アンコーナ遠征記（その９）

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2012/10/12

テーマ：社交ダンス(9448)

カテゴリ：旅行記

＜姉妹だったのね！＞

フィレンツェは四方を山に囲まれていて真ん中に川が流れているんですが、大将に言わせると彼の生まれ故郷である京都みたいなんだそうです。

『あの山が比叡山に見える。』

とか言っちゃって、

『アルノ川も鴨川みたいだし、クーポラが五重塔に変われば京都そっくりや。』

屋根の色が明らかに違うと思うんですけどね。

憧れのフィレンツェで盛り上がってるのに、こんなこと言われたらボルテージ急降下するじゃありませんか。

歴史的な建物が多いフィレンツェは、修復中が目につきます。

街全体が世界遺産なので壊して新築する訳に行かないんでしょうね。

ホテルの窓から見えた民家の屋根も結構痛んでるのが多くて、瓦の葺き替えやってる家もあります。

ウフィツィ美術館もクレーンが張り出してましたし、サンタ・クローチェ教会は最大の見物（みもの）というべき祭壇全部が修復中。

この教会にはガリレオやミケランジェロの墓があるんですよ。

歴史に疎い私でもそのくらいは知ってるっていう超有名人の棺が豪華な装飾とともに教会内に安置されていて、みんなそこで記念写真撮ってました。

それよりたまげたのはフェルミの墓がここにあったことです。

『フェルミって、あのフェルミ？』

素粒子の父みたいなごく最近のノーベル物理学者で、ガリレオと並んでるのが不思議でした。

二人の間の500年間には誰もいなかったんでしょうかね。

ベルギーやオランダなんかではどんなに歴史的にすごい教会でも入るのタダだったんですけど、フィレンツェは違います。

どこに入るにも入場料取られるんです。その辺も京都に似てるかも。

塔に登るのにも6ユーロ、庭園散策に10ユーロ、宮殿で12ユーロ、美術館で15ユーロ、みたいに積み重なって結構お金使いました。

ダンテ教会は入場無料だったんですけど、賽銭箱みたいのがあって、お金入れると電気のろうそくがともるようになってました。

どの電気が付くのか興味があって、思わず小銭投入。

ここにはダンテの奥さんと愛人の墓があって、ダンテ自身はガリレオとかと同じサンタ・クローチェ教会の方に埋葬されているそうです。

知らなかったんですけど京都とフィレンツェって姉妹都市なんですってね。

2010年に姉妹都市45周年を迎えたとのこと。

（つづく）