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2019/02/25
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カテゴリ: 食・栄養
おはようございます。
いつもありがとうございます。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


厚生労働省・農水省は、1日に200gの果物と、1日に350gの野菜の摂取を推奨していますが、厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査」の結果によると、日本人はどの年齢も果物も野菜の摂取が足りていません。
これまでの研究で、より多くの果物や野菜を食べる人は、より心臓血管系が健康的で、いくつかのがんのリスクが低く、寿命が長くなることが示され、さらに果物や野菜が心の健康にも良いとの研究結果が公表されています。
心と体の健康のために、今日から新鮮な果物と野菜を、ぜひそのままモリモリと食べたいですね。


米国神経学会の医学誌「ニューロロジー」に掲載された論文によると、野菜を食べていた高齢者と食べていなかった高齢者の差は歴然としており、加齢による記憶力低下を抑制し、脳をより若々しく保て、年齢でみるとおよそ11歳分の開きがあったそうです。

食品メーカーが20~60代の男女から食卓画像を収集し、野菜の摂取量を推計したところ、1日平均の野菜摂取量は、わずか133グラムで、国が掲げる目標の半分にも届かなかったそうですが、信頼性に疑問があると言われている国民健康・栄養調査より現実に合っていると思います。

主要国野菜供給量.jpg

予防意識.JPG

世界23カ国の健康意識調査 で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の 健康オンチ国 で、野菜も食べていません。
一人暮らし学生は、面倒、高いなどから4割が野菜食べない そうで、主要国で日本だけが減っています。さらに 「私は野菜を摂れている」と回答しても8割超は不足 という残念な現実も浮き彫りになっています。


様々な研究によると、何をいつ、どれだけ食べるかなどの決断は、人の意識や直接的なコントロール以外の微妙な力によって左右され、外部要因のせいで、私達は生物学的、心理学的、社会的、経済的弱点を突かれて過食してしまうようです。
私達日本人の解決策は世界最高の健康食・日本食をベースに最新の知見を加えることです。

食事をしっかり食べているのに、栄養素、特にタンパク質、ビタミン・ミネラルが足りない低栄養の状態に陥ることを新型栄養失調と呼び、10年以上前から警告されていましたが、ビタミン・ミネラル不足の栄養素失調死者数は先進29ヶ国中ワースト4位だという情報があり、残念な現実です。
厚生労働省の調べでは、70歳以上の5人に1人が新型栄養失調に該当するそうで、40代や50代の働き盛りや若年層にも増えているようで、国民健康・栄養調査からもわかります。





2013年3月に世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界5大医学誌の一つ「ランセット」に米国ワシントン大学と東京大学などによる共同プロジェクト「2010年の世界の疾病負担研究」世界187カ国における死亡と障害の原因を詳細に分析して発表しています。
この研究によると日本人の健康寿命を縮めている原因の1位は栄養の偏った不健康な食事です。

1.不健康な食事
2.高血圧
3.喫煙
4.運動不足
5.肥満


日本食は世界無形文化遺産にも登録され、健康的な食事スタイルとして世界的に注目され、日本でも生活習慣病や肥満を予防・改善するために日本食の再評価がはじまっているそうです。
日本食は、「一汁三菜」「主食・主菜・副菜・汁物」といった構成が伝統で、おかずは出汁を活用し、魚が多く使われ、豆腐や納豆などの豆類が多く、野菜が豊富で脂肪が少ないことが特徴です。
そして日本食で大切にされているのは、「季節感を大切にした演出と味わい」「さまざまな食材と調理法」「素材の味を引き出した絶妙な味わい」などがあげられます。


日本は平均寿命こそ世界トップレベルですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると 健康管理は「何もしない」派が46% もいるそうで、 健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額 です。国民皆保険に甘えて世界一医療に依存して健康管理を怠る日本人の主観的健康度は主要34カ国中33位(2017年OECD調査)で、驚くほど低率です。

・人生で今日が一番若い。
・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)
・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)
・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)

機能・気力・体力・活力の変化1410.jpg

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日本人は先進国の中で心臓病による死亡率が低く、このことが長寿の一因となっています。これは一汁三菜をベースとし、新鮮な魚や大豆食品などを食べる世界2大健康食・和食による影響が大きく、さらに和食は倹約遺伝子により糖尿病を発症しやすい日本人の健康寿命を改善する作用があるそうです。
和食は昆布やカツオ節などのうまみ素材を活用していることも特徴ですが、昆布の消費量はこの30年で約3分の2に減少し、2014年の年間購入金額は、60代の世帯では1289円、20代の世帯では約5分の1の258円しかなく、日本家庭の基本的な食習慣が崩壊しています。


日本ではあまり調査・研究されていないので具体的メニューとしては、マウス実験しかないようですが、昭和50年代のものがよいそうです。
また、日本人の健康寿命を短縮している疾患は、心疾患、脳卒中、糖尿病、骨粗鬆症、膝関節症、認知症、ガンだそうです。これは塩分の過剰摂取と抗酸化物質の摂取不足が原因と言われていますので、うまくカバーするために地中海食のよさを加味し、糖質を減らすとさらによくなりそうです。

75年の食事一番ヘルシー河北130314.jpg



和食が世界無形文化遺産登録されても日本人の和食離れが進み、この遺産は相続拒否されていて食生活はドンドン不健康化しています。
そんなことから脂質摂取が過剰になり、食事がお菓子化しているおかしな国になり、さらに味付けも、食材も甘くなっているので、自業自得の結果としてさらに生活習慣病が増えるのは間違いないです。

アメリカからパン食を餌付けされた 食料植民地となっていることに気づいて和食を見直す人が増えることを強く期待したいです。

日本人は米国に餌付けされた.jpg

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、40~74歳の日本人の内、男性の約6割、女性の約4割が高血圧といわれていますので、塩分は1日6g未満に抑えたいです。

食事中の食塩の75%以上が、レストラン、加工食品やファーストフードなどに由来していると言われています。

良い天然塩を選び、新鮮でバランスのよい食品を選び、自分で調理することが、減塩の一番の方法だそうです。新鮮な食品には、ナトリウムの含有量は低く、調理するときに塩の摂取量が確認できます。しかも、新鮮な野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれていて余分な塩分が排出されます。


・ヒトは食物から造られる以外の何者でもない(医聖・医学の祖 ヒポクラテス)
・汝の食物を医者とも医薬ともせよ。食物で治せない病気は医者にも治せない(医聖・医学の祖 ヒポクラテス)

栄養摂取量の推移

脂質エネルギー比率推移.jpg

野菜摂取量2.jpg

菓子と米消費額推移.jpg

そして、食事の外部化も進み、おふくろの味は袋の味に変わっています。

「家庭の味」遺産になる? 手作り減少

食外部化率推移産経130103.jpg

調理力と健康は強く相関していますので、 国民の健康状態が悪化の一途 の歯止めはかからないと危機感を強く感じます。

調理力と健康.jpg

食育の重要性を訴えている服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應さんは産経新聞の取材で以下のようにコメントしています。

・食育の重要性は1985年頃に気づいた。
・新入学生に1週間の食事日記を提出させたら悪さにビックリ。
・2年間で変えてやろうと、いろいろやって卒業時にまた調査したらわずか6%しか改善していない。
・栄養士や調理師を目指す学生でこれなのに、試験は出来る
・3~8歳の間が特に重要で、厳しくしつけることが肝心。


子供の運命は常にその母が創る(ナポレオン)
8歳までの食暦と躾が人生を決めてしまうわけですね。

国民健康・栄養調査2011.jpg

2011年国民健康・栄養調査結果の概要


◆国民健康・栄養調査は1948年以降毎年行なわれているが、有益と思われるデータがないため食事の変化が死亡率の増減にどのように影響を与えたか説明できない。
 データも利用できない。日本と世界にとって深刻な損失。
 ランセット2011年9月日本特集号
 (世界で最もよく知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つ 出典:ウィキペディア)


◆日本に決定的に欠けているのは、トップランクの大学に「人間栄養学」がないこと。
 このままでは、日本人は栄養を通じて健康を保つことはできないだろう。
 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野・佐々木敏教授


◆日本は国民の新しい健康課題に効果的に取り組んでいるように見えない。
 国民の健康寿命の最大の危険因子は栄養の偏った食事である。
 日本人は長く生きた分だけ病気や障害に苦しむ年数も増大している。
 東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際保健政策分野・渋谷健司教授

日本の健康寿命の危機.jpg

1977年に発表され、世界の健康政策の原典と言われている アメリカ上院栄養問題特別委員会報告書(通称マクガバンレポート) によれば世界最高の長寿食は、伝統的日本食です。


食事改善のコツはパン→ごはん、ラーメン→そば、スパゲティ→うどん、ケーキ→まんじゅう、ミルク→豆乳のように、カタカナ食品からひらがな食品にすることで、少しもむずかしくありません。
ごはんは、私は玄米ですが好き嫌いがあるので、白米ともち麦を半々に混ぜた麦飯をおすすめします。

おかずは、「まごたちわやさしいさ」にしてよく噛んで楽しく食べたいものです。

ま:大豆、あずきなど豆類のこと。タンパク質、マグネシウムの摂取に
ご:ゴマ ナッツ クルミ アーモンドのこと。不飽和脂肪酸・ビタミンEの摂取に
た:たまごのこと。アミノ酸スコア最高点のタンパク質の摂取に
ち:乳類のこと。タンパク質、カルシウムの摂取に
わ:わかめ コンブ のりなどのこと。ヨード、カルシウムの摂取に
や:野菜、根菜のこと。ベータカロチン、ビタミンCの摂取に
さ:魚のこと。タンパク質、オメガ3系脂肪酸、亜鉛の摂取に
し:しいたけ、しめじなどきのこ類のこと。多糖類、食物繊維の摂取に
い:じゃがいも、さつまいもなどイモ類のこと。食物繊維、炭水化物の摂取に
さ:サプリメントのこと。欧米では総合ビタミン・ミネラル剤はおかずの一つとして定着


食・栄養を改善して必須栄養素の種類と量を理想に近づけて抗酸化力を高めると体調は劇的によくなるので、喜ばれています。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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『21世紀の子供を守る食育勉強会』と題したボランティア勉強会

**************************** 【以下転載】 ****************************

巷には「食」関連の書籍が溢れている





ネットの普及により、知識がコモディティ化していく中で、ビジネスシーンでもアーティストのように「感覚を鍛える」「感性を磨く」ことが、ますます重要視されています。その方法はさまざまですが、ベースとなる身体を日々作り出している「食事」というのは、かなり重要なファクターと言えるでしょう。

世の中には、パフォーマンスを上げる、健康に良いとされる食事について書かれた書籍は無数に存在しており、数年前なら「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」(ダイヤモンド社)、最近であれば「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」(東洋経済新報社)などは、ビジネスパーソンの間でも話題となりました。

しかし、この2冊はもとより、さまざまな書を読み漁ってみても、見解がまったく違い逆に困惑するばかり。医者やハーバード大や東大の教授など、世界のトップレベルの頭脳や最新のテクノロジーを駆使した研究をもってしても、まだまだベストな食事というのは解明できていないということがうかがえます。

そこで今回は、医師がエビデンスをもとにまとめた食事法から、身体のパフォーマンスを上げるためのハック、ガンや糖尿病、オーガニックやマクロビオティック、ナチュラルハイジーン、アーユルヴェーダ、精進料理、腸内フローラ、糖質制限、原始人食など、あらゆる角度で書かれた100冊ほどの食関連の書籍から情報収集。さらにその中から30冊を厳選し、そこから見えてくる「ウエルネスな食事」の傾向をまとめてみました。

<厳選した食関連の本30冊>

1. 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川 友介(UCLA助教授)
2. 医者が教える食事術 牧田 善二(医師)
3. 最高の食養生 鶴見隆史(医師)
4. 医師が実践する 超・食事術 稲島 司(東京大学医学部附属病院地域医療連携部助教・循環器内科)
5. いつものパンがあなたを殺す デイビット・パールマター(医師)
6. 病気を防ぐ「腸」の時間割 藤田紘一郎(東京医科歯科大学 名誉教授)
7. フィット・フォー・ライフ ハーヴィー・ダイアモンド(医学博士)
8. チャイナ・スタディー T・コリン・キャンベル(コーネル大学教授)
9. 太らない、病気にならない、おいしいダイエット ウォルターC .ウィレット (ハーバード大学院教授)
10. 炭水化物が人類を滅ぼす 夏井睦 (医師)
11. 粗食のすすめ 幕内秀夫(管理栄養士)
12. 「砂糖」をやめれば10歳は若返る! 白澤卓二(順天堂大学大学院教授)
13. 人の運は「少食」にあり 町田宗鳳(広島大学教授 僧侶)
14. 欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」 奥田昌子(医師)
15. 疲れない脳をつくる生活習慣 石川善樹(医学博士)
16. 長生きしたければ朝食は抜きなさい 東 茂由(医学ジャーナリスト) 甲田光雄(医学博士)
17. 『この4つを食べなければ病気にならない』崎谷式パレオ食事法 崎谷博征(医学博士)
18. スタンフォード式 疲れない体 山田知生(スタンフォード大学スポーツ医局 アソシエイトディレクター)
19. この食事で自律神経は整う 溝口徹(医師)
20. マクロビオティック入門―食と美と健康の法則 久司道夫(マクロビ研究家)
21. 自然農法 わら一本の革命 福岡正信(自然農法実践家)
22. 一汁一菜でよいという提案 土井善晴(料理研究家)
23. 糖質革命~がん、高血圧、糖尿病、うつ、花粉症、メタボ…現代病の原因は「低血糖症」にあった 櫻本薫 (医学博士) 櫻本光輪子(医師)
24. 心が疲れたらお粥を食べなさい 吉村昇洋(僧侶)
25. 腸内フローラ10の真実 NHKスペシャル取材班
26. 科学でわかった 正しい健康法 ジェフ・ウィルザー(ジャーナリスト)
27. できる男は超少食 船瀬俊介(ジャーナリスト)
28. まだまだあった!知らずに食べている体を壊す食品 手島奈緒(ジャーナリスト)
29. 実践アーユルヴェーダ ハリッシュ・ヴァルマ(医師)他
30. 知っておきたい「食」の日本史 宮崎正勝(歴史学者)


我らが主食、ごはんとパンは残念ながらネガティブな意見多数

まず私たちの主食であるごはんとパンですが、残念ながら今後は少し控えるか、何らかの対策を練る必要がありそうです。というのも、ごはんは半数、パンは75%が健康に対してネガティブな意見でした。

ごはんは糖質が高く血糖値を急激に上げてしまう、パンは小麦に含まれるタンパク質であるグルテンに対してアレルギーを持つ人が多い、というのが主な理由。ただしこれらは白く精製されたものということで、玄米や全粒粉のパンについてはポジティブな意見が多く見られました。

とはいえ、巷で食するものはほとんどが白米や白いパンで、それらをすべて玄米や全粒粉に変えていくとなるとハードルが高い。まずは単純に食べる量を減らす(1日にごはんは茶碗一杯、食パンは一枚程度)、しばらく抜いてみて身体の調子を観察してみることから始めてみても良いかもしれません。

また、ごはんであれば、血糖値の上昇を緩やかにしつつ栄養価の高い5~8分づきのものや、食物繊維をたくさん摂れる雑穀米にする、パンはグルテンフリーのものを試してみるということも視野にいれてみましょう。


わかってはいたが…やはり最強の野菜と魚

野菜と魚は、予想通り、ほぼ100%推奨という結果となりました。野菜は全般良いとのことですが、特に大根、キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイ、カブ、水菜、ルッコラ、ワサビなどのアブラナ科のものは、がんを抑制するというエビデンスもあるようです。またブロッコリーは栄養価が高く、がん予防に効果があるともされ評価が高いです。

マイナスの記述があったものは根菜類(芋類、ニンジン、レンコンなど)で、糖質が高いという理由です。特にじゃがいもはGI値(食後の血糖値の上昇を示す指標)が非常に高いのでオススメできないという話もあり、それをさらに油で揚げて塩を添加したフライドポテトやポテトチップスは控えた方がいい、という記述はいくつかの書籍でみられました。

よく話題に上がるオーガニックか否かで栄養価について優劣があるのか? という点については、科学的な根拠はないようですが、オーガニックを推奨する声は多いです。

次に魚ですが、小型の青魚が良いという意見が多くみられました。大型の魚は水銀や科学物質の影響を受けやすく、有害物質が残留している可能性があり、また養殖の魚は餌に抗生物質などが入っている場合が多いので、天然のものを選ぶ方が良いとのことです。赤身の魚は幸せホルモンと言われているセロトニンが出やすいとのこと。確かにマグロは人気がありますよね。


意見がきっぱり分かれるやっかいな存在の肉

肉については意見がきっぱり分かれます。今回参考にした書籍中でも、良い・悪いがちょうど半数ずつという結果でした。良い派は主に、人間は原始時代に狩猟中心の生活をしていたので肉食に最適化されている、血糖値を上げにくく効率的に良質なたんぱく質を摂取できる、などという意見。

悪い派は、動物性タンパク質自体が発ガン率を上げる可能性が高い、日本人は仏教の影響もあり肉食文化が盛んではなかったので消化に適してない、などという意見です。どちらもそれなりに妥当性のある意見で、なかなか判断が難しいところ。こればかりは自分の身体に合っているかどうか判断していく必要がありそうです。

食べる際に気をつけることとして、「野菜と一緒に食べて良い消化を促す」「放牧のものや脂の少ないものを食べる」「鶏肉>豚肉>牛肉の順に量を調整する」などという話もありましたので、食べ方を工夫してみると良いかもしれません。


「食べてはいけない」という意見が大多数な食品

次に95%以上の書籍で「身体に悪い」とされている食品をピックアップしてみました。

牛乳、加工肉(ハム、ウィンナー、ベーコンなど)、グルテン、加工食品、市販のお菓子全般、フライドポテト、ドーナツ、清涼飲料水全般(果糖された野菜&フルーツジュース)、人工甘味料全般、菓子パン、各種添加物 、タバコ、揚げ物全般など。

言われてみればと納得感はあるものの、私たちの生活にかなり馴染みのあるものばかり。このあたりを控えるだけでも、身体に良い影響がありそうです。

また、カレーやラーメン、丼もの、ハンバーガーなどの単品食は糖質が高く、血糖値を急激に上げてしまう、野菜などをバランス良く食べられないことから、否定的な意見が多くみられました。好きな方も多いであろう「ラーメン+ライス」は、糖質×糖質で野菜も摂りにくいことからNGのようです。


「身体に良い」という意見が多かった食品

一方で、野菜と魚の他に身体に良いとされる意見が多かったものが、豆類全般(特に納豆)、オリーブオイル、海藻やキノコ、カカオ70%以上のダークチョコレート、ナッツ全般(無塩でローストしたもの)、糖分の少ない果物などでした。

特に野菜、果物、青魚、オリーブオイル、ナッツをよく食べる「地中海料理」は、各種研究によるエビデンスもあり、多くの書籍で理想的とされています。また調理方法では生が良いという意見が多く、熱を加えるにしても揚げる、焼くではなく、蒸す、煮る、茹でるなどが良いようです。

その他、食材というより食べ方についてですが、腹八分目の少食、よく噛んでゆっくり食べる、血糖値を上げにくい野菜などから順番に食べる、“ながら”ではなく食べることに集中して食すなど、なんとなく分かってはいるけれど習慣化するのが難しいことが、重要な要素となっています。


「身体に良い」は神話かも?! 考え直したい食品

一般的に「健康である」とされながらも、実はそうでもない、と多くの書籍で指摘されている食品をピックアップしてみました。

まずはヨーグルト。かなり健康志向なイメージが強いですが、その効果に対してのエビデンスはないというのが実際のところのようです。よく謳われる乳酸菌などは、取り入れても腸内には定着しないそう。ただし継続的に取り続けることで、少しは良い影響を及ぼすというような話はありました。

チーズも健康に良いイメージが強いですが、そもそも牛乳と同じくカゼインタンパク質が含まれているので健康的ではないという意見が多数見受けられました。肯定派の中ではナチュラルチーズやフレッシュチーズ(モッツァレラ、カッテージ、クリーム)は良い、熟成させたものは良くないなどという意見もありました。

フルーツは概ねどの書籍でも良いとされていますが、糖質が高く血糖値を上げやすいので食べ過ぎには注意が必要とのことです。ちなみに目に良いと広く知られているブルーベリーですが、実は確かなエビデンスはないようです。

卵は栄養価が高いという肯定派と、コレステロールが高いので良くないという否定派に分かれますが、1日1個程度なら良い、というのが妥当なラインではないでしょうか。

また、健康イメージの強い我らが和食については肯定派が多いものの、味噌、醤油、出汁や漬物などで塩分を摂りすぎてしまう傾向があるので、塩分量という面では多少注意が必要なようです。


気になるお酒とコーヒーの話

最後に、皆さん気になるであろうお酒とコーヒーについて。お酒については約65%が健康に対してネガティブな意見でした。理由は、がんや心筋梗塞、脳卒中などの疾患のリスクが高まる、日本人はアルコール耐性が低いなどという理由。良いという意見では、適量であれば心血管の病気による死亡率が下がるとのこと。

赤ワインについては、抗酸化作用があるなどという理由からポジティブな意見が多く、醸造酒ではなく蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ウォッカ、テキーラ)は良いという意見もありました。血糖値の観点でいうと、お酒によっては上がらないので、ほどほどであれば問題ないという記述も見られました。比較的量を飲む方は、同じ量の水を一緒に飲むことで、血中アルコール濃度を下げるのがオススメのようです。

コーヒーは約70%が良くないという意見でした。ただし、こちらはコーヒーに含まれるカフェインが主な理由。カフェインは交感神経を一気に活発化させるため自律神経が乱れやすくなる、日本人はカフェイン耐性が低い人が多い、などという見解です。肯定派は心臓病や脳卒中、がんなどで死亡するリスクが低下したという研究結果などについて言及しています。

ちなみに缶コーヒーはコーヒー味の砂糖水なので良くない、精製された砂糖を何杯も入れて飲むのもNGとのことです。


自分の最適解を見つけながらも、食事を楽しむことが大事

さまざまな考察を重ねてきましたが、やはり確かな答えはない、というのが実際のところです。しかし、ある程度の傾向は見えてきましたので、まずはさまざまな視点で考察し、あれこれ試しながら、自分の身体が喜ぶ食生活を見出していくことが大切だと思います。

また、昨今ではフードアレルギー検査キットなども手軽に購入、実施できるので、一度自分の身体を調べてみて、まずはアレルギー反応があったものについて対策していくのも良いでしょう。

ただあまり思い詰めてしまい、日々の食事が楽しくなくなってしまうと元も子もありません。日々楽しく生きることが健康の秘訣という、極めて当たり前の真実もありますので、「中庸、適度、適量」を意識して、うまくバランスを取りながら向き合っていきたいですね。

もちろん、身体に良いとされるものをできる限り多く摂取した方が、病気のリスク低下はもちろん、感覚が研ぎ澄まされたり、人間本来の感覚を取り戻せるなどの可能性は高まると思います。まずは自分の身体と食生活、クリエイティビティやパフォーマンスの関係性に興味を持ち、自分と向き合いながら、独自の「食」のスタイルを極めていきましょう。

(出典:フォーブスジャパン)





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最終更新日  2019/02/25 05:00:07 AM
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