August 8, 2006
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今週7日発売の隔週雑誌に、アレルギーとの闘いという体験手記が掲載されましたので、紹介したいと思います。

婦人公論


アレルギーとの闘い
   咳込む、痒がる、食べられない
母子で三重苦を乗り越える



上記は昨年楽天ブログを通じて知り合った友人の手記です。友人のお子さんは小学5年生になりますが、これまでの11年間の経過を語っています。生後4ヶ月で食物アレルギーと喘息が判明し、2歳すぎに、アトピー性皮膚炎も併発して、痒みがとても強く、肌の状態も最悪で、夜もあまり寝られないような状態が約1年も続き、出口のない暗闇のトンネルに閉じ込められた状態に追い込まれてしまったそうです。

そんな暗闇の中でも、息子さんの食事(厳格除去食)以外に、義父母との同居のため大人4人、当時幼稚園の娘さんの幼児食と、私の想像をはるかに超える食事作りに励まれてきました。入園後の給食はコピー食を作られたそうです。入学後は強い反応のあった小麦が食べられるようになったそうですが、卵などの一部の食物アレルギーはまだ残っているそうです。とても辛い思いをしながらも、小学高学年となった現在、平均よりも身体が大きく、風邪もめったに引かない強い身体だそうです。

食物アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎という自分に与えられた試練は辛かったけど、まっすぐに育った元気なお子さんを見ると救われるそうです。もちろん、理解のある主治医や周囲の方たちに恵まれたこともあると思いますが、今後は子どもが自分自身でこれらをを乗り越えていけるように支えたいそうです。

この手記はアレルギー・アトピーっ子育児では先輩となる方の体験談です。今暗闇にさ迷いながら、どん底に落ちた気分で悩まれている方も多いと思います。でも、将来はきっと、そんな暗闇のトンネルにも一筋の明るい光が見えてきて、出口が近づいてくる希望をもたせてくれる体験談だと思います。

この体験談の中で、園の親子での食事会で、他の子はオードブルを食べているのに、自分だけお弁当でも、親の辛い思いをよそに、笑顔で参加している息子さんの姿にウルウルしてしまいました。それはほとんど食べられないメニューでも唯一食べられる枝豆とせんべいだけを山のように取り分けてくれた園長先生や他のクラスの子からの「なぜ食べられないの?」という質問攻撃からかばってくれた同じクラスのお友達の配慮もあります。もしかしたら、 昨日紹介した絵本 の、「痒みや皮膚症状なども自分の一部と認めることができたとき、頑張ってる自分を受け入れることができたとき、やさしくされることが気持ちいいと認めることができたとき、心がすっと軽くなり、明るくなったのだと思います」という著者の気づきに通じるのかもしれません。そのため、ママ、園長先生、お友達の暖かい気持ちに触れ、笑顔で参加できたのかもしれません。

体験手記は2つあり、もう1人は大人になってからアトピー性皮膚炎を発症した方の体験談です。タイトルは「職場ストレスでまさかの発症、傷だらけの肌が癒えた日」ですが、これも、 昨日紹介した絵本 の著者の気づきと同じで、「病気による痛みや苦しみはできるだけ味わいたくないけど、自分の性格や体質に向き合うことができて、多くの方の支えによって生きていること」に気づいたことで、心身両面からのケアが病気を快復させるきっかけになるのでは?という体験談を書かれています。



最初の体験談の友人はお子さん達や同居の家族のお世話はもちろんですが、某所での食物アレルギーの会の主催、生協の役員、学校のPTA委員長など、自分の経験を還元できて、多くのママが少しでもハッピーな気持ちになれるような活動もされています。また、私にも心強いアドバイスをくれるので、頑張る励みになっています。私もその友人に少しでも近づけるような活動ができたらなと思います。もちろん、子ども達がまだ小さいことと、クリアすべき心の問題などがあるので、自分をもっと認め、いろんな感情から区別ができるようなスキルを学びつつ、徐々にできる範囲からやりたいなと思います♪





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Last updated  August 9, 2006 01:44:08 AM
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