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2015/01/07
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健康状態をよくして健康寿命を延ばし、医療費を激減するのは簡単ですが、国民皆保険に甘えて世界一医療に過剰期待している健康意識、ヘルス・リテラシー、自己責任意識が低く、依存体質の国民と既得権益を確保したい業界の2つの壁に阻まれて実現できていません。

2014年の厚生労働白書によると健康管理は「何もしていない」人が46%もいます。日本は平均寿命は世界一ですが、日本人の健康度は34カ国中34位(2013年OECD調査)、医師の47%は病人(2014年日経メディカル調査)だという残念な現実があります。

・ハーバード大学の研究によれば予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上するそうで、健康管理をすると6倍返しになる。

個人的にも超健康マニアになって28年間で、歯科、怪我、検診以外には医療機関にはかかった記憶がありません。
また、私のクライアントもQOL(生活の質)が上がり、医療費は減っています。

機能・気力・体力・活力の変化1410.jpg

主な都道府県の健康寿命産経120601.jpg

2014年厚生労働白書によると 健康管理は「何もしない」派が46% もいるそうで、国民皆保険に甘えて世界一医療に依存する自己責任意識が乏しい日本人の一面です。
健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向があるようです。

終末期医療専門医の著書「 死ぬときに後悔すること25 」によれば、後悔の1位は「健康を大切にしなかったこと 」で、死ぬ時に気がついても後の祭りで間に合いません。
また、 55~74歳の男女1060人に聞いた「リタイア前にやるべきだった後悔」の健康部分の第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」 なので、後悔しているなら今からやっても十分間に合います。

・人生で今日が一番若い。
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)

一方では、長期戦略の苦手な日本は1961年からの国民皆保険制度で発展して50年以上経過した日本の西洋医学は国民の健康増進には貢献できず、50年間で医療費は国民所得比で3.54倍にもなっています。
1964年から健康増進政策を開始して50年経過しても国民の健康状態は悪くなる一方という実に情けない厳しい現実があり、2013年の人間ドックの「A(異常なし)」+「B(軽度異常現在心配なし)」がわずか6.8%という非常事態で、過去の日本の健康増進政策を整理すると、

◆1964年 東京オリンピック
  体力つくり国民運動
◆1970年
  保健栄養学級の開催
◆1978年
  第一次国民健康づくり政策
  成人病予防のための1次予防の推進
  健康診査の充実
◆1988年
  第二次国民健康づくり政策
  アクティブ80ヘルスプラン
  運動習慣の普及に重点を置いた健康増進事業の推進
◆2000年 
  第三次国民健康づくり政策
  21世紀における国民健康づくり運動  健康日本21
  一次予防の重視と健康寿命の延伸、生活の質の向上
 ・2003年5月
健康増進法 施行
 ・2006年4月
  介護保険制度を予防重視へ
 ・2008年4月
  特定健康診査・特定保健指導
5年間の改善成果はわずか0.2%
 ・2011年4月
スマートライフプロジェクト
  健康寿命をのばそう
◆ 2013年
  第四次国民健康づくり政策
第2次 健康日本21
  健康寿命延伸・健康格差の縮小


ポール・ゼイン・ピルツァー氏は、これまで数々の予言を見事に的中させてきた世界で最も著名な天才経済学者です。

彼は、著書 「健康ビジネスで成功を手にする方法」 にて
以下のように鋭く指摘しています。

●医療産業と健康増進産業は別産業

☆医療(疾病)産業:一般的なカゼから悪性腫瘍まで、病人に対し、「受身的」に提供される製品・サービスで、病気治癒ではなく、高利益の症状対処に専念。
☆ウェルネス(健康増進)産業:健康な人(病気でない人)が、より健康、老化遅延、病気予防するために、「積極的」に提供される製品・サービス。

▼病気を生み続ける医療業界
 ・医療業界は、食品会社よりはるかに悪質
 ・医者は製薬会社の標的
 ・病気の原因や治癒ではなく、高利益の症状対処に専念
 ・製薬会社は悲惨な食事ででる症状に効果のある危険な薬を飲ませる

▼メディアは情報不足で無力
 ・しかも主たる広告主は食品・医療産業
 ・政府も同様に情報不足で無力


「新厄年」の健康リスク対策 」によれば、要支援・要介護の原因となり、健康寿命を損なう7大疾患の75万人以上のレセプトデータから抽出した科学的な分析結果から導き出した現代日本人にとって「本当に危ない年齢」としての新厄年が出ています。

新厄年は、
・男性:24歳、女性:25歳
・男性:37歳、女性:39歳
・男性:50歳、女性:52歳
・男性:63歳、女性:63歳

私は的を射たよい生活習慣のおかげで何事もなく新大厄年63歳を健康なまま通過して5年になります。

健康寿命を損なう7大疾患と8つの健康習慣は以下のようです。

7大疾患
・虚血性心疾患
・脳血管疾患
・糖尿病
・骨粗鬆症
・変形性膝関節症
・ガン
・認知症

8つの健康習慣
・抗酸化食品をバランスよくとる
・「糖化」を防ぐ
・「石灰化」を防ぐ
・骨・関節成分を補う
・適正体重に近づける
・SOD活性を高める軽いエクササイズ
・趣味に親しむ
・健康リスクを把握する

超健康マニア暦28年の私からすると物足りないですが、健康管理に努めている人はお互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。

**************************** 【以下転載】 ****************************

WHO(世界保健機関)の『世界保健統計』(2014年版)によれば、日本の平均寿命は約84歳だった。いまだ長寿世界一の座は不動である。最長寿の男性は111歳の百井盛さん、女性は116歳の大川ミサさん。ともに世界でも最長寿である。

毎年、厚生労働省が100歳以上の「百寿者」を発表しているが、データを取り始めた1963年に153名であった百寿者は、年を追うごとに増え、一昨年には5万人を超えたという。統計を見ると、百寿者は10年ごとに3~4倍のスピードで増えていることになる。

「人生五十年」という言葉があるが、かつて日本人の寿命は50歳というのが目安であった。この平均寿命が50歳を超えたのは1947年。それから、日本人は確実に寿命を伸ばしてきたわけである。

では、「人生50年」といわれた江戸時代の人々の寿命はいくつくらいだったのだろう。この時代は乳幼児の死亡率が極めて高かったため、実際の平均寿命は50歳に満たなかったと考えられる。しかし、たとえば、寺院の過去帳などによれば、成人まで生きた者の平均死亡年齢は60歳代、さらに50歳まで生きた者の平均死亡年齢は70歳代で、江戸時代の人たちの寿命はそれほど短いとはいえない。

ここで、江戸時代の著名人の没年齢(数え)を見てみよう。近松門左衛門72歳、尾形光琳59歳、徳川光圀73歳、上田秋成76歳、良寛74歳、滝沢馬琴82歳、葛飾北斎90歳......。『養生訓』の貝原益軒と『蘭学事始』の杉田玄白はともに85歳である。

つまり、今日の平均寿命が延びているのは、医学の進歩により乳幼児の死亡率が激減しているからにほかならない。昔も今も長生きの人は珍しくないのである。

それでは、人間はいくつまで生きることができるのだろうか。生物学的には寿命の限界はまだ明らかにされていないが、データの統計などからさまざまな可能性は示されている。そのひとつが東京都老人総合研究所の権藤恭之輔博士の研究である。100歳以上生きた人たちの寿命から死亡確率を計算した結果、死亡確率が100%になるのは男性では115歳、女性では122歳だという。ちなみに専門家たちが認める世界最長寿のフランス女性J・カルマンさんが1997年に亡くなったが、その時の彼女の年齢は122歳だったという。


ピンピンコロリかネンネンコロリか?

さて、平均寿命が延びるのは喜ばしいことだが、問題はいかに健康に長寿をまっとうするかである。寝たきりにならず、介護を受けずに自立した生活を送れる期間を「健康寿命」というが、一番重要なのはこの長さである。
2014年に厚生労働省が発表した日本人の健康寿命は、男性が70.42歳、女性が73.62歳。この年の日本人の平均寿命は男性が79.55、女性が86.30。つまり、男性は約9年間、女性は約12年間、不健康な期間があるということになる。そして、平均寿命と健康寿命の差は広がる傾向にあるのだ。

そんなデータから、よく言われる理想的な死に方が、なくなる直前まで元気に活動するピンピンコロリ(PPK)の人生であり、その逆は、長期間寝たきりになって亡くなるネンネンコロリ(NNK)といわれる。

「不老不死」は人類の永遠の夢ではあるが、寿命は長ければよいというものではない。寝たきりで長生きするのも考えものである。年の瀬、寿命の「寿」の意味をもう一度、考えてみたい。

(出典:ヘルスプレス)





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最終更新日  2015/01/07 05:14:05 AM
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