風の吹くまま 気の向くまま

風の吹くまま 気の向くまま

2005.08.09
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カテゴリ: 本棚
 この人の作品は、デビュー作と建築探偵以外では初めてかな?

 沖の小島に建つ巨大な西洋館。所有者の莫大な財産を相続する者を選ぶために集まった10人の男女。十日間の期限の中で、28カラットのダイヤモンドを館の中から発見した者が後継者となる。閉ざされた館内で、宝探しが始まり・・・そして殺人が。

 ゴシックロマンスと銘打たれているので、本格的な謎解きという感じではありません。でも、孤立した洋館に閉じこめられた、限られた人々・・・というシチュエーションにはそそられるものがありますね。
 主人公の語りで話が進みますが、この青年がまたふつうのどこにでもいる、わがまま最低の又従兄弟に振り回されているような、巻き込まれ型(?)の青年。だからこそ語り手にされたのかな~とも思いましたが・・・。
 後の方で出てくる、青年と又従兄弟とのエピソードは泣けました。

 真犯人はやはりこのパターンだったか・と思いましたが、館の全貌とともに立ちあらわれてくるその生は何とも虚無感と絶望とに彩られていて、悲しくなりました。
 篠田さんはやはり「館」を愛しているんだなあ・・・。この館も、ある国の様式をしっかり再現しているようです。でも私にはうまく想像できなかったですが(^^;)

すべてのものをひとつの夜が待つ





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最終更新日  2005.08.09 15:39:24
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