Over The Moon.

Over The Moon.

2005年06月10日
XML
カテゴリ: *能関係の日記*
宝生流の大きな家柄のひとつに辰巳家があります。
私たちの宝生会は年に数回
この辰巳家にお邪魔して稽古をつけていただきます。
主に、 もしくは 舞囃子 を出す前。
今回は全宝連で 鶴さん(仮名) 亀さん(仮名) が舞囃子を出すので
その稽古になります。


夕方、BOXにメンバーが集まる。
このときばかりは皆、スーツに身を包む。

犬さん(仮名) 「鶴くんは?」
亀さん「あ、実験あるって言ってました」

鶴さんは多忙学部のため
実験終了次第向かうそうです。
間に合うか。



電車に揺られて能楽堂につくと
いつもの仕舞の師匠が出迎えて下さった。

「先生はもういらっしゃるから準備して」

足袋を履いて扇を持って
先生の待つ舞台にあがる。
まずは亀さんの『経政』から。



普段の稽古よりも
数倍の緊張感をもって稽古が行われる。
先生は体育会系なので
シテ が間違えると、容赦なく激が飛ぶ。

「違う!!」

・・・亀さんがしごかれています。
でもそれは、私たち地謡だって同じです。

「そこの引き音2音だろ。
 間違えるな」

気合と集中力と。
真剣な姿勢で。


一通り稽古が終わって
舞台に亀さんだけが残される。
どうやら特訓するようです。


その後ぎりぎり鶴さんが到着して
『七騎落』をやる。
やっぱりしごかれる。



そうしてようやく全部が終わり
一息ついているところに先生が現れた。
慌てて居住まいを正し、両手をつく。

「ありがとうございました」

先生は豪快に笑いなさる。

「まあ、大きな声でやりなさい。
 行けたら見に行くから。
 頑張れよ。楽しみにしてるから」


不思議なもので
それだけで、凄く「頑張ろう」という気が起きる。
見に来てくださるかもしれない。
それだけで。




亀さん「どう、ま、舞囃子してみたくなった?」

私「はい」

3回生になったら
舞囃子をすることができる。
まだどの舞がいいかは分からないけど
舞囃子はしてみたい。



・・・はあーそれにしても疲れた。
体力もそうだけど精神力がいるなぁ。
でも本番はもっと緊張するだろうし。

舞台まであと二週間。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005年09月21日 07時53分34秒
コメント(0) | コメントを書く
[*能関係の日記*] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: