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「今一番ホットな『スモーキー・バレー』やりたいから持ち込みヨロ」と言われたので持ち込んだ。いたるさん、一味さん、私の3人。●スモーキー・バレー 詳しくはこちら↓ マジで詳しいのでこれ以上書くことないんだけどwひだりの灰色:スモーキー・バレー / The Smoky Valley ルールブックとプレイヤーエイドの和訳はこちら。 カナダのモントリオール近くにある(かつての)工業都市、グリファントウン(フランス語圏なのでこういう発音になるが、英語だとグリフォンタウンで“グリフォンの町”という意味だ)が舞台。同じデザイナーによる「グランド・トランク・ジャーニ-」に続くグリファントウンシリーズ第2弾ということになってる。第1弾の方にグリファントウンはちょろっとしか出てこないけどなw 町の真ん中を流れているラシン運河を中心として産業を発展させていく。手元で船駒を運河沿いに移動させてアクションを選ぶが、下流にはタダで行けるけど同じところにとどまったり上流に行ったりするにはお金がかかる、という「ブーンレイク」でも採用されてたシステム。このアクション選択だけでもお金がかかる(ことがある)のに、ほぼすべてのアクション自体にもお金がかかる。なのにあんまり収入は入ってこないので終始ヒーヒー言うことになるマゾゲー。はい、もうお分かりだろうが良作以上なのは確定w この日は唯一の経験者にして、その時のプレイでも勝利していた一味さんが強カードを押さえ、得点源として強い運河周りの地域をがめて勝利した。初見プレイヤー相手にいっさい手を抜かないその姿勢、さすマルw シュピールヴォルクスと言ったら複雑なだけのクソゲー、複雑なだけのクソゲーと言ったらシュピールヴォルクスだが、これは期待値をはるかに超える良ゲーだった。ルールが分かりづらいのはもう出版社特性として諦めるしかないが、実際のプレイではそれほど複雑なところはなく、だれずに遊べる。繰り返すが、運河周りの地域は得点要素が1つ多い分だけ重要なので、そこの取り合いをおろそかにしないよう周知しておけば地蔵になることもないだろう。 どんな重ゲー好きにもお勧めできるが、現在シュピールヴォルクス版を入手するのは難しい。フランスのSylex Gamesというところが2版を出すようなので、そちらを狙うといいだろう。●Gravwell: 2nd Edition Today's MASTERPIECE!! 残った時間で続いていたるさん所有のこれ。遭難した宇宙船の船長となり、何とかしてワープゲートまで到達して元いた宙域に帰還しようとする。しかし自律的に移動できるだけの燃料がない……ではどうするかというと、“一番近く”の質量体に対して引力または斥力を発生させる装置だけは稼働させることができるので、それを表すカード(「引力4」とか「斥力3」とか)をドラフトしてプレイし、引っ張られたり跳ね飛ばされたりしてゴールを目指すのだw この“一番近く”というのがキモだ。たとえば今回の3人プレイでは、ゲーム開始時点では全員同じスタートマスにいる。同じマスは“一番近く”とは見なされないので、1番手になったプレイヤーは進行方向の少し先にある小惑星だか瓦礫だかに向かって引っ張ってもらえばいい。これは簡単だ。 しかし、2番手にとって“一番近く”の質量体は、たいていは先行した1番手プレイヤーの宇宙船になる。そう、他プレイヤーの宇宙船も質量体なので、引っ張られたり跳ね飛ばされたりする対象になるのだ! それでも1手目は引っ張ってもらうだけなので問題ない。3番手プレイヤーにとっても同様だ。強く引っ張られるカードを使えば、反動で相手の宇宙船を通り過ぎることもできるから、順位が変わることもあり得る。 そして2手目からが本番だ。先頭のプレイヤーにとって、進行方向にある小惑星/瓦礫に充分近づいていなければ、後ろにある2位プレイヤーの宇宙船が“一番近く”の質量体であることがあり得る。このとき引力カードをプレイしてしまうと、後ろに向かって引っ張られてしまうのだw 手番順は出したカードのアルファベット順で決まる。なので他プレイヤーがドラフトしたカードを見て戦略を練るわけだが、最初に何枚かドラフトしてから1枚ずつプレイなので、どの順番でプレイしてくるかを完全に見切るのは至難の業。結果、想定外の盤面になってスタートマスに向かって全力で進むことになったりしてしょっちゅう悲鳴が上がるw 加えて、緊急時に移動しないことにするカードや特殊能力カードもあり、その使いどころに頭を悩ませることになる。 いやこれ、マジでいいゲームだわ。全然話題になってないのが理解できないレベル。見た目が地味だけど、やってもらえば絶対面白さが分かる。2-6人とプレイ人数の幅も広いし(6人プレイはバカゲー以外の何物でもないと思うがw)日本語版出した方がいいよ。
2022.07.29
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定例会。SSK、まるみ屋、ハマチ、carroll、私の5人。●ロックアップ 詳しくはこちら↓ぼどろぐ:ロックアップ 完全日本語版 ボードゲーム紹介とレビュー 「ロールプレイヤー」や「カートグラファー」と同じく、“World of Ulos”という世界を舞台としているが、シリーズものとか拡張というわけではなく、まったく違うゲーム(そもそもデザイナーも違う)。 プレイヤーは牢獄に囚われているゴブリンとかのデミヒューマン。6週間後(6ラウンド後)に王様が来て恩赦を与えてくれる(かもしれない)ので、それまでに何か一番いい感じになっておこうとする。具体的には点数のついてる仲間を増やしたり、点数のついてる道具を作ったりする。6ラウンド後にいっぱい点取ったプレイヤーの勝ち。 各アクションスペースに配下を(ときには表向きで、ときには裏向きで)送り込み、その値によってマジョリティ争いをして、その結果に応じてアクションを実行できるかどうか(さらにはどのアクションを実行できるか)が決まる。この部分は非常によくできており、もっと評価されていいゲームじゃないかと思う……時間はめちゃくそかかるけどねw しかし、勝ち筋の少なさ(仲間による得点はほぼ罠で、高得点のアーティファクト作らないとどうしようもない)と、何よりクソみたいなルール記述がこのゲームをおすすめしづらいものにしてる。日本語もまあまあ悪いけど、読んで疑問に思ったりまったく理解できなかったところはBGGでも質問されてたので、原文からしてどうしようもないんだろう。それほど難しくないルールなのに必要なことが書けてないってどういうことだw あと、種族の能力差が激しいので、初心者だろうが熟練者だろうが固有能力面は使わない方がいいんじゃないかな。いろいろと惜しいゲーム。拡張出てるようだけど、入れたら変わるかねえ。 珍しく勝ったが、最後に特殊カード使ってディスプレイのアーティファクトを増やし、たまたま作れる高得点カードが出ただけなのでうまいことやれたわけではない。 そのあと「グルームヘイヴン:獅子のあぎと」やって終わり。何か久しぶりの定例会に見えるかもしれないが、グルヘーしかしてないときの日記は書いてないだけなのでご心配なくw
2022.07.23
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いたるさんに「B級映画をテーマにしたボドゲやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、きぃとうさん、なべさん、しゅだっちさん、一味さん、ヒガさん、私の7人。テンビリオンポイントにて。●The Thing: The Boardgame 本命のこれから。映画「The Thing(邦題「遊星からの物体X」)」が元ネタのゲーム。私は見たことないが、この映画がテーマのボドゲはたぶんこれが2つ目(1つ目は「The Thing: Infection at Outpost 31」)なので、結構人気あるんだろう。 10万年前に飛来した未知の生物を発見した南極基地のノルウェー隊。しかしその“物体X”は他の生物を取り込み、同化・擬態してさらに増殖する恐ろしいものだった。全滅したノルウェー隊からやってきた犬(物体Xだった)を保護したあとでその事実を知ったプレイヤーたちは、互いに「こいつもう乗っ取られてるのでは……?」と疑心暗鬼になりつつ、基地機能を復旧させて脱出しようと協力する。 パーティーの中に裏切り者がいる協力ゲーなわけだが、複数のメンバーが同じ場所に集まると“感染”の疑いをかけられる。なのでできるだけみんな手分けしていろんな仕事をしたいが、なぜか基地内をうろついている犬がいる場所には多勢で行かないとアクションできないし、そもそも単独行動は効率が悪い……というジレンマがある。 人狼系ゲームでいう吊りフェイズもあるが、吊るのではなく人間であることを(少なくともその時点では)確定させるためのもの。そして対象として最も疑わしい者を選ばなければならないので、誰を選ぶかはプレイヤーの意志半分、システムによる決定半分といったところだ。なのでうまく立ち回れば、物体X側は口べたでもなかなか吊られずにすむところがよくできている。 とはいえ……やってるあいだは楽しいのは確かなんだが、人間側が勝つのが難しすぎるw 協力しないと脱出条件を達成するのがまず無理なのに、協力すると物体X側になるリスクが高まるし、1人目がうまいこと早期に感染したら、それ以降は爆発的に物体X側が増えるからね。そりゃ無理だw この日は手探りでやった1回目は外部のへりに物体X側が乗りこんで勝利。2回目は多少人間側有利に進んだものの(最初の物体X側だった私がなかなか仲間を増やせなかった)、時間切れ間近で私が正体を明かし、唯一脱出手段として用意できそうなヘリの修理を事実上不可能としたため、やはり物体X側の勝利となった。 正体を明かした物体Xプレイヤーが置き換えて使うフィギュア(めったに使わない)。 物体X側が1人しかいない序盤で、そのプレイヤーが相当なへまをして正体を明かす羽目にならない限り、人間側が勝利するのはまず無理だろう。だがいいんだよ、B級映画の雰囲気を楽しむのが目的のゲームで、その目的は確かに達成されてるんだからw●ファーストコンタクト 詳しくはこちら↓Board Game Map:石碑を読み解く考古学者の気持ちになれるゲーム「ファーストコンタクト」ボードゲームレビュー 写真撮り忘れ。少し時間が余ったので、ヒガさんに抜けてもらって6人でこれを、宇宙人側と人間側入れ替えて2回。 詳しくは上記のリンク先を見てもらうとして。うーん……どうだろ。つまらなくはないが、システムにちょっと穴があるような気がする。詳しくは書かないが、人間側の誰かが特定の条件を満たした質問をすると、宇宙人側の1人はたやすく点を取れてしまうのでは?(そして宇宙人側は人間側とは競わないので、人間側が全員得点しても別に困らない) まあこれもかっちり勝ち負け競うようなゲームじゃないんだろうけど、他にもこの手のゲームはいっぱいあるわけで。だったらそこもかっちりしてるゲームやった方がいいわな。
2022.07.15
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