花夢島~Flower Dream Island~

花夢島~Flower Dream Island~

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

氷雨 翆兎

氷雨 翆兎

お気に入りブログ

EX calibur =ホライ… 祢遠さん
VIPROOM 白狼の人さん
俺が見ているアニメ… 涼宮  ハルヒさん
Spring wind 七桜 杏さん
The Burning Flame H… サイトレイラーさん

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2025年07月
2025年06月
2025年05月
2025年04月
2025年03月
2025年02月

コメント新着

どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
らめ仙人@ 初セッ○ス大成功!! 例のミドリさん、初めて会ったのに、僕の…
リナ@ 今日は苺ぱんちゅ <small> <a href="http://kuri.backblac…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw <small> <a href="http://hiru.kamerock…
ダル伊藤@ ズ ル ム ケ自慢の奴涙目w 包.茎の方がピストンしてる時に、皮がこ…
2007年06月16日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


真新しい制服に身を包み桜が咲き誇るこの街道に一歩、また一歩と歩を進める。
4月、新たな出会いの季節。
不安と期待に包まれてこれから通うことになる学院の門を潜る。
『白雪学院』
それがこの学院の名前。
霄を仰げば目の前には天高き蒼穹。そして降ってくるのは『雪』
真っ白な雪が蒼い穹と言うキャンバスに純白を彩る。
その雪は春の陽射しを受けキラキラと煌く。
そしてそれは、地面に当たって小さく弾けた。
此処は一年中雪の降る変わった島、『雪萃島』
僕は中学時代この島の外に住んでいた。
友達を残して去るのが淋しくて少しだけ涙ぐんだけど、その後3年の時を隔てて
僕は戻って来た。
不安よりは期待の方が大きい。
僕は職員室に入る。
しばらくして担任となる先生がやってきて僕たちはついに教室の前にやってきた

「はいっ、みんなー、席についてー」
先生が先程からのハイトーンハイテンションにさらに拍車を掛けて教室に入った

「今日は、まず転校生の紹介ですっ」
するとクラスが沸き上がった。
「先生!その人は女性ですか?」
男子生徒の好奇心に満ちた声が響く。
「えーっと、いちおー男の子かな」
その言葉に男子の残念そうな声がする。それよりも一応って何すか!?一応って・
・・・・・
「でも見た目殆ど女の子だったね~。声も高かったし」
それに微妙な空気が教室内で流れているのが解る。 「じゃあ、入って来ていーよ
っ」
漸く先生の一声掛かり僕は中に入った。生徒全員の視線が僕に注目しているのが
解る。
「じゃあ、まずは自己紹介だねっ」
そういわれたので僕はまず自分の名前を黒板に書いてから挨拶をした。
「今日からこの学校に通うことになりました、上条 陽菜です。宜しくお願いしま
す」
そう言って頭を下げる。生徒達はなぜか固まっている。次の瞬間にその理由が分
かった。
一人の女子生徒が声を漏らす。
「ホントに男の子なの・・・・・・?」
その言葉に皆が頷いた。
「じゃあ、君の席は、あそこが空いてるねっ」
そういい、窓側一番後ろという好ポジションを手に入れることができた。
「教科書とかは隣の未央さんにみして貰ってね」
僕はその指定された席に座る。
と同時に未央さんが僕に眼差しを向けているのに気付く。
「あの、僕の顔に何か付いてます?」
その問いに答えず彼女は僕に問い返してきた。
「もしかして、ハルちゃん?」
もしかして、という言葉から初対面ではないかもしれないということなのだろう
か。僕に未央なんて名前の知り合いは一人しかいない。
「もしかしてってことは君は緋霄 未央か?」
3年で人はこれほどまでに変わるのだろうか。
「うん、久しぶりだね」
恍惚の表情を浮かべる未央。久しぶりの再開を楽しんでいるような雰囲気だった

「まあ3年も会ってなかったしね。それにしても人ってたった3年でこんなにも
変わるものなんだね。最初見ても解らなかったから」僕が最後に見た未央は、肩
ほどまでのショートヘアでそれに雰囲気も女性よりも男子のそれに近かった。だ
けど今は、座っているから実際どれほどか分からないけど多分腰にとどきそうな
長髪をしていて、さらにその髪は桜色に雪色を足したような色をしている。そし
てなによりに雰囲気が全然違った。今ではあの時からは微塵も感じられなかった
女性らしさが滲み出ている。
「まあ私も女の子だからネ☆」
その一声で済まされてしまった。まあ別にいいだろう。
これまでのやりとりで心の蟠りは全て消えた。
新しい学校での新しい生活。
今はただそれへの期待だけが心を満たしていた。
そのつい数日後に訪れた禍の存在など知るよしもなく・・・・・・






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年06月16日 12時27分17秒 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: