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2008.01.10
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テーマ: いい言葉(574)
カテゴリ: 文学・芸術
▼錬金術の薔薇1

薔薇

錬金術を実践する秘密結社「黄金の夜明け団」のロンドン支部長だったイェイツは、その秘密結社と錬金術をテーマに「Rosa Alchemica(錬金術の薔薇)」という短い散文の物語を書いています。詩ではなく、短編小説としてはおそらくイェイツの最高傑作であるとの呼び声も高い作品です。

カルロ・クリヴェルリ の聖母マリアを描いた絵でマリアが手に持つ薔薇についての記述があります。

The portraits, of more historical than artistic interest, had gone; and
tapestry, full of the blue and bronze of peacocks, fell over the
doors, and shut out all history and activity untouched with beauty
and peace; and now when I looked at my Crevelli and pondered on the
rose in the hand of the Virgin, wherein the form was so delicate and
precise that it seemed more like a thought than a flower, or at the
grey dawn and rapturous faces of my Francesca, I knew all a
Christian's ecstasy without his slavery to rule and custom;

芸術的な興味というよりも歴史的な価値しかないような肖像画は取り除き、青や青銅色の孔雀の羽を一面にちりばめた綴れ織を扉から垂らした。そして、美と平穏に関係のない歴史と活動はすべて生活から閉め出してしまった。そうして私は、クリヴェルリの絵を眺め、そのあまりに繊細で緻密さゆえに、一輪の花というよりは一つの思想ではないかと思われるような、聖母マリアの手の中にある薔薇に思いを馳せるとき、また(ピエロ・デラ・)フランチェスカの絵に描かれた灰色の夜明けや恍惚とした表情を見たとき、それらすべてが、規則や習慣に囚われないキリスト教徒たちのエクスタシーであることを知るのだった。

聖母マリアが持つ薔薇が一つの思想であると言っているところが面白いですね。

そしてイェイツは、錬金術についてこのように語ります。

As I thought of these things, I drew aside the
curtains and looked out into the darkness, and it seemed to my
troubled fancy that all those little points of light filling the sky
were the furnaces of innumerable divine alchemists, who labour
continually, turning lead into gold, weariness into ecstasy, bodies
into souls, the darkness into God; and at their perfect labour my
mortality grew heavy, and I cried out, as so many dreamers and men of
letters in our age have cried, for the birth of that elaborate
spiritual beauty which could alone uplift souls weighted with so many
dreams.

こうしたことを考えながら、私はカーテンを開け、外の暗がりを見つめた。私の波立つような夢想の中で、夜空を満たす小さな光の点がすべて、無数の神聖な錬金術師の炉のように思われた。錬金術師たちは、鉛を金に、倦怠を恍惚に、肉体を魂に、暗闇を神に変えようと、絶えず努力している。そうした彼らの完璧な仕事ぶりを見ると、やがては滅びる運命にある自分の存在がひどく重く感じられた。そして、同じ時代の大勢の夢想家や文学者が、多くの夢を負って重くなった魂を高揚させる唯一のものである、精緻な霊的な美の誕生を求めて叫んだように、私も叫び声を上げるのであった。

イェイツの言う錬金術とは、金属としての黄金をつくるのではなく、魂を揺さぶる永遠不滅の美を作り出すことであることがわかりますね。その目指すものが「錬金術の薔薇」というわけです。

どうやったら魂を揺り動かすような陶酔を得ることができるのか、イィエツはもがき、あるいは夢想します。その夢想は、イェイツの家の扉を叩く大きな音で破られます(セクション2)。扉の向こうには、マイケル・ロバッツが立っていました。
(続く)





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最終更新日  2008.01.10 17:48:13
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