hongming漫筆

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2005.09.08
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カテゴリ: その他の映画
めし  戦後6年目の大阪・東京が舞台。
 原節子が美しい。今見ると、洋服のデザインのせいか、肩幅が広く胸がどっしりしている。
 1951年というと、美空ひばりの「 東京キッド 」の翌年だ。
 同じ時代でも階層が違うと世の中がこうも違うのかと思う。
 出てくる女性がみんな、着物なんぞを着て、それぞれパーマをかけている。(サザエさんパーマらしいものもある。サザエさんの髪型は戦後流行したものなのだ)
 ある程度の階層の大人の女の証明なのだろう。
 江戸時代に、身分や職業によって髷の形が違っていたのと同じことか。
 上原兼と原節子の二人住まいに、姪が転がり込んできて波風が起きる。

 小道具の使い方がうまい。
 ネクタイについては、その姪が、帰郷する列車の中で男のネクタイをいいというところでも、男への評価の象徴として使われる。
 靴も重要。
 最初はかったばかりのいい靴を履いているが、盗まれてしまい、盗まれたときに夫がどうしていたか、ということから妻の心に不信感が芽生える。
 妻の留守中に、妻の同級生が「監督」に来たとき、向かいに住む女が来て、その同級生の脱いだ履き物を向きを変えてそろえて出ていく。
 「なんだこんな女」という気持ちの表れ。
 夫が妻を訪ねてきたとき、履き古した靴を見て夫と察する。
 これは、元に戻ることを暗示しているわけだ。
 大きな事件が起こる話ではないのだが、飽きさせず、見るものを引き込む映画だ。


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Last updated  2005.09.09 00:30:43 コメントを書く


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