星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2023.03.06
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  的場 昭弘著「20歳の自分に教えたい資本論」の第3章まで読み終えました。
序章 :なぜ今「資本論」なのか
第1章 :資本主義は限界なのか・・(経済)
第2章 :働くことに意味はあるのか・・(労働)
第3章 :戦争はなぜなくならないのか・・(国家と戦争)

 どのページも歴史を遡ったり未来の社会を考えさせられる記述が満載ですが、第3章の中に著者の考えとして「ウクライナ戦争に関して私は、なるべくロシアのプロパガンダ(宣伝活動)に耳を傾けたいと思っています。西側のプロパガンダは日本に住んでいるというだけで向こうから勝手に入ってきますが、ロシアのプロパガンダは基本的には遮断されており、こちらが積極的に入手しないことには見聞き出来ないからです」と書かれた箇所に興味を引かれました。

 この記述に続いて「そもそもウクライナ戦争はロシア軍が2022年2月24日にドネツク州とルガンスク州に侵攻した事から始まっていますが、時系列ではその3日前にウクライナ軍がこの地域に侵入しています」とあります。

 2つの州は2014年にロシアとウクライナの合意(ミンスク合意)によって自治権が認められていて両国とも軍を撤退する約束をしていたのにウクライナがこの合意を一方的に破って侵攻を始めたのでロシア側も侵攻を開始したとロシアのプロパガンダは伝えているようです。どちらのプロパガンダを信じるかという事にもなりますが、少なくても西側の一国である日本のメディアでもしこれが事実であってもこの情報が流れる事は無いのだと思います。

 同じく第3章に兵器を作る「軍需産業」がいかに資本主義を支える要の産業であるか(製品製造の機械と違って常に最新式モデルが要求されるため)今回のアメリカからウクライナの武器等の貸与についても戦争が終わった後にはアメリカはウクライナに武器費用を請求し、ウクライナは西側諸国から多額な負債を負う事になる可能性について書かれています。

 実はこの本を読む前はロシアから一方的な侵攻を受けているウクライナに対して同情的な気持ちが強かったのですが、過去の歴史を踏まえて冷静にこの戦争について考えてみたいという気持ちになっています。それにしても世界中を巻き込んで各国の思惑が行き交い難解で重すぎるテーマでもあります。


​ウクライナ戦争から9が月後の2022年11月に発行​





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最終更新日  2023.03.07 15:17:00
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