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2024.08.23
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カテゴリ: 料理・食べ物
 兵庫県に住む次男からコメが売ってないので送ってくれとの連絡があった
 早速に送ったのであるが、本当にコメ不足のようである


 ワイドショーやニュースでも盛んにスーパーなどのコメ販売コーナーにコメが売り切れで在庫がないと報道されている
 本当かいなと思いつつ、眉に唾して、都会だけのことだろうと他人事に見ていたら、やはり、コメ不足は本当だった
​​
 そういえば、
 次男が生まれ間もなく、平成の米騒動と言われる、コメ不足があった。
 1993年の冷夏の影響を受けコメ不足が生じ、日本中が右往左往した。
 当時はまだ食管法が施行されていて、日本国政府がコメの流通を管理していた。
 コメは特別なものとして、生産・流通・消費の全過程にわたって国家が介入し,一元的・統一的に管理され、需給と価格の調整が行われていた。

 猫の目のように変わる場当たり的な減反政策や消費者米価と生産者米価の逆転など自由主義経済の外にある国家統制が行われていたように感じていた
 度重なる小手先だけの改正を繰り返し、自主流通米を容認するなど本来の食菅法の目的から乖離してきていた
​​
 食管法は、日本の食を守るという大義名分をもとに半世紀にわたって継続されてきたが、とうとう、世情にあわず、1995年に廃止され、より自由度の高い食糧法に転換された。


 これにより、全農を通さないヤミ米扱いされていた自由米なども市民権を持ち、スーパーや量販店でも自由に販売されるようになった。

 それはそれながら、食管法の施行されていた当時、勤め人の私などはやはりコメの入手に困ることになった。
 田舎のことなのでコメは市内のあちらこちらで生産されており、簡単に手に入ると思っていたら、スーパーや米穀店にもコメの陳列はすっかり消えていた
 しばらくすると、そこにこれまで並んでいた日本米に変わり、細長い形状のインディカ米であるタイ米が並ぶことになった

 これは当時、備蓄米をすっかり放出しても足りない日本国政府がコメ不足を解消するするために、外米輸入によりそれを賄うことに舵を切ったことにより生じたことだった。
 いの一番に協力の得られたタイ米をそれこそ根こそぎ買取輸入したのである。

 1993年のウルグアイラウンドの合意以降抜き差しならぬコメの輸入圧力も有りつつ、「日本のコメ農家を守る。一粒たりとも海外のコメはいれない。」などと宣っていた日本政府の保守議員の大口も締まり、大きな政策の転換につながる契機にもなったのではないだろうか。

 最近でこそ、インディカ米も調理法が広がり、調理によれば日本米より旨くいただくこともできるようであるが、正直当時のタイ米は不味かった。
 日本米と同じように炊飯器で炊くのであるが、パサパサして、うまみが無い。
 さあらば焼き飯などパサパサになる方が良いものも作ったのであるが、やはり、芳しくない。
 しかもネズミの死骸が入っていたり、釘が入っていたりと安全性が様々報道されていた

 タイ米は比較的安く買えたのであるが、やはり多少高くても日本米を探し求めた。
 幸いなことに、知り合いにコメを生産している人もいて、闇米さながら、融通してもらい、我が家のコメ不足は終焉した。

 
 今回は、南海トラフ地震臨時情報 巨大地震注意報に起因する買い占めにより、店頭から次第にコメが少なくなり、それを見た消費者が、慌てて、買い占めするという悪循環により生じたようである。

 今は多少苦労も感じるであろうが、間もなく新米も流通してくるのでそれほど深刻にはならないだろうと思っている

 それにしても誠に群集心理というのは厄介なものである。
 もっともこれを統制することは思想統制にもつながりそうで滅法遠慮させてもらいたいのは言うまでもない。
 
 自分などがウル覚えで勝手なことを言っていることは重々承知ではあるが、自給率の問題も含め課題山積の日本農政にはその変容を期待すること大である

 そういえば飲みに行くたびに、場当たり的な減反政策に翻弄され、それを批判する日本農政冬景色なんて替え歌を歌っていた農林課の先輩もいたなー☆*: .。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

~ オクラ作れ ミョウガ作れ 野菜作れーー
  あああ 日本農政冬景色 ~~>_<~~ ~





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最終更新日  2024.08.23 00:10:12
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