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araiguma321 @ Re[1]:今年は豊作、大きく、甘い 2026.8(09/01) うしまるさんへ ゴールドフィンガー、甘…
うしまる@ Re:今年は豊作、大きく、甘い 2026.8(09/01) おおー! ゴールドフィンガーってワタシ…
araiguma321 @ Re[1]:今年は豊作、大きく、甘い 2026.8(09/01) kiki ☆さんへ 美味しいですようぉ~ 山…
kiki ☆ @ Re:今年は豊作、大きく、甘い 2026.8(09/01) 見た目から、とっても美味しそう! ぶどう…
araiguma@ Re[1]:ALLDOCUBE社の製品は安全か(06/24) うしまるさんへ 便利な分、見えない仕組…
うしまる@ Re:ALLDOCUBE社の製品は安全か(06/24) 一昔前には携帯電話の構成チップに意図的…
あいあい@ Re[2]:セキュアブート証明書期限切れで人騒がせな迷惑企業(06/10) araiguma321さんへ 返信ありがとうござい…
あいあい@ Re:セキュアブート証明書期限切れで人騒がせな迷惑企業(06/10) セキュアブートで検索したら見つけました …
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May 21, 2016
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カテゴリ: 本
武揚伝 佐々木讓 決定版2015年 初出2001年

 榎本武揚の昌平塾での研鑽、江川英龍塾での蘭学自己研鑽、蝦夷・樺太視察随行、海軍伝習所入所、オランダ留学、造船・機関・砲術・物理・科学の技術習得、英仏視察、新造開陽丸での帰国航海、開陽丸艦長、鳥羽・伏見の戦い、戊辰戦争、"蝦夷共和国"、海戦と陸戦、五稜郭での降伏、"共和国"兵・アイヌ・仏人義勇兵等のラ・マルセイエーズと続く波瀾物語で、英雄伝だ。

 技術と知識と技能と武勇を身に着けた近代海洋武人・海軍人の誕生が見事で、戊辰戦争の義が滲み出た物語。降伏したが、立派な仕事をした尊敬すべき人物の物語、偉人伝だ。著者によれば、史実を基礎としてその隙間を想像力で埋めた作品だそうだ。

 勝麟太郎が対比されるかの如く登場し、航海技能の体たらくと、秀でた政治的人格が描かれていてとても面白い。
 半藤一利は、勝海舟ファンだそうで「もうひとつの幕末史」では、福沢諭吉が行った勝非難について、勝を擁護していて、咸臨丸の艦長としての渡米も力を発揮したかのように書いていた。
 佐々木讓は、勝は操船も人事も体たらくで無能で、咸臨丸の渡米は、軍艦奉行が心配して同乗させていたアメリカ人海尉とアメリカ人水夫達が操船の中心と。榎本武揚等の実力のあるメンバーを退け、勝の息のかかった配下のメンバーを人選した勝の権勢欲の表れと。帰国後、海軍が勝を放逐した理由は明白らしい。
 勝は海軍では人望も実力もなかったらしい。半藤説は、所謂判官びいきのようだ。

 土方歳三は、転戦して榎本武揚と一緒に奮戦し、最終的には勇猛果敢に果ててしまう。吉村昭の「暁の旅人」で、函館に転戦していく土方が、松本良順に対して、有意の人材ゆえ死んではならず、東京に戻れと意見し、松本はそれを容れる場面があった。榎本武揚と土方の関係でも似たような土方を見る思いがする。土方歳三の生き方に惹かれる人が多いはずだ。

 明治に入ってからの榎本武揚の業績には目を見張る。技術分野の逓信、農商務大臣や、文部、外務大臣、ロシア、清国との全権大使など歴任し、千島樺太交換条約、ロシア皇太子暗殺未遂事件処理もしたそうだ。足尾銅山操業停止命令も武揚らしい。農業、気象、移民、化学、紡績、製鉄、電話と貢献した分野は幅広いそうだ。

 ますます、榎本武揚の明治での生き様を知りたい、死んでいった人々を知る人物が外交、技術、教育、福祉で活躍した姿を思い浮かべてみたくなる。

 福沢諭吉は、「痩せ我慢の説」で勝と榎本、旧幕臣に論戦を仕掛けたらしい。顕職に就き富貴を得るべきでなく、隠棲すべきと。

 勝については、「和議を主張して幕府を解きたるは誠に手際よき智謀の功名なれども、これを解きて主家の廃滅したるその廃滅の因縁が、偶々もって一旧臣の為めに富貴を得せしむるの方便となりたる姿にては、」「三河武士の末流たる徳川一類の身として考えれば折角の功名手柄も世間のみるところにて光を失わざるを得ず。」と。
 武揚については、「天晴の振舞にして、日本魂の風教上より論じて、これを勝氏の始末に比するれば年を同じうして語るべからず。」「氏の挙動も政府の処分も共に天下の一美談にして間然すべからずといえども、氏が放免の後に更に青雲の志を起し、新政府の朝に立つの段に至りては、我輩の感服すること能わざるところのものなり。」
 「二氏共に断然世を遁れて維新以来の非を改め、以て既得の功名を全うせんことを祈るのみ。」と。

 咸臨丸で勝と渡米した諭吉は、勝にも武揚にも徳川旧幕臣としての人格を問うているようだが、同時代に生きた諭吉の説は、死んでいった人々、消えてしまった徳川の時代精神への鎮魂の思いが重きをなすものであったのかもしれない。
 明治の後に続く惨劇を知る佐々木讓の説は、二人の功名の大きさが、明治が現在であり、その後に造り出してしまう時代を確信していない諭吉とは、深く重く違ったものになる。
 平成からみた武揚は、とても大きい。まさに礎だ。





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Last updated  May 21, 2016 09:57:49 PM
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