スローモーション（その２）

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2006/04/01

(20)

テーマ：社交ダンス(9443)

カテゴリ：ワンポイントレッスン

携帯は終点の駅で見つかりました。心ある方が届けてくださっていたのでしょうか。ありがとうございました。

翌日私が受け取りに行く事にして駅を後にしましたが、さっきのバスはもう出ていて次はまた２０分後。もう間に合わないのでタクシーで教室に向かいました。

キャロル先生に聞きたい事がたくさんありました。

２日前のレッスンで教えていただいた事をそのときは完璧に理解したつもりでいたのに、翌日二人でやってみるとどうもうまくいきません。人間の記憶なんて、曖昧なものです。

レッスンの前半は質問に終始し、そこからレッスンは思わぬ方向へ進んでいきました。

「手の動きに表情がない。」

先生はおっしゃって、ボディの動きに連動した波打つようなルンバのアームワークを教えていただきました。

「ルンバは女性の踊りよ。」

今日は前回のように脳みそアルコール漬けではないので、言われた事がどんどん表現できてレッスンは加熱していきました。

先生の声のトーンがどんどん上がってきて、教室中の皆さんが注目していました。私はますますその気になって、これでもかっていうくらい身体を絞ってうねらせていました。

「筋肉の１本１本を使って動いていくのよ。バレエのキャンプでは、それを身につけるために１０mの距離を１時間かけてスローモーションで走る練習をするの。」

先生がやって見なさいとおっしゃって、私たちはスローモーションで走り始めました。リーダーなんて気付かないうちに同じ方の手と足が出てます。

私はそのとき、いろいろな事がそこでつながるのを感じていました。

はじめて練習場に行ったときに見た上手な競技選手の練習風景（＜第４０話＞自主練習開始）、今年JBDFラテンA級になった選手の最近見た練習風景、彼らがスローモーションで何を練習していたのかが分かったんです。

ヨーロッパ選手権の解説者が言っていた「トップ選手のルンバの練習風景は、能を見るようだ。」ということば。

ダンスにはすべての瞬間に動きがあって、そのすべての瞬間でボディコントロールができているからこそ、滑らかにつながっていくのだということを理解しました。

最近、この太極拳のような練習をしています。一つ一つの筋肉をゆっくり動かす練習、皆さんもどうぞやってみてください。

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