このところTVや新聞で、盛んに喧伝されているTPPですが、僕が定期購読しているビジネス誌である「日経ビジネス」の今週号の特集もTPPでした。

そもそもTPPとは、 Trans-Pacific Partnership (環太平洋経済連携協定)といい、シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4か国が締結している自由貿易協定のことで、この4か国では原則としてすべての品目について、即時または10年以内に段階的に関税を撤廃するというものです。
さて、日本はこのTPPの協議に参加するかどうかで政治の論議が盛んになっています。どうやら参加に反対する人たちのほうの勢いが強いようですが、主に農業の分野での反対意見が多いようです。
すなわち、現在、コメには778%もの関税が課せられており、海外からの輸入は実質的に無理ということになっていますが、TPPに参加してこの関税が無くなると、安いコメが大量に輸入され、そのためコメ農家が立ち行かなくなるとのことのようです。
たしかに安くなれば、その海外産のおコメを求める人もいるでしょうが、高くても日本産のおコメを買う人のほうが多いでしょうから、そんなに心配することもないかと思います。そもそも海外産のおコメは、いわゆる日本で生産されているようなジャポニカ米ではなく、タイ米のような品種でしょうから、日本の食卓には 合わないと思います。
それよりも関税を撤廃して、余っているおコメを海外に輸出したほうが良いのではないかと思います。日本産のおコメであれば、多少高くても売れるのではないでしょうか?
思うに、TPPに参加しないで、農業を今のままにしておくと、ますます競争力を失い、最後には全滅してしまうような気がします。それにTPPに参加しないと いうことは、日本の輸出品にも関税がかかったままになるということでもあります。
TPPに参加する意向を示している韓国の輸出品に関税がかからなくなると、韓国製の工業製品と性能が同じものの場合、日本の工業製品は関税分だけ値段が高くなり、価格競争力の観点から、韓国製品に負けてしまうことになります。
ちなみにEUとの間に締結を結んで関税を撤廃した韓国は、工業製品の輸出が増えたことに加え、EUからの輸入品が増えると懸念されていた自国の畜産物でも輸入額よりも輸出額が増えたという結果が出ています。ということは、努力次第では、日本の農産品も輸出のほうが増えるかもしれません。
ここは、引きこもっていないでTPPに参加して、世界市場に打って出るべきだと思います。ただ、心配なのは、今の民主党政権で、世界と伍していけるだけの政治能力があるかどうかです。世界のタフな政治家とまともに太刀打ちできる人材が、民主党にいればよいのですが、今までの民主党政権を見る限り、実に心もとない・・・というのが率直な感想です。
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和活喜さん