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2014年「芙蓉の人~富士山頂の妻」
昨日のNHK「あさイチ」で8月30日は1895年(明治28年)
野中至・千代子夫妻によって
富士山山頂に気象観測所が建設された日でそれに因んで「富士山測候所記念日」ですと情報がありました。ご夫妻の偉業については小説やドラマ化されていますとコメントがあり、すぐ思い出したのはNHKドラマ「芙蓉の人 ~富士山頂の妻」です。
妻の千代子を演じたのは「松下奈緒」さんで厳寒を通り越した過酷な環境の中、何故命をかけてまでという思いで見た事を思い出しました。改めて調べてみると2014年の6回完結のドラマで各回のあらすじを読んでみましたが、もう一度じっくり見てみたいと思いました。松下奈緒さんと言えば、視聴率が下降気味だった「朝ドラ」の視聴率を一気に上げた2010年の「ゲゲゲの女房」の好演が今でも強く印象に残っているのと、翌年は若き日の松下幸之助氏の妻役を演じた「神様の女房」も見ていたので、「芙蓉の人~」は私の中では夫を支える「理想の女房三部作」の完結編のようなドラマでした。
2010年「ゲゲゲの女房」
2011年「神様の女房」
野中夫妻が建設した測候所は2004年10月1日まで有人の観測所として台風の早期探知や関東地方の天気予報の精度向上に寄与したという100年以上の歴史の長さに敬意の念が湧きます。ネットの記事に「富士山に登った事がある人は剣が峰にある立派な建物に驚いたかもしれません。その建物は富士山特別地域気象観測所で~」と説明がありますが、私が2007年に一度だけ富士登山をした時には全く気が付きませんでした。登山は8月でしたが夏でも頂上を目指し登るだけでも大変で周りを見回す余裕など無かったと今更ながらに思い出します。実際に野中夫妻が登ったのが厳寒期であったというのはもう想像を超える世界です。
余談ですが、世界の国々で「
富士山=日本」のように国の
シンボルとして自然をモチーフにしている国はどのくらいあるのだろうと思います。シンガポールなら「マーライオン」、フランスなら「エッフェル塔」、アメリカなら「自由の女神」のように作った「像」をシンボルにしているというイメージです。
およそ10万年前に誕生したと考えられ、日本の火山の多くが数十万年から100万年にも及ぶ歴史を持っているのと比べると「若い、元気いっぱい火山」だそうで、8万年前は小さな山だったのが3回ほどの噴火を繰り返して現在のような高くて美しい形になったそうです。そんな元気ないつ噴火してもおかしくない富士山の頂上に観測所を・・。「新田次郎」著「芙蓉の人」も機会があれば是非読んでみたい一冊です。
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