HANNAのファンタジー気分

HANNAのファンタジー気分

March 28, 2026
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テーマ: 中国旅行記(191)
第20回は旅の5日め、1986年1月4日(土)お買い物つづきです。 『南京路に花吹雪』 森川久美 )を、当時私たちが呼んでいたように 『南京ロード』 と表記しています。記述や画像は当時の私たちの記憶であり、何かの正確な記録や証拠ではありません。

南京東路 では、ばかでかい 新華書店 にも行った。これはあちこちにある国営本屋さんの南京路店である。一角にレコードやカセットの音楽を売るコーナーがあり、 山口百恵 のポスターがやたらと貼ってある。私たちは、前年(1985年)、外国ミュージシャンとして初めて中国公演を行った WHAM!(ワム) のカセットを発見した!(右画像)  ジョージ・マイケル ファンのNは大興奮。カセットの表書きには大きく「 英国威猛 」と書いてある。この漢字でワムと読ませるようだ。ところが、このカセットは売り切れたのか、見本として置いてあるだけらしく、注文しようとしたら「没有(メイヨ)」とお決まりの応答をされてしまった。

 間口の広い瀬戸物屋さん( 国華磁器商店 ?)も物色した。冬景色の描かれた、少し蓋がいびつな中国茶を飲むカップを入手(左上画像、2.3元)。Nが底を見て「 景徳鎮 だ!」と言ったし、『南京ロード』で本郷さんが「支那茶は飲みにくい(ぺっぺっ)」とやっていたのを思ったのだ。中国の人々はみなこのようなカップに茶葉とお湯を入れて飲んでいる。

 にぎわう南京路をうろつくうちに、暮れてきた。左写真は福建中路との交差点で、トラック禁止・警笛禁止の標識がある。右手前が「老大房」(食品店)、その向こう(西)が新新美发厅(美容院)。現在でも老大房は同じ場所にある。左の高層ビルは人民広場(旧競馬場)近くの旧 上海レースクラブハウス (今は図書館)?あるいは国際飯店?。右写真は 浙江中路 との交差点。バスの架線と街灯が交差して見える。遠く右の塔はおそらく 東亜飯店 、左の塔は 第十百貨店 。右一番手前から 南洋衫袜商店 (衫袜はシャツと靴下。清代からある老舗で、現在は大型商業ビルとして健在)、 協大祥綢布商店 (これも老舗で現在もあるブランド)、絨毯商店、第一医薬商店などが並ぶ。

 私たちは南下して「紅燈の巷、 四馬路 (スマロ)」へ向かった。今の名は 福州路 である。しかし、歓楽街だった往時とは違い、街灯もまばらで真っ暗である。
 血の色の夕焼けが美しかったが、街路そのものは闇に埋もれていた。写真も何枚か撮ったが、建物は判別しがたいほど真っ黒。右写真は福州路の鉄橋から人民公園・広場の方を見たところ。テレビ塔と、右にはたぶんレースクラブハウスが夕空にそびえている。
 仕方なく西へ戻り、 人民広場 にたどり着いた。ふり返ると一つだけ、桃の花と赤青緑のにぎやかなネオンが見え、「汗衫」の字が読めるので下着屋さんの広告板のようだった。

 広大な人民公園は戦前の 競馬場 。「南京ロード」で黄と紅雪美(ホンシユメイ)が待ち合わせをしていたっけ、と入り口からのぞくと、今もなんとなく競馬場ぽく、見物をする斜面のような芝生(冬枯れているが)がある。はるか向こうに国際飯店(パーク・ホテル)の高層建築の上部が見えた(写真は例によって失敗)。

 私たちは南京路(南京西路)に戻って帰路につくべく西進し、 成都北路 の看板のところで、諸葛孔明ファンのMの記念撮影などをした(成都は蜀の都である)。この頃にはすっかり夜で、晴れていたせいかしんしんと冷え、我々はまたどこかからバスかタクシーで帰った。夕食はホテルで食べたのだろうか、焼き飯とスープ、とメモにある。


*成都北路  現在では南北に高速道路の高架が通っている。

ところで、ホテルの部屋にはテレビがあった。中国語が分からないのだが、私の印象に残ったのは何度か観た 「済公」 *というドラマである。勧善懲悪の時代物で、日本でいうと「水戸黄門」のような番組か。といっても、主人公の「済公」はぼろを着たひょうきんな老人で、破れうちわにひょうたんに入った酒などを持ち、放浪している。術を使って悪者をやっつけたりするが、へらりと笑って立ち去る。「巷間の聖人」という言葉がぴったりで、気に入ってしまった。
主題歌(リンクから聞けます) がまた、耳に残る。リフレインのところが、「♪なむあみホウホ、なむあみホウホ」と聞こえる。あまりに脳内でリピートされるので、カセットを見つけて買った。のだが、今さがしても見当たらない。仕方なく百度百科の画像を借りてきた(左画像、あまりよいカットではない)。このドラマは数年後に日本でも放映されたことがあり、私はVHSに録画した。実際、当時の中国ではものすごい人気ドラマだったそうだ。
 ところで、百度百科やWikipediaなどを読むと分かるが、済公は実在の道済というお坊さんで、私たちが旅の初めに行った 杭州・霊隠寺 ゆかりの人であったと最近知った。


つづく、次回から最終日!





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Last updated  March 28, 2026 11:38:30 PM
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