わたしの子供時代にも子供会というものはあった。今のように親が手伝うのではなくて、子供だけで会を運営していた。上級生のおねえさんやおにいさんが面倒を見てくれていたのだ。
1年生か2年生の頃、近所の年下グループが結成された。5人グループの班長を決めなければならなくなって、世話役上級生が選挙がいいと提案し、適当な用紙がなかったのだろう、ないしょ話で投票ということになった。
つまり5人が上級生の耳に名前をささやいて多い人が班長になるわけだ。つぎつぎにみながささやいてわたしの番になった。
わたしは自分が一番向いていると思っていたので「わたし」とささやいた。その時の上級生のさげすんだような、困ったような目が忘れられない。大笑いしながら「自分はダメ!」と大きい声でみんなに知らせた。
大恥だったが、わたしもしぶとく何食わぬ顔でとおしたのはどういう気持ちだったのか(笑)不満ながらしぶしぶ他の人の名を言った。名前をあげた子は適任ではないと思いながらだった。
結果は一票差の3:2でわたしじゃなかった。投票用紙に自分の名前を書いて何が悪い!自分が適任なのは自分が一番知っている、と心の中で憤然としたものだ。上級生の陰謀ではないかとまで思ったのもほんとう。
いまから考えればみんなで決めたのだから、それが民主主義のルール。でも、結成したばかりのみなの実力などわかりはしないグループなのだ。
わたしは実際自分が長女だし、長女的性格色濃く面倒見がいいし、リーダーシップが取れるのになーと自信満々だったのが、見事に打ち砕かれたひと場面であった。
まあ、目立ちたがりのわがままな性格だったということだけど。
その後の人生では、そういう代表はなるべく避けて通るようになったのだが、大人になったんだか、ずるくなったんだか(笑)
だって大変の部分が多いものね、リーダーは。
「手のかからない子」 2008年02月15日 コメント(6)
塀の中 2008年01月11日
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