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茨城県浦尾市という架空の市の市役所で働く主人公(柳楽優弥)。自閉スペクトラム症の弟(坂東龍汰)と二人で暮らしている。 弟は美術に関する才能があり、アーティストとして働いている。障害の描き方はステレオタイプではあるが、わかりやすく描かなくては話が作れないのだろう。 架空の市は、神栖市あたりにあるらしく、海岸の風力発電の風車が出てきたりする。買い物をしたスーパーがカスミで、茨城で撮影しているらしい。 弟との暮らしの中に、正体不明の、ライオンと名乗る少年が入り込み、生き別れの姉の存在がからみ、ヒューマンドラマではなくミステリになっている。 周囲の人物も、好意を寄せているようでいながら何か策略があって接近していることが視聴者にはわかるようになっている。 ミステリとして、なかなかっきょうみを引くように作ってある。公式サイト
2024.11.10
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マンガを原作にしたドラマ。 養護教諭が産休に入ったために、産休代替として派遣された医師(松下洸平)が主人公。 癖のある医師で、最初はどうなるかと思わせるがだんだん子供たちとなじんでいくという、予測通りの展開。 そもそも、この医師が養護教諭の資格を持っているのかどうかがわからない。 資格がなくても産休代替になれるのだろうか。 疑問や不満はあるが、医療面では謎解き要素があり、見るものの気を惹く。 ツツガムシ病やナルコレプシーなど、めったに出会わない病気が出てくるが、特殊だからこそ周囲に理解されないわけだ。公式サイト
2024.11.09
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神話や民話に登場する超常現象と、現実世界の事件が深く結びついている世界。 蛭児《ヒルコ》という謎の存在の犯行のようでもあるが、蛭児が実在するのかどうかは明確ではない。 藤原竜也演じる興玉雅の名は二見興玉神社を連想させ、学校名が安倍晴明を思わせる葛乃葉女子高等学校だったりする。 もう一人の主人公は広瀬アリスは、特別な世界とのつながりはない普通の人間の刑事。 原作付きではなく、オリジナルストーリーというのがいい。 脚本家は、諸星大二郎を読んできた世代なのだろうか。 こういうものをきっかけに、民俗学や民話に興味を持つ人が増えるといいな、と思う。公式サイト
2024.11.08
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パラレルワールドの昭和初期を舞台にしたドラマ。 鈴鹿央士演じる貧乏探偵と松本穂香演じる嘘を聞き分けられる能力を持つ少女。 特殊能力を持つための孤独というのは珍しくないが、舞台を現代ではない世界にしたのが工夫。 セットや衣装も昭和初期風に凝った作りになっており、丁寧さが伝わってくる。 漢字表記が「辨當」なのに仮名書きでは「べんたう」ではなく「べんとう」になっていたりするが、まあ、そこはパラレルワールドだから。 磯山さやかが定食屋の女将役で、関西弁で話すのが新鮮。 関西弁はどうだかわからないが、女将役としてはなかなか自然でうまい。 公式サイト
2024.11.07
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最初から最後まで見た。 あくまでも、実在の人物をモデルにしたフィクションではあるが、世相や社会的な問題を反映している面はあるのだろう。 原爆投下を犯罪と断じたことだけでなく、尊属殺人という規定の是非や少年法の改正問題にも踏み込んでいた。同性愛に対する理解が、当時、ドラマほど会ったかどうかは疑問が残る。 最終回には、主人公が死んでいるというのは斬新。 主人公の蒔いた種がどのように芽生え、根付いていったかを描いていた。 出演者は女性が多く、中でも、花江を演じた森田望智とよねを演じた土居志央梨が印象に残った。特に土居志央梨は、「あさいち」に出たのを見たら、地声はよねより遙かに高く、しかもよく笑う人だった。公式サイト
2024.10.01
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正直なところ、「カネオくん」に出ている田牧そらが出ているというので見始めたのだが、見て驚いた。 韓国ドラマが原作なのだそうで、予定調和などみじんもない。「そんな偶然があるか」「これからどうなるんだ」など、いろいろ気になってしょうがない。 いろいろ疑問があってもそんなものを吹き飛ばしてしまう勢いがある。さすが韓国ドラマ。 主人公(松下奈緒)は、自分の経歴を偽って生きていると言うことで、それがいつばれるかが話の中心かと思うと、そんなものはあっという間にばれてしまい、さらなる苦難に襲われる。 田牧そらは笑顔で恐ろしいことを言う役柄で、驚くほどうまかった。さらに、田牧そらといがみ合う、主人公の娘を演じた新井美羽もうまかった。 最後は皆が理解し合い、みんな幸福になってめでたしめでたしが日本のドラマなのだが、そういうことにはならない。まさか、というところで死んでしまったりする。 ただ、主人公は精神的には成長することができ、それなりに家族はまとまるのだが、これでは、父親の隠し子だった田牧そらと母親は救われない。そういうところをあっさり切り捨ててしまうのが韓国風なのだろう。 キャストがそれぞれはまっていて、いろいろ感心したドラマだった。公式サイト
2024.09.27
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三度目のドラマ化だそうだが、初めて見た。 昭和19年にタイムスリップしてしまった家族の物語、というのは珍しくないが、その後の展開がひと味違う。 なぜか大きな障害もなく、国民として登録されることに成功し、主人公以外は、どんどん戦時中の日本に同化していく。 その理由は明確には説明されないのだが、どうやら現実にタイムスリップしたのではないのではないかと思わせる。 その結果、主人公は孤立するのだが、東京大空襲の被害を少しでも食い止めようとする行動は理解してもらえる。 山田太一のオリジナルを、宮藤官九郎が脚色し、「現代」を2014年にしている。 主人公は、昭和19年に行われたいた戦争を「この戦争」と言っているが、「戦争」は過去のものではないということがテーマになっている。公式サイト
2024.09.22
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紫式部だけでなく、平安時代の人々がスマホを持っていて、現代のようなSNS社会の中で生きていたら、というドラマ。 基本はコメディなのだが、これがなかなかよくできていた。 紫式部の名を「香子(かおりこ)」としていたが、紫式部の名が藤原香子ではないかという説は昔からあった。 角田文衛「弘徽殿の女御」で読んだ記憶がある。ただ、定説となっているわけではない。 紫式部を演じたのは水曜日のカンパネラの詩羽。ただ、顔はほとんど出ない。いつも、スマホを操作する両手が画面に出るだけの一人称ドラマなのだ。 顔が出る場面があったが、いつもの刈り上げとは違って、平安女性の長い髪。意外や意外、平安顔で意外に似合っていてかわいいのだった。 さらに感心したのは、「紫式日記」で清少納言のことを悪く書いたのは、道長に頼まれたからだという点。なるほど、と思わせる。さらに、実は清少納言には事前に了承を得ていたと、いうのも面白かった。 よくできたドラマだった。公式サイト
2024.09.20
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山岳医療ものというので見始めた。 松本は先日上高地旅行の行き帰りに寄ったところ。その時はすでにこのドラマの放送が始まっており、松本駅の出口が、ちょうどドラマのロケに使われたところだった。 若い医師(杉野遥亮)が故郷の松本に帰り、山岳医を目指す。あっという間に山岳医になるが、勤務先の院長(檀れい)の意欲もあり、本格的な山岳医療に取り組むことになる。 MMTというチームを作り、毎回遭難者の医療に当たるがさまざまな困難が待ち受ける。 仲間意識の向上や、やめさせようと圧力をかける存在など、お約束の展開になっていく。 ちょっと珍しいのが、主人公と高校生の同級生の麻酔医(岡崎紗絵)や山小屋の主人の孫の看護師(宮澤エマ)との恋愛沙汰などには全くならないこと。色恋なしで話が進む。 さらに、これも同級生の焼き鳥屋の主(向井康二)がいて、毎回はなしの聞き役になっていて、話の展開にはあまり絡まないでいるのだが、最後に大活躍を見せる。 最後の大逆転や和解も含めて、全体として予定調和の連続だった。 ただ、山の風景は本物なので、スタッフも出演者も雪山に登ったのだろう。 多くの登場人物が様々な過去や事情を抱えているのだけは盛りだくさん。向井康二などバツイチで子持ち。主人公の父親の認知症の進行が出てくるのは珍しい。母親は石野真子だった。 また、山小屋の主人が石丸謙二郎というのはよかった。この人は本当に登山に詳しく、NHKでラジオ番組も持っている。公式サイト
2024.09.17
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第3話は「境界型パーソナリティ症」。これも「パーソナリティ障害」とは言わない。 新宿のBARで働く風花(白石聖)は、自分の感情をコントロールできず、周囲を困らせている。その一方でリストカットを繰り返している。 見かねた知人のすすめで主人公のクリニックを訪れるが、思い通りに対応してくれないのが気に入らず、ほかの精神科医に依存したりするが、やがて主人公のところに戻る。 親の問題がそのまま自分に反映していること、周囲との共依存関係に気づき、みずから自立を目指す意志を持ったことで改善に向かっていく。 ドラマでは、治癒したかのように見えていたが、何かのきっかけで再発したりするのだろう。 このドラマの珍しいのは、パーソナリティ症の人間に振り回されないように、周囲が注意し、距離を置くようにしなくてはならない、ということを明確に描いていること。 ほかのドラマでは、パーソナリティ症としか思えない登場人物がいても、周囲が受け入れ寄り添うことで改善するかのように描いていることが多い。これでは共依存になってしまって本人のためにもならないのに、ドラマでそう描いてしまうため、それを真に受けている人も多いだろう。 わずか三話しかなかったのが残念だ。
2024.09.15
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このシリーズは新レ牛ーラーとして加藤諒を迎えたが、次のシリーズも出るのかどうかはわからない。 第1話と最終話に鈴木福をゲストに迎え、同じ役で違う事件にかかわらせている。 最終話は、時々ある後味の悪い話。 殺人を犯し、裁判で賠償金の支払いを命じられながら、まったく支払わないでいるケースが多いとは聞く。 そういう現実を反映している。 意外だったのは、最後に土門が、「考えを変えた、賠償金の支払いも国がかかわるべきだ」という意味のことを言う。 土門刑事ともあろうものが、今までは支払われていない現実に疑問を感じていなかったのだろうか。 珍しく、社会に訴える話になっていたのは新鮮。公式サイト
2024.09.12
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第二話は双極症。「双極性障害」とは言わない。 ラーメン店の店長(松浦慎一郎)が、無理なノルマを押しつけられ、うつ状態になり、躁状態とうつ状態を繰り返すようになる。 双極症との診断を受け、自分を受け入れて治療を続けていくのだが、珍しいのは、病気が治るわけではないこと。 ケアセンターに通いながら社会生活復帰を目指すという、現状を受け入れて折り合いをつけていくことになる。短期間で治るわけではなく、治療は続くというのがいい。
2024.09.08
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精神科医を主人公にしたドラマ。 何やら過去を引きずっているらしい設定はいらいないと思うのだが、作り手としては、どうしてもこういう設定にしたくなるのだろう。 なぜこういう人間になったのか、という理由がほしいわけだ。 主役は中村倫也で、看護師は土屋太鳳。主人公はアメリカで学んだこともあるが、今は新宿で小さなクリニックを営んでいる、という設定。 1話目は「パニック症」。「パニック障害」とは言わないのが珍しい。 生活に疲れ、パニック症になってしまったシングルマザー(夏帆)の治療に当たる。 こんなに患者に付き合っていては、ほかの患者の相手ができないし、クリニックとして経営が成り立たないのではないかと思うが、そういうクリニックなのだ。 短期間で症状が回復していくのが不自然ではあるが、まあ、ドラマだから。 夏帆は、苦しむ主人公を好演。この人、「サイレント」でもすごく良かった。 原作はマンガだそうだ。読んでみようかと思ったが、かなり長いようなのであきらめた。
2024.09.01
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2017年にWOWOWで放送されたものを、最近BSで放送したのを見た。 こういうドラマがあることを知らなかった。 全5回の短いドラマで、密度が濃い。 帰郷し、教師となるところから妹の死をきっかけに旅に出るまで。 原作のマンガがどういうものなのかわからないが、毎回、食べ物がテーマの一つになっている。 よくできているのが、賢治を理想的な人間とは描いていないこと。 稼業を嫌い、善意で金銭を与えると、その相手から、父親は仕事として金を貸し、自立を促しているが、賢治のしていることは施しだと言われる。 最終話でも、暴風雨が迫っているのにイベントを延期せず、「なにもわかっていない」と言われる。 妹の病気の悪化で、婚約を破棄するが、そのことで妹からなじられる。自分のために家族が犠牲になることで、自分がどんなに惨めな気持ちになるかを切々と訴える。 もちろん、実在の宮沢賢治をモデルにしたフィクションであり、実話ではないのだが、実際の賢治も、自分の中にある観念の世界がそのまま現実になると思い込んでいたのではないかと思わせられる。
2024.08.13
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「ブラック・ジャック」の何度目かの実写化。 どうしてこう何度もアニメ化や実写化するのだろう。きっと、私のように、そのたびに見てしまう人間がいるからなのだろう。 子役の永尾柚乃を使いたくてドラマ化したのかと思ったが、そういう雰囲気はない。 俳優はできるだけ手塚マンガのキャラクターに寄せようとしている。丁寧に作ろうとしているし、映像が凝っている。最後にマンガの絵も出てきて、原作を尊重しようとしている気持ちはよくわかる。 キリコを女性にしたのもよかった。 改変しすぎれば原作を無視していると言われ、原作そのままでは実写化の意味がない。 難しいところだなあ。 今までの実写化の中では、岡田将生の「ヤング ブラック・ジャック 」が良かった。白髪になった理由、キリコの名前の由来が描かれ、ピノコ誕生を示唆して終わっていた。 てっきり、連続ドラマ化されるのだと思っていたが、単発ドラマで終わってしまった。あまりにも惜しい。 映画では、大林宣彦の「瞳の中の訪問者」で宍戸錠が演じていた。これも悪くなかった。 時代劇で言えば坂本龍馬や大石内蔵助を演じるようなもので、必ずそれまでの人と比べられてしまう。 難しいなあ。
2024.07.01
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NHKの朝ドラ「虎に翼」を見ている。 これはなかなか斬新なドラマなのだ。 まず、定番の、幼少期が出てこない。女学生の伊藤沙莉が最初から出てくる。 結婚するのもあっという間に結婚するし、妊娠するのもさらっと妊娠する。 今日は出産があったはずなのだが、定番の出産シーンがない。 大きくなったおなかの中の子に話しかける場面があり、こうなると、陣痛が来て腹を押さえ、産婆を呼んだ後、脂汗を流してうんうんうなり、やっと産声が聞こえて家族一同大喜びという、定番と言うよりありきたりの見本のような展開になるのだろうと思っていたら、そんなことはなかった。 特に何事もなく赤ん坊を背負っている。 素晴らしい。 よくぞこうやってお約束を脱却できたものだ。 お約束から脱却できない上層部との攻防があったのではないだろうか。公式サイト
2024.05.23
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昨日に続いて、六角精児の「ふんわり」に、クリエイションの竹田和夫が出演して語ったこと。 六角精児が、松田優作の「ヨコハマ BJ ブルース」を見て、竹田和夫が出ていることに驚いたと言っていた。 私もこの映画は見たが、当時はクリエイションのことをよく知らなかった。 主人公のバックバンドはクリエイションが務めていたのだ。クリエイションは松田優作のツアーの演奏も担当したそうだ。 監督は工藤栄一で、松田優作の希望だった。また、松田優作がブルースシンガーとしての自分を見せようとした映画だった。 5月1日までは聞き逃し配信「らじるらじる」で聞くことができる。ふんわり公式サイト
2024.04.26
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山本周五郎の小説を宮藤官九郎の企画・脚本・監督でドラマ化したもの。 すでに昨年有料放送で放送されたものだそうだ。 映像作品としてはもちろん黒澤明の「どですかでんがあるので、意識しないわけにはいかないだろう。 舞台は現代になっている。 12年前の津波で家を失った人たちが住んでいる仮設住宅が舞台。はっきり「東日本大震災」とは言っていないが、明らかにそれを思わせる。いってみれば、「あまちゃん」のもう一つの側面の12年ごというところか。 ここで見たことをレポートする仕事を請け負った男(池松壮亮)の目に映ったできごと。 人々の生活は原作をうまく生かしている。 第一話は「街へ行く電車」。「どですかでん」の少年を濱田岳が演じている。 第二話は「親おもい」で、原作とは順番を変えている。 実によくできている。 宮藤官九郎というのは実に才能のある人だ。公式サイト
2024.04.14
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NHK-BSで放送されている音楽番組。最近のヒット曲ではなく、懐かしいヒット曲が登場する。 公式サイト 最初に登場したのは上条恒彦。杖をついているのは知っていたが、若い歌手が隣に立って、ずっと背中を支えていた。年齢を感じさせるが、しっかり「出発の歌」を歌っていた。 1971年の歌だ。もう50年以上も前の歌なのに、全く古びていない。 以前から見ていた番組だが、今回、公開収録の観覧募集に当たったので、一日目の収録を見に行った。応募したのは初めて。 募集要項でわかることだから書いておくと、二日に分けて収録したものを一回にまとめて放送している。 放送されたものと記憶を照らし合わせ、なるほどあんな風に録画してこういう風に編集して放送するのか、と興味深いものがあった。 上条恒彦も見たかったのだが、残念ながら二日目の収録に出演したのだった。 一日目に応募したのは、MAXが出る日だから。生MAXを見ることができてよかった。 MAXやハラミちゃんは、ニコニコしていて、客席に手を振ったりしてなかなか愛想がよかった。
2024.03.17
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自閉スペクトラム症の女性(門脇麦)が主人公。 ドラマの中で、「自閉症」や「ASD」という言葉が使われている。 マイノリティが登場するドラマは今や珍しくないが、父親(大森南朋)が同性愛者の大学教授という設定で、さらに希少な親子ということになる。 発達障害をどのように描くのか気になるところだが、特性を誇張しすぎている。 ドラマなのだから仕方がない、といえばそれまでだが、ここまで極端な人がそんなにいるのだろうか。 誇張した描き方が、かつて自閉症の主人公を描いた「僕の歩く道」を思わせる。自閉症が多様であることが描かれていない。 自閉症を取りあげたドラマでは、「光とともに」が最も良かったと思う。発達障害が今ほど認知されていない時代に、自閉症が多種多様であることも描いていた。 今回のドラマが、ASDの人は特別な能力持っていると誤解させることにならなければいいが、と思いながら見ている。 門脇麦が、ほとんど暗号のような長い長いセリフを蕩々と語るのには感心する。 なお、公式サイトの右にある「制作によせて」には、事前に色々と勉強して、取材に臨んだつもりでしたが、いざ当事者の方々やご家族と接すると、私たちの言葉で傷つけてしまわないか、すごく不安になりました。とあり、制作者は当事者に直接会ってはいるらしい。
2024.02.21
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同じ原作者の「透明なゆりかご」もNHKでドラマ化され、それも見た。 原作とドラマの関係についてはいろいろ問題になっているが、原作者の沖田×華は、前作のできにも納得してドラマ化を許諾したのだろう。NHKで発達障害についてとりあげた番組に、原作者が出演したのを見たこともある。 このドラマは、発達障害とは関係はなく、終末医療に携わる病院が舞台となっている。 若い看護師(岸井ゆきの)と、生きている間は病院から出られないかもしれない入院患者との関わりを中心に、終末看護にまつわる様々な出来事を、ややコミカルな要素を入れつつ描いているが、「死」が避けられないテーマであるため、重い雰囲気になりがちなのは仕方がない。 主人公や患者だけでなく、医師など同僚もさまざまな経歴を持っていて、やや盛りだくさん。 第3話では、わがままで暴力的な患者(木村祐一)を、若いスタッフが、自分の経験をさらして怒鳴りつけることで問題が解決に向かうが、こういうのは、偶然の力が大きすぎるし、一つの出来事でそんなに態度が変わるとは思えない。 出演者は、特に女性入院患者が豪華で、樫山文枝、根岸季衣、木野花というような人たちが出ている。 気になるので、最後まで見ようという気になる。公式サイト
2024.02.20
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TBSの日曜劇場。 親と子、夫と妻の物語であり、地方都市のオーケストラの話でもある。 屋外の場面が多く、静岡県の架空の市が舞台と言うことで、富士山が背景になることも多い。 画面が広々としていて気持ちがいいし、屋内の場面も色が美しい。 出演者が豪華なのもいいが、映像がよくできているのが魅力だ。 さまざまな問題が並行して描かれており、どのように収斂していくのかわからない。 オーケストラの演奏の場面は、もちろん専門の人たちの演奏の力を借りている。 音楽の知識がない当方としては、いろいろと勉強になるドラマでもある。公式サイト
2024.02.18
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1986年の中年男が、現代にタイムスリップする話、ということで見始めたのだが、1986年と現代を行き来するのだった。 現代からすればとんでもないことばかりしている1986年と、コンプライアンスにがんじがらめに縛られている現代とを行き来し、対比するドラマだった。 どちらがいいという訳ではない。こんなに違う、というだけだ。 宮藤官九郎は、現代のテレビ界の風潮に違和感を感じていて、それが根底にあるのだろうが、基本的にはエンターテイメント。 突然ミュージカルになったりして、視聴者を引きつける。 面白いのだが、1986年の風潮が気になる。 当時のことはおぼえているが、通勤バスの中でたばこを吸うことはなかったはずだ。観光バスには灰皿がついていたと思う。こういう細かいところが気になるが、どうやら「現代では考えられないようなことばかりの過去」というものを、1986年に圧縮しているらしい。 制作者は、こういうドラマを作っても問題解決にはならないとわかっていても、作りたくなって作ったのだろう。公式サイト
2024.02.16
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昨日「タイムトラベラー」のことを書いたが、NHKの少年ドラマシリーズは、SFもいくつもあり、結構よくできていた。 いずれも学習雑誌にジュブナイルSFとして連載されたものを原作にしていた。 同じ作者の複数の作品を組み合わせてオリジナルの話にしたものもあった。 SFばかりが記憶に残っているが、「しろばんば」「ぼくのおじさん」「二十四の瞳」などもおぼえている。 「つぶやき岩の秘密」は、短かったが、主題歌が、石川セリの「遠い海の記憶」だった。この歌は印象深かった。後に、「みんなのうた」でも放送された。 角川映画の「ねらわれた学園」は、少年ドラマシリーズの「未来からの挑戦」を意識したものだったのではないだろうか。 「夕ばえ作戦」は、再放送を見て、「ずうとるび」の今村良樹も出ていたことを知った。 「幕末未来人」も面白かった。 全部が全部傑作だったとは言わないが、記憶に残っている。 当時は、原作は原作、ドラマはドラマとして別のものと考えていたのかもしれないが、ドラマ制作者に、良質のものを作ろうという意識があったことを今でも感じる。視聴者である、小学生から高校生の世代には受け入れられていた。ずいぶんたってから、映像が残っているものが再放送されたりすると、懐かしくて見たものだ。 ただ、一昨日罵倒した「11人いる!」のこの「少年ドラマシリーズ」の一つになっているのは不思議だ。
2024.02.06
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原作を離れていながら傑作となった例が筒井康隆の「時をかける少女」を元にした「タイムトラベラー」だ。 NHKで少年ドラマシリーズの第1作として放送された。これは面白かった。 脚本の石山透が、原作のタイムトラベル能力を身につけた少女が主人公という設定だけを生かして、オリジナルの話を作り上げていた。 好評で、続編も作られ、これは石山透のオリジナルだった。後に、石山透の書いたものが単行本にもなった。読んだ記憶がある。 「時をかける少女」は、繰り返し、実写でもアニメでも映画化されドラマ化された。 原作そのままだったことはない。リメイクした人たちは「タイムトラベラー」を見ていたのではないかと思うことがある。 昔、中学生向けの学習雑誌は、SFを連載するものだった。筒井康隆も、依頼を受けて書いたにすぎず、特に思い入れはないとインタビューで語っていた。 それ故か、どんなに内容を変えられても気にならないようだ。 内田有紀版では、筒井康隆自身が住職役で出演していた。 NHKの番組で、「タイムトラベラー」の原作者と紹介された時に、「時をかける少女」の作者だと訂正していた。自分が書いたのは「タイムトラベラー」ではなく「時をかける少女」だという気持ちはあるわけだ。
2024.02.05
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原作を破壊した愚作として思い浮かぶのは、「11人いる!」だ。 19877年にNHKでドラマ化されたのだが、これはひどかった。脚本は佐々木守。どんでもない改変は制作者の意向だったのか、脚本家の意向だったのかわからない。制作や監督が原作を読んでいたら、もっとまともな話になっていたのではないかと思う。どうしてあんなことになったのだろう。 話もひどければ映像も安っぽかった。今思い出しても腹が立つ。 「11人いる!」はアニメ映画にもなっている。それは原作に近い内容になっていた。
2024.02.04
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原作とドラマが良好な関係にあるのは、池波正太郎の「鬼平」だろう。 「必殺シリーズ」も、最初の「仕掛人」は梅安もので、池波正太郎原作だが、シリーズ化されていくうちに雰囲気が変わってきて、原作はないオリジナルのものとなった。だからといって、原作者が不快に思っているわけではないようだ。不快に思っていたのなら続くわけがない。 「鬼平」は、今の白鸚の父親の白鸚主演でドラマ化されたが、そもそも白鸚にあてて書いたものなのだったはず。 その後、丹波哲郎、萬屋錦之介でドラマ化された。再放送で全部見たが、どれも面白かった。 同じ話を何度も見たわけだが、何度見ても面白い。原作の力が大きいのだろう。 吉右衛門版製作に当たっては、池波正太郎との間で、主演は吉右衛門にする、原作がなくなったら終わる、という約束があったそうだ。 吉右衛門は父の白鸚の雰囲気を知っているし、昔遊び人だったという雰囲気も備わっていて、ぴったりで長く続いた。 原作がなくなっても、原作ではない話を鬼平ものに作り替えて取り入れたりしている。 池波正太郎も腹を立てたりはせず、受け入れていた。残された日記で、テレビで鬼平を見て、異なる話を組み合わせて新しい話にしてあることに感心したというようなことを書き残していたというのを読んだ記憶がある。 こういうのはまれな例だろう。 ドラマ制作側に、原作への強い思い入れ、原作者への深い敬意があってこそのことだ。 「鬼平犯科帳」ドラマ化に携わった人たちと同じ気持ちがあれば、マンガのドラマ化を巡ってのトラブル起こらなかったはずだ。
2024.02.03
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最も多く映像化された小説家は山本周五郎ではないだろうか。 司馬遼太郎も多いが、司馬遼太郎の作品は時代小説というより歴史小説と呼んだ方がいいだろう。 何度もドラマ化されたのは「赤ひげ」だろうか。 NHKでは小林桂樹版があったが、さらに船越英一郎でリメイクし、ナンシリーズにもわたってドラマ化し、オリジナルの話を作って続けている。しかし、あまり違和感がないので、原作を生かしていると言える。 「雨あがる」と「雪の上の霜」を原作にした「さらば浪人」も、山本周五郎の他の短編をアレンジして取り入れ、原作の空気を生かそうとしていた。 その一方で、原作とは全く関係のない、主人公の名前を借りただけのものもある。 里見浩太朗の「半七捕物帳」や、高橋英樹の「桃太郎侍」など、こういうものの方が多いのではないか。 「桃太郎侍」は、高嶋政宏主演でドラマ化した時には、なんとか原作に近づけようとしていたが、高橋英樹版の方が印象に残っている人が多いだろう。 こういうのは原作などなくてもいいとおもうのだが、原作があるという方が、原作のファンが見るのではないか、という計算があるのだろうか。 原作者の生前ドラマ化されたものはあまり記憶がない。 大川橋蔵の「銭形平次」もテレビシリーズが始まったのは野村胡堂の死後だ。 野村胡堂の生前にも何度も映画化されているが、長谷川一夫版は野村胡堂も気に入っていたらしい。 原作者というと、「遠山の金さん」シリーズと陣出達朗の関係でいざこざがあったと記憶している。 テレビシリーズで、テレビ朝日(当時はNET)は原作者として陣出達朗の名をクレジットしていたが、「遠山左衛門尉」は実在の人物だということで、原作者の名を消したことがあった。それに陣出達朗が異を唱えて裁判になったか何かして、以前通り原作者として名が出ることになったはず。 片肌脱いで決め台詞を言うところが陣出達朗の創作だとかいうことだったと思う。 金さんの「原作」は春陽堂文庫で何冊も読んだが、あまりテレビとの関連は感じなかったのだが、この件に関しては記憶が曖昧で、検索したが情報は得られなかった。 時代小説とドラマというと、池波正太郎に触れなくてはならない。 それは後日。
2024.02.02
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昨日に続いて、原作とテレビの関係について。 人気のあるマンガをテレビ化するのはよくあることだし、最初からテレビ化を前提としてマンガが書かれることもある。 例えば、マンガの「デビルマン」とアニメではあまりにも違うので驚いたが、そもそも別物として制作されることが前提になっていたらしい。 ほかにも、石ノ森章太郎の「仮面ライダー」もそうだ。これは、ヒーローものの企画に、原作者として後からマンガ家を参加させたもので、むしろ、テレビの企画とは関係なく自由にマンガ化したというべきものなのかもしれない。 原作とは関係のない世界になっていても好評で、原作者もそれをよしとしているものもある。 「サザエさん」がその代表だ。原作を知っていれば、原作とアニメでは全く世界が違うことがわかる。長谷川町子が亡くなった時に、アニメが終わるのではないかと思った人がいて驚いた。 「サザエさん」を制作しているエイケンは、その前にTJC動画センターという社名で「忍風カムイ外伝」を制作している。これは低調率だったらしいが、何度も再放送されており、質の高さで人気がある。私も大好きだ。 主人公の造形が原作とは違っているが、それ故に魅力が増している。さらに、終盤の「スガルの島」の話は、原作がまだなかったので、白土三平が作った話をアニメ化している。 原作者が協力した珍しい例だ。 エイケンといえば、「冒険コロボックル」という困ったアニメも作っている。 佐藤さとるのコロボックルものをアニメ化した、ということになっているが、原作とは似ても似つかぬ愚作だった。 コロボックルそのものは佐藤さとるの創作ではないのだから、オリジナル作品にすればよかったのに。佐藤さとるはどう思っていたのだろうか。 作者が脚本を書いた例としては、「ちびまる子ちゃん」がある。なにしろ原作者自身がアニメ化したようなものなのだから、原作を生かしたものになっているし、改変があっても原作者の意向なのだから問題ない。 同じ話のリメイクもいくつもあるが、1回目には登場しなかった野口さんが、リメイク版には出ていたりする。 原作があるものをテレビ化することの是非を問うつもりはない。 持ちつ持たれつの面もある。テレビ化されて喜んでいる原作者だっているはずだ。 ただ、原作者が納得するもの、原作のファンが納得するものをつくって欲しいと思うばかりだ。
2024.02.01
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マンガを原作にしたドラマ「セクシー田中さん」を巡って、原作者の死という悲劇がもたらされてしまった。 ドラマは、木南晴夏が出るというので二回まで見たが、真面目なOLの描き方が、廊下を直角に曲がるというような、あまりにも陳腐な演出でいやになり、見るのをやめた。 マンガのドラマ化、アニメ化は珍しいことではない。原作は知らないがドラマやアニメは見たことがある、というものも多い。 原作者はある程度の改変があることは前提として許諾しているのだろうが、ゆずれないこともあるだろう。 原作通りではなくなっていても、原作者も納得しているものもあるだろう。 私が見たことがあるもので言えば、萩尾望都の「イグアナの娘」は良かったのではないだろうか。原作通りではないところも多かったが、母親の苦悩も娘の苦悩も原作を生かして描いていた。 萩尾望都もそれなりに評価しているらしい。 しかし、今回は、原作者を納得させることはできなかった。 その点で、テレビ局が責められるのはやむを得ない。 この問題については、原作者が経緯を説明したという記事を読んでから考えている。 頭に浮かんだことを、これから少しずつ書いておこうと思う。
2024.01.31
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ずいぶん前に放送されたものだが、やっと見た。 「山口百恵、ピンク・レディー —日本の「アイドル」創世記!」というサブタイトルもついている。 日本テレビの「スター誕生」を中心に、阿久悠がアイドル誕生に関わった時代を描いている。 阿久悠の物語でもあり、アイドルが生み出された時代を描いた物語でもある。 阿久悠も戸倉俊一も中三トリオもピンクレディーも、それらしい雰囲気の俳優を充てているが、一番似ていたのは萩本欽一を演じた、たむたむという物真似芸人だった。 キャストで驚いたのは、山口百恵の母親が仙道敦子だったこと。彼女もまたかつてはアイドル女優だった。 ストーリーに絡まない、岩崎宏美などは、デビュー後の本人の映像がそのまま使われている。 力を入れているのはわかるのだが、全体が暗く、華やかさがない。 かつて亀梨和也が主演した「時代をつくった男 阿久悠物語」の方がよかった。こちらでは、第一線を引いた阿久悠が、久しぶりにテレビ局を訪れ、身分証明書だか入港許可書だかを求められるがあり、それがリアルだった。 「スター誕生」の映像をそのまま使っている場面が多くてよかったのだが、それゆえに、さまざまな権利関係があってソフト化されていないらしい。 NHKが日本テレビの番組を中心にしたドラマを作ったのは冒険だろうし、気持ちはわからなくはないのだが、亀梨のドラマを再放送してくれた方がよかった、というのが正直な感想だ。 公式サイト
2024.01.25
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昨年話題になったドラマだがついに見ないままだった。 年末年始に特別編終版が三回に分けて放送されたのを録画して見た。 面白い。 モンゴルロケが多く、空間が広く、空気が乾燥しているためが、映像が鮮やかで美しい。 どんでん返しの連続で、繰り返し迫る危機からどのようにして脱出するか、アメリカ映画のような作りで感心する。 登場人物も、誰が味方で誰が敵なのかわからず、それが明らかになったとしても、その関係が普遍であるわけではない。 「テント」という謎の組織の正体が明らかになっても話が終わるわけではなく、「これで終わりか」と思わせておいてさらに続く。 もちろん、結末まで全て考えた上で製作にかかったのだろうが、この複雑な物語を考え出すことができることに驚いた。伏線も細かく張ってある。 出演者の演技がよかったということはあるが、最も注目されたのはドラムだろう。体格と表情がいい。 しかし、この話、私は、放送時に毎週見ていたのでは理解できなかったと思う。それまでの内容が記憶に残っていないとわからないこと多い。 まとめてみることができて良かった。 公式サイト
2024.01.04
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トニセンの坂本昌行が主役のミステリーの第2弾。 放送時間が東山の「大岡越前」とかぶってしまっていた。 人のいいペットドクターでありながら、卓越した記憶力と推理力を持つ主人公が、ペットとして買われていた動物の能力を頼りに、事件の真相にたどり着く、というもの。 目新しい設定しにしていながら、どうしても、主人公の過去や家族の問題が出てきてしまう。 動物が出てくるといつも感心するのだが、ちゃんと設定通りに動いている。まさか偶然都合良く動いたのを利用しているわけではあるまいし、うまく指示する方法があるのだろう。 主な出演者は前回と同じ。中山優馬の刑事は、前回ほどコミカルではなかった。 ゲスト出演者が横山由依で、主人公の勤務する動物病院の院長の秋元才加と同じ時期にAKB48にいたはずだが、二人の会話はなかったのではないか。 本田博太郎が老人役だったが、普段は髪をそめているのだろうか。 山口良一が工場主の役で出ていて、ちょっと懐かしかった。公式サイト
2024.01.03
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耳が聞こえない両親の元で育った主人公。警察官だったが、いろいろあって再就職を目指し、手話ができることから、手話通訳士となる。 結婚を考えている相手がいるが、自分も相手も離婚経験者で、相手には子供がいる。 さらに、自分の元妻は再婚している。 その設定は、なぜ主人公が人に心を閉ざしてしまっているのかということにつながっている。 警察官だった時に関わった、ろう者による殺人事件とつながりがあるらしい事件に関わることになり、謎に行き当たる。 見ている内に、ミステリなのだということがわかってくる。 消えた娘の謎は、第2話の途中でわかるが、最後に全てが明らかになるまでの展開がわかりやすくできている。 主人公を演じる草なぎ剛はもちろん、多くの出演者が手話を使う。 手話が二種類あることにも触れられている。 これだけの人が手話を覚えるのは大変なのではないかと思ったが、公式サイトを見たら、なんと、ほとんどがろう者の演者なのだ。 中途失聴者の弁護士役の人が、いかにも中途失聴者らしい話し方をするので感心していたら、本当に中途失聴者の人が演じていたのだ。 ミステリなので、内容についてはあまり書かないでおく。 公式サイトの、出演者コメントは読む価値がある。
2023.12.24
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19日の「カズレーザーと学ぶ」という番組で、孤独について取りあげていた。 女性ゲストはゆうちゃみと生駒里奈。 ゆうちゃみは、お馬鹿タレントのようなポジションにいるが、正直で、気を遣うこともできる人間だと言うこともわかるので、印象は悪くない。 生駒里奈は、乃木坂の頃から、なぜか気になる存在だった。アイドル好きなわけではない。何か、他の人とは違うものを抱えているような気がしたのだ。 乃木坂卒業後、「チカラウタ」という番組で、いじめを受けた体験を語っていて、何かわかったような気がした。乃木坂のセンターから外れた時、重圧から逃れられたことでホッとして倒れた映像も印象的だった。 今回の「カズレーザーと学ぶ」で、印象に残った生駒語録。・そもそもコミュニケーションが苦手なタイプが、たくさん人と関わらなくてはならない芸能界に入って孤立して、でも、そこで得た経験で人とつながることも救いになると気づけた。・エンターテインメントとして選抜やアンダーがあり、デビュー一発目から、まだ何もできないのにここにいるのはどうなんだというところから、自尊心が低くなった。・人がいても孤独を感じて、趣味もなければ頼れる場所も限定されていて孤独だった。・センターだった時、自分の悩みを人に言うと、それがうらやましいものになってしまうから、誰にも相談できないし、言ったところで解決できないから、自分で押さえ込んで、気づいたら、周りが真っ暗闇のようだった。選択肢がなかった。 特にファンというわけではないのだが、内省できる彼女のような人が、精神的に安定した生活を得られるように願っている。
2023.12.20
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昨日の「ぽかぽか」に志穂美悦子が出演した。 ビックリ仰天。見てさらに驚いたのが、見ればすぐに志穂美悦子だとわかる容姿だったこと。 37年ぶりの本格的な生テレビ出演だそうだが、雰囲気が変わらない。 本格的なトレーニングはしていないそうだが、簡単なトレーニング法を紹介し、芸能界を引退するつもりではなかったこと、家庭内のこと、フラワーアーティストとしての活動などを語っていた。 懐かしい。元気そうでうれしい。 「キカイダー01」のビジンダーから見ているし、東映時代の映画もほとんど見た。 JACのミュージカル「ゆかいな海賊大冒険」も新宿コマ劇場で見た。 懐かしいなあ。
2023.12.05
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「週刊さんまとマツコ」という番組で、12日、19日と二週にわたってMAXを取りあげてくれた。 デビューから頂点を極め、ミーナの脱退からの低迷、アキの加入と脱退、ミーナの再加入と、MAXの歴史を丁寧にたどっていた。 MAXは皆本音で語り、さんまもマツコも遠慮なしに突っ込む。 2週目には、アキが登場し、初めてのMAX5人でのテレビ出演。なんとアキは15年振りのテレビ出演なのだそうだ。 アキは結婚して母親になったと聞いていたが、なんと、今年離婚したのだそうだ。今では子供向けのダンス講師をしているという。 MAXの存続が危うくなるような低迷期をよく支えてくれた。 実はミーナの脱退は、他のメンバーには青天の霹靂だったことがファンには理解できていなかったので、アキはつらいことが多かっただろう。 わだかまりもなく5人で楽しく話していたのが良かった。 見ていて明るい気持ちになれる番組だった。
2023.11.19
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「週刊さんまとマツコ」という番組で、MAXを取りあげてくれた。 さんまはほとんど何も知らないのだが、マツコ・デラックスがMAXのスーパーモンキーズ時代から知っていて感心する。今でも2丁目ではMAXはトップスターなのだそうだ。 歯に衣着せず、Vシネマの「レディースMAX」に対して否定的なことも言っていた。 番組では進行役の吉村が「うっすら消えない」と言っていたが、まさにその通りで、しぶとく生き残っているのが、見ていて楽しく、うれしいのだ。 活動28年のMAXは、長く続いている女性グループとしては第2位で、1位はこまどり姉妹なのだそうだ。 こまどり姉妹を抜いて1位になるためには、あと60年続けなくてはならないと言っていた。 MAXは1995年デビュー。こまどり姉妹のデビューが1959年で活動64年。 先は長いなあ。
2023.11.12
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NHK朝ドラの「らんまん」。 南方熊楠からの手紙が出てきた時には驚いた。話が複雑になるからだ。 また、登場人物は、モデルの名をちょっと変えた架空の人物にしてあるのに、南方熊楠だけそのままの名前。 どうなるのだろう、と思っていたが、結局主人公は熊楠とは面会せず、手紙などで登場するだけだった。 互いに目指すところが違っている。柳田国男と南方熊楠の書簡集を読んだことがあるが、いずれすれ違いが大きくなって決別することになっただろう。 ただ、神社合祀という明治政府の愚策を取り上げたことには意味がある。
2023.09.21
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科捜研の女を見ていたら、老夫婦が出ていた。夫の方が「ウルトラマン80」の長谷川初範であったことはすぐにわかったが、入院中の妻は知らない人だと思い込んでいた。 ところが、エンドタイトルを見てびくり仰天。水沢有美だった。 なんと言っても「俺たちの旅の、アパートの主人の娘が一番印象に残っている。 「乙女座」とう女性デュオでも活動していた。 今でも元気で女優業を続けているのだなあ。 ああ、何もかも懐かしい。
2023.09.02
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レコーダーの中を整理しようと、過去に録画したものを確認していたら、「アイドル」という番組があった。録画日は8月11日。今年の特集ドラマはアナウンサーの話だったはずだ。確認したら、去年放送されたものを、録画したまま見ないでいたのだった。 時間があったので見てみた。 新宿の「ムーラン・ルージュ」が舞台。主演は、去年からぐっといろいろ見るようになった古川琴音。 女優を目指して上京した少女が、トップ女優となり、「アイドル」という、それまでになかった存在になっていく。 戦争に関わるドラマなので、検閲や、戦地への慰問、学徒動員などが描かれるが、そういうことよりも、一人の女性の物語として描かれている。 主人公は実在の人物だそうだ。 面白かったのだが、戦後の場面で、美空和枝という、美空ひばりを思わせる少女が出てきた意味がわからなかった。公式サイト
2023.08.23
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NHKが毎年8月に放送している、戦争関連のドラマ。今年は、NHKのアナウンサーがどのように戦争に関わったか。 実在の和田信賢というアナウンサーがどのように戦争に関わったかということよりも、どのようなアナウンサーであったかということを描いている。 虚偽の情報を流し、戦意高揚に協力するのが仕事であれば、それに逆らうことはできない。 興味深かったのは、東南アジアで、現地人を利用して放送を通じて投稿を呼びかけていたこと。 戦争協力は戦争協力だ、そうなるように圧力をかけたのは国民だったのではないのか。 主演の森田剛は、アナウンサーとしては声に特徴がありすぎるように感じたが、写真を見る限り、本人に似ている。本人は40歳で亡くなっているが、当時の40歳は今の50歳ぐらいの感覚だったのではないだろうか。 妻となる女性は、背が高く、キリッとした顔立ちで、見たことがある人だなあとは思っていたのだが、最後まで橋本愛だとわからなかった。 ちょうど、BSで「あまちゃん」の再放送をしているのを見ていたのに。 着物を着ると印象がずいぶん変わるものだ。
2023.08.16
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草刈正雄の母親と父親の歴史を探る。 父親は米兵で、朝鮮戦争で死んだと聞かされていたのだが、事実ではなかった。 両親の出会い、別れ、母親の苦労、帰国した父親のその後。 草刈正雄のいとこが登場した時には、似ているので驚いた。 テレビ朝日で放送した「僕たちは戦争を知らない」で取り上げられた女性のような境遇の人は大勢いた。草刈正雄もその中の一人だった。 親族がアメリカにいることを知った草刈正雄は会いに行くが、わだかまりはある。 見ていて涙が流れた。公式サイト
2023.08.15
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これは投稿時、「僕たちは践祚を知らない」となっていたが、入力ミスに気づいて「践祚」を戦争」に改めました。このことについては、ここに書きました。 去年も放送した、ジャニーズのアイドルが戦争体験者の経験を聞きに行くシリーズ。 今回最も印象に残ったのは、戦争体験者ではなく、戦後生まれの女性の体験談。 米兵と日本人女性との間に生まれ、エリザベス・サンダー・ホームに預けられた女性の体験談。 預ける方も預けられる方もいろいろな思いがあった。 孤児を引き取って育てた施設の運営者たちは立派だと思う。名前からすると外国人が作ったように見えるが、作ったのは日本人。 キリスト教の理念に基づく施設で、こういう所に発揮されるキリスト教精神を否定するわけではないが、そもそも、親がいながら孤児として生きていかなければならない子供たちが生まれることを、欧米のキリスト教精神は防ぐことができなかったのだろうか。 インタビューを受けた女性は、自分を施設に預けた母親を恨んではいないという。ずいぶん時間がたってから、母親にとっては孫にあたる我が子にも会わせたようだ。 幸福も不幸も人それぞれで一つではない。実の親と暮らしているがために苦しんでいる子供も多い。 それでも、戦争さえなければ、このような施設が作られることもなく、苦しむ母親や子供がいなかったことはたしかだ。 公式サイト
2023.08.14
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毎週聞いている、NHKの木曜日の「ふんわり」。六角精児が担当で、懐かしい曲やそれにまつわる話が聞ける。 今週は、音楽プロデューサー長門芳郎をゲストに迎え、後に日本の音楽に大きな影響を与えることになったグループとの関わりを聞いていた。 私は不明にしてこの人のことを知らなかったが、シュガーベイブやはっぴいえんどに関わった人なのだ。 この人の経歴を紹介する中で、細野晴臣ははっぴぃえんど解散後、キャラメル・ママやティン・パン・アレーを経てYMO結成に至ったというようなことを言っていたが、おぼろげな記憶を確認したところ、キャラメル・ママとティン・パン・アレーは同じもので、途中で改名しただけだ。 フォーク少年ではあったが、大滝詠一や山下達郎はなぜかあまり縁がなかった。歌がうますぎて、素人臭さが魅力のフォークソングとは縁遠いように感じたのだろうか。 さて、この放送を聞いていて、「キャラメル・ママ」から思い出したのが、かつてNHKで放送されていた「ピコピコポン」という人形劇。 教育テレビの15分枠の人形劇で、子供向けのものなのだが、斬新な作りだった。 ある惑星のグーグー島を舞台に、主な登場人物は4人で、毎回ドタバタが繰り広げられる。子供と一緒に見ているうちに、「大きい小さい」や「順番」といった、算数に関する概念を教えようというものだと言うことはわかったのだが、そんなことを感じさせない作りだった。 詳しい人はいるもので、Wikipediaに詳しい説明がある。 通常、教育テレビの番組は一週間に二回放送されるのだが、これは二週間で一話で、同じ話が四回放送されていた。 翌年の再放送では、一週間に二回放送で、翌週には次の話になっていたので、「これでは半年で終わってしまう」と思っていたが、半年後の最終回を見てびっくり。 最初の年は、グーグー島から宇宙へ飛び立って終わったのだが、今度は、宇宙船が離陸した途端、グーグー島がひっくり返り、裏グーグー島なるものが登場して、そこが舞台になった。 その島を支配するのが「キャンディ・ママ」だった。さらにその次の年には、倉グーグー島とは違う世界が現れて、後半は新しい物語という作りになっていた。 思い出したのがこの「キャンディ・ママ」。名前の由来がなんだかよくわからない。 キャンディがアイテムとして登場するのだがそれにしても「キャンディ・ママ」って何だろう。 今回久しぶりに「キャラメル・ママ」の名を聞いて、関連があるのではないかと思った次第。 全く関係ないのかもしれないが、関係があった方が楽しい。 「ふんわり」公式サイト
2023.07.21
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「クイズ あなたは小学5年生より賢いの?」という番組を毎週見ている。 クイズ番組だから見ているのだが、なぜか、問題に解答しているところを飛ばし、なぜ挑戦するのかを繰り返し流したりする不思議な番組。 それはさておき、30日の放送で、最後に関ジャニ∞の丸山隆平が登場した。 「事務所に高学歴の人が増えてきたが、低学歴でもできるというところを見せたい」という内容の意気込みを語っていた。 なるほど、ジャニーズ事務所には大卒どころか大学院卒もいる。 丸山自身は「低学歴」とは言っても、高卒。昔のアイドルは高校中退が当たり前だったよ。シブがき隊とか。 関ジャニ∞では、高校を卒業していないのは、横山と大倉の二人だけで、この二人が高卒認定試験に挑戦した企画をテレビで見た。記憶力は人並み優れているので、二人とも無事合格。 だからといって仕事が変わるわけではないが、挑戦してみせるというのが重要なのだろう。 さて丸山の成績はというと、知力が問われる、注意深く考えればわかる問題が多かったためか、10問連続正解に成功し、300万円に挑戦。 残念ながらあと少し、ということろで300万円獲得を逃してしまった。 大健闘だ。
2023.07.01
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NHKラジオの「大竹しのぶのスピーカーズコーナー」で、「コメットさん」の主題歌を取り上げていた。子供の頃に見ていた。懐かしい。 放送されたのは後期のものだそうだが、主題歌は覚えていない。 コメットさんが住み込みで働くことになった家の兄弟二人の子供が中心の話だった。二人が秘密基地を作ろうとした話は覚えている。 10年後、リメイクされが、これはコメットさんが毎週誰かを好きになってしまう話で、途中で見るのをやめた。 アニメ版は見ていない。 今もこういう子供中心のドラマはあるのだろうか。 我が家の子供が小さい時に見ていた魔法少女ちゅうかなぱいぱい!は、「コメットさん」のようだと感心しながら一緒に見ていた。 残念ながら主役が引退するということで、半年で終わり、設定をそのまま使って、島崎和歌子の「ちゅうかないぱねま」になったが、これは、主人公が行方不明の恋人を探す話だった。 学園ドラマも、昔は生徒が主人公だったが、「金八先生」以来、教師を主人公にするのが当然のことになってしまった。 メディアの人たちは、学校の主人公は生徒ではなく教師だと思っているのだろう。 最近では、NHKで放送された「古見さんは、コミュ症です。」が、生徒が中心の話だった。作ろうと思えば作れるらしい。
2023.06.29
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「南海キャンディーズ」の山里と、「オードリー」の若林の、それぞれがいかに売れない時代を過ごし、今日に至ったかを描くドラマ。 正直なところ、この二人に特に興味があるわけではないのだが、ほとんど実話だというので見てみた。 第一回はナレーション過多でドラマに集中できなかったが、見ているうちになれてきた。 驚いたのは、山里役の森本慎太郎と若林役の高橋海人。気味が悪いほど、それぞれが演じている人物に声が似ている。もちろん、似せてはいるのだろうが、似せようと思えば似せられるわけではないだろう。 そう思って見ているうちに、山里も若林も、地声でいつも通りに話しているのではなく、営業向けの声を出しているのではないか、と思うようになった。いわば人工的なこえなのだ。だからまねることができるのではないだろうか。そして、コンビの声の対比ということも考えるようになった。 「南海キャンディーズ」は、しずちゃんのボソボソとした話し方に対して、山里は、聞くものに不快感を与えかねない声の張り上げ方をする。「オードリーは不思議なテンションの春日に対して、若林は独り言のように話す。こういう対比があるからこそ印象に残るのではないだろうか。 例えば、「ダウンタウン」の濱田は常に声を張っているが、松本は抑えた声で話す。 声と言えば、ナレーションが日本テレビの水卜麻美アナウンサーなのにも驚いた。 いつも元気いっぱいの感じなのに、こういう押さえた声も出せるのだ。さすがだ。 声のことを書いたが、他にも気になることがある。人物名だ。 皆実名そのままで役者が演じているが、主要な人物なのにドラマでは架空の名前になっている人がいる。谷勝太という名になっている前田健だ。 松浦亜弥の物真似で有名になったが、がっしりした体つきの、ひげそり後の青々とした人だった。ゲイのような感じだとは思っていたが、本人がカミングアウトしていた。 藤井隆が演じているのがまさに配役の妙で、藤井隆は最初はゲイではないのにゲイの振りをして売り出していたので、ゲイらしく見える。 なぜかこの人だけ実名ではない。亡くなっているので、本人の許可が得られないからなのだろうか。 無責任な立場から言えば、こういう人がいた、ということを、ドラマの中でしっかり実名で描いてほしかった。
2023.06.20
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第1話「シルバー・シート」は老人の話。 過去の活躍は評価されず、行き場のない老人として、民間の老人ホームで肩身の狭い思いをしながら生きている。 老人たちが、志村喬、笠智衆、加藤嘉、藤原釜足、殿山泰司と名優がそろっている。 老人のやり場のない怒りが描かれているが、社会問題とまではならなかったのが残念。 第2部「墓場の島」では、なんと根津甚八が歌手の役。 大河ドラマ「黄金の日日」の前年なので、このときはまだ無名だったはず。 ドラマの中にはただの「歌手」としてキャンディーズが登場するのだが、このときは既に有名歌手だった。「シンデレラ」という言葉が出てくる歌を歌っているが、この歌には覚えがない。 人気歌手になった男の苦悩だけではなく、一見悪人に見えるマネージャー(高松英郎)の苦悩も描かれる。マネージャーが鶴田浩二の軍隊仲間だったというのはできすぎだが、特攻隊の生き残りのそれぞれの苦悩を描く、という面もあるので、必要な設定だったのだろう。 第3話「別離」は、桃井かおりとの別れが中心。 今回見直したら、ちゃんと体に不調を抱えているという伏線が描かれていた。 水谷豊のプロポーズにははっきりした答えを出さず、死期が近いことを悟って鶴田浩二に頼る。 鶴田浩二はそれを受け入れ、自分が世話をするのだが、客観的に見れば自分も相手に依存している状態になってしまう。 この話は覚えているが、時間をおいてみてみると、だいぶ印象が違う。 時代を感じさせるのは、とにかく誰もがたばこを吸うこと。桃井かおりもしょっちゅう吸っている。 また、鶴田浩二が自分のアパートでは、寝間着を着ている。すでにパジャマが普及していたが、年配者はまだ寝間着を着ていたのだろう。古い人間であることを示すための演出だったのだろうか。
2023.05.31
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第2部は、一人前面している水谷豊よりも年齢が上の柴俊夫が入社する。 社会経験があり、空手の経験者で格闘も得意。しかし、かつて意に染まぬ仕事で取引相手を苦しめた経験から、嫌な現場には行かないと主張する。 第1話は、その対応に不満を持つ同僚とも軋轢や、ある大きな工場を持つ会社の近辺で起こった事件への対応での鶴田浩二との軋轢。 当時としては珍しくないことだったのだが、とにかくどこでもたばこを吸う。 第2話は、女子高生と両親との断絶。 鶴田浩二は、両親の対応に苛立ちを見せる。 なんと、人気ロックグループとしてゴダイゴがゴダイゴとして出演している。「西遊記」の前なので、まだ無名時代。クレジットを見ると、音楽はミッキー吉野で、ゴダイゴが演奏していたのだった。 おっかけの少女がけがをしたところで警備会社の責任にはならないと思うし、女子高校生が鶴田浩二を訪ねてくるのも不自然だが、まあ、そこはドラマなので。 第3話はサスペンス仕立てで、東京から釧路へ向かうフェリーが舞台。 爆破予告をしてきた犯人との攻防があるが、こういう場合は、警備会社だけではなく、警察が関わるはず。 第2部は、設定にやや無理があった。
2023.05.22
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