Over The Moon.

Over The Moon.

2009年06月02日
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カテゴリ: *能関係の日記*
「中」の続き。


地「中将と聞こえしは
  この夕顔の草枕」

地謡の声は
先ほどの荒々しい感じとは一転して
静かに落ち着いている。


何か、小難しいことを考えようとすると
足が震えるから
稽古通りに型をなぞっていく。


そうしていると、自分が消えていく。
型を丁寧に追うための、物体みたいな感覚。

それは一種、“超然とした感じ”だ。


 師匠(仕舞)『三番目物は地謡を聞いてはいけない、超然と舞うんだ』


稽古の時に、師匠にそう言われたのを思い出す。

それは、意識的に聞かないようにするのではない。
型を丁寧に追うと、周りが聞こえなくなるだけだ。


クセアゲと呼ばれるシテ謡も
地謡が途切れたから謡うのではなく
今、自分が謡う場面にたどり着いたから


シテ「源氏つくづくとご覧じて」


声を発するのだ。



・・・振り返ってみても、今回の『半蔀』は
非常に緊張した舞台だったのは間違いなかった。
型も満足に出来なかった部分も多かった。

それでも緊張の中に、落ち着きを得るという
矛盾を経験した舞台だったように思う。

まだまだ先は長い。



そして、連吟を挟んで
『藤』。


師匠(謡)「柔らこう謡ってくださいね」

私「はい」

「「「よろしくお願いいたします」」」


昔から割とそうなのだが
地謡だと私は、全然緊張しないのだ~。

しかも今回は、両隣が先輩方だし
混声地じゃないし
のびのびと、柔らかく謡える。

楽しい。


「「「ありがとうございました」」」

仕舞地は、無事に終えられた。



そして最後に、本日のメインイベント
三大学合同の能『竹生島』鑑賞。

前シテの爺ちゃん(後で龍神になる)を、
後輩の犀ちゃん(仮名)がつとめる。

私は、 彼女が入部してきた日のこと 初舞台
鮮明に覚えている。
2つ違いの同じ現役として、一緒に時間を過ごしてきた。


そんな彼女が

シテ「面白や 頃は弥生の半ばなれば」

竹生島のシテとして、面をつけて舞台に上がり
立派に「爺ちゃん」をつとめているのは感慨深い。


随分稽古もしただろう。
稽古以外で大変なこともあっただろう。
でもこうして、能のシテをつとめる。
とても立派なことだ。


そして『竹生島』は、演目としても
観ていて面白かった。
ツレの舞は綺麗だったし、後シテの勢いは凄まじかった。

うーん、現役
凄いじゃないか!


やっぱり大学時代に稽古をすると
3年もすれば、能を一番出せるくらいの実力を
つけることが出来るのだ。

人数は確実に減っているけれど
是非とも沢山の人に、粘り強く楽しくやってもらいたい。
そのために私も卒業生として
出来る限りの援助をしていきたいなぁ。




「「「お疲れさまでしたー」」」

沢山の卒業生がいる後席は、非常に賑やか。
色んな方とお話することが出来た。

OBさん「今度、7月にあるOB会は来るんだよね?」

私「はい、参加させていただきます」


7月、年に一度の
泊まりがけのOB会が催される。

今年の舞台はなんと、富山!!!


OBさん「会で仕舞は何か舞うの?」

私「いえ、地謡だけを考えてて・・・」

あと1ヶ月しかないし。稽古する暇が・・・。

OBさん「そんなー。せっかくだし舞ったらいいのに!」


結局断りきれず、色々あって
OB会までに『嵐山』を稽古しておくことに。


・・・1ヶ月で出来るのか?
でも
目標があると、頑張る力も倍になるのは事実。



京宝連に出演された皆さま、お疲れ様でした。
またOB会でもよろしくお願いいたします!





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Last updated  2009年06月02日 23時31分24秒
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