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大分溶けましたが・・・
関東甲信の大雪の時、けっこう大変なところに住んでいましたので、
家に引きこもる時間が長かった・・・この頃でした。
というわけで、漫画をたくさん読みました。
『それでも世界は美しい』
(椎名橙先生・花とゆめ・1~6巻)
世界を掌握する、 「晴れの大国」ー太陽王
。
その彼が物珍しさ目当てで嫁にと所望したのは、
アメフラシの能力
を持つ小国・ 「雨の公国」の姫
だった。
姉たちとのじゃんけんに負け、
喧嘩腰で大国に乗り込んだ、雨の公国の末姫・ ニケ
は、
太陽王・リヴィウス一世 と対面するが、彼はまだ年下の少年で・・・。
・・・こちらの作品、4月からアニメ化するそうで。
けっっ!!私は『暁のヨナ』のが大好きなんだよ!!!
というテンションで;読み始めました。
花ゆめは、現在連載中の作品だけを見ても、
お姫さま何人居るんだよ・・・お嬢様まで入れたら、ほぼ8割方そんな感じなんじゃ・・・;ってくらい
ファンタジーっぽさ全開の雑誌ですが、
やっぱり中でも、ヨナとこの「それでも世界は~」は、
オールファンタジーですし、諸外国が出て来たり、アクションシーンが多かったりして
雰囲気が似てるな~って感じでした。
だからこそ・・・いや、ここはヨナでいいじゃんって・・・
いや、アニメ化しにくいのは分かりますがいろいろと・・・
エピソードの区切りも悪いし・・・
いや、しかしちくしょう・・・;;
いや、ちゃんと読まないと!!
文句も言っちゃいけないよな、と思いまして。
読みました。
・・・返り討ちに合いました。
・・・ちくしょう!!
面白いじゃねぇかぁ!!
椎名先生は、花ゆめ本誌や増刊誌で度々眼にしていたので、
特に、 1話としてのまとまりや読み応えがしっかりしている作家様
というのは知っていました。
ただ・・・いかんせん・・・ 「絵」が;;
人物は動きがあって、観ていて楽しいのですが、
「リアルさ・触覚・そして画面の奥深さ」
・・・でしょうか。
到底、ない世界を「ある」と言い切り、そこに鑑賞者を連れていけるパワーがあるとは思えず、
また、折角の設定・・・
「晴れの大国」の空気感や、「アメフラシ」の儀式の美しさ・・・
これを、感情をひっくり返せるほどの説得力を持って描けるとも思えず・・・
この作家様がオールファンタジー・・・;
勝手に「題材ミス」認定をして、
放置していました;
いや、白泉社の少女漫画って、
基本 ↑こういう印象の作品・作家様
がゴロッゴロしてるんですよ。
お話本当によく回せて、
1話としての読み応え・主観での切り取り方もしっかりしてて、
概念もきっちりしてる・・・
モノローグじゃなくて、ちゃんと描いてくれ、頼む・・・!!
って感じの作品ですね;
「美しい」って文字で書いてあっても、ごめん!分からない!!って。
ファンタジーも、もっと「遠く」がある奥深い画面が見たいんだ・・・っていうか、そうじゃなきゃ異世界なんて、入って行けないじゃないか・・・って。
なんか悪口みたいになっちゃってますが;
いや、大好きなんですよ白泉社の漫画。
ただ、 ちゃんと絵で描いてないと
いちいち脳内補完しないと、読めない
ってことです。
「これは、漫画好きしか読めない。こんなに面白いのに勿体ない」って思っちゃうんですよ。
えっと・・・話がそれまくってますが、「それでも世界は美しい」についてです。
出だし・・・ 1巻の辺りは、間違いなく↑上述の印象です。
概念はすごく上手ですし、
キャラクターは活き活きしてますが、
肝心の「アメフラシ」のシーンが・・・う~ん;もっと「来て」欲しい::
ヒロインの最大の見せ場ですし・・・;
しょうがないんですけど。
基本読み切り形式で、こんなオールファンタジーなんて、
説明が多くなって、コマが小さくなるのは必然ですし。
それがですね・・・
2巻・本格的に連載がスタートしたところから一気に
「奥」が深くなります。
あれ?・・・おもしろいぞ???
元々、 感情筋の漫画表現
・・・少女漫画~!って部分ですが、
そこがすごく上手な作家様ですので、
そこで
コマが大きくなって、アシスタントさんが入って・・・
ちゃんとファンタジーの要素が活きて来た
というか。
きれいな星空がきらきらしてて、王様の部屋の椅子がふかふかで上質感があって、
何より、「晴れている空が、急に曇って雨が降る」というアメフラシの凄さがきちんと入って来る。
↑本当に、こういうところなんですよ。
ファンタジー面白いなぁ・・・って思うのは。
正直なところ、 本当はもっと描いて欲しい です。
晴れの大国だけじゃなく、
今のところ、 雨の公国、砂の皇国、湖の王国
・・・と、
様々な国が登場します。
どの国も、
風土と主要キャラの思考筋をとてもしっかり詰めてあって、
出し方がとても上手なので、入ってきますが・・・
本当はもっと「観たい」。
実は、一番まだ分からないのは「晴れの大国」だったり;
これは・・・アニメ、映えるだろうな、と。
ガッツリリアルに、背景&空気感詰めてくれるんだよね?
そこが、アニメにした時に映えそうだからこその・・・
この作品のチョイスですよね?
素敵なサントラ乗せてくれちゃいますかね?
ゴージャスっぽいやつ。
いろんな国が出てくるし、
ワールドミュージック基調で遊んでくれますよね?
うわ・・・盛りがいありますよ、コレ。
・・・あんまり期待するのはよそう、と思う反面、
「ここが楽しみ!」って思う作品のアニメ化は、
今まで花ゆめでは観たことがなかったので・・・楽しみです。
アニメは全何話になるのか分かりませんが、
「砂の皇国編」まで
ガッツリやってくれないかな?
今のところ、「砂の皇国編」が一番のお気に入りです。
ラストシーンが素敵でした・・・!
ヒロインのアメフラシの設定も、主役二人の夫婦設定もすごく活きてるし、
出てくるキャラクターは全員が活躍できていました。
なにより、
おいおいと突っ込みたくなる 砂の太子様の行動・思考回路も、
エピソードでしっかり詰めて下さってて
・・・素晴らしかった!
キャラクターに関してですが、どんどん可愛く&落ちて来ます。
ヒロインの ニケちゃん
は、
おてんば!って感じで登場しましたが、
エピソードを重ねる毎にどんどん大人しくなってますね。
基本的に、奥さん気質
なのが可愛いです。
ヒーロー・・・ 少年王・リヴィウス一世(通称リビ)
は、
まぁ、かなりむちゃくちゃな設定を背負ったキャラクターです。
いくつなんでしょうかこの子は・・・
個人的には、設定・言動行動からいっても15~6歳ではあってほしいんですが;
もっと若いんだろうな;
もっとツンデレキャラなのかと思ったら、
人前でもフツーに感情を出す子で、これじゃラブコメやりようもねぇよ、ってくらい
なんかニケちゃんともフツーにラブラブなのが・・・新鮮でした。
はぁ・・・繰り返しになりますが、
返り討ちに合いました;;
ちくしょう・・・幸せ!!!
エンタメに逆襲されるほど嬉しいことはない・・・!
あ、 「ヨナのが好き」。
これは脅かしがたい事実ですが。
っていうか、「暁のヨナ」は個人的に
漫画革命ってくらいな「毒」作品なので;
あんな作品・・・他にない;
ただ、 アニメ化がこっちの「それでも世界は~」だった
のは、
うん、仕方ないよね、納得!!
・・・って感じでした;
アニメ楽しみだな~♪♪
by姉
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