ラッコの映画生活

ラッコの映画生活

PR

×

Calendar

Comments

Jeraldanact@ Проститутки метро Электросила Брат замминистра инфраструктуры Украины…
SdvillkeS@ ИнтерЛабСервис [url=https://chimmed.ru/ ]brueggemannal…
hydraGes@ Новая ссылка на гидру v3 новый сайт гидры v3 <a href=https://hydraruzpnew4afonion…
間違い@ Re:『沈黙の行方』トム・マクローリン監督(米・加2001)(02/21) 姉ではなく、妹です。 なので、弟ではなく…
RogerEQ@ Это вам будет по вкусу разработка сайтов веб сервис - <a hr…

Profile

racquo

racquo

Favorite Blog

コイケランド koike1970さん
Kabu + Plus エースNo1さん
行きかふ人も又 はる **さん
Nobubuのbu… Nobubuさん

Keyword Search

▼キーワード検索

2007.03.31
XML
カテゴリ: フランス映画
BAISE-MOI
Virginie Despentes
Coralie Trinh Thi
74min

000.jpg

寸評:一般的評価は賛否色々あって、総合するとあまり高い評価ではないようだけれど、ボクはなかなか良い映画だと感じた。男性中心社会を批判したフェミニズム映画でもあり、また社会の不平等や腐敗を痛烈に批判した映画でもある。一部の批判の根底にあるのは男性優位社会を守ろうという人々のあがきなのかも知れない。ちなみに原題の読みは「ベーズ・モワ」で「抱いて(セックスして)」の意。

インフルエンザで一時体調を崩したのと、ここのところ仕事が忙しく、この映画のレビューは書きかけです。いずれ加筆して更新する予定。

00255.jpg

以下5月11日補筆
パリ郊外だろうか、貧民街・スラム街とは言わないまでも、パリの美しい街並や華やかさとくらべてパリ外周道路からパリ市の境界を超えて一歩ルヴァロワやクリシー等に出ると、そこはアラブやアフリカ系等の人々や裕福でない人々が多く、街並も汚れ人々の心性も荒んでいる。これが相当昔の話だがボクがパリに住んでいた時の印象だ。(ロメールの映画によく出てくるセルジー等のニュータウンはまた別。)そんな地区に住むナディーヌ(カレン・バック)。彼女は売春で生活費を稼ぎ、薬中のフランシスがブプレノルフィン剤を入手するのを助けている。ポルノを観るのが好きで、口うるさいルームメイトと暮らしているが、ある日フランシスはチンピラに殺され、また家ではルームメイトにフランシスのことをなじられ、いきさつでそのルームメイトを殺してしまう。一方兄がカフェを経営する北アフリカ系のマニュ。彼女はハードコアのポルノ映画に出演して稼いだりもしたがそのお金は既になく、兄のカフェを手伝って小遣いをもらったり。ある日友達と2人でいたとき三人組に襲われ2人とも強姦されてしまう。わめき叫び抵抗する女友達だが、マニュは冷静に言われるがままになる。しかし男に対する憎悪は激しい。強姦されたのではないかと兄に気付かれるが、彼女の気持ちを聞き慰めるとかではなく、隠していたピストルを出し、やった男を殺してやるという男原理だけで動こうとする兄にマニュは「やはり兄も男だ」という嫌悪を感じ、なりゆきでピストルで兄を射殺してしまう。そんなナディーヌとマニュの2人は偶然出会う。最初は運転の出来ないマニュがピストルでナディーヌを脅して盗難車を海まで運転させるという形だが、やがて2人は意気投合して一緒に行動をとるようになる。

02033.jpg

(以下ネタバレ)
人気のない夜、キャッシュディスペンサーでお金をおろしている女性の次に小柄なマニュが並んで暗証番号を盗み見、女性が去るとナディーヌが襲ってカードを奪い、ピストルで殺す。奪ったカードで現金を手にする2人。ちなみにこのキャッシュディスペンサーはボックスとかになってなくて道路に直接面している。フランスでは多くがそうですが。それは電話ボックスのような閉鎖空間だと直ぐ逃げられないからかえって危険なんでしょうね。銃砲店で店主を殺しピストルを奪う2人。2人はセックスが嫌いなわけではなく、殺人・強盗の嫌な気分を紛らすためもあって行きずりの男達と楽しむ。セックスが終わってサヨウナラって場合もあれば、彼女達の気に入らない言動や行為をすればなぶり殺しにしてしまうこともある。映画の原題の意味は「(肉体的に)抱いて」、言い換えれば「して」でもいい。彼女達、特にマニュが求めるのは男性中心の、男性の支配的なセックスではないセックスなのだ。コンドームを出した男に「生がいいの」と言って、口でいかせてさんざん2人でバカにし、最後は殺してしまう。一時の楽しみの共有、あるいは愛の共有でセックスをすることを求める、つまりは愛情に飢えたと言ってもいいマニュだから、コンドームに象徴される小市民的なセックス、男の性欲のはけ口としてのセックスを求める男は我慢ならないのだ。コンドームとはエイズと妊娠を避けて性欲のみを満足させるもので、その時の欲望に真に忠実で女を抱くことでもないし、自分を賭けずに危険の外に身を置くための道具なのだ。

04628.jpg

ある夜2人が車で走っていると警察が検問をしていた。彼女達は2人の警官を射殺する。立ち去ろうとした2人だが、そこで職務質問を受けていた女性が無理矢理車に乗ってくる。2人はその女性が兄と住む家に行く。4人は語り合い、妹は「なんで外国に逃げないの?」等と問うが、2人を通報する気などない。この兄妹はまっとうな生活を送っていながらもそれぞれの人はそれぞれの人という理解があり、また社会の醜さを知っていてそれに交わらないように生きているとでも言ったらよいのかも知れない。過去に何かあったのだろうか兄が嫌う卑怯な男の家の金庫を襲うことを約束して2人は去っていく。そろそろ終わりを考えなければという2人だけれど、その男の家にアンケート調査を装って訪ねる。若い女性2人の訪問で男は鼻の下を長くして家に招き入れる。2人を前にしてソファーに偉そうに座る男。ピストルを突き付けられ、金庫を開けさせられ、男は殺される。彼の家にあった「ファック・クラブ」のカード。夜2人が行ってみると金で性を買うキャバレーだった。2人は男女とも全員を射殺する。ナディーヌは死ぬ直前のフランシスにヴォージュ地方に行ってある女性に偽造パスポートを渡すことを頼まれていた。雪も積もっていて寒い様子だが、このヴォージュ地方に2人は来たのだろうか。コーヒーを飲みたいというマニュがドライブインに一人入って行くと銃声。車で待っていたナディーヌはピストル片手にドライブインに駆け込むがマニュは殺されていた。彼女の死体を横目に見ながら何度も何度も発砲してドライブインの主人を射殺する。彼女はマニュの死体を人気のない森の中の湖畔に運び、別れのキスをし、まぶたを閉じ火葬にする。一人借りているバンガローから出てくるナディーヌ。目の前の水辺でピストルをこめかみに当てて自殺しようとする。楽しかった日々のマニュの生前の顔が脳裏に浮かぶ。しかしなかなか引き金を引くことが出来ない。そしてその時、駆け付けた警察に取り押さえられてしまう。

10533.jpg

この映画は反ポルノ映画と言えるのだと思います。いわゆるポルノ映画(アダルトビデオ等も含めて)は、男性が女性を支配する形での性意識の再生産の道具であるわけです。男が支配的あるいは暴力的(強姦もそうですが)に女に迫って欲望を満たす。そしてそういう支配的な男の行為で女も感じるという性意識を男性のみならず女性にも植え付けるものなわけです。そういう性をことごとく批判した映画だと思います。だからフェミニズムと言ってもよい。そしてそういう社会、そこにはもちろん性だけではなく男性原理で動いている社会とか、社会的差別や富の不平等とかも含まれるわけです(そもそもマニュはマグレブ系でもある)。そういうものにもともと嫌気がさしていながらどうすることも出来ず、かつ成りゆきで兄やルームメイトを殺してしまって後がなくなってしまった2人なんですね。不治の病で余命が6ヶ月とか宣告されたら総理大臣を刺すとか冗談半分に言う人がいますが、ある意味では似ていますね。お金借りまくって死ぬまで遊んで暮らすなんて言う人もいますが、その両方の折衷とも言えるのではないでしょうか。気に入らない連中を殺してしまうというのはまだわかります。上の例えで言えば総理大臣なわけですが、キャッシュカード殺人はどうなんでしょう。根拠はともあれ、おろすべき預金があるというのは社会の富の不平等の表象でもあるわけで、だからやはり殺しても良い、殺されて当然な人種であると2人が考える理屈もあるわけです。警官はどうかと言えば、矛盾を含んだ社会の中でその矛盾した社会を守ろうとしているわけですし。

05037.jpg



11010.jpg

余談ですが、ナディーヌを演じたカレン・バックという女優さん、もともとポルノ女優だった人ですが、2000年のこの映画が最後の映画となってしまいました。映画の中では自殺できなかったナディーヌですが、カレン・バックは数年前に自殺しています。



監督別作品リストはここから

アイウエオ順作品リストはここから





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.04.28 05:53:09
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: