Over The Moon.

Over The Moon.

2010年02月21日
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カテゴリ: *能関係の日記*
ひとつき遅れの
宝生会OB会、新年会。
(とはいえ普段と違うのは、夜に宴会があるという点のみ)

本日の曲目は『竹生島』『忠度』『藤』『巻絹』『船弁慶』。


着いたときには1時間遅れで
多分『忠度』の途中からかなぁと思ったら


犬さん(仮名)「あ、どうも五月さん。
今から『忠信』始めますんで

ただのぶ?
(聞き間違い?)


犬さん「なんかね、連絡いってたのが
    『忠信』と『忠度』の2曲に分かれてたみたいで」

なるほど。
そりゃ似てますけども・・・(ノブは謡の曲としてはマイナー過ぎる・・・)。


OBさん「『忠信』短いから両方謡ったらいいんだよ」
OBさん「はい早く、謡う人並んで」


結局、ほぼ全員で『忠信』を謡って
何事もなかったかのように、引き続き『忠度』を謡う。

思えば『忠信』は、 師匠が初シテ をされたときの曲だ。
観に行ったのは随分前のような気がするな。



師匠(謡)「お久しぶりですね」

私「はぁ。お久しぶりです」

謡の師匠も宝生会のOBである。

師匠「あんたと猫さん(仮名)、現役あたりで
   『巻絹』の役やってください」

『巻絹』か。
一応、 過去に 連吟で出した曲だ。
今の現役も、つい最近の連吟曲として稽古している。

私「じゃあ猫さんシテ・・・」
猫さん「ムリムリ。私習ってないし」

えええ。

まぁ、じゃあ私がシテか。
現役2人がワキとツレ。


「「よろしくお願いします」」



・・・謡って思ったのは

「私、やっぱり柔らかく謡うの下手だなぁ」

っていうのと(単に弱くなるのみ)、

「OBさんは、皆さんお上手だなぁ」

ということ。


60、70、80になっても
朗々と謡い上げるパワー。
うらやましい。自分もそうなりたい。



夜の宴会では

現役「まだ上の師匠のお許しは出ておりませんが
   現役としては、今年は能を出したいと思っております」

1人ひとりの近況報告にて、
現役から能の話が出る。


OBさんたちは

「こいつが、戦後の宝生会で初めて能のシテをやったんだ」
「当時は他大学と協力して、ツレを別の大学の人がやって・・・」

皆さま、それぞれの時代で、宝生会の時代を生きてこられていて
当時の話はとても興味深く、勉強になる。


OBさん「私は、学生が能を軽々しくやることには
    本当は反対だったんです」

そんな話も出る。

OBさん「能には魔力がある。
    『能がしたい』と思うこと、それも理解できる。
    でも学生が、プロのようにやれると思っちゃいけない。学生には学生の本分がある。
    だからもしやるからには、勉強と能とを両立したうえで
    そして参加するメンバー全員の総意を汲んだうえでやらないといかんと
    常々思っているんです」


『学生能』の良さは
「能をやりたい」という、ある種「怖い者知らず」的な勢いに
ひとつの魅力がある。

“宝生会は、イコール師匠の弟子ではない”ということも
常々言われているように、
師匠から「じゃあ能をするならこの曲をやりなさい」と言われるのではなく
「この能がやりたい」と、学生の方から言ってしまえるという
特別待遇なところもある。


とりあえず、「学生は恵まれている」のだ。

その恵まれた環境に感謝しつつ
最大限、満喫するのが良いと思うのだ。



・・・とはいえ


私「今年は9月に
  舞囃子をさせていただくことになりまして・・・」

OBさん「舞囃子? 曲は?」

私「えー・・・『鶴亀』を」

OBさん「鶴亀? “楽”だよね鶴亀は」
OBさん「これまで舞囃子は何をやってるの」

私「えー、学生の頃に『雲雀山』と、卒業してから『清経』を・・・」


卒業してからも
散々、好き勝手させていただいているワケですが。



恵まれた環境に感謝しつつ!
真摯に稽古して!
日々精進して!


良い舞台を重ねていくのだ。

そして、身につけたことを出来る限り
現役に返していくのだ。
私もそうやって育てていただいたのだから!


よーし、
また稽古がんばろうー





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Last updated  2010年02月22日 22時57分20秒
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