Over The Moon.

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2010年01月24日
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カテゴリ: *能関係の日記*
『鶴亀』とは、
謡の稽古を始めるとなったときに
一番最初に習う曲だ。

ツヨギンとヨワギンがあって
節も色々あって
でもページにして5~6ページと短くて(普通は20~30ページある)
「宝生流 初級謡本」の1巻に収められている。

内容は、皇帝の長寿や繁栄を願うという
内容がないとも言えるぐらい、ただひたすらに“めでたい”曲。




私「舞囃子、『鶴亀』にしたいと思います」

師匠(仕舞)「おお、いいんですか決めちゃって」

私「はい」


ええ、決めました!



*** 数時間前 ***


そろそろ舞囃子決めないといけない。
『邯鄲』か、『鶴亀』にしようと思うけれど・・・

よし、鴨くん(仮名)に相談してみよう。


私「ビデオ見て、なんか『邯鄲』おもしろそうだなぁって
  思ったんだけど」

鴨くん「・・・『邯鄲』が面白そうとか
薄っぺらいですね


!!Σ(゜□゜)


う す っ ぺ ら い !


私、うすっぺらい!?

鴨くん「『鶴亀』とかいいんじゃないですか」

私「つるかめ・・・」

鴨くん「基本的な型も多いですし。
    他の人も地謡に入りやすいでしょうし」

私「きほん・・・」

鴨くん「まぁ知りません。自分で決めてください」


・・・


*** 数時間後 ***


私「『鶴亀』の稽古、よろしくお願いいたします!」

師匠「はい。よろしくお願いします」




・・・勿論、鴨くんの言葉は
単なるきっかけに過ぎないのだけれど
これまでの稽古とか、これからの稽古とかを色々鑑みると
『鶴亀』が大層魅力的に思えてきたのだ。


一昨年は、「舞台でめちゃくちゃ緊張する」という状況に悩み
昨年、「それは何よりも稽古量だ」と実感した。

そんな昨年で一番「舞って良かった」と思えたのは
2回生相当の仕舞とされる『嵐山』だった。

これまで難しい仕舞ばかりに挑戦していたけれど
それは基本的な型を、何度も何度も稽古して
自分なりに精度を上げることが出来た。
それが充実感にもつながった。



『邯鄲』は、確かに型の見た目は面白いけれど
“楽”もあれば仕舞も難しく、シテ謡も色々入って
相当に稽古を積まないと出来ない。
「精度を上げる」なんてレベルには、到底到達しないだろう。


対して『鶴亀』は、“楽”と仕舞というシンプルな構成。

謡も基本。型も基本。

だから、型が綺麗でないと見応えはないのだが
その分じっくり稽古に取り組める。


なんて素敵なんだ、『鶴亀』!



師匠「まずは“楽”の唱歌を覚えてください。
   覚えてしまえば一人で稽古もできるから」

私「はい!」



これから約8ヶ月間、
『鶴亀』がんばるのだ!





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Last updated  2010年01月26日 23時53分03秒
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