ラッコの映画生活

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2007.07.19
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カテゴリ: アメリカ映画
SLEEPLESS IN SEATTLE

104min

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最近のアメリカ映画をほとんど見ない自分が、 ヴェンダースの映画 のリメイクということで見た 『シティ・オブ・エンジェル』 』でメグ・ライアンを初めて見てその容姿・雰囲気が好きになり、手近に入手したメグ・ライアン出演の50円中古ビデオ6本の1本目。物語はガンで愛する妻を亡くし8才の息子ジョナとシアトルに暮らす建築家サム(トム・ハンクス)とボルチモアの新聞社に勤めるアニー(メグ・ライアン)の運命的愛のマジックによる純愛が成るかどうかというもの。

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妻を失ってから1年半。妻との思い出を避けてシアトルに居を移した建築家のサムは夜もよく眠れない。時はクリスマス。そんな父を気遣う8才の息子ジョナはラジオの電話カウンセリング番組で「父に新しい奥さんを」とクリスマスの願いを話す。電話に引っ張り出されたサムは妻を失ってから寂しさで夜も眠られないことがあると心境を語る。この放送を聞いた全米の女性たちはサムの話に感動し、サムのもとには全米の後妻立候補女性からの手紙が何千通も送られてくる。この話は「シアトルの不眠男」(これが英語の原題)と名付けられた。この番組を偶然車の中で聞き涙を流したのは、太平洋岸アメリカ最北西端ワシントン州のシアトルとは正反対大西洋岸メリーランド州ボルチモアに住むアニーだった。アニーには婚約が成立したばかりの恋人ウォルターがいたが、ラジオを聞いてウォルターを本当に愛しているか疑問を感じるようになる。ラジオのサムの声と話を聞いて恋してしまったと言うのだろうか。サム宛てに手紙も書くが、彼女の気持ちを見守る友人ベッキーが投函してしまう。アニーは職場新聞社のデータベースを使ってサムのことを調べ、興信所に調査を依頼し、取材にかこつけてサムに会いにシアトルへ向かう。アニーの手紙を読んで息子ジョナはうるさくアニーを父に勧めていたが顔も知らない。空港で偶然サムはアニーに見とれるが、それがアニーだとはもちろんわからない。サムに会いにきたアニーは道路を挟んで目と目を合わせるが、それ以上の接近を踏み切る勇気はアニーにはなかった。

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(以下ネタバレ)
一方サムも息子の願いに促されて新しく恋をしようと考え、友人の勧めでビクトリアという女性と交際を始め、彼女を愛していると思おうとするが、ジョナは彼女を気に入らない。うるさくアニーを父に勧める。ジョナは「バレンタインデーにエンパイヤステートビルの屋上展望台で」とメッセージを送り、父が取り合ってくれないので単身ニューヨークに向かう。しかしそこにアニーらしき女性はいなかった。8才の息子が1人でニューヨークに行ったことを知って慌ててサムはニューヨークに向かい、展望台で息子の姿を発見するが、やはりアニーはおらず2人は下りのエレベーターに乗る。

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その頃アニーはエンパイヤステートビルがバレンタインデーで窓に赤いハートを点すのをホテルの展望バーからウォルターと眺めていた。アニーはやはりサムのことが気にかかり、ウォルターへの愛にも疑問を確信し、婚約解消をウォルターに申し出、エンパイアステートビルに向かう。ちょうど終了時間が過ぎたところだったが無理を言ってエレベーターに乗せてもらう。しかし展望台にはもう誰もいなかった。失意の思いで去ろうとしたとき、ジョナが忘れたリュックを取りにウォルターがやってくる。運命的愛のマジックで2人は結ばれるのだった。

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『逢いたくて』 ってフランス映画もありました。でもどちらも甲乙つけがたい中途半端な作品ですね。どちらも女性監督。映画『めぐり逢い』への思い入れが先行してしまっているように感じます。(そう言えばこの映画でもビクトリアがジョナへの土産として買ってくるという話でオーソン・ウェルズの『市民ケーン』の雪の舞うガラス球が仄めかされていました。))

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この『めぐり逢えたら』ですが、やはりサムとアニーそれぞれの人物の心理の描き方に深みがありません。そこが難点でしょうか。サム(あるいはジョナ)にとってのビクトリア、アニーにとってのウォルター、どちらも運命の人ではないということで捨てられるわけですが、解りやすいと言えば解りやすいのかも知れませんが、いわばコケにして、ややコミカルに「ダメ女」「ダメ男」に描き過ぎているのが気になりました。もっとそれぞれサムやアニーが惹かれるものがあるように登場させて欲しかったです。そして「良い人」ではあるけれど、愛のマジックの生じない相手だから捨てられるべきです。そういう意味では 『逢いたくて』 はやはりよりフランス映画でしたね。結局ドヌーブが展望台に逢いに行かないフランス男性をコケには描いていませんでした。問題はサムやアニーの微妙な気持ちと期待であって、見るからに捨てられそうな恋人では単純過ぎます。微妙な気持ちを描く必要がなくなってしまいます。そして事実描いていない。そして映画も平板になる。ということでしょうか。

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さてメグ・ライアンですが、蠍座の女性によくあるんですが、一種の、何と言うか、おキャンピーさと言って悪ければおチャメさ、そういうのを持っている人ではないかと思います。それを活かした(?)役作りの部分は魅力的ですがちょっと平凡だと感じました。この人、化粧の仕方のせいでしょうか、ボクはジェーン・フォンダに顔が似ているように感じるんですが、射手座のフォンダのとっても天然っぽいおチャメさと比べると、役作りとしてではなく、おチャメさ自体が本人自身の中で作り物的だという屈折したところがある。だから最初に見た 『シティ・オブ・エンジェル』 ではもっとしっとりした役でしたが、そういう心理の深みを静かに表現した時の方がイイ感じです。最後の展望台のシーンなんかはとっても良かったです。

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Last updated  2007.07.27 00:46:05
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