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先週、仕事の関係でパラミタミュージアムへ行きました。三重県の菰野というところにあるのですが、信楽から車で1時間半ほどで行くことが出来ました。友達が菰野で弟子入りをしていた時、「信楽から菰野は遠いから、なかなか信楽に行けない…」と話していたからどんなに遠いところなんだろうと思っていたのになぁ。仕事なので展示を見る時間もありませんでしたが、日本を代表する陶芸家の先生方にお会いすることができました。誰って、それはまだ言えないんだけど。
2007.03.04
工房では長雨で窯場に水が入ってきてしまいました。知り合いの方は各地にあれだけの被害が起きているのだからここはこれだけですんでまだいいほうだと仰る。ほんとうにそのとおりです。もう雨あがるということだけれどもほんとうかな。昨日から薪を小割りにするという作業を始めました。明日、信楽では火祭りがあります。松明を担いで山の上の神社まで登ります。それに参加をするので松明を作る準備をしています。
2006.07.21
山へ花を摘みに行きました。雨の合間を縫って入った山には水を含んだ気持ちのよい空気が充満していて、深呼吸をするとそれが指の先までしみこんでくるようでとてもよい気分になる。とりとまらずはないかだほうちゃく草あまどころちご蘭てんなんしょうさんきらい今日、山で見つけた花の名前。
2006.05.16
4月、松坂屋での展覧会も無事に終了。木箱も期日内に納品。GW前の1週間は茶会ラッシュでした。全て大寄せの茶会でしたが1日おきに3回の茶会。知恩院、南宗寺、社中での茶筅供養茶会。茶会ラッシュと言っても私自身休日がないので茶会で過ごす時間はゆったりしているのでのんびりできました。只今GWよりスタートの展覧会も開催中。昨日は師のもとに東京から編集者の方々が取材に来られました。美術手帳に師の作品の集合写真が載る予定なのだそうで楽しみです。今日から作陶。作陶に使うのは先月、山から掘って練った土だ。いつもより大量の土を掘ったから掘る作業も山から工房へ持って帰る作業もいつも以上にしんどかったなぁ。土もそうだけど窯を焚くこと、花を摘みに山に入ること、自作の花入に花を挿すこと。全てにおいて自然と対峙する。あらためて書くことでもないのだけれど、今日はその大切さを考えながら作陶していたことを思い出しました。今日から作り始めたのは大壺。自作の大壺というものがとても気になり始めました。大壺というキーワードを知り合いの方にいただいたこともきっかけなのですが、常にいちばん作りたいと思うものが大壺。
2006.05.10
只今、展覧会中。そして、明日最終日。今回は自分達でお花を生けましょうと言われていたので生け花を習いました。しかし、やはり茶花がいちばんすきだという再確認になりました。展覧会の感想は、デパートの画廊に在廊するって大変なんだなぁということと、三人展だったのですが、他のお二人は土をどうしているんだろう?ということ。これには赤土を入れているのだろう、これはあのメーカーのあの土が入っているのだろう…と在廊中に考えたりしていました。一緒に在廊してゆっくりお話をする機会もなかったので実際には土をどうしておられるのかは分かりません。先週から山の土を掘る作業に入りました。明日も土を掘ってから搬出に向かいます。土を掘り、練ることから作陶が始まります。
2006.04.17
3月中旬、登り窯での窯焚きでした。今まで師の元で経験した窯焚きの中でもいちばん長い時間をかけての窯焚きでした。最終日あたりにはさすがに疲れて少々頭がぼーとしていました。窯焚きが終わった翌日、友人の展覧会最終日だったので京都市内まで出掛けました。迫力ある数々の作品に感激し、久々にいい展覧会を見ることができてほんま良かった!会ってお話をするのも久々だったので行ってほんまに良かった!わたしもがんばる!しかし…その後、発熱して2日間ずっと寝てました。世話を焼いてくれた両親のおかげですぐに元気になりました。窯焚きの後、気をつけないと熱が出ると師がよく仰るのですが、ほんまやなぁと反省。もうすぐ展覧会…デパートの画廊での展覧会ということでスタート1週間前からプレ展示というのをしてくれはります。そのための作品を持って行きました。4月5日から、とある画廊にて作品がプレ展示されます。
2006.03.28
立春が過ぎたと言うのにまだまだ寒い日が続きます。その頃に山から掘り出した土を何度か練り、先日は登り窯のための土も作りました。山で土を掘り、練り、作陶。そして焼成。1年間に何度繰り返しているのか考えたが土作りは多すぎて分かりません。土作りはとても力を使う作業で土屋に勤める友達に「土を作るのって本当にたいへんだね」といつも言ってしまうほど。窯は年間6回は焚いている。ほんとうに師はパワフル。もちろん作品も。そんな師のもとで修行をしている私は幸せだといつも思います。最近の私は、春に展覧会2本控えているのでそのための作品作りに励んでいます。ブログもほとんど更新できない毎日ですが、風邪も引かず元気に過ごしています。
2006.02.19

昨日いただいたポスターを師と見たらこんなでした!信楽の新キャラクター「匠 ポン山さん(たくみ ぽんざん)」10月8日~10日に開催される信楽陶器まつりの宣伝をしてくれてはります。 期間中、陶芸の森・太陽の広場にて開催されるセラミックアートマーケットもよろしくね。
2005.09.21
初めての師との二人展、終了しました。ご来場いただきました皆さまありがとうございます。終了したばかりですが、また昨日から展覧会がスタートし、秋の花を生けさせていただきました。そして今夜、師の窯に火が入りました。今日から数日間、窯焚きに入ります。
2005.09.04
先週は土を作っていました。今日は久しぶりに作品作りです。花入れを作らなくてはいけないことを思い出し、筒型のものを一つ作りました。今週末に、とある窯が初窯を焚くということで作品をひとつ色見のために入れていただけるのでそのために作りました。しかし出来上がってみると今までの自分にはない力強いとてもよい出来のように見えるので、来春予定の展覧会(の宣伝用に9月中に作品を提出しなくてはいけない)用にしたいなぁ…なんて思いました。しかし、大体こういうのは翌日まじまじと見ると「何だかなぁ…」ということになり、結局、壊して土に戻してしまったりすることが多いのです。これもひとつの勉強。この繰り返しでいい作品が出来上がるのだと思う。今日久々に作品を作り、また自分の作品に変化が出てきたことに気づき楽しくなりました。明日も楽しみ。
2005.08.29
今日から土づくり。信楽の山の土から作ります。2週間後には窯焚き。暑い日に無心に体を動かして汗をかくのはきらいじゃない。土を作るとき無心になることで余計なことを考えず、いいものだけを作りたいという気持ちになる。土を作ることから作品作り、窯焚き、作品の掃除、作品の搬入。全ての作業を終えて初めて作品作りができたかなと感じる。ただ、自分の土、薪、窯じゃないんですけどね。しかし、ほんとうにいい師匠につくことができて幸せです。平日、展覧会の会場へはその作業の合間に行きます。明日は花をまた生けに行きます。来春参加させていただく三人展ではギャラリーさんから「各自、お花を生けること」という宿題をいただいたので本格的に師に挿花を教えていただいています。
2005.08.22
20日、展覧会初日を迎える。朝いち、遠方のお客様がこの展覧会を見るためだけのために信楽に来て下さった。陶芸雑誌を読み、この展覧会のことを知ったと仰る。書道家の方なので、次にお会いできるときには書道具のことなど色々教えていただきたいことがありました。再会できたことも嬉しかったのですが、恐縮というかとても感動してしまい、それどころじゃなかった…その上、落款印をふたつも作って頂き、中国の朱肉などなどとともに頂いてしまいました。箱書きの印にさっそく使わせていただくことにします。たくさんの方に会場へ足を運んでいただきました。友達には今日が初日だということも何も言ってなかったのですが、ちゃんと知っていてくれて来てくれた。いつも励まし、色んなことを教えてくださる方も仕事の合間に来てくれて、またまた励ましてくもらった。お客様だけではなく窯師の方、陶芸家さん達、ギャラリーさん、ほんまにたくさんの方に会い、作品を見ていただきお話を聞くことが出来ました。本当に感謝です。いつも明るく前だけを見て作陶しているのですが、他人のよく分からない言葉に傷つき、クヨクヨと考えてしまい、手が動かなくなりそうになったこともありました。仲間やお世話になっている方から励ましていただいたことで乗り切ることができました。展覧会初日を迎え、クヨクヨしていた自分が恥ずかしくなりました。悪い言葉からは何も生まれないし、何も継続はしない。言葉ではなく作品勝負なのだろうと思う。
2005.08.21
本日、無事に作品搬入を終えることが出来ました。明日から信楽で師匠と二人展です。午後から花入に花を生ける予定です。
2005.08.19
先週は登り窯の窯焚きでした。暑い中の熱い窯焚きとなりました。毎年必ず夏バテでダウンするのに今年は元気です。しかし、頑張りすぎた?ためか、やはり窯焚き終了後はゆっくりお休み。今年は夏に展覧会をさせて頂くということで、初夏から夏バテには気を付けていました。今日は待ちに待った窯出しの日。窯から作品を出して、窯の掃除も一気に済ませます。休憩を挟み、一つ一つ作品をじっくり見ると…下手だなぁ…今度作るときはこうしよう…と、一人反省会。今回は大壺も制作し、窯の中でもいちばんいいところで焼成していただきました。窯変がとても美しくて感動しました。そして、幸せ~って思うのです。展覧会は週末から。
2005.08.16
今週末から窯焚きです。久々に今回は登り窯での焼成。そして今月末には師とふたり展です。いろんな不安要因を抱えながらもただ毎日ほんとうにいいものを作りたい一心でろくろに向かっていました。作品を見ていただくことから学べることも多いので作品を発表できる機会がひとつでも増えることは本当にありがたいことです。
2005.08.05
久々の日記です。毎日のように遊びに来てくださる方ごめんなさい。窯焚きに向けて作陶しています。先週は窯を代表させていただき信楽火祭りという松明を愛宕山という山の上にある神社に奉納するお祭りに参加しました。以前、火祭りに参加したときには担いでいた松明の火のがすぐに消えてしまい、その上、恒例の花火もなく不完全燃焼に終わってしまいましたので、そのリベンジ的な意味合いもあるとかないとか。参加者は毎年700名ほど。各自、松明を手作りして松明奉納に挑みます。私は松明作りから、当日のエントリーまで知り合いの方にお願いしました。おかげさまで祭り当日も作品作りに集中できました。ありがたいことです。実は松明を担いで山の上の神社に着いたらゴールじゃないんですね。神社で手を合わせて小休止して山を降り、しばらく歩いてゴールなのです。そこまで松明を担いで行くのですが、私が作っていただいた松明は担いでいたキワまでよーく燃えていました。さすが名人に作っていただいた松明。もちろん松明は窯場でよく乾燥させた赤松の割り木を使っています。松明奉納が終了すると去年から復活した花火大会です。師の工房からは花火がきれいに見えます。とても静かなところなので花火の音の響きも澄んでいるように感じます。雑踏の中の花火もいいけれど、こういうのも心地よい。来年の松明はもっと大きいほうがいいなぁ…と思うほど苦もなく楽しく参加できました。師は来年久々に祭りに参加すると言ってました。来年も楽しみです。
2005.07.26
と知り合いの方が仰るのでお手伝いに行く。お手伝いと言うより、勉強をさせていただくというのが本当。師のもとで学んだことが窯作りのお役に立ったようでよかった。それから、意外と私って器用?と勘違いするほど楽しかった。しかしとても暑い日が続く。ということで休憩も長くいただき、冷たいものもたくさんいただき、帰るときには手作りのお野菜までたくさんいただいてしまいお手伝いというよりも遊びに行ったというかんじ。初もののズッキーニをいただいたので早速夕食にて美味しくいただきました。今日初めてズッキーニって、畑でこういう風に生るんだ!と知りました。
2005.06.26
最近、作陶の合間に庭いじり的なことをしていた。そういえば毎年、盛夏の前にはそうやっており恒例のようになっている。師の仕事場には何種類もの野の花が植えられているので、師はその植え替え。私はそのお手伝いと簡単に草むしり。師は若い頃、漂泊の茶人に付いて全国を旅していたことがあるそうだ。その方から師は茶花のことを学び、「かばん持ちしとった時になぁ、荒川豊蔵さんとこ行ってよ…」というふうに師は話をしてくれます。22日、夕刻から山に入る。ささゆりが咲いているのを見つけた。ささゆりは西日本に多く咲いているそうで、葉が笹に似ているのでその名がある。昔は山一面に咲いていたそうだが、今はその姿を見つけるのはとても困難なようだ。信楽のお茶処、朝宮というところでは住民の方がささゆりを山で育てていて、そのささゆりには札が付いている。「このささゆりは私が育てました 山田 太郎」このように↑書いてあるのだ!素敵なことだと私はおもう。23日、師が仕事場裏で咲いているあじさいを挿し木。七段花と紅山あじさい。繊細な花を咲かせる。私も家で育てているけれども、今年はまだ花が咲かない。どうも肥料をあげるのがよくないらしい。師が大きく育てた七段花と剪定したねこやなぎの枝を分けていただいた。上手に育てなくては!私もすきで家でも色々なものを育てているから朝夕、水やりをするのが日課。そして育てていると絶対にその名は忘れないのです。
2005.06.25
20日、朝から大阪へ。お客様と待ち合わせて展覧会をみる。このお客様の友人の展覧会である。作家はアメリカ出身で現在、日本在住。日本人とは違う文化を持って生活していたことが作品作りの視点に現れている。薪窯で焼成した作品を制作されているのだが、焼成の条件により同じ薪窯でも全く違う表情を見せる。昼からはこのお客様が懇意にしておられるギャラリーへ。店主は師のこともご存知で、最近私の友人や知り合いの方とお話をしていてこのギャラリーのことが少し話題になることが重なったので機会があれば訪ねようと思っていた矢先だった。しかし如何せん敷居が高い。ひとりで行くには気が引けると考えていたのだ。お客さまに紹介していただいたものの…名乗るほどのものでは…そう思っていたところ、店主は私のことを他の方から聞いてご存知だった。やきものの世界は狭いのか。敷居が高いなどと思っていたのが行くとそうではないことを知る。思いがけず長居をさせていただき、懇意にされる理由がわかった。21日・夏至。空は曇ったり晴れ間が見えたり。風が吹いており雨も降りそうに見えるがやはり今年は空梅雨なのだろうか?ヨーロッパでは今夏は異常気象だという。しかし毎年、季節の変わり目には世界のどこかでそんな現象がみられる。近い将来の地球はどうなってゆくのだろう。本日のお茶のお稽古は且座之式。五人で行ないます。月が東、花が半東。一が香、二が花、三が炭。私は一の香で、香盆の上で香の準備をするのがお仕事。半東がいちばんむずかしそうだった。私も半東をできる日がいつかくるのかな…がんばろう。
2005.06.21
8日、朝から師と奈良へ。最近開店したギャラリーさんを訪ねる。開店前から師と取引をしていたこと、偶然にも私の作品も置いて頂いていたこともあり訪問はとても楽しみ。住宅街の中にあるアットホームな雰囲気のギャラリーさんだった。店主が収集していた古い家具を多用したディスプレイがとても素敵。こんな素敵なギャラリーに私の作品が展示されていることにも感激。9日、師の次回展覧会の準備と、前回の展覧会作品のための箱書きの手伝い。次回展覧会は鹿児島。会期中には露天風呂へ行くのだそうです。いいなぁそれ。そういえば私も箱書きしなくてはいけない。10日、遠方よりお客様。私はまだ修行中で自分の工房を持っていないのでお客様にたくさんの作品を見ていただくことができない。ゆっくりお話ができればと思い、このご夫婦と昼食をご一緒させていただく。人見知りするのですが、よく見知ったお店でおいしいものをいただけたので緊張もすぐにほどけた。それにこのご夫婦のお人柄がすきだと感じたのがいちばんかな。12日、京都へ。取引をさせていただいている京都のギャラリーさんへ所用があり出かける。出掛けようとしたら知り合いの方から「京都へゆくのなら少し足を伸ばし、たち吉本店で開催中の展覧会・廣永窯一門展を見るいい」ということを教えてもらったので急遽予定変更。やはりいいものを見ると心が豊かになる。そして、自分もいい物を作ってゆきたいと強く感じる。展覧会を見たあとは近くにある花政さんという花屋へゆく。花政さんの主人は師の友人で工房にもよく来てくださる。この方は花人としても有名。店のすぐそばに主人が持つBar. 文久があり、主人を訪ねるとそちらの中庭の草花の世話をしておられた。なぜ「文久」なのかというと花政さんが文久年からの創業だからだそうだ。その店内の壁にはいつも花掛けがあり花が挿してある。この日は私の師作の信楽茶入を花入れに見立てたものが掛けられており、花はほたるぶくろだった。関西のほたるぶくろの花は白く、関東のものは少し赤みを帯びた紫色と聞いたことがある。理由はよく分からないが、とても不思議だ。ピーターカラス氏の掛花入れもあるよと見せていただいた。むむ、これはまさか徳利?花政さんは私に花のことを教えてくれる方のひとり。ほんとうにいい勉強をさせていただいている。
2005.06.13
お茶のお稽古の日。久々に着物を着る。と言っても簡単に着ただけ。それでも身は引き締まる。そしてお手前と、もてなすということだけに集中することで悩んでいることも無になるような気がする。
2005.06.07
今日は朝から窯出し。もちろん窯内部はまだとても熱い。窯焚き前、試験的に今まで作っていたものとは全く違うタイプの花入を作ってみた。それも今回の窯で焼成したのだけれど、・・・うーん、どうだろう?という出来具合。力強さに欠ける。次回制作するときはこうしよう、土はこういうのにしようとか考えるのがまた楽しい。古いものに心惹かれることが多い。古の人が日常的に使っていたであろう雑器や食料を保存するために使っていた蹲。山茶碗に鉢や甕、大茶壷。瓦だったり伽藍、土管といった生活を支える建造物の一部にも心惹かれる。経筒や社寺にて使われる道具も美しい。海外の祭器も。これは子供の頃から若い両親に色んな社寺へ連れて行ってもらった影響もあるのだと思う。そういった古いものを模しても勝ることは決してないだろう。でも影響を受けていることは確か。しかし何かの真似ではいたくない。とにかく作品で勝負。古いものが好きだと人に言ったらへんな人だと思われるのではないかと思って公言できなかったけれど、そんな好みも自分自身を構成する大切な一部。
2005.05.22
10日振りの日記。みなさんすいません。この間何をしていたかというと、窯焚きです。師の穴窯での焼成は5昼夜。それが昨日無事終了。昨夜は終わったことでほっとしてゆっくり眠ったのですが夢の中でも窯焚きをしていました。夜中に一度目が覚めて、「ぁ~、夢の中でも窯焚きしてたよ・・・」なんて思いながらまた一眠り。次は、自ら窯を築き焚くという夢を見てしまいました。どんだけ窯焚きがすきやねん?と朝から自問。窯焚き中には師の知り合いの方やギャラリーの方など多くの方が工房へ来てくださった。師のお客様でもあるギャラリーの方が数年前、偶然に私の過去の作品を信楽町内のお店で買い付けたことがあり、その作品を「お店で売ったらすぐに売り切れちゃったのよ」なんて仰る。世間は狭いと言うが本当だ。そんな縁もありかどうかは分からないが、私の現在の焼き締め作品も気に入ってくださった。とてもありがたいことです。昨日は知り合いの料理人の方も来てくださった。この方は目利きとしても有名だったりする。窯焚き中の高温の窯から引き出され無造作に工房に並べられた作品の中から私の筒花入と徳利も見つけてとても褒めてくださった。素直にうれしい。この方は私の作品をいちばん最初に「いい」と仰ってくれて、実際に作品も買って下さっている。そして、いつも色んなことを教えていただける。師を始め、お茶の先生など何かを教えてくださる方が身近にいる私は幸せだなと感じます。
2005.05.21
昨日で土作り終了。でも私は少しお手伝いした程度。なのに少々腰イタ。要注意。今日は師の作品作りのお手伝いをほんの少しさせてもらう。普段は全くそういった作業の手伝いをすることはない。手伝うといっても土を練るとか、ごく単純なこと。しかし、見るのと実際に手を動かすのとは違い勉強になる。久々に大きな土の塊をいくつか菊練し、息が上がってしまった…。学校へ行っていたときは朝からずっと菊練していても平気だったのになぁ。最近は窯焚きや、それに伴う作品の仕上げ、展覧会会場へ行ったりして忙しく過ごしていたからすっかり運動不足です。来週から窯焚きが始まる。それまで数日しかないが、明日から師の手伝いの合間に作陶。作りたいものがたくさんある。やりたいことがたくさんある。少しずつカタチにできればいいなと思う。夕方、園芸屋さんで山野草を買ってしまった。園芸屋さんは私にとって宝の山みたいなところ。ほしいものがいっぱいあって困る。「あの子も、この子もほしいなぁ…」という具合。結局迷って、やぶれがさ、われもこう、ひめとくさこの3点。われもこう(吾亦紅)は秋には花を見ることができる(はず)。自作の器に植え替えたいけれど、手元に作品が全くないのが残念。今、育てている せつぶんそう(クリスマスローズ)の花が咲いています。少し小ぶりで茶花にいい感じだけど…季節はずれ…。明日は展覧会にて展示している花入に、やぶれがさを挿してみようと思う。
2005.05.10
一門展まだまだ開催中…。実は今月の29日まであるんです。会場は信楽の少しわかりづらいところにあるのですけれど、GWから開催される恒例の展覧会ということで毎年楽しみにして下さっているお客様が多いようです。ほんとうにありがたいことです。今日は師に金継ぎを教えてもらう。先日、少々金継ぎを試しにしてみたけれど、それは師に教えてもらった方法も交えた上の自己流。気に入っていたのだけれど落として口を欠かしてしまった小さなぐい呑みが手元にあったのでそれに金継ぎを施す。金継ぎの手法は以下。欠けの部分を市販されているパテで補修。そこへ漆を塗り、漆が少し乾いたら漆の上に純金粉を振りかけるように乗せてゆき、綿のように柔らかいもので軽くふく。更に漆が乾燥したら仕上げに金の部分を磨く。難しいけれど結構たのしいなんて話しながら手を動かすも、漆の乾燥具合などを見極めるのが難しい。作業は簡単なんてことは全くなく、細かい作業なのだが私は金継ぎの作業がすきだ。少しの手間で器が生きるのだから。数年前から金継ぎに興味を持っていたけれど、実際するようになったのはごくごく最近のこと。お客様に購入いただいた過去の作品にもし欠けや割れが生じてしまったら展覧会の合間などにそれをお持ちいただき、自ら金継ぎで再生させることができたら素敵だなと考えていた。「初めてにしては上出来」と一応ほめてもらったけれど、どうだろう?金の部分を磨く仕上げは明日。
2005.05.06

2日。お祭り。写真は開催中の一門展近くにある神社。ここからお神輿が出発します。毎年私は、友達が頑張ってお神輿を担ぐのを出店で買ったクレープ片手に見ます。3日。山へ入る。久々に入る。この時期には何が咲いているのだろう?程度の興味から入った。トップページにある「まむしぐさ」や、それに良く似た花が数多く咲いているのを見つけた。「まむしぐさ」を初めて山で見つけたとき、その姿が蛇に似ているのでとても驚いたが、今はすくっと天に伸びるその姿がすきだ。昼過ぎに一門展の会場へ行く。今回は「金継ぎ」という技法で器の欠けを補ったものを数点出品。その金継ぎを施したぐい呑みを、とあるお客様が気に入ってくださった。窯で作品を焼成中、窯の最前列で作品同士が自然釉でくっついてしまうことなどで作品に欠けが生じたりする。とても美しいのに生かしてあげることができないことは残念なことだと思っていたので自分で金継ぎができるようになってよかった。そして、それをお客様に喜んで買っていただけるのだから、これほど幸せなことはない。
2005.05.05
30日。本日より一門展スタート。昼から会場入り。この数日、準備のために忙しく、初日にして既にバテテマス。朝からお客様が兄弟子さん達の大物作品数点をお買い上げ。去年も展覧会前日と初日に兄弟子さん達の大物作品数点をお客さまにお買い上げしていただくことができた。やはりいいものはそうして売れてゆくのだ。師は山に入り季節の草花を少し摘みにゆき、それを花入に挿す。私もそれに習い挿してみました。もちろん師のアドバイス付きで挿しました。しかし難しい・・・。1日、雨。本日も展覧会の会場で過ごす。師の作品に陶製の「臼」があるのですが、昨日これに水を張り、花を挿しました。今日、師はそこに信楽の山野草を扱っているお店から頂いためだかを数匹泳がせてみました。信楽器を住処にするめだか。見ていて楽しい。昼過ぎ、料理人の方が会場に来てくださった。2年ほど前からお互いの事を人づてに聞いたりしてはいたのですが、お会いする機会はありませんでした。今年に入り、ちらりとお会いしたのですがお話をするのは今日が初めて。一度会ってお話ができたらいいなと思っていました。うれしい気持ちと緊張でいっぱいでしたが長い時間お話をしてお引き留めしてしまいました。今度、工房へ来てくださるとのこと。とても楽しみ。
2005.05.01
24日。楽しみにしていた知り合いの陶芸家の展覧会を見に大阪へ。会場には作家ご本人もおられた。挨拶をするといつも、にっこりと返してくださる。そして、会うと色んなお話を伺うことができるのが楽しい。とてもパワフルで発想の視点にいつもおどろかされる。突飛のようにも思われるのだが、お話を聞くとそれはとても緻密だ。「日本一の陶芸家」といわれる所以もそこにある。25日。次回展覧会の準備。これは毎年恒例の一門展。わたしは今回で二度目の参加となります。兄弟子さん達の作品を見るのも楽しみの一つです。
2005.04.25
陶で動物を作る作家さんの展覧会が信楽のギャラリーで開催中なので見に行く。この方が作る動物達はとってもキュート。思わずお家に連れて帰りたくなります。最近は花入や焼き締めも登場。私が信楽で焼き物の勉強を始めた頃からのお付き合いで、初めてこの方の個展を訪れたとき、その作品のキュートさに胸撃ち抜かれた。当時の私は将来のことなど色々考えることが多く、先輩でもあるこの作家さんに色んなお話や多くのアドバイスをいただきました。私にとって尊敬する先輩でもあり、恩人です。作品は人柄を映すのかもしれません。優しい表情をした動物達を見ているとそう感じます。そういう私は先日の展覧会で 力強い作品を作られるのに、物静かな感じの人ですねと、言われました。夕方、思い立って知り合いの作家さんの工房へ行く。事前に電話をするために電話案内に問い合わせをするが届出がありませんという理由で番号分からず。オペレーターさんにも当たりハズレがあるのだろう。やはり突然の訪問は失礼かと思いながらもとにかく一度、工房へ。毎日のようにその工房の前を通るのだが訪問するのは初めてのこと。以前、この作家さんには英語を教えていただいていたことがあるのです。そう、実はアメリカ出身の陶芸家なんです。私の師とも知り合いで、師との会話でもたまにこの方の話題になります。そして先週の土曜日にはNHKの番組に出演されていたばかり。テレビを見たから行こうと思ったのではなく、この方の工房にある作家自ら設計した「蹴ろくろ」を見せていただこうと思ったから。そんなわけで、たくさんの緊張要因を抱えながら訪問。急な訪問にもかかわらず温かく迎えてくださりました。工房には、蹴ろくろと大きな手回しろくろ、電気ろくろの合わせて4つのろくろがありました。しかし、電動ろくろはほとんど使っていないのだそうです。蹴ろくろだけではなく、工房も自宅も手作り。もちろん穴窯も。いろいろお話も伺うことができて参考になりました。次にくるときは電話しますと言ったら、いつでも来ればいいから電話はしなくていいよと仰ってくださいました。
2005.04.22
20日。朝、2週間ほど前に注文した木箱がやっと届く。そろそろ出かけようと思っていたが、あわてて箱描き。これは前回の展覧会のもので、急いで納品しなければいけないもの。自作の器や花入を日常の中で使っていただけることは、とてもうれしいことです。地元ではお祭り。しかしあいにくの雨。所用で病院へ歩いて向かう途中、とても大きな曳山に出くわした。曳山はぎしぎしと歯車を鳴らし、ゆっくりと歩みを進めていた。21日、師のぐい呑み百数十個を箱詰め。ひとつひとつ薄紙や布に包み化粧箱に詰めて包装。内職仕事って、こんな感じなんだろうなぁ。これは注文の品で、今まで注文なんて受けないと言っていた師にはめずらしい仕事。夕刻ひとまず終了。明日発送。今週はこのぐい呑みにかかりきりだったから、一安心。これで心置きなく次回の展覧会の準備に取り掛かることができる。しかし、搬入まで1週間。次回の展覧会は信楽にて焼き締め陶を中心に8名で開催いたします。
2005.04.21
お茶のお稽古。本日のお稽古の参加者4名で、床に置かれた人数分の花入れに順に花を挿してゆくお稽古とこれまた順に炉に炭を置く、回し炭というお稽古をさせていただく。4名四通りの花の挿し方、炭の置き方がある。あるがままの存在空即是色
2005.04.19
先週、師の穴窯から窯出しされた作品の中でも急いで納品しなければいけない作品がある。ぐい呑み数百個。ガス窯や電気窯ではなく、穴窯で数日もかけて焼き上げる作品を数百個も注文する方もすごいが、受ける方もすごい。作って、仕上げる時間も膨大だが、窯から出した後の仕上げ作業にも時間がかかります。今週いっぱいは、その作業で終わってしまうだろうと思っていたのですが本日は助っ人二人が加わり、あっという間に作業終了。本当にありがたいことです。後は布に包んで箱に詰め、包装するのみ。
2005.04.18
16日、兄弟子さんが名古屋・三越にて個展を開催中なので見に行く。先月、名古屋・高島屋へ行ったばかりだったが、やはり名古屋は活気がある。兄弟子さんの個展は今までに何度か見せていただいているが、見せていただくその都度に作品に変化がある。大壺や大甕といった大きなものも数点展示してあり迫力があった。いい展覧会を見せていただくと心がとても豊かになる。こんなことを言うのは本当におこがましいのだが、作品を見れば築窯、独立し、作家として大きく成長してゆく過程と、土と炎に真摯に対峙する姿勢が伝わってくる。見習いたいと思うほど尊敬してます。去年の年末に、楽しみにしていたある方の展覧会を見せていただいたのだけれども、とてもがっかりして、しばらくの間ずっと落ち込んでいた。その方の個展も何度か見せていただいているのだけれども、毎回、作品に何の変化も見受けられない気がしてならない。2年前に同じ会場で個展をされたときと展示の構成、ボリューム、作品がほぼ一緒だったのだ。作品についてのお話も聞かせていただいたのだが、何故だか言い訳のように聞こえてくる。作品に自信がないからなのか?そう感じてしまった。本当にひどく落ち込む。私はまだ勉強中の身ですが、同じ信楽焼き締めのことが何となく分かるのか、「この作品はこうしてできているのではないか?」というようなことが見えてくる。見えてきて、「これはすごい!」と思えると、本当に胸が躍るように楽しくなる。しかし、「これはちょっとね・・・」と思うとき、どうしようもなく落ち込む。職業病というような立派なものではないのだけれども、無意識に感じてしまうのだ。そういうことを感じることなく作品を見ることができたら楽しいかな。作陶は楽しいだけで作るのではなく、作品を生み出す責任というのもあるのではないかと最近思う。しかし、誰かひとりだけが「この作品は素晴らしい!」と言ってくれたらそれでよし。そうとも思うのです。
2005.04.17
昨日、今日と窯出し。窯の奥までとても素晴らしい焼き色。必死になって窯出しをしたためか、ひざには数個の青あざができあがっていた。しばらくひざを出すのは控えよう…。次回の展覧会まで2週間。
2005.04.14
11日、窯焚き最終日。無事に窯焚き終了。この日は朝から火を落とすまで作業に携わる。窯の焚き口に蓋をし、窯の周囲に水を撒く。窯の火が落ちたといっても窯内部はまだ高温なのだ。そうして日が落ちるまでに全ての作業を終える。とくに何に体力を使ったというわけでもない数日間で、いつも通りなのだけれどもひどく体が疲れたよう。そしていつも通り微熱が出る。早寝。2日休んだ後、窯出しの予定だったが急遽、明日窯出しとなる。窯出しといっても、窯から全ての作品を出すのではない。師の来月の展覧会の案内状を作成するため作品の写真撮りを早急にしなくてはいけないらしい。その為の作品を今回の窯から出す。まだ窯の中は熱いから汗だくになるんだろうなぁ。いい作品が出るといいのに。
2005.04.12
今日から昼からの窯焚き当番となる。天気はよいのだが風が強く寒いので薪を運んだり、窯道具を掃除したりして体を動かしながら窯に薪を入れる。しかし、そんな作業はすぐに終わってしまう。寒いので窯の前でじーとする。知り合いの料理人の方や近所の方、知り合いの作家さんが訪ねてきてくださった。ひとり窯の前にいると時間が過ぎるのがとても遅く感じるのでとてもありがたい。
2005.04.08
夕方に窯詰め終了。私は窯詰めのお手伝い。穴窯の中は狭く、長時間腰をかがめていると超腰痛。夕方に窯詰めが終わり、窯に榊、御神酒、米、塩を供える。そしてみなで手を合わせて窯焚きの無事を祈る。今日から五昼夜ほどの窯生活となります。
2005.04.07
昨日、無事に展覧会が終了しました。メールを下さった方、会場へ来てくださった方、ありがとうございました。しかし展覧会が終了したらそれで終わりではありません。それに伴う作業も始めました。今週から窯を焚くということで、その段取りを師と始めていました。そして今日から穴窯の窯詰め。明日に火が入ります。
2005.04.06
春の山菜をいただいた。それは「つくし」油で炒め、仕上げは胡麻油と塩。そして夕食の食卓へ。同じく頂いた北海道の毛蟹と祖母作の赤飯も並ぶ。なんて幸せな夕食なんだろうねと家族と話しながらありがたく頂く。明日は開催中の展覧会会場へ行きます。久々の展覧会であり、初めての大阪での展覧会。そんな明日への活力をみんなにもらったようです。
2005.04.02
野球にサッカーテレビでスポーツ観戦をするのがすきなので、ついつい見てしまう。妹は地元の高校野球チームを応援するために甲子園に行った。残念ながら延長の末、無念の敗退。しかし、みんな一丸となり応援できたことは楽しかったようだ。本日の北朝鮮VS.イラクの試合後、北朝鮮のサポーターがイラク選手や審判にブーイングを浴びせるなど…との報道をみた。前回の試合のこともあるのだろうが…しかしどうして仲良くできないんだろうな。みんな仲良くしてよね。この報道だけのことではなく、日常の中でもそう思うことが多々ある。人間関係とは難しいものだ。
2005.03.30
「信楽焼 新世代 作陶 五人展」3月30日(水)~4月5日(火)松坂屋・高槻 4階美術画廊明日から展覧会がスタートします。どうぞご高覧ください。今日はお茶のお稽古の日。茶歌舞伎のお稽古。これは三種のお茶を飲み、その名をあてるというもの。むかしのお茶人はなんと優雅な遊びをしたのだろう。残念なことに私は一つしか当てることができませんでしたがとても楽しい時間となりました。
2005.03.29
「信楽焼 新世代 作陶 五人展」3月30日(木)~4月5日(火)松坂屋・高槻 4階美術画廊明日から展覧会がスタートします。どうぞご高覧ください。今日はお茶のお稽古の日。茶歌舞伎のお稽古。これは三種のお茶を飲み、その名をあてるというもの。むかしのお茶人はなんと優雅な遊びをしたのだろう。残念なことに私は一つしか当てることができませんでしたがとても楽しい時間となりました。
2005.03.29
待ちに待った展覧会へ行く。師と知り合いのギャラリーの店長さん、私の先輩でもあるやきもの仲間さん、私、の4人で名古屋へ。信楽から名古屋市内まで行くのに車で1時間ほどかかる。信楽から京都市内まで車で行くのにも1時間ほど。そう思うと名古屋は近い。展覧会会場であるJR名古屋高島屋・10階美術画廊の入り口に、どーんと大壺がいて、まるで私たちを出迎えてくれているようだ。大きいので遠くからもよく見える。大壺と言っても正しくは大扁壺(ちなみに大きさは H187×W297×130)。私がやきものの勉強をさせていただいたところにも大壺が展示されていたのだが、それよりもはるかに大きい。ただ大きいだけではなく、作品には絵付けが施されているのだがその絵も素敵で、壺の中にも絵付けがきちんと施されているのだ。このような作品を作ろうと思う、その発想の豊かさとそれに伴う技術が素晴らしい。常に新しいことに挑戦してゆく姿勢も、その人柄もだいすきだ。大壺の他にも俎板皿、茶碗や水指、陶筥、徳利、ぐい呑みなどが展示されていました。展覧会初日ということもあり来客も多くお忙しい様子。それにもかかわらずいろいろお話をしてくださいました。桃山陶のお話など、とても興味深い内容。その上、図録にサインしていただきました。さあ帰ろうというときに信楽在住のオブジェ作家さんとアメリカ在住の陶芸家さんが来られた。大壺の前に有名な陶芸家が4人。なんだかすごいものを見てしまったような気分になりました。
2005.03.23
待ちに待った展覧会へ行く。師と知り合いのギャラリーの店長さん、私の先輩でもあるやきもの仲間さん、私、の3人で名古屋へ。信楽から名古屋市内まで行くのに車で1時間ほどかかる。信楽から京都市内まで車で行くのにも1時間ほど。そう思うと名古屋は近い。展覧会会場であるJR名古屋高島屋・10階美術画廊の入り口に、どーんと大壺がいて、まるで私たちを出迎えてくれているようだ。大きいので遠くからもよく見える。大壺と言っても正しくは大扁壺(ちなみに大きさは H187×W297×130)。私がやきものの勉強をさせていただいたところにも大壺が展示されていたのだが、それよりもはるかに大きい。ただ大きいだけではなく、作品には絵付けが施されているのだがその絵も素敵で、壺の中にも絵付けがきちんと施されているのだ。このような作品を作ろうと思う、その発想の豊かさとそれに伴う技術が素晴らしい。常に新しいことに挑戦してゆく姿勢も、その人柄もだいすきだ。大壺の他にも俎板皿、茶碗や水指、陶筥、徳利、ぐい呑みなどが展示されていました。展覧会初日ということもあり来客も多くお忙しい様子。それにもかかわらずいろいろお話をしてくださいました。桃山陶のお話など、とても興味深い内容。その上、図録にサインしていただきました。さあ帰ろうというときに信楽在住のオブジェ作家さんとアメリカ在住の陶芸家さんが来られた。大壺の前に有名な陶芸家が4人。なんだかすごいものを見てしまったような気分になりました。
2005.03.23
展覧会まで1週間。今日もその準備。今の気持ちは、もうすぐ新学期、夏休みもあと1週間…課題どうしよう…でも新学期が待ち遠しい…そんな感じに似ているかも。予め作品の寸法を採寸しておかなくてはいけないのにまだやっていない。それなのに明日は名古屋へ行く。大好きな知り合いの作家さんの展覧会の初日。愛知万博の開催に合わせてスタートする展覧会。展覧会のこと、作品のことを1年ほど前から色々お聞きしていたので本当に楽しみにしている。展覧会自体は東京、大阪と巡回するのだが、ここでしか見ることが出来ない作品があるのだ。3メートルの大壺。展覧会図録を拝見したのだがものすごい迫力。是非おすすめしたい展覧会です。JR名古屋高島屋 10階美術画廊
2005.03.22
月末から始まる展覧会の準備がひと段落ついた。ということも全くないのだけれども、母親に誘われて京都・東寺へ。毎月21日には通称、弘法さんと呼ばれる市が開かれる。お天気もよく熱いくらいの小春日和だ。普段の静かな境内とはうって変わり、とにかく「店、店、店」「人、人、人」人の合間を歩くので精一杯になる。南大門あたりだけ歩いてもう堪忍してくださいというような気分になってしまった。おかげで物欲もなくなり、何かほしいとも思わなくなる。行く前には、「クレープ食べたい」などと子供のようなことを言っていたのだが残念なことにクレープ屋さんには行きあたらなかった。家路に付く頃、母親に、あなたは着物が好きだから着物を買うと思ってたわ。というような事を言われた。唯一買ったものは記念切手1シート。最近気づいたのだけれど、わたしはどうも切手好きらしい。でも、それって郵便局でも買えるやん。
2005.03.21
今日は朝からお墓参りへと出かけました。久々に親戚一同が集まり、にぎやかなお彼岸となりました。月末から展覧会を控えているのでその準備をしています。私にとっては久々の展覧会となります。とあるホームページに自分の陶歴をみつけました。生まれた年とか、名前がちょっとちがう…うん、まあいいや。
2005.03.19
10日、知り合いの方がシンガポールから観光に来られたお二人を連れて工房へ。シンガポールというと、とても整備された町というイメージがある。ポイ捨てしただけで5、6万の罰金刑なんだと言うてはりました…それくらいしないと日本でもポイ捨てはなくならないんだろうな。そういえば先月、旧正月の時には台湾から陶芸家の方も来たのだけれど、異文化の方と接するって楽しい。片言の英語と筆談だけど、楽しかった。台湾の陶芸家の方は、来年も信楽に来るのでまた会いましょうと仰った。11日、あいにくの雨で足元の悪い中、N.Yの大学で日本文化を学ぶ大学生20名ほどが見学にやってきた。引率の先生数名とコンダクターの方々も合わせると25名ほどの人数。狭い工房はすぐに人、人、人でいっぱい。工房内の作品や窯、師の作陶や窯での焼成の過程を収めたテレビ番組のビデオを見てもらう。生徒達がそれについてディスカッションを始めたりして、狭い工房内は英語と日本語が飛び交う。世界は広いというのにその中から日本文化を選び、それを広く学ぶ。日本人に産まれたけれど、私はどれほど日本のことを知っているのだろうか。なんて事をふと考えた。
2005.03.12
今日も薪を運ぶ。乾燥させるために屋外に置いていた薪を屋根のあるところへ移動させる。窯場に何列にも並ぶ薪を見ていると嬉しくなる。もうすぐ窯焚きが始まるのだというわくわく感と、次の窯焚きはどうなるのだろうという不安。薪という燃料で作品を焼成できるのは本当に幸せだなぁと感じるのです。昨日の日記にかいた初窯ですが、昨日、無事に窯焚きを終えることができたようです。窯を焚きながら、薪を買い足したりと大変だったようです。やっぱり薪は大切。
2005.03.09
週末、京都・高島屋にて開催されていた展覧会をみに行きました。「没後20年 荒川豊蔵と加藤唐九郎」何か感想を述べよと言われても陳腐なものにしかならないだろうと思った。晩年の作品も、もちろん展示されていました。書や絵、日常使用していた道具類も展示されており、とても興味深く拝見させていただきました。師から生前の荒川氏のお話を聞く機会があります。そして、氏の書も師の仕事場にあり、毎日見ているので、とても不思議な気分になりました。昨日は薪運びをしました。師と、さあ薪を運ぼうというときに知り合いの伊賀の若手作家さんが仕事場にやってきた。彼が仕事場に来たときは、もちろんのようにいつも何かを手伝って頂くことになってしまうので内心「ああ申し訳ないなぁ」と思いながらも、やはり手伝っていただいた。とにかく半端でない束数。本当に感謝です。そんなことで今日は腕やら肩がとても痛い。痛さよりも、また筋肉が付くことの方がイタイ。また体脂肪率が減るじゃないか…。薪運びをしていたら兄弟子さんから師に電話がかかってきました。今、初窯を焚いているのだけれども、どうも焼けないという内容だった。急いで窯を見にゆくと当の本人は睡眠のため自宅へ帰宅しており、兄弟子さんの知り合いの方がおられた。聞くと、窯焚き4日目で、もう明日にでも焚き終えるのではないかという。窯焚きで、焼けないというのは相当な恐怖だと思う。私はまだ築窯もしていないし、一人で窯焚きをしたこともないのでその恐怖を一人で抱え込むなどという経験はありませんが。師がまた様子を見に行くと言っていたので、また明日にでも聞いてみよう。
2005.03.08
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