Over The Moon.

Over The Moon.

2010年05月08日
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カテゴリ: *能関係の日記*
着付師「今日はどなたのお式なんですか?」

私「ええと、習い事の師匠の」

着付師「そうですか~。はい、帯締めますよ~苦しくないですか」


本日は、お日柄も良く
東京の有名な結婚式場にて
師匠(仕舞)の結婚式がある。

出席者はそうそうたる顔ぶれと噂されている中で
何とも光栄なことに、披露宴にお呼びいただけた。

何を着ていこうか散々迷った挙げ句
猫さん(仮名)と振り袖を着ることにして
会場近くの美容院に予約を取った。


着付師「はい、お疲れ様でした」

着付けとメイクに2時間。


猫さん「・・・鏡の向こうに知らない人がいる、って感じです」

猫さんは、紫地の着物に
桜の花舞う落ち着いた色合い。

私「お似合いです。髪も素敵ですね」

猫さん「え・・・
『かわいくないのにしてください』ってお願いしたんですけど

どんなオーダーですか。

美容師さん「タクシー来ましたよ」

会場へ移動。



末席から眺めるだけでも

「・・・・・・」

規模が。
えー、250人くらい?

鴨くん(仮名)「あの辺りは凄いですね」

席次表で上座にあたるお席には
重要無形文化財保持者の方々がお集まりに。

犬さん(仮名)「亀くん(仮名)まだ来てないんですが」

鴨くん「メール送ってみます」

私のいる席は、見慣れた顔ばかりで安心だけれど。


司会『えー、それでは皆さま~』

落語家さんの小気味よい司会。


司会『新郎新婦のご入場です!』



スポットライトと拍手で迎えられた
本日の主役のお二方。


わー、花嫁さんキレイ! 艶やかな打掛けがお似合い!

師匠カッコイイ!


師匠「おー、ありがとうみんな」

私たちのテーブルの近くへも来られてから
高砂へと向かわれる。



司会『それでは、重要無形文化財保持者の近藤乾之助様のご発声による
   “四海波”でございます』

式の序盤に、人間国宝の方が地頭の
定番の祝言“四海波”。
(こんなの聞けるなんて幸運すぎるー)

司会『宝生流関係者の方々、どうぞご起立ください』

私たちは座ったまま
プロの方々や諸先輩方の謡を拝聴させていただく。


「「「四海波静かにて・・・」」」


すげぇえぇ


そのほか、お歴々の方々によるお祝いのスピーチや
昔ながらの鏡開きなど

鴨くん「亀さんから、あと30分ぐらいで来ると返事が」

熊さん(仮名)「じゃあ1時間後だね」

なごやかに式は進行する。



場が温まり、人が色々と入り乱れる
頃合いを見計らって

私「師匠のところに行きませんか」

猫さん「参りましょうか」

お祝いの言葉とお写真を撮りに、上座の方へ。


高砂周辺は

「はい、次のカメラいきますよー」

関係者やOBの方々、ご友人の方などで
超・混み合っていて、
私たちの番がくる頃には

師匠「すまん、時間が来てしまってて・・・
   二次会でお願いします」

次のプログラムの時間が近づいており、
致し方なく席に戻る。


私「亀さん」

亀さん「ゼミがあって遅れた」

デザートの頃に登場し、
わんこそばの如く出てくるフルコースを目の前に
次々と平らげておられる亀さん。

料理もほんと、美味しかった。
最初から最後まで贅沢な気分。



2次会は、同じ会場の下の階で行われた。


師匠「えー、飲み放題なのでどんどん飲んでください」


会場の端に設けられた舞台で

「高砂や この浦舟に帆を上げて・・・」

OBさんが、仕舞や謡でお祝いするのを見ながら
披露宴よりは、ややカジュアルな雰囲気でお祝いする。


立食だったのもあって、沢山の方とお話ができ
中には

「お久しぶりです!」 「お元気でしたか、お元気そうで」 

『師匠のご結婚をお祝いする』という、この素晴らしい機会のおかげで
1年ぶりとか、数年ぶりの方々にもお会いすることが出来た。


ここに集まる全ての方が
師匠と、師匠の奥様という共通点のもとに集い
本当に心から、今回のご結婚を祝福されている。
とても嬉しく、おめでたいこと。


師匠「今日は、あの“四海波”に感動して
   また、沢山の方が入れ替わり立ち替わり、写真を撮りに来てくださって
   ほんとに嬉しかったです」


師匠のスピーチって、これまで何度もお聞きしているけれど
いつも何だか、まっすぐで


師匠「『自分の人生これでいいのかな』と
   迷うこともありましたけど
   間違ってなかったな、と思いました」


ストレートに気持ちが伝わってくる。
嬉しくなる。


師匠「最後は“千秋楽”で、お開きにしたいと思います」

舞台があると最後に謡う“千秋楽”。
師匠の発声で。


「「「千秋楽は民をなで
   万歳楽には命をのぶ」」」


会場全員の大合唱。
“能”という縁で紡がれた
世代も性別も場所も越えた、出会いのもとで。


「「「相生の松風 颯々の声ぞ楽しむ
   颯々の声ぞ楽しむ」」」


拍手。



実にめでたい、この佳き日。

本当におめでとうございます☆





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Last updated  2010年05月11日 23時44分01秒
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