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『MAJOR』キャラクター感想・その1
茂野吾郎について
1の続きです。
家族描写ともう一つ。
アメリカに行って以降・・・
特に、 ワールドカップ編以降
がなければ、
私はここまでこの作品・このキャラクターに
ハマりこんではいなかったと思います。
メジャーという作品の、一番の盛り上がり・・・
吾郎くんというキャラクターが、一番活きているステージは、
間違いなく海堂を経てからの聖秀編だと思っています。
漫画作品として、画面が一番のっているのもやっぱりこの辺り。
あのステージをやり切った直後に、
吾郎くんがマイナーリーグに乗り込む過程が、
ぶっとんでるのにしっくり落ちて来た時、
「この作品&主人公、すげぇ!!」って、世間の評価がついて来たのかな、
と思います。
ここが作品の最高潮・・・これは犯しがたいところだと思います。
・・・が、マイナー編の途中でNKKでのアニメ化が決定し、
そこからの、展開ですね。
そこからの展開が・・・「他にない」の更にその先の次元にあります。
こっから先があるから、だから「メジャー」は凄いんだ、とそう思っているんです。
ワールドカップ編以降のお話回し、要素の盛り込み方には、
「責任感」を感じるんですよ。
メジャー少年誌の看板作とはいえ、まだ読者層が限定されていた頃と、
NHKの夕方かな?でアニメが放送されてからでは、
・・・やっぱりもう、作品の存在意義が違いますから。
「国民的」な作品、っていう意識
かな。
その意識が、顕著に表れていると思うんです。
最高にしないといけない
んです・・・吾郎くんの人生を。
野球選手としての 最高の挑戦と栄誉 を、
そして、 最高に幸せな家庭 を。
吾郎くんが、全力で「全部」を掴みにいってくれるんです。
「コレさえあれば、他に何もいらない」んじゃなくて、何もかも全部を手に入れにいくんですね。
ギブソン親子との積年の思いをのせた対決
を果たしながら、
幼なじみと恋人
になり・・・
・・・これがまた、吾郎くんが
最初から驚くほど高い意識で対応するので、
完全に読者目線の先を行かれます。
あ、この子にとって「彼女」って、結婚前提なんだ、って。
野球に関しては、数手どころか地球の反対側くらいまで先に
行かれちゃうのが吾郎くんですが、こっちの身辺固め?に関しては、相手の居ることなので
無理せず、焦らずのじっくりペースを崩さないんです。
いや、この年齢でそもそも「無理せず」に気が向いてる時点でもう先を行かれてますが。
ワールドカップで、無茶して一気にスターダムに駆けあがった後、
若干のスランプを経て、
長い眼で観た安定感のあるプロ野球選手への成長
、
そして 真の「世界一の称号」 を掴み、
さらにさらにその先、
おとさんの果たし得なかった挑戦に向かう
・・・という。
えっと・・・なんだ、くそぉ、全然上手く書けない。
要約すると・・・
最終的には、
世界最高峰の富と栄誉を掴んでなお、挑戦者の瞳をギラギラさせて、
いくつになっても未来への展望が尽きず、
それでいて円満家庭を築き、愛妻家・カッコいい父親であるという・・・
落ち度のなさすぎる人間になります。
欲張り過ぎですね。
ただ、このキャラクターの
そこに向かうモチベーションの源泉がしっかり分かり、
また、そこに至る過程において、
吾郎くんには、 それら全てを掴みとれるだけの才能とバランス力があるという
説得力があります。
衝撃的なキャラクターでした。
特に「主役のパワー」という点に関して言えば、
これほどインパクトのある作品に出会えることは
これから先、もうないかもしれない・・・
そんなことすら感じました。
茂野吾郎は、男の夢なんですよ!
メロメロです。
・・・超・羨ましい!!!
・・・はぁ、まだまだ、いろんなこと思ってるんですけど。もう、のめり込み過ぎてて上手く書けない~・・・;;
他のキャラクターについても、結局吾郎くんとの兼ね合いで語ることになりますので、
その辺りでまた思いっきり書きたいと思います。
by姉
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