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最近、日帰りのバスツアーによく行く。今回行ったのは、山口県の東部と島根県の西部である。まず行ったのが「周防阿弥陀寺」である。山口県の防府市にあるそう大きくはない寺だが、奈良の東大寺の別院である。正式名称は、「東大寺別院 周防華宮山阿弥陀寺」と言う。 東大寺は、1180年(治承4)平重衡(たいらのしげひら)により消失させられた。その再建のため、朝廷より大勧進(だいかんじん)に任命されたのが俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)上人である。この際、周防一国の租税が東大寺に寄進され、重源上人は周防国務管理に任ぜられた。周防阿弥陀寺はは、この重源上人が、後白川法皇の現世安隠のために、1187年(文治3)に建造した寺である。 この寺は、別名あじさい寺とも呼ばれ、約80種類4000本の色とりどりのあじさいが、梅雨時には咲き誇り、訪れる人も多い。 なお、創建時の奈良の大仏に使われている銅は、山口県美東町の長登銅山跡(国指定史跡)から採掘したものであり、山口県はなぜか東大寺と縁が深い。 「周防阿弥陀寺」「阿弥陀寺のアジサイ(青)」「阿弥陀寺のアジサイ(白)」「阿弥陀寺のアジサイ(ピンク)」「阿弥陀寺の境内」 (続く)○応援してね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 30, 2007
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QEDとはラテン語の"quod erat demonstrandum"の略で「証明終わり」という意味らしい。試しにウィキペディアで調べてみると、数学、哲学などで使うようだ。しかし、私も理工系だが、これまで見たような覚えはない。 それはさておき、このQEDをミステリー小説のシリーズ名にしているのが、高田崇史のQEDシリーズである。前々から気になっていたので、今回そのうちの一つ「東照宮の怨」(講談社)を読んでみた。 この小説の特徴を一言で言うと、「薀蓄ミステリー」といったところか。主人公は桑原崇。どこか京極夏彦の小説の京極堂を連想させるような、相当な変人である。この崇が、歴史に関する薀蓄を披露しながら、大学時代の同級生の小松崎 良平や後輩の棚旗奈々と現実に起こった事件の謎解きをしていくというものである。私は、こんな薀蓄小説が好きなので、結構面白かった。 この作品では、36歌仙絵の所有者に関わる連続殺人の謎解きをしていくというもの。その背景には、南光坊天海が東照宮にかけた壮大な呪が。日光東照宮といえば、修学旅行で行ったような記憶があるが(遥か昔なので、行ったかどうかもはっきりしない)、まさかそこにこれだけの謎が隠されているとは・・・ でも、肝心の事件の動機だけど、これはさすがにちょっと現実離れしているような気がする。まあ、色々な人がいるから、ぜったいに無いとは言い切れないんだが。でも、薀蓄の部分だけで、感心させられてしまうので、細かいことはまあいいか。○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ QED東照宮の怨(高田史:講談社) 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 29, 2007
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ちょっと前に帰省してきた。我が故郷の最寄り駅は、山陽新幹線・山陽本線の「JR新山口駅」である。新山口駅は、以前は小郡駅という名前であったが、合併で、駅のある小郡町が山口市の一部になったことに伴い、現在の名前になった。「JR新山口駅」 我が故郷は、新山口駅からバスで1時間弱のところだ。バスの停まる所の周辺の写真を見て欲しい。これでも、このあたりが、我が故郷の中心地である。なんにもないのどかなところだ。「田舎の風景1」「田舎の風景2」 帰りに新山口駅で、たまたまSL貴婦人号が走っていくのに出くわし、あわてて写真を撮る。「貴婦人号1」 しかし、あっというまに行ってしまった。「貴婦人号2」 貴婦人号の引っ張っている客車は、切り離されて、別のホームに停まっていた。「貴婦人号3」○応援してね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 28, 2007
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京都は昔住んでいたことがあるが、実は隣の大阪にはあまりなじみがない。梅田の周辺はともかく、その他の場所で、ぱっと思い浮かぶものと言えば、大阪城、ジンベイザメのいる水族館、そして昔流行った「雨の御堂筋」(作詞:林春生、作曲:B.Bogle, M.Taylor, D.Wilson G.McGee, J.Durrill、唄: 欧陽菲菲)位であろうか。 「御堂筋殺人事件」(内田康夫:講談社ほか)は、その御堂筋を舞台にした殺人事件を中核にした浅見光彦シリーズのミステリーである。御堂筋で行われていたパレードで、コスモレーヨンというメーカーが開発した新素材でできたコスチュームを身にまとったミス・コスモの梅本観華子が、取材に来ていた光彦の面前で山車から転落死した。そして胃から青酸化合物が発見される。 この話、プロローグで観華子の友人有紀子の愛犬が、車のため事故死するところから始まる。ここからどう話が展開するのだろうと思っていたら、御堂筋の殺人事件から特許の問題まで発展して結構面白かった。でも、最後は「エイ・ヤー!!」と無理やり解決させたような感じだったが。○応援よろしくね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「御堂筋殺人事件」(内田康夫:講談社)風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 27, 2007
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大津をざっと見ると、まだ帰りまでには少し時間があるので、京都を少し観ることにする。といっても時間もそう無いので、駅に近い東寺に久しぶりに行ってみることにした。新幹線で京都駅辺りを通るとき、五重塔が見えるが、これが東寺の五重塔であり、八坂の五重塔と並ぶ京都のシンボルである。 東寺は、弘法大師空海ゆかりの寺で、正式名称は教王護国寺である。東寺真言宗の総本山で本尊は薬師如来だ。この寺が東寺と呼ばれるのは、平安京の昔の創建時の由来による。当時、平安京の正門にあたる羅城門の東西に「東寺」と「西寺」の2寺院が建立された。東寺の方は、816年(弘仁7)に弘法大師空海が拝領し、真言密教の根本道場として栄えたのであるが、西寺の方は衰退してしまい、現在は史跡として碑が残るのみらしい。「東寺南大門」 南大門を入りすぐ目に入るのが「金堂」である。豊臣秀頼の再建になるもので、桃山時代の代表的建築物とされ、国宝に指定されている。ただし、金堂や後で紹介する講堂などに入るには、一旦寺の反対側に回って、入場料を払わなければならない。 金堂に安置されているのは、本尊の「薬師如来座像」とその脇時である「日光菩薩」、「月光菩薩」そして、薬師如来の眷属である「十二神将像」である。全て重要文化財に指定されている。「東寺金堂」 東寺で見逃せないのが、「講堂」である。純和風建築様式の建物で、建物自体も重要文化財なのだが、中に収めてある仏像群には圧倒される。金剛界大日如来を中心に、21体の仏達が、華麗な密教の曼荼羅世界を形作っている。ここには数回訪れているのだが、何回見ても、その荘厳な美しさには感動する。なお、この仏像のうち15体は国宝、5体は重要文化財に指定されているとのことである。「東寺講堂」 次は、京都のシンボルである「五重塔」だ。これも国宝。高さは57mあり、日本最高ということである。現在の塔は、1643年(寛永20)に徳川家光が再建奉納したものである。「東寺五重塔」 東寺は、仏教美術の宝庫である。寺宝は、国宝、重要文化財指定のものだけでも2000点にのぼるらしい。これらの文化財を公開しているのが「宝物館」である。中でも、「千手観音立像」(重要文化財)は圧巻である。「東寺宝物館」 東寺に隣接して「観智院」がある。東寺の塔頭で別格本山である。庭園「五大の庭」や五大虚空蔵菩薩像などで有名である。 「観智院」 (完)★大津2(関西旅行5)はこちら○応援してね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 26, 2007
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企業の中で、英語の良くできる人は、半分やっかみもこめて「英語屋さん」と呼ばれることがあるようだ。「英語屋さん」(集英社新書)と言う本の著者である浦出善文氏は、ソニーの創業者・井深大氏の「英語屋」を4年半に渡って勤めてきた人である。 ソニーに入社して2年目のある日、浦出氏は、人事部長に呼び出される。当時取締役名誉会長であった井深氏の英語屋になってくれというのだ。その時言われたのが、「この仕事をやったからと言って、不利な扱いを受けることも無いが、将来の昇進にプラスになることもない」というようなありがたいお言葉。会社の業務として認めている以上、こういう言い方はないだろうと思うのだが。私だったら、絶対に引き受けないと思う。 結局、浦出氏は、井深氏の「英語屋」になる。「英語屋」と言っても、数多くの肩書きを持つ井深氏の「かばん持ち」や秘書的な仕事も大きな比重を占めていたようだ。この本は、浦出氏の英語屋時代の日々を描いたものであると同時に、浦出氏から見た井深氏の人となりを伝えるものでもある。 それにしても、井深氏は色々なことをやっていたものである。浦出氏が「英語屋」を勤めていたころは、幼児教育に東洋医学にも力を入れていたようで、ソニーと言う名前からはちょっと連想できないよね。○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「英語屋さん」(浦出善文:集英社新書)風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 25, 2007
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行きは、三井寺まで京阪電車で来たが、帰りは琵琶湖を見ながら浜大津まで歩くことにした。 三井寺を出て、すぐ隣といっても良いようなところに、「円満院」がある。平安時代に悟円法親王によって開創されたという1000年の歴史を誇る門跡寺院である。かっては、三井寺に属していたが、現在は単立寺院だ。若い頃一度行った覚えがあり、もう一度寄ってみたかったが、時間の関係で前を通り過ぎるだけとなった。この寺は、日本一の水子供養の寺をうたっており、私が良く紹介する浅見光彦シリーズの作者内田センセが見たら怒りだすかもしれない。どうして怒るかは、例えば氏の「佐渡伝説殺人事件」なんかを読んでみれば分かると思う。「円満院門跡」 円満院から少し下ると琵琶湖がある。やはり広い。琵琶湖沿いに浜大津に向う。「琵琶湖」 しばらく歩くと、「大津港」に着く。琵琶湖の交通の要となっている港だ。「大津港」 港には、観光船が停泊している。乗ってみたいが時間が無い。昔竹生島に行ったのを思い出す。「琵琶湖観光船」 浜大津の駅は、大津港に隣接している。電車だとJR大津駅まで歩かなけらばならないのでバスで帰ることにした。これはその時乗った、「近江鉄道バス」。前の部分を良く見て欲しい。ジャングル大帝レオの絵が着いている。こんなところでレオと会えるとは思わなかった。後で調べてみると、近江鉄道は、西部グループに属しているということである。「近江鉄道バス」 ( 続く)★大津1(関西旅行4)はこちら○応援してね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 24, 2007
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この間、古本屋で、「金田一耕助ファイル14 -7つの仮面-」(横溝正史:角川文庫)というのを見つけてきた。名前の通り、金田一耕介シリーズの短編集である。収められている作品は、表題作の「7つの仮面」他6編。表題作が「7つの仮面」なので、7つの短編を収めたのかもしれない。 横溝作品らしく、おどろおどろしい世界が広がっているが、その一方でどこか牧歌的なところも感じられる。やはり書かれた時代のせいか。 収められている作品は 1.7つの仮面 2.猫館 3.雌蛭 4.日時計の中の女 5.猟奇の始末書 6.蝙蝠男 7.薔薇の別荘 最後の「薔薇の別荘」は、以前読んだ、同じ作者による「女王蜂」を連想させるような話だった。○応援よろしくね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 23, 2007
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豊臣秀吉といえば、すぐ思い浮かべるのは、立身出世物語であろう。貧しい生まれながら、織田信長に草履取りとして拾われ、次第に頭角を現し、ついには人身最高の位である関白にまで上り詰める。いくら当時が乱世だからといっても、異例中の異例のことである。 同時に、秀吉は悲劇の人でもある。秀吉の死後、跡継ぎの秀頼を大阪城で殺され、家系は断絶し、天下は家康に奪われてしまうのだから。 一般の人が秀吉に対して持っているイメージはだいたいこんなところだろう。 こんな秀吉像に新たな視点を与えてくれるのが、「逆説の日本史11」(井沢元彦:小学館)である。信長亡き後、いかにして秀吉が天下の覇者となったか。ドラマなどでは、「天王山の戦い」で明智光秀を破って、そのまま天下人になったように描かれているが実際はそんな単純なものではない。信長と嫡子信忠は本能寺の変で死んだが、嫡流の孫三法師や信忠の二人の弟、信雄、信孝は健在だったのである。いかに秀吉が光秀討伐の大手柄をあげたといっても、当時の秀吉は、所詮は織田家の家来の身分にすぎなかったのである。通常なら天下を取れるわけは無いはずなのだが、この本を読むと、「人たらしの天才」秀吉が、いかにチャンスをうまく活かしながら、着実に織田家の天下を自分のものにしていったが良く理解できる。期待通りの面白さだ。○応援よろしく! ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「逆説の日本史」シリーズ(井沢元彦:小学館) 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 22, 2007
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奈良を見た後は、大津まで足を伸ばし、そこで一泊する。実は京都に泊まろうと思っていたのだが、安い宿はみんな一杯であった。そんな時は、隣の滋賀県を探すと良い。案外空いているものである。大津や瀬田あたりなら、下手に京都市内の交通の便が良くないところにとまるよりは、安くて便利である。「JR大津駅」 大津駅から宿へ行くまでの間に「渡来人歴史館」があった。日本は古来、大陸から渡来してきた人たちの恩恵を受けている。それを記念した歴史観のようだが、前を通りかかった時は、残念ながら閉まっていて、中を覗くことはできなかった。「渡来人歴史館」 大津駅から三井寺が近いので、行ってみることにした。駅前に設置してある地図を見ると、京阪電車の上栄町から行けるようである。上栄町まで歩き、そこで電車に乗る。久しぶりに乗る京阪電車だ。浜大津で乗り換え、三井寺で降りる。 降りてみると、琵琶湖から疎水が流れている。明治時代に建設され、京都まで、飲料水、灌漑用水を運んでいる。第一疎水と第二疎水の二つがあるが、それらが合流する京都の蹴上は、わが国初の水力発電所が建設されたところとして有名である。「琵琶湖疎水」 疎水沿いの散策道を歩くと三井寺に着く。正式名称を長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)と呼び天台寺門宗の総本山である。元々比叡山延暦寺から分かれてできた延暦寺とは兄弟のような寺なのだが、昔は、延暦寺を山門、三井寺を寺門と称し、教義の違いから争いが絶えなかったらしい。寺内には、多くの国宝や文化財が保存されている。観音堂は、西国三十三ヵ所観音霊場の一つでもある。「三井寺」「三井寺三重塔」 三井寺の鐘は、近江八景の一つ「三井の晩鐘」として有名である。桃山時代の鐘で、県の重要文化財に指定されている。三井寺の鐘といえば、弁慶伝説の残る「弁慶のひきずり鐘」というのも有名であるが、これは全くの別物である。「三井の晩鐘」 こちらは、境内にあった「衆宝観音」石像。 三十三観音の一つで、羅刹の難を救うということだ。まだ新しい仏像だが、美しい観音様だったので撮影した。「三井寺衆宝観音」 (続く)○奈良3(関西旅行3)はこちら○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 21, 2007
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春日大社を出ると、次は「新薬師寺」に向った。「新薬師寺」は華厳宗の寺院で、本尊は薬師如来。聖武天皇の眼病平癒祈願の為、747年(天平19)勅願により光明皇后によって建立されたという。 奈良時代は、南都十大寺の一つに数えられる大寺であったというが、次第に衰退し、現在の姿になっている。新薬師寺で有名なのは、国宝十二神将像であろう。十二神将とは薬師如来を守る12人の神々である。この十二神将像が、これまた国宝である本尊の薬師如来座像を取り巻いている風景はすばらしい。なお、これらの仏像が納められている本堂自体も国宝に指定されている。「新薬師寺本堂」 新薬師寺を出て少し歩くと、「入江泰吉記念奈良市写真美術館」の前に出る。入江泰吉は、大和路の風景や仏像などの写真を撮り続けた写真家であり、その作品を寄贈されていた奈良市が1992年(平成4)に開設した、西日本初の写真専門の美術館である。時間が無いので、今回は、建物を眺めながら通り過ぎただけである。「入江泰吉記念奈良市写真美術館」 入江泰吉記念奈良市写真美術館を通り過ぎて、次は「元興寺」に向う。前身は、蘇我馬子が飛鳥に建立した法興寺、現在の飛鳥寺である。元興寺は現在は二つに分かれており、こちらは世界遺産の一部になっている極楽房の方である。西大寺の末寺で、宗派は真言律宗。ここも時間が無いので、表から写真を撮っただけである。 「元興寺」 元興寺から、奈良町を散策する。日本最古の町であるらしい。写真は、その一角にある「奈良町資料館」である。江戸から明治、大正にかけての民族品や仏像などを集めた私設資料館ということだが、残念ながら休館中であった。「奈良町資料館」 (続く)○奈良2(関西旅行2)はこちら○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 20, 2007
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日曜日の夜は、テレビ朝日系の日曜洋画劇場で、「PLANET OF THE APES(猿の惑星)」を観ていた。猿の惑星シリーズは、1968年から1973年にかけて5作ほど作られているが、今回の映画は、その第1作目のリメイク版である。2001年のアメリカ映画だ。 大体のストーリーは、みんな知っていると思うが、かいつまんで言うと、宇宙飛行士のレオが磁気嵐に巻き込まれて、不時着した惑星が、猿の支配する惑星だったと言うもの。 猿の特殊メークが良くできているが、メスの猿があまりに人間ぽくつくってあるのには笑ってしまった。 話の中で、猿の起源は分かったけど、人間の起源は良く分からなかった。レオの仲間達は、猿の反乱でやられたはずだが。猿の何倍もいるようだけど、もとからこの星にいたのかな。 オリジナルの方も、最後のオチは、主人公にとって辛いけど、このリメイク版の方のオチも辛いね。レオ、かわいそうだね。(監督)・ティム・バートン(出演)・マーク・ウォールバーグ(レオ)他○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ DVD「PLANET OF THE APES(猿の惑星)」風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 19, 2007
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おはよう! 隠れ「のだめ」ファンの風竜胆です。(別に隠れてないか。) ということで、買ってきました、「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子:講談社)の18巻。ブログ仲間のたなぼん99さんのブログで知って、あわてて本屋に行ってきました。およそ4ヶ月ぶりに、らぶりぃなのだめと再開である、 今回は、のだめがいよいよサロンコンサートに挑む。のだめの変態ぶりも健在なようだ。のだめたちのアパートでは、またまた変な住人が出てくる。まさかここで、テルミンなんて楽器が出てくるとは思わなかった。 のだめの方は、だいぶ成長してきた感じだが、千秋の方はまだまだ不安定な感じだ。さてさて、この後どう展開していくのかな。・「のだめカンタービレ17」の記事はこちら・たなぼん99さんのブログの記事はこちら○応援よろしくね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子:講談社)風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 18, 2007
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「しかし、どんどん考えをおし進めてゆくと。自然にそういう筋書きが浮かんでくるし、ほかに考えようがないでしょう?」 今日も内田康夫の浅見光彦シリーズのひとつである「長崎殺人事件」である。これは面白かった。今回、光彦は、兄の陽一郎を通して、長崎出身の稲垣代議士に、殺人事件の調査を頼まれる。地元では、「蝶々夫人のたたり」という噂が・・・。 一方軽井沢の内田センセは、長崎の老舗のカステラ屋の娘・松浪春香から手紙を受け取る。父親が殺人事件で逮捕されたので、光彦に助けて欲しいと言うのだ。こちらは、殺されたのは、「カステラ連合組合」の会長山岡庄次である。「カステラ連合組合」ってのがどういうわけか、私の壺にはまって、思わず笑ってしまったが、まさかこんな団体、本当にはないよね。 女性に優しい光彦は、政治家から頼まれた事件よりも、熱心に春香の方の事件を調べていたようだが、これらの殺人事件に関連があることに気が付く。 犯人は、意外な人物であるが、光彦に謎解きを聞かされてみれば、ちゃんと最初の方に、伏線がある。内田センセは、あらかじめプロットを考えないので有名だが、このあたり、ちゃんとつじつまがあっているところは不思議としかいいようがない。(作品の中には、とってつけたような解決の仕方のものもあるのだが。)さらに、春香の父親の過去の悲恋物語や観光開発をめぐる問題、更には長崎を襲った水害の話などがうまく組み合わされて、作品に深みを持たせている。 光彦は相変わらず優しい。ここでは、その優しさゆえに、犯人とも心を通い合わせているのだから。 それにしても、光彦は、春香と別れるときに、又長崎に来ると約束していたが、これまでいったい何人の女性との約束を破っているのだろうか。これもすべて内田センセのせいだね。 「長崎殺人事件」(内田康夫:角川書店) ○応援クリックよろしく! ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 17, 2007
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以前、「リング」について書いたが、その続編にあたるのが「らせん」(鈴木光司:角川書店)である。 この作でのの中心人物は、監察医の安藤満男。幼い息子を海で亡くし、それが原因で妻と離婚している。その安藤が、大学で同級生だった高山竜司を、司法解剖することになる。そして、冠動脈にできていた謎の腫瘍。 今回、呪いの原因は、リングウィルスと特定されているが、このウィルス、ビデオを見たり、「リング」の小説を読んだだけで、体の中から自然に発生してくるし、貞子のDNAを他人の卵子にコピーして復活・増殖させるし、役に立たないやつは、心筋梗塞で殺してしまうし、正に何でもありという感じである。 どんどん増殖していく貞子。このままだと、やがて世界は貞子で一杯に。その光景を想像して、思わず笑ってしまった。雌雄同体ながら、ものすごい美人だと言う設定なので、少し位ならいてもいいかなとも思うのだが、世の中が貞子で埋め尽くされるのは、さすがにちょっと困る。 恐怖というものは、日常のすぐ隣にあるものが一番怖いのである。ここまで荒唐無稽だと、まず恐怖の感情は湧いてこない。これは、ホラー小説というよりは、SF小説に分類した方が良いのかもしれないな。 なお、表題の「らせん」というのは、DNAの二重らせんから来ているようだ。○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「リング」,「らせん」(鈴木光司:角川ホラー文庫) 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 16, 2007
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興福寺の次に向ったのが、大仏で有名な東大寺。修学旅行などで定番のコースである。当日も、修学旅行だと思われる高校生グループがたくさんいた。 東大寺は、第45代聖武天皇により728年(神亀5)に建立された金鐘山寺(きんしょうせんじ)がその前身とされている。当時各国に建立された国分寺の総本山である。宗派は華厳宗、その総本山である。「東大寺」 東大寺の本尊である大仏は、正式には盧舎那仏(るしゃなぶつ)であり、宇宙の根源とされる仏である。「奈良の大仏」 東大寺から春日大社へ向う途中にあるのが「若草山」である。三つの山が重なっていることから三笠山とも呼ばれているようだ。普段は、芝生の養生のため入れないようだが、春と秋には山開きをしているという。中には入らなかったが、周りに鹿の糞が多いのには驚いた。犬の糞でなくても、やっぱり糞はきたない。「若草山」 若草山からしばらく歩くと、「春日大社」に出る。藤原氏の氏神である武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神を祀っている。なお、この四柱の神の総称が春日大神ということらしい。神仏に区別がなかった時代には、興福寺と一体のようになっていたが、明治の神仏分離の際に現在の春日大社となった。「春日大社」 参道には、石灯籠がずらりと並んで、ちょっと神秘的な感じがする。「春日大社の石灯籠」 (続く)○奈良1(関西旅行1)はこちら○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 15, 2007
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「勝ち組」、「負け組」という言葉が一時流行した。あまり好きな言葉ではないが、SEの世界で「勝ち組」に入るためにはどうすべきかということを述べた本が「勝ち組SE・負け組SE」(岩脇一喜:洋泉社)である。 著者の岩脇氏は、大阪外語大の英語科出身ながら、富士銀行で10年以上のSEの経験を持っているとのことだ。 岩脇氏によれば、SEの業界は、ITブームや、Y2K問題、規制緩和と業界再編により、その需要をまかなうために雨後の筍ように大量のSEが生まれた。しかし、必ずしも質が伴っているとは言えず玉石混合の状態であり、ブームの終焉と共にSEは2極化される。そして多くのSEが保守業務に回されるという。このあたりは、門外漢の私には想像するしかないのだが、この保守と言う業務は、重要な仕事ではあるが、モチベーションがあがらず、キャリアプランも描きにくいと言う。もっとも、著者は、決して保守業務を否定しているわけではなく、自らの経験から、保守業務には、保守業務ならでは醍醐味があるとも言っているのだが。 それでは勝ち組となるにはどうしたら良いかといえば、それはSEとしてのアイデンティティを持って経営センスを初め様々な能力を磨いていくしかないようである。もっともこれは、SEに限らず、ほとんどすべてのビジネスマンにもあてはまることだと思うが。 この本の中で紹介されている英国人のSEの話が面白い。彼は。昼食時間も惜しんで、勤務時間中はびっしりと端末に貼り付き、時間中にきっちりやるべきことを成し遂げて、定時に退社するというのである。日本人は、別にSEに限ったことではないが、長く働くのが美徳と思っているところがある。見習いたいものだ。○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「勝ち組SE・負け組SE」(岩脇一喜:洋泉社)風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 14, 2007
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明石と言えば、幻の明石原人や子午線で知られた街である。また、明石、須磨ともに源氏物語の舞台のひとつとして有名である。 「『須磨明石』殺人事件」(内田康夫:徳間書店)は、この須磨、明石を舞台に、明石原人をモチーフに取り入れた浅見光彦シリーズの旅情ミステリーである。 今回のヒロインは神戸の女子大に通う崎上由香里。由香里の大学の先輩で新聞記者の前田淳子が、失踪し、光彦は、淳子が勤めている新聞社に捜索を依頼される。光彦は由香里とともに捜索を開始するが、次々と新たな殺人が起こる。 実は、淳子は、由香里と電車に乗っているときに、電車の中から、取材先で会った二人の男がいっしょにいるのを見かけ、不審に思って後をつけて行って、行方不明になるのである。しかし、いくら珍しい取り合わせでも、有名人でもない男を、電車を降りてまで、後をつけては行かないだろうと思うのだが。 この、物語では、10年前の女子大生誘拐事件が大きな伏線になっている。一つの罪を覆い隠そうとすれば、また新たな罪を犯さぜるを得ない。人間の業とは、本当に救いようもないものである。 ミステリーとしては、最後に意外な犯人が現れ、結構面白かった。○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「須磨明石」殺人事件(内田康夫:徳間書店) 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 13, 2007
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ちょっと前に、関西方面に小旅行をした。まず最初に行ったのは奈良である。奈良は、ほぼ10年ぶりである。とりあえず、記念に「JR奈良駅」の写真をパチリ。京都駅と違い、駅そのものは、あまり特徴がない。「JR奈良駅」 JR奈良駅から、興福寺方面に向う。急に雨が降り出して、しばらく雨宿りすることになったが、幸いすぐに止んだ。写真は、その途中にある「開化天皇陵」。第9代の天皇とされているが、実在は疑われているようだ。「開化天皇陵」 しばらく歩いて、興福寺に着く。南都六宗の一つである法相宗の大本山だ。かっての藤原氏の氏寺であり、南円堂は、西国33箇所の9番札所になっている。境内に建つ五重塔が美しい。しかし、なんと言っても、興福寺で見逃せないのは阿修羅像である。阿修羅は八部衆に属する、仏教の守護神の一つである。本来は鬼神であるが、仏に帰依して、仏教の守り神になったとされる。興福寺の阿修羅像は、三面六臂の非常に美しい仏像である。「興福寺境内」 すぐ近くには、「奈良国立博物館」がある。いかにも古都奈良らしく、仏教美術を中心とした多くの文化財が展示されている。「奈良国立博物館」 奈良といえば、やはり鹿である。街の中心部に近いところにもうようよいる。犬の糞は見なかったが、鹿の糞はたくさん落ちている。春日大社の神の使いとされているということだ。「奈良の鹿」 続く○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 12, 2007
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土曜の夜は、フジテレビ系の「土曜プレミアム」で「県庁の星」を観ていた。桂望実の同名の小説を映画化したものである。原作の方も、このブログを始めてまもない頃に紹介したことがある。 内容はご存知の通り、K県庁のエリートキャリア公務員野村聡が民間企業との人事交流プログラムで三流スーパー満点堂に出向になり、そこでの体験を通じて変わっていくというもの。お役所仕事について問題提起をしつつも、野村の一種の成長物語といった側面も強い作品かな。 描かれているK県庁のお役所ぶりは、前例主義、マニュアル主義、採算度外視で、利権に結びついた箱物行政とあきれるばかりである。このあたりは、小説より大分デフォルメされている。役所の中身は、ブラックボックスで、我々外部の人間からは、インプットとアウトプットを見て判断するしかないんだが、例の社会保険庁の事件なんかを見ていると、まあこんなまもんだろうなと納得してしまうのことに、いまの行政の問題があるのだろう。 お役所に一番欠けているのは、マーケティングの視線だろう。弁当競争に見られるように、野村にはまったくこの感覚がなかった。もちろん言葉では知っているんだが、本当のところが分かっていない。自分の頭の中でこうあるべきというのがあるというのはいいんだけど、肝心のお客さまの生の声は全く入っていない。ハコ物行政だってそうだよね。 原作とのいちばん大きな相違点は、野村の教育係のパート女性が、40代の中年女性から、年下女性の柴崎コウに変わっていること。まあ、こうしないと、絵にならないからね。(原作)・桂望実(監督)・西谷弘 (出演)・織田裕二(野村聡)・柴咲コウ(二宮あき)他★小説版「県庁の星」の記事はこちら○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ ○原作「県庁の星」(桂望実:小学館)とDVD「県庁の星」 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 11, 2007
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現代は、ローン社会である。家を買うときは、住宅ローンにお世話にならない人はほとんどいないであろうし、クレジットカードを一枚も持っていない人も少ないであろう。 このローン社会は、いたるところに落とし穴が隠れているといっても過言ではない。ローンを組んで家を買ったが、払えなくなったり、クレジットカードを使いすぎて自己破産という話もよく聞く。 収入のほとんど無い学生や、まだ給料の少ない新入社員に近い者が、クレジットカードを何枚も持っていたりする。全く異常としか言いようがない。カードはけっして打出の小槌ではないのだが、カードを簡単に発行する方にも大きな問題があろう。 テレビや新聞などでよく消費者金融のCMを目にする。「借りすぎに注意しましょう。」なんてとってつけたように言っているが、そんなに計画性があるなら、暴利をむさぼる消費者金融から借りたりはしないと思うのだが。 「火車」(宮部みゆき:新潮社)は、このようなローン社会の問題点をモチーフにしたミステリーである。この作品の主人公本間俊介は、休職中の刑事である。ある日、死んだ妻の甥から、婚約者が急に姿を消したので行方を探すよう依頼される。 ところが、この婚約者と言うのが曲者で、全くの別人が入れ替わっていたのである。別人が入れ替わっていると言うのは、宮部みゆきだけでなく京極夏彦なんかも好きなテーマのようで、良く作品に使われている。ただし、この作品では、人間が入れ替わっていると言うのは別にオチでも何でもなく、かなり早くから分かる。どうやって甥の婚約者が入れ代わりをたくらみ、その相手を見つけたかを本間が追求していく過程がこの作品の見所である。 現代のローン社会に潜む闇を、鋭く描き出した良作と言っても良いだろう。しかし、あまり救いの無い話ではある。やはり、私は、宮部作品は人情たっぷりの時代物の方が好きだな。○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「火車」(宮部みゆき:新潮文庫)風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 10, 2007
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金曜の夜は、日本テレビ系の「金曜ロードショー」で、「ボーン・コレクタ」を観ていた。 「ボーン・コレクタ?」・・・「骨の収集家?」。いったいなんなんだろうと思って観てみたら、猟奇殺人犯と対決するというサスペンス映画だった。 猟奇的な殺人事件が連続して発生する。犯人は、なぜか、被害者の近くにメッセージのようなものを残していく。主役のリンカーンは、事故で寝たきりになっているが、抜群の頭脳を持っている。その頭脳でメッセージを解き明かしていくと言うのが大まかなストーリーだ。そして、動けないリンカーンに代わり、その手足となって活躍するのが、女警官のアメリア巡査である。 少しグロい場面もあったが、リンカーンが事件を推理して行くところはなかなか面白かった。それにしても、リンカーンの後任というヤツの無能ぶりにはあきれる。いかにもお役人といった感じで、ただ威張り散らしているだけだ。最近消えた年金が大問題になっているが、きっと社会保険庁のお役人にもこんなのがたくさんいるんだろうなとつまらないことを思ってしまった。(監督)・フィリップ・ノイス(出演)・デンゼル・ワシントン(リンカーン・ライム)・アンジェリーナ・ジョリー(アメリア・ドナヒー) 他○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ DVD「ボーン・コレクタ」風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 9, 2007
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「おまえたちのやったことはすべてごりっとお見通しだ!」 以前紹介した「トリック」の続編が「トリック2」(藤田光治/太田愛/福田卓郎/堤幸彦:角川文庫)である。もちろん、仲間由紀恵主演のテレビドラマの小説版である。 山田 奈緒子は、あいかわらず売れないマジシャンである。例によって上田のおかげで、色々な事件に巻き込まれる。前作の「トリック」との違いを、独断と偏見を持って以下に列挙してみよう。 1.上田が助教授から教授になった。 でも、上田が教授になれる日本科学技術大学ていったい・・・ 2.奈緒子の母里見がパワーアップしている。 ちなみに、冒頭に引用したセリフは、里見によるものである。 3.ギャグがすべり気味 なんか、前作よりすべっている感じ。でもこのすべり具合も魅力の一つか? 掲載されている作品は、以下の5編。 ・「六つ墓村」:落ち武者に祟られている村? もちろん「八つ墓村」のパロディ。・「100%当たる占い師」:敵は、時間の穴を行き来するという占い師。・「サイ・トレーラー」:人の持ち物から、意識の痕跡を追跡するという超能力者の秘密は?・「天罰を下す子供」:天罰を下すことのできる子供の話。・「妖術使いの森」:山田母子因縁の黒門島の影が・・・。 奈緒子のトリックの謎解きと、上田の通信教育で学んだ空手が冴える?○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「トリック」の記事はこちら 「トリック劇場版2」の記事はこちら 仲間由紀恵主演の「SHINOBI」の記事はこちら 阿部寛主演の「大帝の剣」の記事はこちら 「トリック」シリーズ(角川書店) 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 8, 2007
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今住んでいるところは、結構な都会であるが、それでも探してみれば、身の回りで結構色々なものが見つかる。まずは、「マンテマ」という植物。元々はヨーロッパ原産の帰化植物らしい。海に近いところに自生し、花季は、春から初夏である。私が、この花を初めて見たのは、20年位前に、鳥取砂丘へ旅行したときのことである。どう見ても日本の野草らしくない花が、たくさん咲いていたのが印象に残っている。最近日本に入ってきたのかと思ったら、調べてみると、渡来したのは、弘文年間(1844~1847)だということでびっくりした。「マンテマ」 次は、「ヒルガオ」である。つる性の多年草で、朝顔そっくりのかわいいピンクの花を咲かせる。同じ仲間だから当たり前なんだが。「ヒルガオ」も色々な種類があるが、そこまではちょっと分からなかった。「ヒルガオ」 最後は、ちょっと前に見つけた「アオスジアゲハ」。こんな街中にもアゲハの仲間がいるんだと感動していたが、幼虫は、クスノキを食べるので、街中でも繁殖できるらしい。でも幼虫をみたことは無いんだけど。「アオスジアゲハ」○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ ★別館「文理両道」はこちら
June 7, 2007
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「ウシは草食動物か?」 この問いに対して、ほとんどの人は、「当たり前だろう!」と答えるに違いない。確かに、ウシは草を食べる。しかし、実は、高等動物は、草の主成分であるセルロースを直接消化できない。そこでウシは、反芻のために4つある胃の内、最も大きいルーメンと呼ばれる第1胃に、色々な細菌や原生動物を住まわせ、彼らに消化の肩代わりをさせるのみならず、増えた細菌や原生動物自体も消化しているのである。ウシが草を食べることが出来るのは、ルーメン内の細菌や原生動物との共生のたまものである。 この、ウシの胃袋の中というミクロな世界の共生から初めて、環境問題やエコテクノロジーなどを考慮したマクロな世界での共生についてまでを論じているのが「共生の生態学」(栗原康: 岩波新書)である。 ただ、この本の半分以上にわたり、延々とルーメンの話が続くので、このあたりにあまり興味のない人は、少し退屈かもしれない。また、議論が、ルーメンと言うミクロの世界から、一足飛びに人と自然との共生のような、マクロの世界を論じているので、多少の違和感が残る。 しかし、ルーメンから発生するメタンガスが地球温暖化問題に影響がある話、どのような生態系なら共生できるのかといった話やエコテクノロジーの手法など、興味深い話題も多い。 なお、この本は、最近古本も扱うようになった地元の書店で見つけたのであるが、初版が1998年であり、 楽天ブックスでも品切れとなっているので、古書店を丹念に回らなくては、手に入りにくいかもしれない。 ○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 6, 2007
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日曜の夜は、テレビ朝日系の「日曜洋画劇場」で「座頭市」を観ていた。私たちの年代だと、「座頭市」と言えば勝新太郎のイメージが強いが、こちらはビートたけしの「座頭市」。当時、色々批判もあった金髪の「座頭市」である。2003年の作品だ。かなりヒットした映画である。 ストーリーは単純明快。宿場町を仕切っている悪人達を「座頭市」が退治するという典型的な勧善懲悪のお話である。敵役はヤクザの銀蔵一家や悪徳商人扇屋など。凄腕の浪人服部源之助が用心棒についている。実は、この連中、とんでもないやつらだったのだ。 勧善懲悪の話自体は好きなのだが、血がそこかしこで、ドバーと吹き出すというのはちょっとやりすぎかな。あまり、青少年は見ないほうがいいかもね。お茶の間に流すのはどうかな。 「座頭市」の仕込みの持ち方って、逆手がデフォルトなんだね。でもこれだと、相手も達人級のときはリーチの関係で不利だろう思っていたら、やっぱり、いざと言うときは順手に持ち替えるんだね。芸が細かいな。 最後の下駄のタップはいいね。これだけでもずっと観ていたいな。 それにしても、金髪の意味はなんなんだ?(監督)・北野武(出演)・ビートたけし(座頭市)・浅野忠信(服部源之助)・大楠道代(おうめ)・夏川結衣(服部の妻)・ガダルカナル・タカ(新吉) 他 ★「座頭市」公式サイトはこちら ○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ DVD 「座頭市」 風と雲の郷 別館「文理両道」はこちら
June 5, 2007
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「ヨ~ホ~♪ ヨ~ホ~♪」 ということで、行って来ました、「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」。このシリーズ3部作の完結編である。海って言うのは、何が潜んでいるか分からないところがあり、映画の題材にはもってこいだよね。このシリーズも海にまつわる怪異をうまく取り込んでいる映画だね。 大まかなストーリーは、東インド会社のベケット卿により壊滅寸前になった海賊達が、起死回生のため、9人の海族長たちの持っている銀貨を集めて、かって封じ込めた海の女神「カリプソ」を復活させようというものである。ベケットは、海の妖怪デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れて、彼を操り、海賊を襲わせているのだ。 ジャックもこの9人の海賊長の一人なのだが、どうも、前作で死んで、とんでもないところに送られていたようだ。このシリーズ、一番初めの「呪われた海賊たち」は最近テレビで観たけど、「デッドマンズ・チェスト」の方はまったく観ていない。肝心の真ん中の部分がすっぽり抜けているので、話のいきさつが分からないところも多かった。 それでも、映画の方は、すごい迫力で、3時間ある上映時間が、そう長くは感じなかった。ジャックのオカマキャラも健在だったし、ところどころに、小ネタギャグもあり、面白い映画だった。魚人のような連中が出てきたり、海賊王を決めたりといったりで、心の中で、「ワンピースかい!」とつっこみながら観ていたんだけどね。 ところで、肝心の女神「カリプソ」、客観的に見て、まったく役に立っていない!こいつを復活させるための苦労はなんだったんだろうね。 最後に、エンドロールが流れているうちに、さっさと帰ってしまう観客もいるが、この後、ちょっとしたエピローグが映るのでご注意を! 原題は「At World's End 」、「世界の果てで」と言う意味だね。(監督)・ゴア・ヴァービンスキー (出演)・ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ) ・ジェフリー・ラッシュ(キャプテン・バルボッサ) ・オーランド・ブルーム(ウィリアム・ターナー)・キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)★「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」の公式サイトはこちら** 押してちょ! ** ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ DVD 「パイレーツ・オブ・カリビアン」 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 4, 2007
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「下駄ばきでスキップ」(群ようこ:文春文庫)を読んだ。久しぶりに、群ようこの本である。 この本は、著者が、色々なところを探検に行き、その経験を基に書いたエッセイ集である。探検と言っても、別にアマゾンやヒマラヤに行っているわけではない。行っているのは、競輪場や競馬場、ゲイバーや歌声喫茶など、特に何の変哲も無い所なのだが(と言っても、私も行った事の無い所ばかりなのだが)、群ようこ独特のユーモラスな文体で、面白おかしく、少しシニカルに描かれている。 収められているのは全部で22編。あとがきで、著者も自ら書いているが、よくもいろいろ行ったものである。競輪場と競馬場の雰囲気の違いや歌声喫茶が「おいらの空は鉄板だ」(高石ともや)という曲で盛り上がった話など、行った事の無い者には興味深い話が多い。どれも、短編なので、ちょっとした空き時間に読むのに最適であろう。○このブログ、ランキングで何位かな。覗いてみてね。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら
June 3, 2007
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これまで、森博嗣の四季四部作のうち「四季 秋」まで読んできたが、このたびこのシリーズの完結編となる「四季 冬」(森博嗣:講談社)を読んだ。 読んで,まず感じたことは、この作品は、かなり好き嫌いが分かれるのではないかということである。楽天ブックスのレビューはそれほど悪くなかったが、アマゾンのレヴューを覗いてみるとけっこう激しく評価が分かれている。私は、どうもこのタイプの作品は苦手である。しかし、このような作品が好きな人も多いだろうということも想像できる、そんな作品。 時代は、「秋」の時から相当経っているようであるが、ストーリーがあるのかないのか良く分からず、全体がもやっとしているという感じ。この感覚は、最後まで変わらず、結局、最後は、たそがれの中にfade away していったよう。結局何が言いたかったんだろう。元来、男は超人的なヒロインにあこがれるものである。「キューティハニー」しかり、昨日紹介した「舞-HiME」しかりである。肉体型と頭脳型の違いはあるが、この作品のヒロイン四季もその類型なのかもしれない。作者が理想とする、神のごときヒロインを作品の中で作りたかったのだろうか。履いている靴の上から足を掻いているような感じしか残らなかったのだが。 (過去の森博嗣関係の記事) ⇒ 「すべてがFになる」 ⇒ 「四季 春」 ⇒ 「四季 夏」 ⇒ 「四季 秋」 ⇒ 「ZOKU」○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「四季 冬」(森博嗣:講談社) ★「一般計量士」試験に合格しました。詳細は別館「文理両道」にて。
June 2, 2007
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今日紹介するのは「舞-HiME」(佐藤健悦/キムラノボル:秋田書店)である。「マイヒメ」といっても別に森鴎外の小説とは何の関係も無い。風華学園という架空の学校を舞台に繰り広げられる、SF的萌え萌え?漫画である。調べてみると、2004年にアニメでも放映されていたようだ。 HiMEというのは、特殊な能力を持った美少女たちのことである。その能力によってエレメントという武器を操り、更には「鍵」に触れることにより、チャイルドを呼び出す。そして、学園を荒らすオーファンという怪物と戦うのである。ここで「鍵」とは、エレメントの力を増幅するもので、人であったり動物であったりする。また、チャイルドとは、ジョジョに出てくるスタンドのようなものと思えば良いであろう。なお、「HiME」というのは、「Highly-advanced Materialising Equipment」の略で「高次物質化能力」という訳語が着いている。英語と訳語が若干合っていないような気もするが、細かいことは気にしない。 私は、絵柄が綺麗でない漫画は読む気がしない。この漫画は、さすがに萌え萌え?漫画なだけあって、絵柄が綺麗で私好みである。健康な?お色気シーンもあり、小ネタのボケも利いている面白い作品だ。○ブログの内容が気に入ったら応援してね。クリックでランクが上がります。 ●「人気ブログランキング」 ⇒ ●「にほんブログ村」 ⇒ 「舞-HiME」1~5(佐藤健悦/キムラノボル:秋田書店) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
June 1, 2007
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