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2008.02.19
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テーマ: いい言葉(574)
カテゴリ: 文学・芸術
▼半獣神の午後4(マラルメ25)
二人の美しいニンフの水浴び姿に興奮して襲い掛かるなんて犯罪行為ですが、目に見えない力(キューピッド)が恋愛を支配する神話の世界の話ですから、仕方なく大目に見ましょう。そのとき何が起きて、半獣神は何を見たのか、本人の口から語ってもらいましょう。

" J’accours ; quand, a mes pieds, s’entrejoignent (meurtries
「私は駆け寄る。すると足下に

" De la langueur goutee a ce mal d’etre deux)
(二人でする悪戯の果てに憔悴しきって)

" Des dormeuses parmi leurs seuls bras hasardeux ;
人目もはばからず、お互いの腕を絡めて抱き合って眠っている乙女たちがいた。

" Je les ravis, sans les desenlacer, et vole
私は、彼女たちを引き離さずにそのまま抱え上げ、

" A ce massif, hai par l’ombrage frivole,
軽薄な葉陰に嫌われながら、薔薇の茂みに一目散に駆け込む。

" De roses tarissant tout parfum au soleil,
そこでは、薔薇が太陽に向かって残された香りをすべて解き放ち、

" Ou notre ebat au jour consumé soit pareil.
私たちの戯れは燃え尽きた日のようになる」


半獣神が泉のほとりに駆けつけたところ、二人のニンフは抱き合って眠っていたんですね。ちょっと意外な展開です。「悪戯の果てに憔悴」していたなどと書かれると、同性愛の行為で憔悴しちゃったのかなと、要らぬ想像(妄想?)をしてしまいます。若き半獣神にとっては、ますます興奮する光景であったのでしょう。衝動的に二人をそのまま抱え上げ、茂みに連れ込みます。

茂みに隠れるということは、後ろめたいという気持ちはあったのでしょうね。連れ込んだ場所が薔薇の茂みというのも意味深です。マラルメは薔薇を、イェイツ的な「理想の美」というよりも、肉欲的な美の象徴として使うことが多いということはすでに紹介したとおりです。ここでも薔薇は、二人のニンフに対する情欲のイメージと重なり、「残された香りをすべて」太陽に解き放つという表現も官能的です。「燃え尽きた」などは、別に解説の必要もありませんね。

この詩はこの後、より具体的な行為の描写を含む内容になっていきます。それを訳すと、伏せ字ばかりになりそうな予感も。いよいよ怪しげな内容のブログです。でもこれは私のせいではありません。マラルメが悪いんですからね。

" Mon crime, c’est d’avoir, gai de vaincre ces peurs
" Traitresses, divise la touffe echevelee
" De baisers que les dieux gardaient si bien melee :
" Car, a peine j’allais cacher un rire ardent
" Sous les replis heureux d’une seule (gardant
" Par un doigt simple, afin que sa candeur de plume
" Se teignit a l’emoi de sa soeur qui s’allume,
" La petite, naive et ne rougissant pas : )
" Que de mes bras, defaits par de vagues trepas,
" Cette proie, a jamais ingrate se delivre
" Sans pitie du sanglot dont j’etais encore ivre.

どうです、凄いでしょ? って、訳してないじゃん、と言われそうですが、すべて伏せ字になってしまいました(笑)。詩は想像力で読むものですから、たとえフランス語がわからなくても、想像してお読みください。ドビュッシーもこの辺りから霊感を得たんでしょうかね?

明日は『半獣神の午後』の最終回といたしましょう。

薔薇
(続く)





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最終更新日  2008.02.19 11:56:23
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