“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

2011.05.07
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国会議員各位殿

 このたびの事故にあわれたことにお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、度重なるO-157の事故が繰り返されないようO-157の事件後の対策についてメールをさせていただきました。

 生肉の取り扱いを強化し、違反があった場合は罰則を設けるということが報道されています。
しかし、O-157に限らず、食の危害は増える一方であり、その都度、危険だという食の扱いを禁止して食べるものがなくなってしまいます。
また、紋切り型で取り締まりを強化すると、HACCPやISOなどの取り組みを行うなど事故のないようにしっかり営業しているビジネスモデル自体がなりたたなくなることもあります。

 このような取締りを強化前にやるべきことがあると私は考えます。

ます、消費者自身への啓蒙活動がまず必要ではないでしょうか。
どんな食材をどのように食べると食中毒のリスクがあるのか、だれが食べるとリスクがあるのか?
食育もいいですが、食の安全についての啓蒙活動を、出産後のお母さん、保育園、幼稚園、小学校のお母さんに展開してはいかがでしょうか?
子供にユッケ(牛の生肉)を食べさせたというのでは、店もそうですが親はお粗末すぎます。

 そして、アルバイトで運営している店が多いですが、そのような店に調理師の資格保有者がいないケースが多いです。
多くの場合は、二日間の講習と簡単な試験で経験に関わらずむやみに発行される“食品衛生責任者”で営業している店が多いです。
 しかし、このシステムは非常に危険だと思います。なぜなら、飲食店が人の生命のリスクを預かるにもかかわらず、調理師や衛生管理の経験がある人間がいない飲食店が存在するのですから。そして、今回のような急速展開する飲食チェーンに限らず、ベンチャーで危険も知らずに参入した素人が生肉をバイトや経験が少ないものに扱わせ、子供にも食べさせてしまうとういうことが起こっています。
人の生死にかかわる場合もある以上、本来はしっかり専門学校で勉強するなり、経験を積んだ上で試験を受け調理師免許取得者を設置義務にすべきではないでしょうか。
そして、できれば店の収容人数に応じて必要な調理師の人数を増やすことをおすすめします。

 今までの時代は市場の拡大に合わせて必要な資格を処置として乱発せざるを得なかったことは否めません。
しかし、これからは調理師の設置義務を儲け、有資格者を活用することで防止できると考えます。
調理師を持っていても意味がない状況だから軽んじられますが、調理師がないと店ができないのであれば、経営者も調理師を大切にしますし、調理師も誇りを持って事故防止に励み、少なくとも資格が剥奪されるような行動はとらなくなると思慮いたします。

 ぜひ、飲食店舗に調理師資格者の設置義務付けをお願いします。

大久保一彦





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Last updated  2011.05.08 10:18:16


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