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2011年01月16日
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カテゴリ: 仕事
さて、施設の自分の部屋に荷物を置くとすぐ、厨房での仕事が始まった。

園長先生をはじめとする職員が10数名だったと思う。
現在はっきりとした人数がわかるのは、厨房担当は二人+私の3人。
60~70人近くの朝・昼・夜の食事を3人で作るわけである。
(職員は全員隣接する寮暮らし)
3人いた厨房担当の一人が結婚退職して人手が足りなくなった時に私が現れたので、
多分どんな人が行っても歓迎されたはずだ。
ただ、炊事作業には施設で暮らす主に女性入所者が、毎日交代で手伝いに入っていた。

私よりも当然台所作業には慣れているわけで、
色々と親切に教えてもらったという思い出が残っている。

当時の私は、色々な意味で精神的に追い詰められていたこともあり、
とにかく必死にその職場に慣れようとしていた。
同時に、何とかここで一人前に認めてもらいたいとも思っていた。
つまりは、厨房での仕事でちゃんと認められなくては、何事も始まらないのだから。
そんな私が作業をしながら自分に言い聞かせていたのは、 「没入」 ということである。

とにかく余計なことを考えず、
今現在の作業をいかにきちんと行うかをに没入するということだ。
ジャガイモの皮をむく時は、精神を皮むきに集中し、

ただし、台所の作業はそれだけではないので、
例えばカレーを作るために皮むきをするならば、
全神経をフルに稼働させて、可能な限り
効率的な作業をするために集中するということだ。
ということは、働いている人への余計な気配りは不必要ということになる。


なぜこんなことを心がけていたか今でも覚えているかと言えば、
それまでの色々なことでの精神的な悪循環が、
余計なことを考え、必要のないことに精神を疲れさせていたからだろうという、
自分なりの反省と結論があり、固く決意していたからである。
私は(現在でも)何かしている時に別のことを考える癖があり、
若い頃はもっとひどかったと思われる。
結果的に「心ここにあらず」となり、
仕事でも失敗するし余計なことまでやってしまい、非効率的なことになってしまう。
ついつい別の事が心に浮かぶと、「没入、没入」とつぶやき、
台所に他の職員が入ってきても、「今の私には関係ない」と意識的に目もくれず、
「私は今、包丁なのだ」「私は今、タワシなのだ」なんて呟いてもいた。

今こうやって書いていて、それは私にとって大事な修行の時間だったように思う。
後にも先にも、そのことを常に意識して働いたのは、その時だけだったようにも思う。
つまり、やがて台所の作業にも慣れ作業手順も体得し、
包丁さばきなどのスキルも上がると、
あえて「包丁と意識を一致させる」とせずとも、
自然に作業ができるようになるからだ。

どのような作業手順が効率的であり、どのような工夫が必要なのかを考えることを続けると、一つの作業で体得することは他にも応用がきくということでもある。
さらに言えば、「効率的に」と考えることは「マンネリ」を打破することでもある。
状況は日々変わってくるのだから、次なる意欲を喚起するためにも、
時々は真剣に今の作業や活動を見直すことが必要だろう。

今の私は「没入」なんて言葉忘れていたなあと、これを書いていて気付いた。
はっきり言って、最近の食事メニューは究極のマンネリのような気がするし、
私の意識は「効率的」というよりも、
「いかに手抜きができるか」にのみ働いているように思われる。

20歳の私に学ばなくちゃね。





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最終更新日  2011年01月16日 11時02分29秒
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