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2022.02.05
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カテゴリ: 愛to少年マンガ
​​​​​​​​​​​
21年9月頭の 映画『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』 公開以降…

実際には、8月から映画公開に向けて原作旧作を爆買いして
読み直したりしていたのですが、
それ以降、基本・映画の中に住みながら、
他のテニプリコンテンツを少しずつ噛み砕いています。

8月の時点で、原作旧作である『テニスの王子様』全42巻について
漫画の感想記事は書いていたのですが、
『新テニスの王子様』については、ところどころ購入しつつ…
全巻揃えれていませんでした。

最新巻・35巻までようやく揃え、じっくり読み…
​​​ あまりに面白かったので!!!

感じたその面白さについて書いていきたいと思います。


*以下、映画感想もそうでしたが、
​​あくまで、漫画原作を読んだいち読者の、
ただの「想像」「いち鑑賞者の解釈」 ​​​ です。​​


また、『テニスの王子様』の他のメディア展開について詳しいわけではないので、
漫画・映画だけを鑑賞して、こういう風に捉えている人も居るんだな、
と思っていただければ。*





​『新テニスの王子様』​
(許斐剛先生、ジャンプスクエア、2009年~、既刊35巻~以下続刊)

全国大会終了後、秋。
高校日本代表候補(U-17)合宿地 に、50人の中学生が集められた。
青春学園、四天宝寺、氷帝学園、立海大付属中・・・

高校生を含め、300名以上の候補者たちの生き残りをかけたサバイバルが始まる。



前提として、 漫画作品としてだけで、
この『新テニスの王子様』楽しむことは
難しいのではないか、
と思っています。
​作画クオリティ、キャラクターや話筋の練り込みという点で、
​ムラが大き過ぎます。​ ​​

また、映画感想の際にも書きましたが、『新テニスの王子様』は、
基本的に ​「物語ではない」​ と私は認識しています。

漫画原作としての『新テニスの王子様』の連載中に、
『テニスの王子様』という多メディアパッケージの
「作品が存在する目的」「作品のスタンス」 が、​
意識的に、意図的に、 変革 を起こしています。​

​​確実に、 ​映画『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』​ が、​
その変革の核に座す作品だと思っています。

パッケージ自体が、生まれ変わろうとしている…
​その変遷の過程を、串刺して見て取れる(想像できる)​ のが、​
​ずっと連載を継続している、 ​原作漫画『新テニスの王子様』​ だと思います。​

『テニスの王子様』という作品は、漫画だけでは語れないんですよ。
許斐先生が「漫画家」ではなく、「ハッピーメディアクリエイター」ですので。

イベント・作詞作曲・映画製作…その他多種多様な表現媒体…
​多メディアなんです。​
漫画原作と、他メディア作品とで、
許斐先生とキャラクターたちが行ったり来たりしてるんです。

個々に作品として完結してそうな顔してるんですけど、
やっぱり一つのメディアを鑑賞しているだけじゃ、筋として理解できない。


ですので、この漫画『新テニスの王子様』の楽しみ方としては、
映画『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』が2021年9月に公開されることを前提として、
原作の執筆・掲載時期と、映画の製作過程を照らして、想像する。

原作に、映画製作に取り組む許斐先生の心象風景が
リアルタイムに反映されてきている(であろう)過程を、想像して、楽しむ。

読者が、漫画読みながら、
多メディアをまたがる『テニスの王子様』の作品形成について、
勝手に解釈の空中戦 をやる​ 感じ ですね。​

​​​ …めちゃくちゃ、面白いです!!



映画感想記事でも少し書きましたが、
まず、 ​『新テニスの王子様』の作り​ について。

2008年に旧作が週刊少年ジャンプ誌上で完結を迎え、
2009年に、ジャンプスクエアで本作が連載開始しています。

この立ち上げについては、私の捉え方では、
「少年漫画」ではなく、「アイドル需要に応えるため」の
ものだったのだろう、と思っています。

旧作を締めるに至った経緯も、私の目線で読み取る限り、
TVアニメ放送終了を待ち、
コミック20巻台後半~30巻台前半で試みた 「少年漫画の再開幕」が
この状況では出来ない、無理だ、 と判断したんだろうな、と感じています。

もし、旧作の『テニスの王子様』が続いていた場合、
どういった形で展開する予定だったのかは分かりませんが、
普通に「少年漫画」であれば、
当然、夏の全国大会を終えれば、3年生は中学テニスは引退し、
各校、2年生を中心とした体制へ移行するでしょう。

金太郎君や赤也君といった、力を入れて設定してあるライバルキャラクターはもちろん、
不動峰や六角といった、1~2年が主要メンバーとして形成されている学校に関しても、
リョーマ君の成長軸と呼応して、成長していく主体として設定されていました。

ただ、 ファンの大多数に 「集団アイドル」を求められる中 で、
とてもそういった変化が許容される状態ではなかったんだろうな、と。


新テニスの王子様は、 U-17世界大会という舞台自体 が、
3年生たちも引退させず、キャラクター皆を「世界大会」まで連れて行く、
いわば ​『ネバーランド』​ だと思っています。

旧作において最大の特徴だった ​「学校別団体チーム」を解体​ し、​​
キャラクターたちを、 成長や生活感から切り離してます 。​

単純に、 「高校生・中学生たち…お前ら、学校は?」 って話なんですよ。
旧作を読む限り、キャラクターたちの生活感を無視して描くことはしない作家様です。
求められるものを描くために、あえてこの形にしてる。


許斐先生が、 旧作を畳んでから、たったの1年で、
自身の心の折り合いをつけて、求められるものに徹しきる
この「ネバーランド」を構築してきた ことは、
本当に凄いな、責任感だな、と思います。

『テニスの王子様』という作品を描くモチベーションを、
「求められるものに応える喜び」 と整理 し、
切り替えられたんじゃないかな、と思います。

​​
映画公開の少し前に、オリコンだったと思うのですが、
許斐先生のインタビュー記事 が掲載されていました。

その記事上で、とても印象深かったのが、
「新テニ連載と同時並行で、新しいファンタジー作品の
連載構想を練っていた」 というお話。
​​
結局形にならなかったが、3年くらい取り組んでいた、
といった内容だったと思います。

『新テニスの王子様』の出だしと照らして想像すると、
​​ 「自身の描きたいものを形にする喜び」 という、
漫画製作の根本に根差すはずのモチベーションを、​
別の作品製作として昇華し、 クリエイティブのバランスを
取ろうとされていたのかな、 と感じました。



◆1~12巻について

上述のように、本作の出だし…13巻まで、
隔離されたU-17候補者選抜の合宿所で展開されますが、​
​私は、 読むのがやはりとても辛かったです。

遠眼に、この作品を 「こういう状態なんだろうな」 と捉えていた認識と、
ズレはありませんでした。
…が、まじまじと鑑賞すると、やっぱりツラい。

許斐先生が、「求められるものに応えよう」とされているのは、
とにかく凄いと思います。尊敬しかありません。
もちろん、「求められる」こと自体は、喜びだと思います。

ただ、同時に、ファンや他のメディアミックス製作主体から寄せられる、
​​「テニスの王子様には、こうであって欲しい」 ​​​ という声や要望が、
「無から形作る」「描きたいものを形にする・物語にする」…
作者様が漫画作品を創造していくための、
モチベーションや体制構築というもの に対して、
​​ 思慮・配慮を欠いたものだったであろうことが、ありありと 想像できてしまう…。

もちろん、​他のメディア展開から得られる喜び・モチベーションがたくさんあったからこそ​
走らせることが出来ていた状態なのだとは思いますが、
私は、 根本的に「漫画好き」 ですので、
​明らかに無理をして描いていることが分かる、​
この状態を見るのはどうしても辛いです。

1~5巻くらいまで に関しては、崖の上の特訓ですとか、
新しい絵面もあり、少年漫画として面白いと感じることができます。

ただ、 6巻以降 になってくると、先が見えない五里霧中感が漂っており、
個人的には、読み進めるのが…辛かった。

今回の映画作品が出て来なかったら、
とてもではないけれど、直視出来るものではありませんでした。


​この、2009年~新テニスの王子様の 出だし5年間 に関しては、​
「求められるものに徹した」展開だったのだろう と認識しています。
また、許斐先生自身が、イベントや楽曲製作等、多メディアを用いた作品形成に、
本格的に乗り出しているのも、この時期でしょうか?

2011年には東日本大震災もありましたし、
本当に責任感を持って取り組まれていたのだろうな、と。


コミック9巻・11巻 に、立て続けに許斐先生が体調を崩され、
病院に運ばれた・入院した と記載がありました。​
過労 …でしょうか…?

この体調不良もあって、なのかは分かりませんが、
この辺りで新作漫画製作に関しては、
「諦める」方向に動いた のかな、と感じました。
​​
2013~2014年頃?かと思います。


…ここまで、いち漫画好きとして、悲観的な語りになってしまっていますが、
エンタメ作品として、
​​ 「需要に(期待以上の形で)応える」スタンスは、否定の余地など一切ないものですし、
「テニスの王子様」という作品の、その部分の凄さ
は、重々承知しております。

作品としての黄金期は、この 旧作中盤~
新テニスの王子様立ち上げ時期 ​であることは間違いなく、​​

(主に女性向けコンテンツとして)
後続文化に多大な影響を与える、伝説となるようなワークスは、
まさしくこの時期に産み出されたもの だと思っています。 ​​





​◆13巻の展開について​

2014年、「新テニスの王子様」の展開が大きく動きます。

​リョーマくんが、日本代表合宿を「失格」という形で離脱します。​
これは、「求められるものに応える」という考え方では、
まず出て来ない展開だと思います。

​ここで、 ​作品の定義が一度切り替わってる​ 、と感じます。

全部勝手な想像の上に立って解釈しますと。
​​まず、 許斐先生が新作製作を諦め、
「テニスの王子様」一本で描いていくと決めた。
​​
自身の「描きたいものを形にする」というモチベーションを、
再びこの「テニスの王子様」内で実現していかなくては 、と腹をくくった。


そしてもう1点。
新テニスの王子様の連載を走らせていく中で、
​​ 主人公のリョーマくんが、
全く動けない状態になっているな、
と感じました。

旧作の段階から、重い枷を背負わせて来た子です。
守るべき存在として出した ヒロインの女の子(桜乃ちゃん) が、メタの世界で、
まぁ、観たこともないような大変な状況に居たのを、 ​​ ​「助けに行くな」​ ​​ と。
「王子様」なのに、お姫様を ​「守りに行くな」「優しくするな」​ ​​ と、
作品のためにずっと我慢させて来たよなぁ… と。

TVアニメが終わっても、
リョーマ君と桜乃ちゃんに関しては、まともに描くことが叶わず、
​また、新テニスの王子様では、
​大好きな青学というフィールド自体が離散状態​ です。

桜乃ちゃんと青学
この子が、 大事にすべきと仕掛けたものを、全部取り上げてしまった状態 、且つ
12歳から微塵も成長させてあげられないネバーランド内 において、
「作品の顔・集団アイドルのセンターとして、ファンサだけ頑張れ!」 って、​
​​ なんて酷なことを言うんだ、 と思います。

真面目な子なんで、頑張ってやって来ましたよ。

でも、 表情も発言もグッと少なくなってしまって、
自分から「やりたいこと」の提案もして来ない。

「​少年漫画の主人公」として、死ぬ直前まで来ていた…​
ひょっとしたら、一回死んでたかもしれません。

分かり切っていたこととはいえ、
無理して「求められるもの(集団アイドル)を描く」方向に振り切れた分のガタが、
やっぱりリョーマ君と青学という、
物語の主役(として設定していた)主体に出てしまっている。

​​まずは、 とにかくリョーマくんを、
この子をどうにかしなければ、 ​​
と。​
​そこで出て来た展開が、 「日本チームから離す」 だったのかな、と思いました。

ここから数年間の「テニスの王子様」は、
「リョーマくんに笑ってもらう」ことが、
すべてにおいて、何よりも優先されている と感じます。


13巻のラスト。
合宿所を離れたリョーマくんの前に、
​ここまで『新テニスの王子様』本編には一切登場させて来なかった 桜乃ちゃん が、
鮮やかに登場します。​
(女の子キャラクター自体が、おそらくここで初登場…かな?)

​「求められるものを描く」だけの作品ではなくなったから、出した ​​
という認識で良いのかな、と思っています。

リョーマくんが、本当にヤバい状態なので。
なんとか桜乃ちゃんに励ましてもらって、笑って欲しかったんでしょう。

旧作10巻以降で、初めてまともに本編の中でこの2人が描けたシーンだと思います。

このデート回ですが、 漫画画面が非常にキレています。
旧作においても、この2人のシーンでは
「向き合って見えないように」「並んで見えないように」アングルを設定するという、
ものすごく不自然な画面取りを行ってきていましたが、
このシーンでは、それを取っ払って、とても素直に画面取りがなされています。


以下、蛇足ですが、私と妹内の話の中では、
許斐先生の中では、この時点で ​​ 「実は既に付き合ってる設定」があったのかもね、 ​​
という話になっています。

この13巻のデート回の、2人の言動行動が、
流石に 「付き合ってる」と思った方が、素直に見れるレベル ですので。

旧作を畳んだ許斐先生が、再び「テニスの王子様」に向き合うに際し、
求められるものと、製作モチベーションの折り合いを付けていく段階で、
「描写は出来ない」けど「この2人はちゃんと仲が良くて、進展してる」設定
内々に据えていたのかな、と。

勝手な想像です。

ただ、もしそうだったとしても、明言はしていないので。
今回、この2人をメインに映画製作をすることになった段階で、
「いったん『同級生』に戻した」のかな、 と想像しています。
その2に続く
​​​​​​by姉 ​​
​​





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最終更新日  2022.02.06 14:46:04
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