hongming漫筆

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2005.12.11
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カテゴリ: その他の映画
ジェネオン エンタテインメント 大林宣彦DVDコレクション なごり雪 デラックス版  大分県の臼杵という町を舞台にして、伊勢正三の歌を映画化。市をあげて協力した映画だそうだ。
 50歳になった男(三浦友和)が、故郷の幼なじみ(ベンガル)の妻の雪子が危篤だというので帰郷し、再び故郷を離れるまで。
 独白と回想シーンがほとんど。
 下駄履きに番傘の高校生だったり、女性を巡って決闘したりと、明治のバンカラを現代に持ち込み、あり得ない青春物語として描いている。
 かつての「 転校生 」などの尾道映画を思い出させる。
 男二人は、中年になった姿だが、主人公に思いを寄せていた少女(須藤温子)は回想シーンにしか姿を見せず、現在は、包帯でグルグル巻で、顔が見えない。
 回想の中で生き続けているのだ。
 感心したのは、少女を駅で見送る場面が現実には起こらないこと。

 現実の煩わしさの中で生き続けていかない身としては、回想の中ばかりが美しく思える。
 青春映画でありながら、中年映画なのであった。
 雪子を演じた須藤温子がよかった。役にピッタリ。

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Last updated  2005.12.11 13:14:42 コメントを書く


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