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5年前コロナ禍でエッセンシャルワーカーと呼ばれる1〜2割程度の人を除きみな自宅待機になった時、サラリーマンは銀行口座に給与が振り込まれたが、たとえば飲食店の時給バイトで食べていたような人やたまたま離職中の人なんかは収入がゼロになった。サラリーマンでも、会社によってはほぼ100%支払われた人もいれば割引賃金だった人もいたし、コロナ禍の自粛の煽りを喰らった仕事に就ていた人は失業した。それでもまあ、みんななんとなく食べて生きながらえることは出来た。まるで、椅子取りゲームで音楽が急に止まった瞬間、たまたま椅子の前にいたかどうかで、運命が決まってしまったような感じであった。やがて音楽が再開したものの椅子の数は減らされたままで、音楽が止まった時点でどこにいたかがその後の運命を左右した感じである。要するにどうしようもない「運」である。ワタシは結婚して子供を養う立場になった時点でたまたま日本にいたが、そうこうしているうちに10年少々が経過し円安と海外での物価高騰というダブルパンチによって日本で得た収入ではとても海外に出れなくなってしまった。10年前はいずれ子供と留学とか考えていたが円の価値が3分の2になり海外の物価が軒並み倍かそれ以上に高騰している状況下ではもはやたかが海外旅行さえ考えられない。しかも日本の失われた30年は「絶賛進行中」といった感じで1ドル100円だった頃に円の価値が戻る様子はないし、万が一戻ったとしても倍に上昇した海外の物価が下がることはない。またしても椅子取りゲームの音楽が止まった感じだと思った。ただ、幸いにして音楽が止まった現時点で比較的経営状態のよい会社にいただけでも儲け物だと思わざるを得ない。座れる椅子があるだけマシということだ。日本を出れなくとも当面は食べることさえも心配しなければいけない状況からはほど遠い。これはまるで便利な電化製品がひと通り揃ったクソ狭いワンルームマンションに幽閉されているような感覚だ。まあ自分は日本生まれの日本人だからまあ我慢できないでもない。一方、たまたま海外から一時滞在のつもりで日本に来ていたら気がつくと音楽が止まってしまっていた周りの外国人はカワイソウである。競争のないぬるま湯の組織内で才能は潰えてしまい貯金していた日本円も3分の2の価値しかなくなり帰る国も物価高騰だ不景気だトランプ政権下で国家分断だ貿易戦争だなんだでとても帰りたいタイミングではない。まさに日本に幽閉状態である。そうこうしているうちにほんの数年で生成AIが何でもしてくれるようになって、エッセンシャルワーカーと呼ばれる一部の人を除き、コロナ禍の時期と同じように自宅待機していても飢えることなく何となく生きながらえる時代がやってきそうな気がする。自粛ではなく積極的自宅待機。音楽は「止まる」のではなくもう「誰も流さない」のである。参加者の自然解散による椅子取りゲーム自体の終了。
2025.04.02
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