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県が2011(平成23)年度、音楽家の坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体「モア・トゥリーズ」(東京都)と、環境と調和した新たな観光振興についての協定締結を計画していることが分かった。同団体のノウハウを活用し、年間を通じてカーボン・オフセットの仕組みを導入した環境配慮型の宿泊プランを提供。県が提唱する、人にも環境にも優しい新たな旅スタイル「ぎふウェルネス・ツーリズム」の確立を目指す。 具体的には、県内の森林組合がモア・トゥリーズとともに間伐を進める「モア・トゥリーズの森」を設け、この森が吸収する二酸化炭素の量を、環境省が創設したオフセット・クレジット制度「J―VER」により認証を受けて、クレジット化(証書化)する。 このクレジットを宿泊客に旅行代に含む形で購入してもらい、宿泊に伴い空調や照明により排出される二酸化炭素を相殺する。クレジットの売り上げは森林整備に役立てられ、宿泊客が森林保全に協力できる仕組みだ。 モア・トゥリーズは間伐材を使った時計やベンチなどの企画、販売も手掛けており、県産の新たな間伐材グッズを開発するなど、旅行者に目に見える形で環境に配慮した旅を実感してもらえる方法を検討している。県はカーボン・オフセットのノウハウを保有し、自治体とも植林活動などで連携実績があることから、モア・トゥリーズとの連携を検討。モア・トゥリーズも環境と観光振興を組み合わせる県の取り組みを評価し、交流が始まった。 県はすでにモア・トゥリーズと連携して、今月から楽天トラベルで販売されたカーボン・オフセット宿泊プランのプレゼントとして、間伐材の「木のはがき」を製作したほか、県内森林組合のJ―VERの認証取得に向けた調整も進めており、今後こうした取り組みを拡大させ、県ならではの環境配慮型の旅スタイルを提案していく。
2010.12.31
10月に始まった「仙台・宮城『伊達(だて)な旅』キャンペーン」のファイナルイベントが27日、JR仙台駅構内で行われた。奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」が演武を披露したほか、むすび丸ら観光PRキャラクターも駆け付け、キャンペーンの成功を祝った。 キャンペーンは「おもてなし」や「宮城の旅ブランド化」などをキーワードに、10~12月、県内各地でイベントや宣伝活動による観光客の誘致を目指して行われた。 推進協議会によると、11月の観光客数は前年同月比2・8%増、宿泊客数は同2・3%増。08年の岩手・宮城内陸地震から復興し3年ぶりに山開きした栗駒山には、紅葉が長く続いたこともあり10、11両月で計約6万3000人が訪れた。
2010.12.30
簡単な操作でロボットを動かし、自宅など遠隔地からでも観光ガイドができるシステムの実証実験が、来年1月下旬から約1カ月間、奈良市総合観光案内所(同市三条本町)で実施される。 地元の名所や文化について詳しい知識を持ちながらも、連日現地に赴いての案内は難しい高齢者などの観光ボランティアを対象とし、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府)が短時間で学べるロボット操作技術を開発した。 この「遠隔観光ガイド実験システム」と連動した観光案内ロボット「Robovie(ロボビー)」が同案内所に設置され、実証実験が行われる。 簡単な操作で約250パターンの身ぶり手ぶりを加えた言葉を、ロボットを通じて発信することができるといい、パソコンに不慣れな人にも対応している。 このため、自宅や職場など遠隔地でも現地にいるように観光ガイドができるといい、「実験を通じて、誰もが簡単に操作できるロボットサービスの普及促進につながれば」(同社広報担当者)と話している。
2010.12.29
医療をキーワードに海外から観光客を呼び込む医療観光事業を拡充するため、JTBは20日、都内の2つの美容外科医院と提携すると発表した。外国人向けに検診を行う提携医療機関を6カ所増やし、計9カ所に拡大する。 JTBは、提携先の美容外科医院への予約手続きの代行のほか、交通や宿泊の手配、通訳などを行う。これまで手がけてきた検診に加え、アンチエイジング(抗加齢)などの美容関連サービスを受けられるツアー商品を新たに導入する。日本の高度な医療、美容技術に関心を持つ新興国の富裕層の訪日旅行の取り扱いを増やすのが狙いだ。 政府は今月17日、来年1月から外国人患者の日本滞在期間をこれまでの最長90日から6カ月間に延長し、医療滞在査証(ビザ)の発給を始めることを決定した。これを受け、JTBは今後、特に需要が見込まれる中国の現地旅行代理店との新たな契約や、販売用マニュアルの整備などに取り組む。
2010.12.28
グルーポンに代表される共同購入クーポンサービスを活用する老舗高級旅館やホテルが増えている。その中には、長野県軽井沢の老舗高級ホテルの万平ホテルや加賀山代温泉で100年続く老舗旅館のホテル百万石といった名前も見られる。 共同購入クーポンは、定価の50%OFF、60%OFFは当たり前。最大90%超ということもある。老舗高級ホテルの場合、安売りによってブランドイメージが損なわれる可能性もあるが、クーポンサイトにとっては「目玉」商品。ホテルによっては、そうそうあるチャンスではないようだ。■売り出し、即完売の老舗高級ホテル 軽井沢の万平ホテルといえば、1894年に創られた亀屋ホテルが前身の、クラシックな佇まいの超高級ホテル。そんなホテルの宿泊券がリクルートが運営する割引チケットの共同購入サイト「ポンパレ」に登場した。通常価格10万3000円のコテージスイート(1~4人の利用)が、50%OFFの5万1500円で売り出された。30組限定。すでに完売だ。 加賀山代温泉の老舗高級旅館の「ホテル百万石」の宿泊プランは、通常であれば1泊2食付2万5000円が実質60%OFFの9999円で、「トクー!ポン」で売り出された。 こうした老舗高級旅館やホテルが共同購入クーポンサイトを活用するケースは増えている。「トクー!ポン」を運営するクーコムは、「老舗や高級宿にかかわらず、稼働率が下がっているなかで、多くのお客様に足を運んでいただくことでリピートにつなげていく。そのことを実現したクーポンの仕組みは、理にかなっていると思います」と説明する。 ホテル百万石のケースでは、最近増えてきた中国人観光客が、尖閣諸島問題をきっかけにキャンセルが相次いだことで頭を痛めていた。その「穴埋め」として着目したのがこの共同購入クーポンだったという。■低価格の「恒常化」懸念 前出の「トクー!ポン」で販売した老舗旅館や高級ホテルには、首都圏では栃木県湯西川温泉のホテル伴久や、群馬県水上温泉の水上高原ホテル200などがある。「安売り」とは無縁と思われていた老舗高級ホテルだが、その高級なイメージもあって、なかなか価格を下げられないでいた。それが景気低迷で悠長なことも言っていられなくなった。 その一方で、共同購入のクーポンサイトは大人気。あるホテルの関係者は「繁閑期の集客方法として試してみた」と話しており、クーポンサイトは人数や期限を「限定」できるので導入しやすいという。マーケティングの「ツール」としても考えているようだ。 半面、別の老舗ホテルの関係者は「低価格路線を続けていくわけではない」と説明。「さまざまなことを試してはいるが、何度もクーポンを使うようなことになると結果的に低価格が恒常化してしまう」と懸念する。 そうなると、「誰もが一度は泊まってみたい」老舗高級ホテルがクーポンサイトに頻繁に登場することはない。クーポンサイトとしては「目玉」商品になり得る、人気の老舗高級旅館やホテルをいかに呼び込むかが腕の見せどころといえそうだ。
2010.12.27
日本航空のボーイング747-400型機が来年3月に退役するのを前に、ジャルパックとJTBは17日、チャーター便のラストフライトでグアムに1泊2日で行くツアーを発売すると発表した。ツアー日程は来年2月26~27日で、21日に発売する。ジャンボファンには垂涎のツアーとなりそうだ。 注目は客室の前方中央にある唯一の1人席。ファンの間では、人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」をイメージして、「艦長席」と呼ばれるプレミアムシートだ。この一席だけは、B747-400にちなみ74万7400円で売り出す。他の席のツアー代金は、2人1室利用で1人13万8千円から。 初日の夜は宿泊先のホテルで、機長によるトークショーが開かれる。翌日は同型機が一瞬だけ滑走路に着き、再び飛び立つ「タッチ・アンド・ゴー」をツアー参加者限定スポットから撮影する。搭乗証明書や記念品のプレゼントもある。
2010.12.26
楽天トラベルは12月23日、ニューヨークに現地法人を設立する。会社名は「Rakuten Travel USA Inc」で、同時にニューヨーク支店も開設。米国への旅行取扱高のさらなる拡大をはかるとともに、日本人旅行者だけでなく、米国内での需要を取り込むなど様々な取り組みを展開する方針だ。ニューヨーク支店では、インターネット・トラベル・コンサルタントなど6名を配置。ホテルの仕入れ営業や契約施設へのサポートなどを実施する。 楽天トラベルの海外拠点はニューヨークが11ヶ所目。これまで中国や韓国などから店舗網を拡大してきたがハワイを除けば欧米、長距離方面では初めての開設となる。なお、今回の設立に合わせて、ハワイ支店は米国現地法人の傘下に移管する。
2010.12.25
観光庁がとりまとめた主要旅行会社の2010年10月の旅行総取扱額は、前年比5.3%増の5649億2133万8000円となった。昨年の大型連休の反動で前年割れした9月を除くと、3月から増加傾向が持続している。特に海外旅行は11.7%増の1947億5656万1000円と2ケタ増。海外旅行の募集型企画旅行の取扱人数は7.8%減の34万7717人であったものの、燃油サーチャージの値上がりもあり、取扱額は4.3%増の596億3100万3000円と増加。また、国内旅行も2.0%増の3622億6686万4000円、外国人旅行も14.6%増の78億9791万3000円となった。 海外旅行の取扱額を企業別に比較すると、規模ではジェイティービー(JTB)グループ14社が10.7%増の357億6540万円で首位となり、エイチ・アイ・エス(HIS)が23.4%増の247億6925万7000円、阪急阪神交通社グループが9.7%増の229億5069万円で続いた。 一方、伸び率では、i.JTBが91.0%増となったほか、エムハートツーリストが56.6%増、JTB北海道が44.6%増、楽天トラベルが41.3%増などで続いた。また、5位から7位には郵船トラベルや日新航空サービス、日立トラベルビューローなど業務渡航を強みとする企業が並んでいる。 なお、海外取扱額上位10位の企業のうち、阪急交通社と日本旅行、クラブツーリズム、日本通運の海外旅行取扱額は、2008年の実績も上回っている。
2010.12.24
トリップアドバイザーはこのほど、リクルートのじゃらんnetと国内宿泊施設の予約業務で提携した。トリップアドバイザーの国内宿泊施設のクチコミページに、該当するじゃらんnetの予約ページをリンクし、日程や人数などの条件を入力することで、空室や宿泊料金の確認、予約をできるようにした。ユーザーは、トリップアドバイザーのクチコミやエリアごとのランキングデータで宿泊施設の評判を確認してから、じゃらんnetの95万件以上の宿泊プランをスムーズに予約できるようになる。 トリップアドバイザーでは、これまでも日本旅行や楽天トラベルなどと宿泊予約で提携しており、今後も国内旅行予約サイトとの提携を推進する方針だ。
2010.12.23
楽天と全日本空輸(ANA)はこのほど、06年7月に締結した国内ダイナミックパッケージ(DP)「ANA楽パック」について業務提携の範囲を拡大し、1日から楽天トラベルが運営する総合旅行サイト「楽天トラベル」で、楽天トラベルが扱う海外宿泊施設とANAの国際線航空券を組み合わせた海外DPの取り扱いを始めた。今後、国際線航空券と国内宿泊のDP商品の取り扱いも行う考え。DPの取り扱い範囲を広げることで、旅行市場の活性化と利用者の獲得を図りたい考えだ。 海外版のANA楽パックは、ANAが運航する、成田、羽田、中部、関西の各空港発の国際線週846便と、楽天トラベルが取り扱う約5万9千軒の海外の宿泊施設を自由に組み合わせて一括予約できるもの。7カ月前から予約できるうえ、座席指定ができるのが特徴。海外便に乗り継ぐための国内便も一緒に予約できる。着地はロンドン、パリ、ホノルル、上海など11都市。今後随時拡大する予定という。 フライトマイルの付与率については、一般的な旅行商品が50%のところ、海外版ANA楽パックの場合は70%に設定。国内線から乗り継ぎ利用については、国内線区間の付与率を100%とし、地方空港発、羽田経由の海外旅行需要の活性化を図った。 提携について1日会見した片野坂真哉・ANA取締役営業推進本部長は、「グローバルな会社である楽天と足並みをそろえ、消費者ニーズに合った便利なサイトに育てていきたい」と意欲を語った。取り扱い目標について岡武公士楽天トラベル社長は私見として、「5年以内にANAの国際線取扱額3千億円の5%、150億円」と述べた。 併せて訪日需要対策の面でも連携を強化。第1弾として両社の英語、中国語、韓国語サイトの相互リンクを始めた。今後国内のデスティネーションを外国人にPRするためのウェブコンテンツの充実なども図っていく予定。訪日需要向けの連携について岡武社長は、「海外DPを始めたことで、国際線航空券と国内宿泊を組み合わせた訪日客向けDP商品も可能となった」と話し、近い将来、訪日客向けDP商品の販売を手掛ける意向であることを明言した。 両社は06年4月に共同出資会社「楽天ANAトラベルオンライン」を設立し、10月から予約を開始。年内に累計利用者数が100万人を突破する見込み。今年度の取り扱い目標である200億円も達成可能としている。
2010.12.22
楽天トラベルによると、2010年12月29日から1月3日までの予約状況で、海外旅行の予約人泊数は12月5日時点で前年比35.3%増で推移している。特に韓国が36.2%増、台湾が92.1%増、インドネシアが152.4%増となるなどアジアが好調。尖閣問題などにより中国は弱含みであるものの、全体的には短期間で旅行できる方面に人気が集中する傾向にあるという。 また、同期間の国内旅行は24.2%増で、神奈川が50.8%増、山梨が41.7%増となるなど東京近郊が好調。海外同様、日並びから長い休暇が取りにくい影響で、近場で手軽に行ける旅行の人気が高い様子だ。ただし、九州エリアも30%増を超える県が多いといい、鹿児島が35.8%増となっているほか、ハウステンボスが注目を集める長崎が31.4%増、熊本が30.1%増などとなった。出発地別では、東京や大阪など遠方からだけでなく、九州内での予約も伸びているという。 国内旅行ではこのほか、12月23日から25日のクリスマス需要が73.8%増と大きく拡大。日並びの良さもあり、24日は74.2%増、25日は97.1%増となった。早期割引や、事前にウェブ上で支払い手続きが可能なオンラインカード決済が人気という。
2010.12.19
JTBが17日発表した2011年の旅行動向見通しによると、国内旅行者数は、今年の見込みに比べ1・2%増の3億200万人に増え、5年ぶりに3億人の大台に乗せると予想している。ただ、所得の減少で節約志向がさらに強まり、1回の旅行で使う平均消費額は、同0・6%増の3万2200円にとどまるとみている。 来年は、3連休が今年より3回多いことに加え、12月の東北新幹線に続き、九州新幹線(鹿児島ルート)も来年3月に全線開業することで、本州最北の青森と九州最南の鹿児島が脚光を浴びるとみている。 また世界最高の自立式電波塔「東京スカイツリー」が11年12月に完成予定で、東京の下町地域にも観光客が集まりそうだ。 一方、海外旅行者数は3・7%増の1730万人と2年連続で前年を上回ると予想。円高傾向が続く可能性が高いほか、羽田空港の国際化や格安航空会社(LCC)の相次ぐ就航先の拡大も追い風となる。 方面別では羽田の発着路線が充実している韓国や香港など、東アジアが伸びると予想。近距離が増えるため、平均消費額は1・9%減の25万6000円に減るとみている。 一方、訪日外国人は、5・7%増の920万人と過去最高を記録すると予想しており、政府が10年の達成を目指していた1000万人には、来年も届きそうにない。
2010.12.18
グリーは2日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「GREE」の「Social Feedback」機能を楽天が運営する「楽天市場」など4サイトに導入することで合意した。 「Social Feedback」は、ブログやニュースサイト、ECサイトなどのコンテンツを GREE ユーザーの間で共有できるようにするための機能。 ユーザーはWebサイト上に設置してある Social Feedbackのボタンをクリックすることで、該当ページのコンテンツが「GREE」のタイムラインに投稿され、友だちと共有することができる。 楽天は、Social Feedbackを設置することで、口コミ効果による「販売促進につながる」(グリー)というメリットがある。 なお、楽天での導入が決まったWebサイトは、「楽天市場」(11/25から)、「楽天ブックス」(12/2から)、「楽天トラベル」(12/2から)、「楽天デリバリー」(12/7)の4サイト。 9月14日より試験的に導入してた「楽天オークション」での運営が順調だったのを受け、今回の導入に至った。 GREEの9月時点の会員数は、 2,246万人。アクセス数は、モバイルサイト 465億2,000万PV、PCサイト 5億PV。中期的な会員数の目標は1億人。 今後も「より使いやすく、楽しんでいただくサイト」(グリー)を目指し、API提供においても積極的におこなっていく。
2010.12.06
楽天と全日空(NH)は12月1日、「ANA楽パック」で海外ダイナミックパッケージの取り扱いを開始する。NHが提供する週846便(2010年11月時点)の国際線航空券と、楽天トラベルが取り扱う海外の宿泊施設約5万9000軒の中から、顧客がウェブサイト上で自由に組み合わせることができる。楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏は、個人的な見解として、「5年以内に全体(NHの国際線流通額)のシェア5%をめざす」と話し、国内に続き海外での成功に自信を示した。NH取締役営業推進本部長の片野坂真哉氏は、羽田の国際化により地方路線と組み合わせた海外旅行の需要を見込めるとして、「消費者にとって便利な海外旅行サイトに育てたい」と意気込みを述べた。 12月1日時点では、第1弾としてソウル、北京、上海、香港、台湾、バンコク、ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、ホノルルの11都市を取り扱う。今後順次NHが就航するその他の都市でも展開していく。このうち、羽田路線は9路線のうち7路線をカバーしており、1日930便(11月時点)を運航する国内線を活用した地方需要の取り込みも見込んでいる。さらに、世界各都市の現地オプショナルツアーを組み合わせることもできる。 今回の「ANA楽パック」海外ダイナミックパッケージでは、これまで発券後にしかできなかった事前座席指定が、最大7ヶ月前からの予約完了後すぐにできるようになった。また、PEX航空券を取り扱うことでANAフライトマイルの付与率が70%となり、一般の旅行商品の付与率50%に比べてお得感を持たせた。このほか、国内線乗り継ぎ区間は付与率100%とした。このほか、オープニングキャンペーンとして、2011年1月11日まで、国内、海外のANA楽パックを利用すると楽天スーパーポイントを提供する。 また、2011年4月にスターアライアンスの共同事業にあわせた、ユナイテッド航空(UA)、コンチネンタル航空(CO)の活用については、「共同事業について協議中なのでこれからのテーマ」(片野坂氏)とし、NHとしては対象としていきたいという。ANAセールスの旅行商品への影響についてNH広報室は、海外ダイナミックパッケージ市場がまだ成熟していないことから、「むしろ、海外旅行が活性化するとすれば相乗効果になるのでは」との見解を示した。 なお、両社は2006年4月に共同出資の会社「楽天ANAトラベルオンライン」を設立し、同年10月に国内ダイナミックパッケージ「ANA楽パック」の販売を開始。取扱額は順調に推移しており、岡武氏によると、「2010年度には(当初の目標取扱額)200億円を達成できる見込み」だ。
2010.12.04
JTBは2日、年末年始の旅行動向をまとめた結果を発表した。12月23日~1月3日の期間に1泊以上の旅行に出かける人は国内で延べ2876.4万人(前年比0.6%増)、海外旅行は同58.2万人(同3.4%増)になる見通し。旅行者数が前年比プラスになるのは4年ぶりとなる。 今年は曜日並びの関係で一般的な年末年始の連続休暇は12月31日~1月3日の4日間と短めだが、23日~26日が飛び石の4連休となり高速道路のETC休日割引も4日連続で適用されることから、クリスマスを挟んだ23~26日の4連休に国内旅行を楽しむ人が昨年より増えると分析。また、国内旅行出発のピークは30、31日だが、高速道路の割引は元日~3日の3日間のみしか適用されないこともあり、帰着日は2、3日に集中すると予想している。 海外旅行は連続休暇が短く長期の休みが取りにくいものの、昨今の円高基調や羽田空港の国際化で旅行者数は増加。同社のツアー予約状況から推計すると、出発日のピークはヨーロッパ方面が28~30日、ハワイ・アジア方面が29~30日に。また、帰着日は1月2、3日に集中する見込みだが、年始に出発して1月8日~10日の3連休に帰国する旅行者も増加している。 なお、国内で注目を集める旅行先は今月4日に八戸~新青森間が開通する東北新幹線を利用した青森・北海道の旅や、大河ドラマ『龍馬伝』人気による京都・高知・長崎など。国外では羽田空港国際化で供給座席数が前年同期よりも増加しているアジア・ヨーロッパ方面となっている。 1969年に調査を開始して以来、今年で42回目となる同調査は、1200人へのアンケートのほか、同社の予約状況、航空会社予約状況、業界動向等から推計している。
2010.12.03
J.D.パワーアジア・パシフィックがこのほど実施した、日本の宿泊予約サイトの顧客満足度調査によると、総合評価で「じゃらんnet」が3年連続で最も高い評価を得た。総合的な満足度を表す数値は720ポイントだった。顧客満足度の測定には、「予約/変更手続き」「宿泊に関する情報」「サイトの使い勝手」の3つの要素を設定してその評価を質問しており、じゃらんnetは「予約/変更手続き」「宿泊に関する情報」で第1位となった。 総合評価2位は一休.comで、「サイトの使い勝手」でトップ。3位は楽天トラベルで、「予約/変更手続き」「宿泊に関する情報」で業界平均を上回る評価を得た。4位はYahoo!トラベル/Yahoo!ビジネストラベル、5位はるるぶトラベルとなった。 J.D.パワーによると、インターネット上でホテルの事前予約手続きを実施した割合は約6割で、そのうち宿泊予約サイトで予約をする顧客は77%、ホテルのウェブサイトで予約をする顧客は23%。宿泊予約サイトの顧客は、ホテルサイトの顧客よりも他ホテルと比較検討する割合が高いという。ホテルの選定理由は、希望する宿泊プランの有無や、口コミを参照したものが多い。これにより、宿泊予約サイトの顧客は、予約手続きだけでなく宿泊プランの内容、ホテルの施設や設備、周辺の案内、口コミでの評価など、宿泊先の詳細な情報を求めていると分析した。 また、ウェブサイトの情報に対する満足度が高い顧客ほど、再利用の意向が高まるため、顧客のロイヤリティ向上と自社サイトのユーザーとしての囲い込みのためには、顧客に対しニーズに合致した豊富な情報を発信、提供していくことが鍵になるという。 なお、調査は2010年8月にインターネットで実施。これとは別に実施した「2010年日本ホテル宿泊客満足度調査」の対象者のうち、宿泊予約ウェブサイトで宿泊予約をした1万2697名から回答を得た。
2010.12.02
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