み 佩 かしを 剣 の池の 蓮葉 に 溜 まれる水の 行くへなみ 我 がする時に 逢ふべしと 逢ひたる君を な 寝 ねそと 母 聞 こせども 我 が心 清隅 の池の 池の底 我 は忘れじ 直 に逢ふまでに (万葉集巻 13-3289 )
(<み佩かしを>剣の池の蓮の葉に溜まっている水のように、行く方もなく私が思い悩んでいる時に、是非逢おうと言って逢ってくれたあなたのことを、共寝してはいけないと母は仰るけれど、<我が心>清隅の池の、池の底のように深く私は忘れまい。じかにお逢いするまでは。)
蓮葉
は かくこそあるもの 意吉麻呂
が 家なるものは 芋
の葉にあらし
(長意吉麻呂 万葉集巻 16-3826
)
(蓮の葉とはこのようにこそあるもの。意吉麻呂の家にある蓮の葉は芋の葉のようです。)
勝間田
の 池はわれ知る 蓮
無し 然
言ふ君が 髭
無き如し
(婦人 万葉集巻 16-3835
)
(勝間田の池は私は知って居ります。蓮などありません。そう言うあなたに髭が無いのと同じです。)
※この歌についての解説は コチラの過去記事
に記載しています。
ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉
に 溜
まれる水の 玉に似る見む
(右兵衛 万葉集巻 16-3837
)
(<ひさかたの>雨でも降らないかなあ。蓮の葉に溜まる水が、玉にそっくりなのを見よう。)
飛鳥川銀輪散歩(下) 2024.11.11 コメント(1)
飛鳥川銀輪散歩(上) 2024.11.10 コメント(2)
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