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2015/01/01
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カテゴリ: 運動
新年あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。


2013年度から始まった 第2次・健康日本21 の主目的は、健康寿命の延伸なので寝たきり介護の最大要因の「ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)」関連記事が増え、取り組みも活発になっているそうです。

50代以上の半数がロコモ予備軍 といわれていますので、自分や家族のことにプラスして親のことも心配になりますね。


日本整形外科学会が作った「ロコモ度テスト」は簡単にできますのでやりましたが、私は67歳の時、脚力は20代、歩幅は30代、日常生活25はゼロ、7つのロコチェックもゼロでした。

ロコモテスト.jpg

テストは、脚力や歩幅の測定と日常生活について25項目の質問に答える 「ロコモ25」 でできます。


また、転倒が原因で亡くなる人は年間7千人を超え、交通事故死を上回っています。高齢者の転倒は介護が必要になったり、認知症の進行につながったりと健康に重大な影響を及ぼします。

この転倒は足の膝伸展筋力の低下より「足の指で握る力」の足趾把持筋力の低下が強く影響していることもわかったそうです。
私の知人が発明して製造・販売している 足ゆび筋トレ草履 は私や家族、友人も愛用していますが、履いて歩いているだけで「足の指で握る力」が鍛えられます。

今年4月には医師らが 日本転倒予防学会 を立ち上げ、「転倒を社会全体の問題ととらえ、予防に取り組む必要がある」と訴えています。


人間は動物なので
・動かないと動けなくなる
・動かないと認知能力も低下する
・動かないとQOL(生活の質)が低下する
・動かないと身体が硬くなり、怪我をしやすくなる
・動かないと骨、筋力や心肺機能などが低下する
・動かないと老化が進む
・楽をすると楽なことしかできなくなる

そして、 サルコペニア 、さらに進んでロコモとなり、寝たきりになって寿命まで短くなるなるわけですが、 1日10分程度の運動でも有効という研究結果 運動はどんなやり方でも効果がある など手軽な運動法がまとめられた記事が出ています。


運動で得られるメリットはたくさんあり、いくつになってからはじめても遅すぎることはありませんが、やらない人はやりませんね。
2014年厚生労働白書によると 健康管理は「何もしない」派が46% もいるそうで、国民皆保険に甘えて世界一医療に依存する自己責任意識が乏しい日本人の一面です。
健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向があるようです。
終末期医療専門医の著書「 死ぬときに後悔すること25 」によれば、後悔の1位は「健康を大切にしなかったこと 」で、死ぬ時に気がついても後の祭りで間に合いません。
また、 55~74歳の男女1060人に聞いた「リタイア前にやるべきだった後悔」の健康部分の第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」 なので、後悔しているなら今からやっても十分間に合います。

・人生で今日が一番若い。
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)


体力テスト調査の結果では、男女ともに40代後半から体力がガクっと低下するのでロコモ予防は40代からはじめたいわけです。

また、ロコモは予備群を含めると約4700万人といわれていますが、40歳以上の8割がロコモ・予備群との指摘もあるそうで、寝たきり予備軍にもなります。

ロコモの3大原因は
・筋力低下
・バランス能力低下
・運動器の疾患
が中心なので十分な予防はできます。


心身の健康状態をよくし、ロコモを予防して体力をつけることは簡単ですので、お互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。

**************************** 【以下転載】 ****************************

加齢による足腰の衰え

加齢による足腰の衰えやけがなどが原因で、日常生活に必要な運動機能が低下する「ロコモティブシンドローム(=ロコモ、運動器症候群)」に注目が集まっている。企業や団体による予防の取り組みが盛んになってきた。

「皆さん、ロコモって知ってる? 今日も予防の知恵をお伝えするね」

「お肉や魚でたんぱく質を取って、適度な運動をすることが筋力アップにつながるんだよ」

12月中旬、宮城県亘理町内の仮設住宅の集会所で、食生活改善推進員や栄養士による料理教室が開かれ、住民6人が集まった。この日は「鶏肉のレモン煮」「チンゲンサイのスープ」などのおかずを紹介。その後、参加者はストレッチで体を動かした。

指導役を務めた清野珠美子すみこさん(66)は「普段の生活で楽しく取り組めるロコモ予防法を伝えています」と話す。

ロコモティブシンドロームは2007年、日本整形外科学会が提唱した。骨折や筋力低下などによる足腰の障害で介護が必要になった状態や、そのリスクの高い状態を指す。国の健康増進計画「健康日本21」では22年までにロコモティブシンドロームの認知度を高め、予防につなげることを目標に掲げた。

国立長寿医療研究センター所長の鈴木隆雄さん(老年医学)は「ロコモのリスクは女性のほうが高いので注意してほしい」と話す。女性は男性に比べて元々筋肉量が少ない。加えて、骨を丈夫にする働きがある女性ホルモンが閉経により減少するため、骨がもろくなり骨粗しょう症を発症しやすい。

「若いうちから予防意識を高め、筋肉や関節を衰えさせない体づくりが必要です」と鈴木さんはいう。

予防のための取り組みも盛んになってきた。

整形外科医らで組織する啓発団体「ロコモチャレンジ!推進協議会」では、「片脚立ち」や「スクワット」などの運動のほか、現在の生活より10分間多く体を動かすことを勧めている。高齢者に適した軽めの運動だが、20~30代の若い世代の基礎筋力作りにも役立つ。

ロコモ運動.jpg

全国展開するスポーツジム「コナミスポーツクラブ」の「OyZ(オイズ)」は、60歳以上を対象にしたロコモ予防専用の運動教室。理学療法士やスポーツトレーナーらが開発した専用プログラムには、ストレッチや踏み台昇降など無理のない運動が組み込まれ、効果的に足腰が鍛えられる。全国84施設で受講可能だ。

自治体ぐるみの取り組みも進む。福岡県は今年、啓発活動を行う「ロコモ予防推進員」の養成を開始。地域のボランティア団体などで活動できるよう、講習会を通じて1200人の養成を目指す。

横浜市は小学生に向けた啓発講座を実施。家庭で、親や祖父母へ情報を発信してもらう狙いだ。

「筋肉や骨を作るたんぱく質やカルシウム、骨の形成を助けるビタミンDやKを含む食品を食べ、適度な運動で骨や筋肉を鍛えておくこと。20、30代のうちから習慣づけてほしい」と話すのは、病院や福祉施設での栄養指導を手がける臨床栄養実践協会理事長の栄養士、足立香代子さん。栄養士たちの間でもロコモ予防への関心は高まっており、講演会などでテーマとして扱うことも増えているという。

脂肪分の少ない赤身肉や、ビタミンDが多いサケやキノコ類、ビタミンKが多い納豆、カルシウムを吸収しやすいヨーグルトなどがおすすめ食材だという。


体づくり、骨や筋肉鍛える…食事や運動不足見直す

ロコモティブシンドロームの主要因、骨粗しょう症は女性の発症リスクが高い。就職後は食生活が偏り、加えて慢性的に運動不足の記者(40)には、危険因子が潜んでいそうだ。現在の体の状態を調べてみた。

訪ねたのは、予防医療に力を入れる「健康院クリニック」(東京)。副院長で日本骨粗そ鬆しょう症学会理事の細井孝之さんは、「40歳は、骨粗しょう症対策を始めるのに良いタイミングです」と言う。女性ホルモンが分泌されている閉経前ならば、食事や運動で改善効果が表れやすいという。

国も40歳以降5年ごとの検診を勧めているほか、40歳から骨粗しょう症の検診を組み入れる自治体も多いそうだ。骨粗鬆症財団のホームページで専門の病院を紹介している。

検査の軸となるのが骨密度の測定。自治体検診では、かかとの骨に超音波を当てて行う簡易検査が主流だが、同クリニックでは「DXA(デキサ)法」という精度の高い放射線測定を行う。DXA法は、骨粗しょう症外来を設けている病院などで受けることができるそうだ。

骨の新陳代謝の状態を評価する「骨代謝マーカー」測定も同時に受けた。

結果が出た。骨密度が20~44歳の女性平均の70%以下の場合に骨粗しょう症と診断されるが、記者は腰椎が101%、大腿だいたい骨が91%で正常の範囲内。骨代謝の評価では、カルシウムの効率的な吸収や骨の形成を促すビタミンDやビタミンKの摂取状態を示す値も良好だった。牛乳は苦手だがヨーグルトやチーズは平気。キノコ類や納豆などは好物で頻繁に食べてきた。

だが「腰椎より大腿骨の骨密度が低いのは注意点。骨の形成に必要な運動負荷を脚にかけてこなかったのでは」。運動不足がばれた。

さらに衝撃的だったのは、体内での老化物質の蓄積度合いが75歳相当という検査結果。糖質や油分の過剰摂取で体内のたんぱく質が変質しているという。年月をかけて骨や筋肉など全身の老化につながるとされる。同クリニックが、骨粗しょう症の検査時に勧めているアンチエイジング(抗老化)に関連する検査でわかった。

「お菓子をよく食べますか」「脂っこいものはお好きですか」。質問には思い当たる節がある。

「一つ一つの生活習慣が現在の体と将来の健康を作る。何歳でも、気づいたときが改善の始まりです」。細井さんのアドバイスにうなずいた。

(出典:読売新聞)





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最終更新日  2015/01/01 07:31:09 AM
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