Over The Moon.

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2005年01月26日
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カテゴリ: *日々のこと*
私がとってる授業の中でも
1、2を争うほど好きな生物行動科学系の授業があります。
本日の講義は
『反復囚人のジレンマについて』
でした。
面白いのでちょっと紹介します。


『囚人のジレンマ』の話は
犯罪心理学や行動心理学の分野でもかなり有名なところだと思います。
一応説明。

*泥棒AとBが王様の財宝を盗み出し
 そのあと捕らえられて
 別々の取調べを受けました。
 二人は取り調べのときにこういわれます。

 「先に白状したら逃がしてやる。
  だが向こうが先に白状したら、お前は捕まえる。
  両方黙秘を続けたら無罪放免だ。」


 つまり、先に裏切って白状すれば
 自分は楽になって、財宝は独り占めできる。
 でも相手に裏切られた場合は、財宝は相手が独り占め。
 もしお互い信頼し続けたら財宝はあとで山分けできる。
 もちろんお互い白状したらどっちもつかまるだけ。
ああ、どうすればいいんだ・・・!

 ・・・そういうジレンマのことです。

今回の講義はそれの展開系。
そういうジレンマにおいて
裏切るほうが得か、それとも信頼するほうが得か。
これは 長い目で見ると信頼したほうが得だ 、という話。
講義ではこんなゲームをしました。

二人で対戦をします。
CかD、どちらかの手を出します。
自分がCで相手もCなら3点。
自分がCで相手がDなら0点。
自分がDで相手がCなら5点。
自分がDで相手もDなら1点。

これをずっとやっていって、
その平均点が高くなればよいのです。

これが囚人のジレンマとどう関連するかというと、
Cが言わば「信頼」の証
お互い信頼しあってCを出し続けるなら、
コンスタントにお互い3点が入るわけです。
一方 Dが「裏切り行為」
自分が信頼したのに相手に裏切られたら自分は0点、相手は5点になるわけです。
お互い裏切ってたら1点しか入らない。

このゲームのポイントは、いかにして平均点をあげるか、にあります。
つまりですね、
Dを出し続ければ5点か1点もらえるから
一見Dを出せばいいように見える んですよ。
でも違うんです。
お互いDを出し続けたらずーっと1点で相殺してしまって
結局高得点にはならないんですね。
でもお互い信頼しあって
Cをずーっと出し続けたら3点になるんです。
先生の話では、
ランダムに出していっても3点以上の平均点は得られない そうな。
それをやってみな、ということです。

で、やってみました。


・・・凄いですね。
ほんとに平均点は3点を越しませんでした。
けれどいろいろペアを変えてやったときに、
ひたすらCを出し続けることがあったんですが、
それは当然ですけど平均点は3点でした。
つまり目先の利益に囚われて裏切り行為をしても、
結局損をするだけ。
相手がDを出すと分かればこっちもDを出すし、
長いスパンで見ると信頼しあったほうがよい、というわけです。
それがちゃんと実証されました。

『反復囚人のジレンマ』とは、
囚人のジレンマに陥る場合において
同じ事象が反復すると思われたら(=相手と長く付き合うことが予測される場合においては)
多少犠牲を払っても信頼したほうがよい、ということ。
ちょっとくらい損をしたとしても、
長期的に見て得をするということです。


さて、
講義のほうはまさかゲームだけで終わりません。
この講義は毎回、レポート提出を要求します。

今回のレポート課題は
「『反復囚人のジレンマ』が
 人間社会において見られる例を述べよ」

というものでした。


・・・皆さんわかりますか?


ちなみに「平均点3点以上にはならない」と言いましたが
実は 平均点が3点以上になる作戦もある んです。

・・・皆さんわかりますか?(笑)

先生に教えてもらって
「なるほどなぁ~」と思いました。


ああこの講義好きだったのになぁ。
もう終わりか。

お暇な人はレポート課題とか、その次の平均点の問題とか
考えてみると面白いかもしれません。





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Last updated  2005年01月26日 18時41分57秒
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