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2023.05.04
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カテゴリ: open to public
2023/05/04/木曜日/青葉のころ


先日仕事帰りに、イザイホーの一日上映会に行った。
ツレはよく行くらしい紀伊国屋ホール、私は初めて。

トークイベントまで参加すると9時半は過ぎそうなので そちらは割愛。

因みにトークイベントには
諏訪春雄氏
北村皆雄氏
乾尚彦氏
岡田一夫氏

アジア民俗芸能の研究、映像関係のみなさん





首里の東に位置し神聖な島として琉球王府と深い関わりがあり600年以上続いたという。

祭祀を司るのはノロと呼ばれる神女で、久高島に生まれた女は30歳になると神女集団に加えられるが、その就任儀礼をイザイホー、という。

祭礼は4日間に及ぶが、その前段の準備はひと月前から始まり、威厳に満ちたものだ。

島の神聖な場所である御嶽を廻り、御願立、祭場準備、香炉の継承が滞りなく終わると、祭典に従い建てられた小屋でおこもりをする。

それを見届けるとそこに対座した村人は三々五々帰途につく。

神女たちは翌日おこもりから出て、朝まだ来の道を辿りガマの湧水で禊をする。

4日の間、繰り返えされる神謡ティルル、舞、橋渡りは一塊の熱狂となって小屋に吸い込まれ鎮まるのである。

デジタル処理された画面の明るさは南国の光、風、雨と濃厚な緑をスクリーンに映す。


先だって見た  岡本太郎の沖縄  の、生と死の原型がもつ独特の昏さがオーバーラップし、今となってはどちらがどちらか。

そのどちらだったか、

かつて久高ノロが采配したという闇夜に素手でエラブウミヘビを狩る場面がある。

これがゾワリと深いところに触れる。
スサノオの妹イモとしてのノロがイメージされ、私はアジアの古代信仰の生の姿を見る思いがした。

ウミヘビは何日も神聖な場所で燻製され供物となる。


諏訪氏の解説によるイザイホーの構造

暗黒空間
空間に至る橋と狭い出入り口
祖霊と一体化して神女ノロとして新生
祖霊は大地の女神
神女ノロは男性を助ける、おなり神信仰
人は神、神は人

氏によれば
天皇の即位儀礼である大嘗祭も含め、古代の信仰形式が、イザイホーに確認されるという。


久高島は沖縄の東の細長い島
日本はユーラシア大陸の東の弓状列島

久高島から人が消えてノロを継げる女はいなくなった。
日本から子どもが消えて日本というクニを引き継ぐことが困難になるかもしれない今


古くも新しい 神謡を謡い、舞を踊るをと 見出し
手ずからに危険を掴み取り、美味し供物に変ずる祭礼が、今ぞ待たれる。






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最終更新日  2023.05.04 11:36:30
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