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2050
年までにその3分の1は水没する。
ジョコ大統領はこの8月、首都をジャカルタからカリマンタン島(ボルネオ)に移すと発表した。 2024
年にも行政機能の一部を移転する予定という。ふつうの国であれば、そうしなければ首都機能が失われてしまうだろう。かりにこれが東京だったら大変だ。
かつて小松左京の『日本沈没』という大ベストセラーがあった。この場合は大地震によって引き起こされる沈下が原因だったが、ジャカルタの場合は地球規模の海水上昇の危険性と、過剰な地下水汲み上げによる地盤沈下の2つの原因がある。特に2つ目は人間の行為が原因だけに、人々の意見が一致しないのだ。首都移転より先にやるべきことがあるのではないか、というのだ。
ふつうに考えれば、それより先にやるべきことなどないはずなのだが、インドネシアは大小さまざまな島によって成り立っているだけに、みんなが同じような首都感覚をもっているとはかぎらないのだろう。とはいえ、最大のインフラをもつこの大都市が沈んでいったら、大変だろう。しかし沈んでいくことは間違いなく、世界の研究機関から度重なる警告が出されている。
このまま進んでどうなっていくのか、世界中から注目が集まっているが、もしかすると日本が京都から江戸東京に首都機能を移したように、どこかの都市に政府が移るのかもしれない。デヴィ夫人は第2の故郷ジャカルタのそういう状況を心配しているだろうが、民族性の違いは大きい。もうしばらく注目していこう。
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