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2023.11.29
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テーマ: 古民家再生(71)
カテゴリ: open to public



10月28から11月18日の3週間の間に、どうしたものか 濱田庄司、河井寛次郎、柳宗悦 の旧居を連続して訪ねた。

日本民藝館以外はそこが第一の目的ではなく、付随しての見学だったが案外それら御三人の住まいが、心に沁み込むこと大だった。


かつてそこに在り、その空気を動かし、影を刻んだ姿をぼんやり空想すると、気配はいよいよ濃密になる。その気配の色合いにも御三人の個性は立つ。


濱田庄司旧居


素晴らしい茅葺きの、堂々とした農家。
心の故郷ともいえるような益子の風景と住まい。

濱田庄司の、 昨日は居たけど今日は留守、明日はどこなと出かけてます 、の意の揮毫らしき一枚

実は庵の奥深く、ひたすら土をこね土の声を聞いている気配濃厚だ。

ここは土地の風景が格別素晴らしい。
景色が魂を潤す。


河井寛次郎旧居

↑思索のためか、二畳の離れ

田舎の好々爺、元先生の住まいのような風情がある。重さと軽さが同居している。

ちょいと足を伸ばせば祇園、先斗町の町中に一つの宇宙がまろくある、という印象。

禅問答のようなインスピレーションの書が多々。
好きなのが、 手霊足魂  の四字


柳は紋様のための紋様を嫌ったそうだが、河井寛次郎は手を彫り、手を描いて紋様に昇華している。



↑手の紋様。他にも関節毎に球に近いような作品もある。右は五世井上八千代氏の手。あ、河井寛次郎の手だ、と驚く。

器の初源、掌。


▼柳宗悦旧居
↑日本民藝館玄関扉ガラス面に映る旧居2階


豪農の長屋門は、栃木日光街道沿いにあったという。徳川家代々が目にもしたろう。

同じ栃木でも濱田庄司の参考館辺りとは異なり、風格とか威厳が限りなく権力というものに近づいているような。

そのあまりの重厚感は、瓦に用いられている大谷石が発する。しかしながら玄関土間にも大谷石が敷かれていて、頭の上と足の下が同素材というケレン味

内部空間もその長屋門に同調するように重い。
黒光りの木材は、長年囲炉裏で炙られた色であったとしても私には重か感じられる。


ほっと息が漏れるのは民藝館玄関扉の白木の肌合い。その軽さと長年手に触られ練れた明るみ。

畳面や障子、和紙、竹。
できる限り素が、私には好ましい。



柳宗悦旧居の、日本民藝館西館からの帰途、小さなギャラリーでレードルを求める。


竹俣勇壱 作/素材ステンレス型あり/仕上げコタタキ
工業製品+手工芸 シン民藝?

大皿の汁ものの取り分けに重宝している。





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最終更新日  2023.11.29 12:59:08
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