もあります。味わいは、香りから濃厚な、モダンなトスカーナのそれを想像していたのですが驚くほどしっかりした酸味があり、そこに渋みも加わっていて予想外でした。もちろんほんのり甘い果実味もあるのですが、ボディも濃厚まろやか系というよりさらっとしていて、フルボディというよりミディアムボディといった感じです。ややチェリー的な印象を持ちました。つまみには、スーパートスカーナ系の濃い味わいを想像していので、ローストビーフとデミソースのハンバーグを用意したのですが、ハンバーグだとデミソースの味の濃さにワインが負け気味でした。まさにアテが外れたって感じです><ローストビーフのほうはかなりい具合で、甘辛ソースの味と肉の味とワインが合わさって口の中がチェリーいっぱい!って感じでした。オススメできる組み合わせです^^時間を置いてもあまり味わいが変わらないところから見ると、まだ若いのかなという気もしますが、個人的には割と由緒正しいトスカーナのサンジョベーゼかな、という印象も受けました。このワイナリーのワイン、高級なものはかなーりお高いのですがこのワインはまあお手ごろですし、他の「ロッソ」のワインと比べても平均的な値段でコストパフォーマンスは割といいものがあるかなと思います。
2007年06月15日
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イタリアではピノ・ノワールのことをピノ・ネロというそうです。こちらは、そんなピノ・ネロのワイン。ピノ・ネロ ラ・クーポラ04です。ピエモンテ州のワインです。価格は2000円前後が相場のようですが、写真のお店は1659円です。色は紫がかったガーネット色。やはり04ですし若さを感じる色です。香りは、イチゴやラズベリー、スミレの香りにドライマンゴーないしドライアプリコットの香りと典型的なピノノワールの香りです。スパイスないしハーブの香りもややあるでしょうか。ただ、ブルゴーニュのピノノワールに時々見られるような香ばしさは見られませんでした。味は、イタリアらしいというか果実味がしっかり。しかし、はっきりとした酸があり、みずみずしく癒される感じです。濃いい、という感じではありませんがまとまりがあって落ち着いた、これもまた素直に美味しいといえるワインです。つまみなら、鴨肉のローストなんかがいいでしょう。また、酸のおかげで落ち着いたワインになってますから、肉豆腐や焼き鳥、味の濃い赤身魚の煮付けなんかの和食にも美味しそう。あと、ハード系チーズもうまみが引き合って、良さそうな組み合わせです。このワイン、一つか二つ前のビンテージを昔飲んだことがあったのですが、その時は酸がまだ弱く、濃厚果実味系という印象だったのですが、その後バーでグラス売りしていたこの04ビンテージを飲んで、見事なまでに快適なワインに変わっていて驚いた1本です。さっぱりしたミディアムボディのワインですので、温度は14℃~16℃とやや冷え気味がいいでしょう。
2007年05月26日
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漫画「神の雫」でも紹介されたロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ ロッジョ・デル・フィラーレです。ビンテージは03です。なお、「神の雫」ではスーパーキャンティと紹介されていましたが、マルケ州のワインなのでキャンティではありませんw価格は3500円当たりが相場のようです。非常に濃い紫色。そして、その色に勝るとも劣らない濃い果実味。03が暑い年だったこともあるでしょうが濃厚なワインです。セパージュはモンテプルチアーノとサンジョベーゼだそうです。ただ、濃いだけではなく酸味もきっちりしっかり主張しますし、丸さもあります。さらに、しっとり感がありながらもイタリアらしい溌剌とした印象も持ち合わせておりなかなかに複雑です。香りは、とにもかくにも果実。様々なベリーの香り満載です。そして、樽熟に由来するであろうコーヒーやカカオ、バニラの香りもあります。さらに、ハーブやスパイシーさもあり、いろいろな要素の詰まったワインといった印象です。食事をあわせるならやはり肉でしょう。牛肉ならステーキ(赤ワインソースで)や煮込み、それにローストビーフあたりがよさそう。ラムやジビエなんかでも美味そうです。ガンベロ・ロッソを始め、雑誌や評論家の評価もかなり高いようです。確かに、味わい・香りともに流行のそれに当てはまる感じですし、幅広くウケそうなワインです。個人的には、好みの問題もあって4000円だとちょっと高いかな、という気がしますが、3000円台前半なら買いです。
2007年05月01日
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