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「ねぇ、本当に実家に戻らなくてもいいの?」「あぁ、暫くホテル暮らしになる。」「そう。食事はちゃんと摂ってよね。」「わかった・」 ガブリエルとホテルの前で別れたアンダルスは、そのまま馬車で帰宅した。「お帰りなさい、アンダルス。浮かない顔をしているわね?」「えぇ・・」 アンダルスは、ビュリュリー伯爵夫人に、ローゼンフェルト家の舞踏会で起こった事を話した。「まぁ、そんな事が・・」「何だか、俺がガブリエルとお母さんの仲を引き裂いたような気がするんだ。」「実の親子といえども、価値観が違うものよ。だから、親が良かれと思ってやっていた事が、子供に逆効果になっている事もある。色々と大変なのよ。」「俺は、どうすればいい?」「何もしなくていいわ。こういう問題は、赤の他人が入るとややこしくなるものよ。」「そう・・」「今夜は遅いし、もう部屋で休みなさい。」「わかりました、お休みなさい、伯母様。」アンダルスはそう言ってビュリュリー伯爵夫人に一礼した後、そのまま自分の部屋へと戻った。 鏡台の前に座り、結い上げていた髪をアンダルスが解いていると、レディースメイドのアデリアが部屋に入って来た。「お帰りなさいませ、お嬢様。舞踏会はどうでしたか?」「楽しかったよ。」「それはようございました。」 アデリアによってコルセットの紐を緩めて貰ったアンダルスは、ドレスを脱いで夜着姿となり、寝台の中に寝転がった。「まぁお嬢様、行儀が悪いですよ。」「いいじゃん、誰も見ていないし。」「今夜はお疲れになられた事でしょうから、大目に見て差し上げます。」 アデリアはそう言って溜息を吐くと、部屋から出て行った。アンダルスが奇妙な音に気づいて目を覚ましたのは、夜中の2時頃だった。(なんだ、あれ?) アンダルスが自室から出て奇妙な音が聞こえて来る中庭へと向かうと、自分の足元に柔らかな感触がして、彼を足元にランプを向けると、そこには白いハツカネズミの親子が居た。「何だ、ネズミか・・」 アンダルスがそう言って安堵の表情を浮かべた後、角笛の音が森の方から聞こえた。 角笛の音色に導かれるように、アンダルスは森の中にある、“ある場所”へと足を踏み入れた。 そこは、遠乗りの際に雨宿りした洞窟の中だった。「何だ、ここ?こんなに紫水晶(アメジスト)が沢山・・」「それは我が一族に伝わる宝です。」 突然背後から声をかけられ、アンダルスが振り向くと、そこには民族衣装を着た男が立っていた。「あなたは・・」「お迎えに上がりました、我らの姫様。」にほんブログ村
2020年03月31日
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3月11日、福島第一原発で何が起きたのかー故郷を守るために健闘した吉田所長達の姿を活字で読んだ後、涙が出そうになりました。
2020年03月31日
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「進撃の巨人」の二次創作小説です。作者様・出版者様とは関係ありません。二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。リヴァイが両性具有設定です。苦手な方は閲覧なさらないでください。 翌朝、エルヴィンはキッチンで梓と自分の朝食を作っていた。「梓、おはよう。」「パパ、おはよう。」 梓に朝食を食べさせ、彼女を幼稚園へと車で送ったエルヴィンは、一人の保護者に声を掛けられた。「失礼ですが、もしかしてあなたは・・」「はじめまして、梓の父親です。」「まぁ・・」 その保護者は、矢代麗と名乗った。「折角ここでお知り合いになったところですから、一緒にお茶でも・・」「申し訳ありません、急いでいるので・・」「あら、そうですか・・」 麗は少し残念そうな様子で、他のママ友達と共に幼稚園を後にした。「母さん、梓の荷物を取りに来た。」「わかったわ。」 エルヴィンが幼稚園から実家へと向かうと、母はどこか気まずい様子で彼を家へ上げた。 梓の荷物は、梓が寝ていた部屋に置かれていた。「ねぇエルヴィン、奈々さんとは本当に別れるの?」「あぁ。」「昨日あんな事があった後、奈々さんのご両親から連絡があってね・・奈々さんが自殺未遂を・・」「俺の気をひく為だろう。」「それにしても、奈々さんはいつもあんなヒステリーを起こすの?」「あぁ。結婚してから、奈々は俺が仕事で帰りが遅くなると、浮気を疑ってヒステリーを起こしていた。もう彼女に振り回されるのは嫌なんだ。」「そう、わかったわ。奈々さんとは今、冷静に話し合える状態じゃないし・・エルヴィン、あなたが住んでいるマンション、ペットは飼えるわよね?」「あぁ、うちはペット可だけれど・・それがどうかしたの?」「ちょっと待ってて。」 そう言って一旦部屋を出た母は、ハムスターのケージを持って部屋に戻って来た。「この子は?」「梓ちゃん、ずっとハムスター飼いたいって思っていたんだけれど、中々リヴァイさんに言えなかったんですって。だからわたしがこの前ペットショップで一緒に選んでお迎えしたのよ。」 母の説明を聞きながら、エルヴィンは白い床材の中から顔を出したキンクマハムスターを見た。「わたしの所に置いて世話をしたいけれど、奈々さんがいつここを襲って来るかわからないし、あなたに預けた方が安全だと思って・・」「わかったよ、母さん。」 梓の荷物と、ハムスターのケージ、そして飼育本などのハムスターの飼育用品一式を車の後部座席に詰めて実家から帰宅したエルヴィンは、巣箱の中で眠っているハムスターに向かって話しかけた。「これから、よろしくな。」 エルヴィンが梓と暮らし始めてから一週間が過ぎた頃、奈々の両親がやって来た。「奈々とは別れてくれ、エルヴィン君。」「わかりました。」 「正直言って、奈々が君に執着するなんて思いもしなかったよ。一度、あの子を精神科で診て貰おうと思う。」「そうですか・・」「エルヴィン君、今まで娘が迷惑を掛けて済まなかったね。」「いいえ。」「梓ちゃんは、元気にしているの?」「はい。」「そう・・これからわたし達は奈々に寄り添っていこうと思います。」 玄関先で奈々の両親を見送った後、エルヴィンは深い溜息を吐いた。 彼らはああ言ってくれていたが、奈々がいつ自宅や実家を襲うのかわからないので、まだ気が抜けない。「パパ。」「梓、どうした?」「あずさ、ここに居てもいいの?」「いいよ。」「コスモちゃんも?」「あぁ、居てもいいよ。」 梓と暮らし始めてから、エルヴィンは仕事を定時で帰宅できるよう調整したり、休日は梓と一日中過ごすようにした。 そんな中でわかったのは、育児と仕事の両立の難しさだった。 働きながら育児をする父親たちの一番の障害は、育児休暇を父親が取得する事や、育児をする為の時短勤務に対する職場の無理解さだった。 エルヴィンの上司は、妻が専業主婦であるのが当たり前の時代で、ひたすら仕事に没頭してきた世代だった。 しかし、“男は仕事、女は家事・育児”という性的役割を重視していた時代はとうに終わりを告げ、今や離婚や同性婚、ひとり親など当たり前になっており、結婚に対する意識や価値観も多様化してきている。 そんな時代に逆行しているかのような会社の体質を変える為、エルヴィンは社長にある提案をした。「社内託児所の設置?」「はい、そうです。子供を預けて働こうにも、預ける所がない。預け先が決まっても、自宅や職場との移動時間がかかり、負担がかかる。社内に託児所があれば、仕事のコストパフォーマンスも上がり、働く親達のストレスが減るのではないでしょうか?」「良い考えだと思うんだが、前例がないねぇ・・」「前例がないなのなら作ればいいのです!」 その日の夜、エルヴィンがキンクマハムスター・コスモのケージの掃除をしていると、ハンジがやって来た。「ふぅん、あんたが社内託児所の設置をねぇ。以前のあんたなら、“育児は全て自己責任”で冷たく突き放してたのに、随分変わったねぇ。」「梓と一緒に暮らしてみて、育児の大変さを知ったよ。子供は大人の都合を完全無視で、どれだけ仕事や家事が忙しくても、子供を優先しなければならない。こんな大変な事を、リヴァイは一人でやっていたんだな・・」「そのリヴァイだけどね、手術の日程が決まったよ。」「そうか・・それは良かった。」にほんブログ村
2020年03月30日
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財宝探しの旅に出るジム。 ラストまでの展開に目が離せませんでした。
2020年03月30日
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「ジョージはまだ寝込んでいるの?」「はい、奥様。」「全く、あの子は面倒ばかりかけるんだから。」グレイ夫人は吐き捨てるようにそう言った後、一階へと降りていった。「冷たいねぇ。」「そりゃぁ、前妻の子だからね。」「それじゃぁ、前の奥様はどんな方だったのですか?」「綺麗でとてもお優しい御方でね、あたし達使用人にも良くしてくれたよ。」「全く、今の奥様とは大違いだよ。」「そうそう。」「ステファニー、奥様がお呼びよ。」「はい、わかりました。」 ステファニーが二階から一階へと降りてグレイ夫人が居る居間へと入ると、そこにはエドガーの姿があった。「エドガー様、何故こちらに?」「ステファニーさん、あなたは今日で自由の身ですよ。」「それは、一体どういう事ですか?」「実は・・」 エドガーは、グレイ夫人がステファニーに盗まれたと主張していたダイヤモンドが、NYの質店で発見された事を話した。「どうして、ダイヤモンドがNYの質店に?」「それは、あなたの方から説明して下さい。」「そ、それは・・」「出来ないというのなら、わたしが説明しましょう。グレイ夫人、あなたは下の息子さんのポーカー賭博の借金を返済する為、ダイヤモンドを質に入れたのですね。」「そ、そうよ!」「その質店からわたしが懇意にしている宝石店のオーナーから連絡がありましてね・・あなたが質入れしたダイヤモンドは、屑同然の代物でしたよ。」「あれは、南アフリカで一番の・・」「詐欺師の口車にまんまと乗せられて、あやうく全財産を失うところでしたね。」エドガーはそう言うと、冷たい目でグレイ夫人を睨んだ。「わたしの婚約者を返して貰いましょう。」「わかったわよ!」 グレイ夫人はそう言って歯軋りした後、居間から出て行った。「さぁステファニーさん、早く着替えて下さい。」「はい、わかりました。」ステファニーが二階の屋根裏部屋で着替えをしていると、そこへジョージがやって来た。『どこかへ行くの?』『えぇ。短い間でしたが、ジョージ様をお知り合いになられて嬉しかったです。』『また会える?』『ジョージ様が、会いたいと思えるのなら、会えますよ。』 ステファニーはジョージと抱擁を交わした後、グレイ邸を後にした。「何だか長いようで短かった一ヶ月でした。」 宿泊先のホテルの部屋のソファに座ったステファニーは、そう言うと溜息を吐いた。「ステファニーさん、あなたを迎えに来るのが遅くなってしまい、申し訳ありません。」「謝らないで下さい、エドガー様。」「ステファニーさん、そんな顔をしている時は、何か心配事でも?」「えぇ。」 ステファニーはエドガーに、グレイ家の家庭環境を話した。「そうですか・・」「わたしはジョージ様の事が気になって仕方がないんです。何だか、弟に姿を重ねてしまって・・」 エドガーはステファニーの言葉を聞いて、彼の弟・レオナルドが、ジョージ=グレイと同じ喘息の持病を持っている事を思い出した。「エドガー様、これを。」「これは、ジョージ様の誕生日パーティーの招待状ですね。」「えぇ。」「ジョージ様とステファニーさんと出会ったのも何かの縁です。すぐに出席の返事を致しましょう。」「はい。」ステファニーとエドガーは、グレイ家の三男・ジョージの誕生パーティーに出席した。「ジョージ様、おめでとうございます。」「ありがとう。」「ジョージ、あなたにお客様が来てるわよ。」「わかりました、お母様。」 ジョージが玄関ホールへ向かうと、そこには盛装したステファニーと、彼女の婚約者と思しき綺麗な男の人が立っていた。『お誕生日おめでとうございます、ジョージ様。』『ステファニー、来てくれたの!』 ジョージはそう叫ぶと、ステファニーに抱きついた。
2020年03月30日
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言わずと知れた名作です。インドでコレラで両親を亡くした少女・メアリは、ヨークシャーの片田舎に住む親戚の屋敷で暮らす事に。メアリの性格がこれまでのバーネット作品の主人公とはあてはまらないんですが、彼女の従兄弟のコリンもしかり。でも、二人が性格がひねくれてしまったのは、家庭環境が原因だったんですね。コリンは病を抱え、父親に疎まれていたと誤解していましたが、終盤でその誤解が解けていったのは良かったです。
2020年03月29日
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アレクサンドル・デュマの名作。一気に読めました。ミレディの邪悪さに震えましたね。
2020年03月29日
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シャーロックはオックスフォードで遺体が何者かに盗まれるという事件に遭遇する。 一話完結型でしたが、全ての話が繋がっているように思えますね。
2020年03月29日
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秀麗のみに危険が! 次回で完結となるので、どうなるのか気になりますね。
2020年03月29日
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一気にきな臭くなりましたね。 これから秀麗がどうするのかが気になりますね。
2020年03月29日
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「進撃の巨人」の二次創作小説です。作者様・出版者様とは関係ありません。二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。リヴァイが両性具有設定です。苦手な方は閲覧なさらないでください。 リヴァイの電話を受けてすぐ、エルヴィンはその足で実家へと向かった。「母さん、梓は何処だ!」「梓ちゃんなら、寝室で休んでいるわよ。」「梓をリヴァイから奪ったのか?」「あら、違うわよ。リヴァイさんが暫く入院して身動きが取れないから暫くお世話を・・」「母さん、リヴァイから電話があった。」「あの人ったら、余計な事をして・・」「どうして梓をリヴァイから、母親から引き離すなんて正気じゃない!」「あの子を犯罪者の子にしたくないからよ!」「母さん・・」「あの人に育児は向かないわ。それん、片親の子なんて梓ちゃんが可哀想・・」「母さんは何も知らないから、そんな事が言えるんだ!」「やめて、大声出さないで!」「梓は返して貰う。」「駄目よ。」「母さん、一体何を企んでいるんだ?」「何も企んでなんかいませんよ。孫を預かるだけよ。」 これ以上母には何を言っても無駄だと思ったエルヴィンは、そのまま実家を後にした。(これから、どうすればいいんだ?) 何日か仕事が忙しく、エルヴィンは中々実家へ帰る事が出来なかった。 その所為でエルヴィンは仕事に集中出来ずミスを連発してしまい、上司から叱責を受けた。「スミス部長、一体どうしたんですか?」「いや、ちょっとね・・」 エルヴィンが昼休みにコンビニ弁当を食べていると、そこへやたらと自分に話しかけてくる女子社員がやって来た。「聞きましたよ、部長。奥様と離婚調停中なんですってね?」「何処からその話を?」「奥様が昨日ここにいらして、引っ越す事になったから挨拶に来たとかで・・」「そうか。」「あ、下のロビーにお母様がお見えになってますよ。」「母が!?」 エルヴィンが下のロビーへ向かうと、ソファには母と梓の姿があった。「母さん、どうしてここに?」「梓ちゃんが、あなたに会いたいって聞かないのよ。」「パパ~!」 母の膝上に座っていた梓は、エルヴィンの顔を見るなりエルヴィンに抱き着いて来た。「ねぇ、あなたお昼まだでしょ?外で一緒に食べに行きましょうよ!」「母さん・・」 母に半ば強引に連れられ、エルヴィンは都内某所にある中華レストランへと向かった。 そこには、奈々と彼女の両親の姿があった。「少し遅くなってしまいましたかしら?」「いいえ、こちらも来たところですから。」「母さん、これは一体どういう事なんだ?」「昨夜話していたでしょう。梓ちゃんをうちで引き取るって。詳しい話は、食事をしながらでも・・」「母さん、奈々とは別れると言っているだろう!どうして勝手な事を言うんだ!」「エルヴィン、落ち着きなさい!」「あなた、やっぱりわたしを捨てて、あの人とよりを戻すつもりなんでしょう!」「もう君とは一緒に暮らしたくない、それだけだ!」「何よ~!」 奈々はそう言って、近くにあった皿をエルヴィンに向かって投げつけた。「もうわたしはこれで失礼する。」 エルヴィンが個室から出た後、中から皿が割れる音と奈々のヒステリックな声、そして母と彼女の両親の悲鳴が聞こえて来た。「あの人達の食事代はわたしが払います。」 エルヴィンは店への迷惑料を兼ねて、奈々達の食事代を払った後、店から出て行った。 仕事を終え、エルヴィンが帰宅した後、自宅の固定電話の留守電メッセージが十四件も入っており、それらは皆、母からだった。 母のヒステリックな声を聞きたくなくて、エルヴィンは浴室に入ってシャワーを浴びた。シャワーから出てエルヴィンが腰にバスタオル一枚だけを巻いた姿で浴室から出ると、今度は玄関チャイムが鳴った。 こんな時間に誰だろう―エルヴィンがそう思いながらインターフォンの画面を覗き込むと、そこには誰も居なかった。(気の所為か・・)そう思いながらエルヴィンが髪を乾かしに脱衣所へと戻ろうとした時、玄関チャイムが再び鳴った。『パパ・・』 インターフォンの画面越しに聞こえて来たのは、愛娘の声だった。「梓、どうしてここがわかったんだい?」「お祖母ちゃんが、パパの住所を教えてくれた。」「そうか・・」 何故こんな時間に、一人で梓が自宅へやって来た理由はわからないが、エルヴィンは彼女を放っておくわけにはいかず、彼女を家に上げた。「パパ、今夜はパパと一緒に寝てもいい?」「いいよ。梓、良く一人でパパの所まで来られたね、偉いねぇ。」「ねぇパパ、あずさは要らない子なの?」「どうして、そんな事を・・」「ママがそう言ってた。」「何て事だ・・」 大人達の罵り合いを、梓はどんな顔で聞いていたのだろうか。「梓は要らない子なんかじゃないよ。」エルヴィンの言葉を聞いた梓は、彼の隣で眠った。にほんブログ村
2020年03月27日
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破綻寸前の病院救済に奔走する日村たち。 何だか日村たちみたいな、「人に迷惑かけない任侠ヤクザ」がいなくなり、チンピラみたいな奴らが多くなりましたね。 このシリーズは、読み終わっていつも爽快な気分になります。
2020年03月27日
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依頼した家に住んでいた筈の家族四人は、何処かへ消えていた。彼らは何処に消えたのか―青瀬の家族と、消えた一家との繋がりが終盤になってわかり、怒涛のラストを迎えて読み終わった後、横山秀夫さんの作品は一気読みさせるなぁと思いました。
2020年03月25日
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倒産寸前の出版社の経営と工場の救済を任された日村。任侠道を貫く彼らの姿が何処か眩しかったです。
2020年03月25日
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この作品も面白かったです。 男女の愛憎劇の結末は爽快そのものでしたね。
2020年03月25日
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男女の愛憎に満ちた作品を描くのが、山村美紗さんは上手いですね。 印象的なのは「50%の幸福」でした。
2020年03月25日
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胡散臭い事件が起き、その真相を探るため渡英した十津川が見た事件の真実とは。 なんだか、本を閉じた後やりきれない思いをしました。
2020年03月25日
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会津人への復讐劇ー明治維新150年経っても、会津の人々にとって薩摩長州は憎い敵であるということがわかりました。
2020年03月25日
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終戦後の沖縄を描いた作品ですが、アメリカと日本、そして沖縄の戦争観を描いた作品でした。 心理描写とアートが織り成す物語を一気に読了しました。
2020年03月25日
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あと一巻で最終巻ですか・・何だか続きが待ちきれませんね。
2020年03月25日
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「何でだよ、ジョージ兄さん!」「今は株取引は慎重にした方がいいと言っているんだ、チャールズ!」「ジョン、これは千載一遇のチャンスなのよ!逃がすなんてもったいないわ!」「僕は母さん達には反対だね!」ジョンはそう言うと、居間から出て行った。「ちょっと新人さん、こんな所で油売ってないで、仕事しな!」「すいません・・」「今日は色々と針仕事が多くてね。あんた、裁縫は得意かい?」「はい。」 貴婦人の嗜み、淑女教育の一環として刺繍をはじめとする針仕事を物心つく前から教えられ、それらを家庭教師から厳しく叩きこまれたステファニーにとって、シーツを五十枚縫う事など朝飯前だった。「はじめてにしちゃ、手際が良いね。」「あの、ジェーンさん、ジョン様とチャールズ様は仲が悪いのですか?」「まぁね。ジョン様は長男だし、旦那様亡き後、グレイ家の財産を全て相続できる。でもチャールズ様は違う。」「つまり、チャールズ様はグレイ家の“ヤンガー・サン”だという事ですか?」 ヤンガー・サン―英国貴族は厳格な長子相続制を取っており、次男以下の男児は爵位・領地、財産などを相続する事が出来ず、平民と同じ地位にあった。「まぁ、そんなところだね。奥様は昔からチャールズ様溺愛なさっておられたし、ジョン様はそれが面白くないんだよ、きっと。」 ステファニーもチャールズ=グレイと同じ立場ではあるが、兄・スティーブとの兄弟仲は良好そのものである。 両親が自分を女として育ててくれていたのは、ステファニーが己で生きる道を見つける為の手助けをしてくれたからではないかと、ジェーンからグレイ家の事情を聞いたステファニーは最近そう思うようになってきた。 ステファニーがグレイ家のハウスメイドとして働き始めてから、一ヶ月が過ぎた。「失礼、こちらはチャールズ=グレイ様のお宅で間違いないでしょうか?」「はい・・」 ステファニーが玄関の掃除をしていると、そこへシルクハットを被った一人の男がやって来た。「あの、どちら様ですか?」「あぁ、自己紹介が遅れました。わたしは、こういう者です。」 男はそう言うと、一枚の名刺をステファニーに手渡した。 そこには、“アメリカ心霊協会会長 アーサー=セガール”と書かれていた。「チャールズ様、失礼致します。」「誰だ?」「ステファニーです。アーサー=セガール様という方がいらっしゃって・・」「わかった、すぐ行く。」 チャールズはそう言うと、急いで身支度を済ませて自室から出た。「チャールズ様、お久しぶりです。」「ここへは来るなと言っただろう!」「ではどちらに行けばあなたが踏み倒したポーカー賭博の借金の請求をすればいいのですかねぇ?こっちは慈善団体じゃないんでねぇ。」 客間の扉越しに聞こえて来るチャールズと客の男の声を聞いたステファニーは、余り関わらない方がいいと思い、その場から離れた。「あらステファニー、こんな所に居たのね。」 ステファニーが二階の客間の暖炉を掃除していると、そこへグレイ夫人がやって来た。「何かご用でしょうか、奥様?」「急に出かける事になったから、ジョージのお守りをお願いね。」「はい・・」「じゃぁ、頼んだわよ。」 グレイ夫人はそう一方的にステファニーに向かって言うと、そのまま階段を降りていった。(人使いが荒い女だぜ。) ステファニーはそう言って溜息を吐くと、汚れたエプロンを真新しいものに着替えた。「ジョージ様、いらっしゃいますか?」 ステファニーがそう言いながら子供部屋のドアをノックすると、中から苦しそうなヒューヒューという音が聞こえた。 ステファニーが慌てて部屋の中に入ると、暖炉の前でグレイ家の三男・ジョージが身体を丸めて苦しそうにしていた。「助かったよ、あんたが居てくれて。ジョージ様は喘息持ちでね、季節の変わり目には良く発作を起こされるんだよ。」「そうだったのですか・・奥様はこの事をご存知で?」「まぁね。ここだけの話、ジョージ様は旦那様の連れ子だからねぇ。上のお二人はジョージ様を可愛がっていらっしゃるけど・・」(色々と複雑なんだな・・)「ジョージ様はわたしが、奥様が戻られるまでついています。」「わかったよ。」 エミリーが子供部屋から出て行った後、ステファニーはそっとベッドで眠っているジョージの頭を撫でた。『ママン・・』 ジョージは、朧気な意識の中で死別した母親を呼んでいた。
2020年03月25日
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グレイ家には、厨房には料理をするシェフが一人、キッチンメイドが四人、そして洗い場で食器を洗うカトラリーメイドが三人居た。 客間や主寝室、子供部屋などの掃除、各部屋の暖炉の掃除、洗濯などを任されているのが、グレイ家のハウスキーパーと、ステファニーを含む十二人のハウスメイド達だった。 (随分使用人の数が少ないな・・うちとは大違いだ。) セルフォード侯爵家のタウンハウスとは比べ物にならない程こぢんまりとしているグレイ邸を見つめながらステファニーがそう思っていると、邸の中から一人の青年が現れた。 「伯母様、お久しぶりです。」 「まぁジョン、来ると知っていたら家を空けなかったのに。」 「伯母様、“アトランティス号”の事故の事、聞きましたよ。災難でしたね。」 「えぇ。」 そうグレイ夫人に労いの言葉を掛けた青年は、ガーネットのような真紅の瞳でステファニーを見つめた。 「伯母様、この子は?」 「あぁ、この子は今日からハウスメイドとして働く事になったステファニーよ。ステファニー、この子はわたしの甥の、ジョンよ。」 「初めまして、ステファニーと申します。」 「へぇ、伯母様がメイドを雇うなんて珍しいなぁ。」 グレイ夫人の甥・ジョンは、そう言うと彼女を玄関ホールまでエスコートした。 ステファニーが馬車の中からグレイ夫人の荷物を運んでいると、そこへジョンが戻って来て、ステファニーの荷物運びを手伝った。 「ありがとうございます、ジョン様。」 「・・やっぱり、君みたいな綺麗な手をしたメイドは今まで一度も見た事がない。それに、キングスイングリッシュを使うなんて・・君は、労働階級に属していないね?」 そう自分に詰問したジョンの英語は、かすかにアイルランド訛りがあった。 「ジョン、その子に構わないで!」 グレイ夫人は険しい表情を浮かべながら、ステファニーを睨んだ。 「何をしているの、早く仕事に戻りなさい!」 「申し訳ありません、奥様。」 「その気取った話し方をやめなさい!」 ステファニーはグレイ夫人に対して一礼すると、屋敷の中へと入った。 「あなたが新しく入ったハウスメイドね。わたしはハウスキーパーのアメリア、よろしくね。」 「よろしくお願い致します。」 「そのドレスだと動きにくいわね、それに靴も。」 グレイ家のハウスキーパー・アメリアはそう言うとステファニーをまるで品定めするかのような目で見た。 「この服に着替えなさい。コルセットはそのままでいいわ。」 「はい・・」 グレイ家のハウスキーパー・アメリアから手渡されたのは、地味な黒のワンピースと、白のレースのエプロンとヘッドキャップだった。 靴はステファニーが普段履いているようなハイヒールではなく、黒のエナメル製のパンプスだった。 「長い髪はシニョンか編み込みになさい。髪飾りの類は一切不要です。」 アメリアははきはきとした口調でそう言った後、黒いヘアピンをステファニーに手渡した。 「奥様は色々と口うるさい方だから、身支度は素早く済ませないとね。」 「はい・・」 アメリアはステファニーを使用人部屋へと連れて行くと、そこには休憩中の数人のメイド達が居た。 「あっれぇ~、見ない顔だねぇ。」 そう言ってステファニーの顔を覗き込んだのは、顔にそばかすがあるブルネットの髪をしたメイドだった。 「エミリー、この子は奥様が新しく雇ったステファニーです。さぁステファニー、皆さんにご挨拶なさい。」 「ステファニーです、よろしくお願いします。」 「変なしゃべり方!」 「本当、おかしいったら!」 ブルネットのそばかすメイド・エミリーは、そう言うと腹を抱えて隣に居る赤毛のメイドと笑った。 「ふぅん、ジョン様が言ってた通りだぁ、見てよこの手!あたし達とは全然違うよ!」 「そりゃぁスカラリーメイドのあんたの手は年中荒れ放題だもんね。あんた、どうしてうちに来たの?」 「・・“アトランティス号”の事故で、お父様とお母様を亡くして・・行くあても、頼れる身内も居なくて、娼館に売られそうになっていた所を奥様に拾われた・・」 「その身なりからすると、あんた貴族の娘だったんだろ?可哀想にねぇ。」 「さ、さっさと着替えて仕事に取りかかりな。」 「はい・・」 ドレスからワンピースへと着替えられたのはいいが、問題は髪だった。 ステファニーは今まで、自分で髪を結った事もなければ、ヘアブラシで髪を梳く事もなかった。 それらは全て、レディースメイドのリリーや、メイド長のメイがしてくれていたから。 何とか赤毛のメイド・ジェーンに髪を編み込みにして貰い、ステファニーがグレイ家の居間へと向かうと、そこではグレイ夫人とジョンが誰かと話していた。 「ねぇ伯母様、本当に大丈夫なの?」 「大丈夫に決まっているでしょう!」 「ジョン、お前は黙ってろ!」
2020年03月23日
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今回の事件のラストは、緊迫した状況の中での選択を迫られるという展開は読みごたえがありました。
2020年03月22日
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1992年、三重県津市で起こった水泳の有力選手・倉田聖華殺害事件。 15年後、時効を前に新たな事件が。 点が一本の線となる瞬間に身震いしました。 友情を守るための悲しい殺人ー本を閉じた後やりきれない思いをしました。
2020年03月22日
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津村の両親殺害事件と、彼が目撃した殺人事件が、ラストで繋がり、なんとも切ない結末を迎えました。
2020年03月22日
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アイドルを目指した女子高生達の物語。 結構厳しい世界なんですね。
2020年03月20日
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誘拐事件の結末が少し後味が悪かったです。それ意外はおもしろく読めました。
2020年03月20日
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幕末と現代が織り交じった物語。何というか、「料亭まつだいら」の人達は、松平家の名を騙っていただけなんでしょうね。ラストが切な過ぎました。
2020年03月20日
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お金にまつわる作品です。 本当に幸せなのはなにか? 読み終わった後色々と考えました。
2020年03月20日
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短編集ですが、男女の欲望と業を描いた作品でした。
2020年03月20日
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宮部みゆきさんは現代ものより時代物の方が人間の業を良く描いていますね。 鬼やあやかしは、人の心が生み出すものなのだなと思いました。
2020年03月20日
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秀麗のからだにいへんが? なんだかこれから波乱の予感がしますね。
2020年03月20日
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秀麗はこうゆうを救うため、天敵であるせいがと対峙することに。 次回も波乱尽くしな予感がします。
2020年03月20日
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藍州へと赴いた秀麗。 これから、ラストに向けて怒涛の展開になりそうですね。
2020年03月20日
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秀麗は王の妃候補として命を狙われている藍家の十三姫のみがわりになることに。 色々と陰謀が次から次へと起こりそうで、目が離せませんね。
2020年03月20日
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「パーフェクト・ブルー」の続編です。 短編集ですが、犬のマサの視点から描かれる物語はどれも面白かったです。
2020年03月20日
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怒涛のラストまで一気読みしました。なんだか一本の映画を観たような気分でした。
2020年03月18日
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張学良とふぎ、二人の数奇な運命の行方が気になりますね。
2020年03月18日
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銀行強盗を阻止した栗原太郎、彼は何者なのか。最終章で全ての謎がわかるまで、ページをめくるてが止まりませんでした。
2020年03月18日
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最後まで一気に読めました。
2020年03月18日
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前作は未読ですが、熊本地震に焦点をあてた作品。震災をきに黄泉がえった人々、そしてバンダナ姿で復興に取り組む加藤清正。被災地熊本へのエールを、加藤清正公に作者は込めたのかなと思いました。
2020年03月18日
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短編集でしたが、どれも人間の業というものを良く描いた作品でした。
2020年03月18日
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図書館を訪れ、別世界に迷い「わたし」。 最後まで気が抜けませんでした。
2020年03月18日
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「ステファニーさん、しっかりして下さい!」「エドガー様、ここは・・」 ステファニーが目を開けると、そこには自分を心配そうに見つめ、自分の手を握っているエドガーの姿があった。「ここは、“ダイヤモンド号”の中です。アトランティス号が沈没した後、わたし達はこちらの船に救助されたのです。」「そうですか・・じゃぁ、小父様達は・・」「お二人共無事ですよ。」「良かった・・」エドガーの言葉を聞いたステファニーは、安堵の笑みを浮かべた。「ステファニー、無事だったのね!」「小母様も、無事で良かった。」 フレイザー伯爵夫妻と再会したステファニーは、彼らと抱擁を交わした。「小母様達はこれからどうなさるおつもりで?」「予定通りに観劇を楽しむわ。あなた達は?」「それはわかりません。でもエドガー様となら楽しめます。」「そうね。」“ダイヤモンド号”でNYまでの航海をステファニーは楽しんだ。「「 エリス島での入国審査を終えた後、ステファニー達は船でマンハッタンにある宿泊先のホテルへと向かった。「ねぇエドガー様、アメリカは英国と全然違いますね。」「えぇ。」 NYの中心地・タイムズスクエアは、新聞売りの声や馬車の音などの喧騒に満ちていた。 人波に逆らうようにしながらホテルに漸く着いたステファニー達がフロントで寛いでいると、そこへ一人の男がやって来た。「ステファニー=セルフォード様ですね?」「はい、そうですが・・貴方は?」「わたしはNY市警刑事・アルフレッド=ノックスでと申します。ステファニーさん、貴方を窃盗容疑で逮捕します。:「そんな・・何かの間違いです!離してください、離して!」「ステファニーさん、必ずわたしがあなたを助けます!」「エドガー様!」 突然窃盗容疑で逮捕されたステファニーは、警察で意外な人物と再会する事になった。「お久しぶりね。」「あなたは・・」 ステファニーの前には、“アトランティス号”の歓迎パーティーで自分に言いがかりをつけてきたアメリカの成金婦人だった。「奥様、こちらの方があなたのダイヤモンドを?」「えぇ、この子がわたしのダイヤモンドを盗んだんです!」「何かの間違いです!わたしは何も盗んでいません!」「奥様、我々がダイヤモンドを探し出しますので、どうかご安心ください。」 ノックス刑事はそう言って成金婦人を宥めようとしたが、彼女は落ち着くどころかますます興奮した。「早くこの子を牢屋へぶち込んでくださいな!」「お待ちください!」 ステファニーは警察署に現れたエドガーを見て、安堵の表情を浮かべた。「あなた、誰よ!?」「わたしはこの方の婚約者です。彼女は決してあなたのダイヤモンドを盗んでなどいない!」「何よ、証拠でもあるの!?」「わたし達は、“アトランティス号”が沈没する前、あなたがダイヤモンドを使用人達に命じて運び出させていましたよね?その使用人達は今、どちらに?」「そ、そんな事、わたしが知る訳ないでしょう!」 エドガーからそう指摘された成金婦人は、そうヒステリックに叫ぶと彼を睨んだ。「奥様、そうすると、我々はあなたの勘違いでこちらの方を誤認逮捕してしまった、という事ですか?だとしたら、これは問題になりますよ?」ノックス刑事がそう言って成金婦人を睨むと、彼女の目が少し泳いだ。「そ、それは・・」「ノックス刑事、わたしの婚約者を今すぐ釈放してください。」 エドガーの訴えを受けたノックス刑事は、ステファニーを釈放した。「ステファニーさん、ホテルに戻って休みましょう。」「えぇ・・」「待ちなさい!」 警察署の前でステファニーがエドガーと共に馬車に乗ろうとした時、成金婦人が二人の間に割って入って来た。「あなたは、わたしと来なさい。ダイヤモンドが見つかるまで、わたしの屋敷で働いて貰うわ。」「そんな・・無茶苦茶な!」「エドガー様、それでわたしの疑いが晴れるのなら、わたしは彼女に従います。」ステファニーはそう言うと、エドガーの頬を優しく撫でた。「大丈夫です、わたしはすぐにあなたの元に帰って来ます。」「・・決まりね。」 こうしてステファニーは成金婦人ことグレイ夫人の家でハウスメイドとして働く事になった。
2020年03月18日
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飼い犬だったバックは、何者かに拉致され、橇犬となり、過酷な日々を送る。犬の目線から見た人間の残酷さや愚かさを描いた作品ですが、結末が後味悪くなくてよかったです。
2020年03月18日
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※BGMと共にお楽しみください。ステファニーが機転を利かせた事により、アトランティス号の乗客達の避難は滞りなく進んだ。「さぁ、あなたも早くこちらへ。」「いえ、わたしは船に残ります。」 ステファニーはそう言うと、救助ボートの順番をメアリー達に譲った。「ステファニー、本当にいいの?」「はい。だから、小母様達は先にボートへ・・」「わかったわ。気を付けてね。」 メアリー達と別れの抱擁を交わし、彼らが乗る救助ボートが遠ざかるのをステファニーとエドガーは見送った。「本当に、いいんですか?」「えぇ。だってわたし達は、この化け物の相手をしなければなりませんから。」 ステファニーはそう言うと、デッキへと上がって来た化け物を睨みつけた。「流石、英国紳士の鑑ですね。いえ、英国淑女の鑑といった所でしょうね。」 乾いた拍手の音と共に、銀髪を夜風になびかせながら、ラスプーチンが二人の前に現れた。「どうして、お前が・・」「この船に乗っているのかって?奇遇だね、わたし達も新婚旅行中なのさ。」「新婚旅行だと?」「えぇ。」 ラスプーチンはそう言うと、ステファニーに左手薬指で燦然と美しく輝くダイヤモンドの指輪を見せびらかした。「グレゴリー、こんな所に居たのか。探したぞ。」 音楽的な美しい声がデッキに響いたかと思うと、黒髪紅眼の紳士がステファニー達の前に現れた。「久しいな、ステファニー。」「あなたは、どなたですか?」「おやおや、この方の事をお忘れになるとは・・あなたは宿敵の事をすぐに忘れてしまう方なのですね?」「宿敵だと・・」「これを見ても、この方が誰なのかわかりませんか?」 ラスプーチンはそう言うと、ある物を掲げた。 それは、ラスプーチンによって盗まれた家宝“報復の刃”だった。「レパード・・」「漸く俺の名を呼んでくれたか、嬉しいぞ。」レパードはそう言うと、口端を上げて笑った。「一体、この船で何を企んでいる!?」「こやつらは、生きた人間の血に飢えておる。この豪華客船の乗客達の血をやつらに与えようとしたが、また俺の邪魔をしたな、ステファニー。」 黒髪紅眼の男―レパードは、そう言うとステファニーを睨みつけた。「レパード様、もうすぐこの船は沈没しますから、この者達は放っておきましょう。」「それは一体、どういう事だ?」 ステファニーがそう言ってラスプーチンを睨みつけると、彼は口元に不敵な笑みを浮かべた。「この子達が、この船に穴を開けたのですよ。船底に居た者達はこの子達の餌になりました。」「ひぃぃ~!」 ラスプーチンの言葉を聞いた船員達は、恐怖で顔を引きつらせながら我先に救助ボートへと乗り込んで逃げてしまった。「意気地なしどもめ。」「お前達は、アメリカに渡って何をするつもりだ!?」「君の友だちと同じような実験をするつもりですよ。」「・・悪魔め!」「何とでもおっしゃい。レパード様、こんな奴らに構うのは時間の無駄です、行きましょう。」「あぁ。」「行かせない・・お前達だけは絶対に許す訳には・・逃がす訳にはいかない!」「やれ。」「ステファニーさん、危ない!」 ステファニーの背後に化け物が忍び寄っている事に気づいたエドガーは声を上げたが、遅かった。 化け物に突然ウェストを掴まれたステファニーは、肋骨が折れる感触がして痛みに呻いた。「ステファニーさん、逃げて!」 化け物の頭を拳銃で撃ち抜いたエドガーは、うつ伏せに倒れたまま動かないステファニーの元へと駆け寄った。「ステファニーさん、しっかり!」「エドガー様・・」「早く、この船から脱出しましょう!」 エドガーはステファニーの肩に腕を回して彼の身体を支えると、自分達の旅行鞄を産みの中へと放り投げた。「エドガー様、何を・・」「ステファニーさん、しっかりわたしに捕まって下さい!」 エドガーはそう叫ぶなり、ステファニーを横抱きにした後、海の中へと身を躍らせた。 海水の冷たさに、ステファニーは意識を失った。
2020年03月18日
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2020年03月16日
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平でありながら、懸命に働く秀麗。彼女の活躍ぶりにますます目が離せません。
2020年03月16日
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茶州から戻った秀麗を待っていたのは、降格処分だった。平でありながらも懸命に働く秀麗。なんだか応援したくなります。
2020年03月16日
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茶州で疫病発生。秀麗達に何か起こりそうですね。
2020年03月16日
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