JINさんの陽蜂農遠日記

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2025.08.23
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カテゴリ: 海外旅行
「Muckross House・マックロス・ハウス」内の散策を続ける。
案内板には 「 Boudoir(ブドワール) 」 と.
Boudoir(ブドワール) 」とは、特に18世紀から19世紀の ヨーロッパ貴族・上流階級の
女性たちの私室・化粧室・控えの間 を意味するとのこと。



マックロス・ハウスの「 Boudoir(ブドワール) 」内部の様子。



中央の丸テーブル: 文机あるいはティーテーブルとして使われていた。
         開かれた本は客間の装飾でもあり、家の「教養」を示すものでもある。
テーブル上の花とティーセット: ブドワールでは客人(親しい女性など)とのお茶会も行われた。
               花は当時の「花言葉」や季節感を大切にした文化の象徴でも
                                            あります。
左奥のハーブ: 上流階級の女性が習うべき教養の象徴。ピアノやハープはよくブドワールに
       置かれていた。
肘掛け椅子と張地の刺繍: 小さな社交や読書、刺繍などのための椅子。柔らかく豪華な布地は
            女性のための空間を演出します。
食器棚(中央奥)と小机: 陶器やガラス器の展示用であり、持ち主の趣味と品位を誇示する家具
            でもあった。
カーテン(左): 重厚で豪華なドレープが特徴。外界からのプライバシーを守るだけでなく、
        部屋全体の格式を高めている。



このブドワールは、おそらく やMaud Bourn Vincent の時代
(19世紀末〜20世紀初頭)のもの。



左: ヴィクトリア女王(Queen Victoria)
右: アルバート公(Prince Albert)



天蓋付きベッド(Canopy Bed) :  
カーテンがかかっており、冬の寒気や虫除け、プライバシー確保のために使われました。
 木製のヘッドボードとフットボードは彫刻入りで高級感があります。
ラウンドテーブルと椅子セット  :
   手紙を書いたり、朝食・ティータイムなどに使われたもの。
 上流家庭では主寝室にもこうした社交用の机が置かれていました。



天蓋付きベッド(Canopy Bed) に近づいて。
とげのついた金属製の道具
この金属製のとげ道具は、 「ベッドテスター(bed tester)」 または 「夜具検査用トゲ」
呼ばれる再現された展示物。
想定される 目的は
・召使いによる「ノミ・シラミ」チェック:
 19世紀の富裕層の寝室では、召使いがベッドに「とげ」や「硬いブラシ」などを用いて、
 寝具に害虫(ノミ、シラミなど)がいないか確認していました。
 とげはリネンの上を軽く押し当てて、害虫の有無を検査する手段の一つ。
・「鉄のとげ」による目印や見張り:
 一部の展示では、ベッドが使用中ではないことを示すために置かれている場合もあり、
 「手を触れないでください」の注意喚起の意味合いを含む。
 ・19世紀の「プランクベッド」や「ノブ付きマットレス」用装飾具
   ある時代には、病院や上流階級の寝具に、患者や主人の寝位置のマーキングとして「突起」や
  「くぼみ」付きの器具が用いられたこともあった と。



マックロス・ハウス(Muckross House)主寝室の 暖炉周辺。
暖炉(マントルピース)
素材は黒い大理石またはペイントされた木製で、ヴィクトリア時代の上流階級住宅によく
見られるデザイン。
上部には、金色の装飾が施された楕円形の鏡が取り付けられており、部屋を広く明るく見せる
意図があったと考えられる。



装飾扇子(ファン) 」 。



ビクトリア朝時代の陶器類。



メイドや使用人のための控えの部屋(Servants’ Sitting Room / Housekeeper’s Room)



召使い呼び出しベル(servants’ bell system) 」 。




NORTH EAST BED ROOM(北東寝室) と。
この部屋から紐を引くと、対応するベルが鳴る仕組み。



ワインセラー(wine cellar)
アーチ型の天井で、石造りで湿度が保たれるように設計 されており、ワイン貯蔵に適した環境。
断熱性と温度安定性の高い地下構造


ヴィクトリア朝時代の火災警報ベル(Fire Alarm Bell) あるいは 召使い呼び出し用ホーン
(Servant’s Call Horn)の一種
主人が部屋のボタンや引き紐を引くと、各部屋に対応したベルが鳴る仕組み。



使用人用の食堂(Servants’ Dining Room)。
召使い階層の中でも上級の使用人(HousekeeperやButler)とその下のスタッフたちが
出入りする部屋であろう。



鋳鉄製の 調理レンジ(Cast Iron Kitchen Range)
燃料は石炭(coal)を主に使用し、下部の焚き口で火をおこす。
煉瓦でアーチ状に囲まれた開口部にレンジがはめ込まれており、暖炉と調理機能を兼ねた
特徴的な構造。



ヴィクトリア朝時代の台所で日常的に使われていた 鋳鉄や銅製の調理器具



ヴィクトリア朝末期~エドワード朝初期(おそらく1890~1910年代)のスポーツ用具を
展示したキャビネットであり、 マックロス・ハウスのような邸宅の使用人階層や
家族のレクリエーション活動を示す もの。
左上:ラクロススティック
 メッシュ付きのフレームで、ボールを受けたり投げたりするためのもの。
 ラクロスはカナダの先住民に起源をもち、19世紀末に英国貴族社会で人気となった。
左下:ペタンクまたはボッチャ的な道具
 棒付きの金属的ディスク → 距離測定か、クロッケーのピン類似品?
右下:ゴルフクラブとゴルフボール
 クラブは木製シャフト、金属ヘッド。20世紀初頭の形状。
 アイルランドでは19世紀後半から貴族階級でゴルフが盛んだった。
 フラッグ「5」「8」が添えられており、邸宅敷地内のホール番号を示すマーカーか。



アーチェリー(弓術)の的。
クラシックなアーチェリーターゲット
色の構成 :黄色(中心)→赤→青→黒→白という5色同心円は、 イギリス式ターゲットに典型的
材質 :中心のマットは、ワラ(藁)またはシュロ繊維を巻いた円形構造に布を被せた伝統的な仕様。



ヴィクトリア朝〜エドワード朝時代の油ランプ(オイルランプ )のコレクション展示
さまざまな形・色・素材のランプが並べられており、当時の生活や美意識を垣間見ることが
できるのであった。
電気が普及する以前、 照明は家庭の中で非常に重要なインフラ であり、ランプは用途や場所に
よって使い分けられていたのであろう。



クロッケット(Croquet)の用具 が展示されているガラスケース。
ヴィクトリア朝時代の上流階級の家庭で人気だった屋外娯楽スポーツに使われていた本物の用具。



調理台の上に並べられた 野菜の模型。
セロリ(celery) 小玉キャベツ(cabbage) レタス(lettuce)またはロメインレタスに
似た野菜 ブロッコリー(broccoli) と思われる濃緑の野菜



マックロス・ハウス(Muckross House)のキッチン(厨房)展示室 の一部であり、
ヴィクトリア時代の大邸宅の厨房の様子を忠実に再現したもの。
壁の棚にずらりと並ぶのは銅鍋・銅やかん・銅ボウルなどの 銅製の調理器具



銅製の大鍋(copper cauldron or copper jam pan) に近づいて。
素材は純銅、内側は錫メッキ されているのであろうか?


中央の作業台には
回転式のスライサー(手回し式) :チーズ、リンゴ、じゃがいもなどを薄くカット。
陶磁器製の器やカバー付き皿 :料理の保温と衛生管理に使用。
アイアン製フードカバー(ドーム型) :調理済みの料理を保温する蓋で、虫除けや冷却防止
などが展示されていた。



パントリー(食品貯蔵室) の一角には 保存容器類 が並ぶ。
棚の上段に並ぶ透明なガラス瓶 は、ジャム、果物、ピクルス、乾燥ハーブなどを保存する
ためのもの。
棚の中段に並ぶ茶色とベージュの二色使いの容器 は、イギリスやアイルランドでよく見られた
ストーンウェア(石器陶器) ジャーで、 内容物はバター、塩、ラード、ピクルス、
シロップ漬け果物、ビネガー、麦芽エキス、マスタード など ・・・・と。



ドーム型の金属製フードカバー(food domes / meat covers )。
温かい料理や煮込み料理などをテーブルに出す際、 温度を保つため、埃や虫を避けるため
ものであろう。



19世紀〜20世紀初頭の 陶製ドリンクボトル
銘柄:Wheatley’s Old Style Brewed Ginger Beer
ジンジャービールは19世紀に英国で人気だった炭酸飲料で、ノンアルコールまたは
低アルコールの発酵飲料。
このような 陶器製ボトルは、炭酸を逃さないために 使われていたのであろう。



19世紀末から20世紀初頭にかけて使用されていた「 手回し式洗濯機(ロータリー式洗濯ドラム)



手動式ローラー脱水機(mangle または wringer)。
左側に写っているのは、おそらく大型の洗濯用ボイラー(copper boiler)。



Muckross Weavers(マックロス織工房) 」の看板。
Muckross Weavers(マックロス織工房) 」は、アイルランドの伝統的な手織物
(ハンドウィーブ)の技術を守りながら、マックロス・ハウス(Muckross House)の敷地内で
営業している工房兼ショップ。



奥の壁一面(左)には、 様々なデザインの帽子 がずらりと並んでいた。
ツイード素材のフラットキャップ(ハンチング帽)やバケットハットなど、男女問わず
人気のあるスタイルが並んでいた。
手前のテーブルには、手 編み風のニット帽やカラフルなスカーフ もあり、季節に応じた商品展示。



手前には、
カラフルなウールスカーフやマフラーが積まれており、 紫系・青系・チェック柄など、
アイルランドの伝統的な色使い が目立っていた。
かごの中にはぬいぐるみ(羊モチーフやアルパカのようなデザイン)が多数並び、観光客向けの
土産にも人気。




                                                                                                    ・・・​ もどる ​・・・


                  ・・・​ つづく ​・・・







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Last updated  2025.08.23 07:06:21
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