2006/08/08
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テーマ: 社交ダンス(8732)
カテゴリ: 映画のはなし
ビゼー作曲のオペラ『真珠採り』の中で歌われる美しいアリア、『耳に残るは君の歌声』を聞いたことがありますか?

意味は分らなくても、甘く切ない旋律が心にしみ込んで来るようです。

炎の夜の海に投げ出された女性が必死にもがきながら、子供時代の思い出が次々と浮かぶシーンから映画は始まります。そのとき後ろに流れているのがこのアリアです。

タキシードを着て歌う父、拍手、笑顔の父、幼い自分...。

クリスティーナ・リッチ/耳に残るは君の歌声

1927年、ロシア。貧しい村に住むユダヤの少女フィゲレは、母を亡くし父と祖母と暮らしていました。

小さなフィゲレは、お父さんが大好きでした。

肩車してくれて、森でかくれんぼして、優しい声で『フィゲレ』と呼んでくれるお父さん。

お父さんは美しい声の持ち主でした。寝る時にはその美しい声で子守唄を歌ってくれます。

父は必ず娘を呼び寄せると誓い、貧しさから逃れるためひとり渡米を決意します。しかし、戦火の中、村は焼き払われ、フィゲレはイギリスへと流れ着き、スージーと名付けられ孤児として家庭に預けられます。



長い沈黙の後、その口から彼女が初めて発したのは、父親譲りの美しい歌声でした。

10年後、成長したスージー(クリスティーナ・リッチ)は父を捜す旅費を稼ぐため、パリでコーラス・ガールとして働くことになり、ローラというロシア人美人ダンサー(ケイト・ブランシェット)と友達になります。

ある日、裕福な家のパーティに呼ばれて仕事をしているとき、スージーは忘れられない旋律を聴いて目を見張ります。

それは、父が昔歌っていた『耳に残るは君の歌声』でした。

歌っていたのはパリ・オペラ座のスター、イタリア人のダンテでした。彼の歌は素晴らしいので、私はここばっかり何度も巻き戻して聴いてしまいました。

ローラはその美貌と野望でダンテ(ジョン・タトゥーロ)の恋人となり、スージーはジプシーのチェイザー(ジョニー・デップ)と仲良くなります。

次第にナチスによる迫害が迫ってきたころ、チェイザーを忌み嫌うダンテは彼と仲良くしているスージーがユダヤ人であると密告します。ローラはスージーを助けるためにアメリカ行きの船に二人で乗り込みます。しかし、船は爆撃にあってしまうのです。

スージーは、大好きだった父に再会出来るのでしょうか。最後の10分、大きなタオルを手に、泣く準備をしてご覧下さい。


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Last updated  2006/08/10 12:12:07 PM
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