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少年漫画感想
『MAJOR』 その6・ワールドシリーズ編~その後-2
その1の続きです。
★吾郎くんの打席
幻の決勝打。
・・・このシーン好きだったんですが;
アニメじゃ、イイ具合に省かれちゃってました。
まぁ確かに・・・このこけ方では、交代させられても仕方ないかなとは思います。
★アレックス代打
ワールドカップの時に登場したアレックス選手が、
レイダースのピンチヒッター
として登場するシーン。
原作では、このワールドシリーズ編の中で一番好きなシーンです。
というよりも、このアレックスさんが、チョイ役の癖に・・・結構味があって好きなんですよ。
ボス(ギブソン監督)のために!ってとこも素敵。
これも、アニメの方では残念ながら省かれてしまいましたが。
OVAは、70分の力作なんですが・・・コミック3巻分を映像化するには、要素省かなきゃでしたね。
その分、あっさり鑑賞できる形に収まっていますが。
★寿くんのお母さん
まぁ・・・5歳の頃からさっぱりイイ描写がありませんでしたし、
正直どうでもいい
というか。
漫画を読んだ時は、
寿くんも、こんな親のことさっさと忘れた方がいいよ、
くらいのテンションで読み省いていたのですが、
それが、アニメで観た時に、なんか・・・グッときた!
おじいちゃんのセリフも、
漫画で読んでる時は「ふーん」って感じでしたが、声優さんの演技がつくと、ちゃんと入って来ました。
おじいちゃんが長いこと元気でいてくれて、嬉しいです。
演技と演出・・・かな。
あとは、 アニメの「スタンド」感。
寿くんが腕を振り上げるシーンの、カメラアングル?
これがすごく好きです。
★小森くん!
日本で、この試合を観戦(というか、電気屋さんでテレビ観戦)する堅実サラリーマンになった小森くん(&その部下)。
このシーンもアニメでは・・・(以下略)。
ですが、OVA「メッセージ」の方で、本当に素敵な登場をしてくれているので・・・まぁいいや。
小森くんは・・・なんというか
歴代チームメイトたちの中でも、やっぱりどっか特別な子
ですね。
小森くんと清水ちゃん、あとは沢村くんも・・・ですが、
小学校の同級生組の「視点」というのは、
メジャーという作品を串刺す、布石
・・・というか。
どのステージにおいても、この子たちの「視点」が吾郎くんをどう捉えているのか、常に気になっちゃうんですよ。
★長女誕生
第一子が女の子だった・・・というのは、
本当に、なんて配慮の行き届いた漫画なんだ!
と感動どころでした。
確かに、ここで男の子一人が生まれてきたら・・・どうしても悲劇の無限ループを想像してしまいますので;
名前に関してですが、作中で誕生する子供たちの名前が・・・
なんかいちいち泣ける
んですよ。
基本的に、男の子は吾郎くんの名前にちなんで、女の子はお母さん方面にちなんでます。
・真吾くん
・・・劇場版でも命名の意味がちょっと述べられていますが、
基本的には、血の繋がらない吾郎くんとの繋がりを作る名前ですね。
両親の愛情を感じます。
・千春ちゃん
・・・吾郎くんの実母・千秋さんと、
桃子さんの名前から・・・かな?
ここまで・・・本田夫妻の幻影にとらわれなくても;と思わなくもないですが;
千秋さんが、美人で野球好きの素敵な女性だったとのことなので、
そうなって欲しいな、という思いもあるのかもしれません。
・いずみちゃん
・・・おそらくですが、
清水ちゃん方面の「水」イメージからかな?
大河くんと同じような感覚で。
・大吾くん
・・・メジャー(大)リーグ+吾郎くんの吾。
これは分かりやすいですね。
★メッセージ
ここからは、ワールドシリーズ編の更に後日談。
ピッチャーとして、世界一の舞台で10年以上に渡り活躍した・・・更にその後。
まぁもう・・・ここにたどり着くしかありませんよね。吾郎くんの人生は;
よくよく考えれば、 この先が真の「おとさんの人生の肯定」 です。
大分状況も違うんですけどね;
おとさんなんて、日本野球界の第一線でほとんど何も出来ないまま
明日から父子二人、どうやって食っていこう・・・って状況だったので;
えっと、この34歳になった吾郎くんの野手復活劇・序章に関しては、
漫画ももちろん・・・ぐっと来るんですが、
何と言っても・・・アニメが!!
アニメが素晴らしすぎるんです!
24分?の本編の中に、 これでもかぁあああああ!!!
ってくらい
ファンの観たいものを詰め込みまくってあるんです。
吾郎くんが、2年間一人で身体を作り直している描写を季節感とともに丁寧に拾ったり、
漫画では登場しなかった周囲の人々・・・
寿くん・小森くん・大河くん・ギブソン親子
がそれぞれ登場し、
またこれが、本当にしっくりくる形で関わってきてくれます。
清水ちゃん
の家族に対する心配も丁寧に描いてくれて、
・・・っていうか、清水ちゃんがここに至って、
過去最高級にカワイイ
んですが。どういうこと?
いずみちゃんの小学校入学シーン
とか。
おとさんは、吾郎くんの小学校入学式には出れませんでしたので・・・
なんかその辺りを踏まえて、わざわざ入っていたんだと思いますが、
・・・泣けるわ。これだけで。
ホームランを打つシーンに、モノローグでかぶさる
吾郎くんの野球の定義・・・
「野球は、わくわくするくらい楽しくて、
夢がいっぱいに詰まってなきゃいけねぇ!!」
ってところは、
概念は漫画と一緒なのですが・・・ インパクトが桁違い
です。
追い込まれてから、わくわくし出している本人の描写が細かく入って、
なるほど~・・・と押し切られます。
そして、漫画にはなかった 「ぬいぐるみ」の小道具が上手い!
お父さんがホームラン打ってぬいぐるみ投げてくれたら・・・これはたまらん!
子ども心理を的確に掴んでます!
ラスト、 ぬいぐるみ2匹
の描写も・・・素晴らしい!良かった。
大吾くんのトラウマになるんじゃないかとちょっと心配しちゃった。
EDでは、吾郎役の声優さんの♪心絵
家族4人のキャッチボールシーンで締め。
・・・ここまでやりきってくれるか、ってレベルで
やりきってくれてます。
漫画しか読んだことのない方も、
是非このOVA・『メッセージ』だけでも
チェックしていただきたいです。
私的には、このアニメも含めて「メジャー」の終幕かな・・・って感じです。
by姉
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