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『古事記の宇宙』でそのほかに面白かったところは、越のヤマタノオロチの正体を明確にしているところです。
それによると、越の八俣大蛇とは、高志国(越前、越中、越後)にいた八つの川を支配する八人の王のことで、その八人の王を束ねて統治していたのが、翡翠で有名な糸魚川のある越後の沼河姫(ヌナカワヒメ)であったというんですね。
竹内氏は明確には語っていませんが、スサノオがその八俣の大蛇を退治したというのは、おそらくその沼河姫と政略結婚したか、あるいは沼河姫の姉妹や娘と政略結婚したことを意味するのではないでしょうか。
それがクシナダヒメです。
後にスサノオの四男であるニギハヤヒが持つことになる「櫛」と「玉」の神器の称号は、草薙剣とともに八岐大蛇の越国から来ているのは、間違いないように思われます。
一方、八俣大蛇に関連して、「竹内文書」は非常に面白い「証拠」の数々が残されていることを示しています。
糸魚川の上流の北アルプスに白馬鑓ケ岳という2903メートルの山があるのですが、「竹内文書」にこの山の名前が出てきます。
「国常立之神(天皇)が天空浮舟に乗って鑓ケ岳に向かって羽根飛び登りゆくところを羽根と名付ける」と書かれているんですね。
それで東経137度11分の羽根ラインを見つけたことは拙著『竹内文書の謎を解く』に詳しく書いてありますが、問題はこの鑓ケ岳と、『古事記』でスサノオが降臨したとする出雲地方の船通山を結んだ直線上に八尾(富山県八尾町)と八頭(鳥取県八頭郡)という地名が並んでいることです。
八俣大蛇はまさに八つの頭と八つの尾を持つ怪物でした。
しかもこの直線は、古代ピラミッドとされる尖山(富山県立山町)と、天神第五代の宇宙神を祭った天柱石(富山県平村)という「竹内文書」で聖地とされる点を貫いているんですね。
つまり「竹内文書」を書いた人は、東経137度11分の羽根ラインや、鑓ケ岳と船通山を結んだ直線上に聖地が並んでいることを知っていた節があるわけです。
そのことを竹内氏に尋ねたことがあります。
そのような口伝があるかどうか、と。
すると、次のような答えが返ってきました。
「羽根ラインのことは聞いていないが、古代越の国には翡翠王国とも呼べる王国があり、糸魚川で取れる翡翠を使って、太陽光を反射させた、一種の光通信網を持っていたのではないか」
面白いでしょ。
越の国には翡翠王国がかつてあったのです。
その末裔の巫女王が沼河姫と言っているわけです。
で、沼河姫は諏訪大社のご祭神であるタケミナカタの母親としても名前が出てきますね。
つまり、彼もまた大国主が出雲国を天孫族に譲ることを認めるかどうかを決める王位継承者の立場にいたことを示しているわけです。
(続く)
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