ホンダT360公道復帰

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2004年01月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
T360の話題も滅多に無いので車の歴史を。ローカルな話題。

自動車の発明は1886年のダイムラーベンツ、ガソリンエンジン車だった。日本初登場は1900年で1902(明治35年)には輸入エンジンで国産バスを製造している。
国産1号車は1907年タクリー号、ガソリンエンジンであった。
「日本自動車倶楽部」の誕生は1910年で約70台の自動車があった。(陸運要覧)
このような記録本は無数にあり、一番細かく記録してある本は『日本自動車工業史稿』などである。この時代の本はどれも面白。

当地、福井県の自動車の歴史は産業、行政として詳しい記録が残っている。
そのなかで、昭和53年福井県自動車60年史として、存命中の自動車極初期関係者の聞き取り調査があり、当時の面白い話題が幾つも記載されていて面白い本です。(上記本はすでに絶版)

福井県の自動車第1号車は1917(大正6年)相模氏(福井トヨタ)がアメリカ大使館払い下げのT型フォードでタクシー業を始めたのが最初となっているが、
大正2年ごろ国際港敦賀に走ったのが福井県での最初の車となる。


大正3年には天皇の御料車としてディムラー、ベンツ、フィアット車合計9台が輸入された、大正3年の自動車総輸入台数は945台。
大正10年、福井県には12台登録されていた、福井駅~赤十字病院バス運行始まる。
大正末には約70台の登録、全国的にみると増加が驚くほど少なく、昭和20年まで増加が少ない。

新物好きの日本人なので当地にもっと早く自動車が走っても良かったが、実際は道が酷く、特に自動車通過可能な橋は少なかった。整備などはエンジンを背負って大阪まで修理に行ったらしい・・・パイオニアの苦労は想像以上だった。

この本の面白い話題を1つ:太平洋戦争になると福井県のガソリンはシェル石油なので、アメリカ資本として地元の業者で勝手に使ってしまった。敗戦後、福井に進駐したアメリカ軍に呼び出されてガソリンを返せと言われビックリしたそうだ、なんとか猶予してもらい払った。
しかしガソリンはあった。三国に有った陸軍飛行場にはガソリン千本(ドラム缶千本は相当な量だ)が残されていて、これを業者仲間で穴の中に隠し、皆で分けたらしい・・・しっかりしてるな~ 
敗戦直後のガソリンは闇値で高かったと思う。






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Last updated  2004年01月13日 17時28分53秒
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